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KODAMA'S (NEW) WORLD

「倫理について熟考するだけでは善人にならない。 倫理について熟考するだけでは、非常に悪い人間にもならないだろうが、 たいして善い人間にはならないであろう。 善い人になるためには、有徳な人格を確立しなければならず、 これは思考だけではできない。しかし、倫理についてよく考えることは 人をより善い人にする手助けをすることができるし、 そうすることは最高の種類の道徳的善さを達成するのに必要でもあるのだ と固く信ずる」

---ウィリアム・K・フランケナ『道徳についての思考』


昨日 / 明日 / 2016年7月 / 最新 / はてな

この日の出来事


18/Jul/2016 (Monday)

娘の世話など

昨晩は某仕事をしたあと、iPad Proで『ミッションインポッシブル: ローグネ イション』を最後まで見てしまう。以前飛行機の機内で見て、先日途中まで見 ていたもの。

夜明け前に就寝して少し遅めに起きる。シリアル。朝刊。眠い。

午前中はゆっくり。娘とシャワー。お昼前に大学へ。少し用事をしたあと、 某カンフォーラで昼食。よい天気。暑い。

そのあと、鴨川で少し遊んでから帰宅。先日失くした靴のようなものが見えたので、 川に入って見てみるが、違った模様。流れてきたサンダルを一つ拾う。

昼下がり、自宅で少し昼寝。娘はクレヨンしんちゃんの映画。

夕方、町内会の仕事をしたあと、娘を自転車に乗せて散歩。 南禅寺や黒谷さんを少し回っているうちに娘は寝てしまう。 それから岡崎に行き、かき氷を食べ、広場で少し遊んでから帰宅。

夜、帰宅して夕食。

夜中

夜、しばらく娘とWiiなどで遊ぶ。それからシャワー。3連休はよく娘と遊んだな。


18/Jul/2013 (Friday/vendredi/Freitag)

風邪

定時起床。まだ微熱。娘とシャワー、朝食、朝刊。

午前中は講義用に某番組をDVD-Rに焼こうとしたらうまく行かず、サポートセン ターに電話したところ1時間半ほどかかってようやく人が見に来てくれることに なる。うまく行くといいが…。それにしても、最近のテレビはネットにつながっ たりして便利だが、接続が難しすぎて、Windows3.1か95を扱っている気になる。 少し某翻訳。

体調が悪かったので大学に行くのはためらわれたが、某書類の処理などをしな いといけなかったのでお昼ごろに大学へ。某君に手伝ってもらって無事に終わ らせる。頭痛がひかないため、某会議は欠席させてもらう。すみません。

夕方、保育園に娘を迎えに行き、近所の診療所で薬をもらう。夏風邪だろうと のこと。保育園がお祭りの日だったので、少し見学してから帰宅。某妻の帰宅 が遅くなる日だったので、娘の食事の世話など。食欲がなかったが素麺を食べ て薬を飲む。

夜、某妻が帰ってきたので布団で少し寝こむ。食器を洗ってからシャワーを浴 び、再び寝こむ。結局そのまま朝まで寝た。

今回は微熱はともかく、頭痛と眼の痛みが辛かった。鋭い痛みではなく、膨ら むというか腫れるというか何かそんな感じ。わたしは痛みに強くないことを再 認識した。今回も風邪の兆候を感じたときにはすでに手遅れだったので、もう ちょっと体調管理をしないといけない。


18/Jul/2012 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

Have I made the right choice?

定時起床。ゴミ出し、娘にシャワー、髭剃り、朝食、朝刊。

娘を保育園に送り、本三駅前の喫茶店でしばらく雑用。

お昼前に大学の某購買部でワイヤレス・マウスを買い、研究室でしばらく仕事。

お昼すぎ、同僚の某氏らと昼食。それからまたしばらく雑用。

昼下がり、某研究会。前期はこれで終わり。

夕方、某妻とオンラインの某翻訳。それからいろいろ雑用。

夜、上野公園の某イタリアンレストランで教室の納涼会。楽しく飲む。

夜中、上野駅のそばで二次会。楽しく飲む。幹事さんたちに感謝。

真夜中、帰宅してシャワー。遅くなったのでもう寝よう。


18/Jul/2011 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

某入門コース最終日。早起きしてシャワー、朝食は抜きでがんばって大学へ。

午前中は講義を聴きながら雑用。お昼はカレー。

午後も雑用をしながら講義の手伝いなど。夕方に無事に終了。 毎度のことだが、終わってみるとあっという間。 スタッフも受講生も四日間おつかれさまでした。

集会室で打ち上げ。うなぎとビールとワイン。

夜、帰宅。某妻と某娘が実家から帰ってきていた。娘を沐浴させる。 女子サッカーのW杯優勝もようやく7時のニュースで見る。

夜中、床で小一時間寝たあと、某氏らと某相談。真夜中まで。

真夜中、もう一度シャワーを浴びる。明日も早いのでさっさと寝よう。


18/Jul/2010 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

朝、なかなか起きられず。シャワー、シリアル、昨日の朝刊。

お昼前に家を出て、巣鴨の漫画喫茶へ。しばらくchill outする。 『自殺島』とか。

昼下がり、大学へ。某図書館で一冊本を借りる。 コンビニでお昼を買って研究室へ。いろいろ雑用。

夕方、一瞬寝袋。少し勉強してから帰宅。

夜、夕食。そのあと、某Bentham研究会。

真夜中、DVD鑑賞。『(500)日のサマー』 を観る。物語を先に進めたり過去に戻ったりしつつ、 20代の恋愛の一サイクルを描いている青春映画。 それなり。C+


18/Jul/2009 (Saturday/samedi/Sonnabend)

ミュンヘン出張中のため、記載なし。


18/Jul/2008 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

朝、定時起床。ゴミ出し、シャワー、朝食。

定時出勤。失くしものをしたのかと、死ぬほどあせること一件。無事発見される。 今日も昼下がりまで雑用。

夕方、某納涼会に参加。一次会で失礼して、銀座に移動。 某氏と某妻とさらに食べる。そのあと、某妻と二人で 『インディ・ジョーンズ4』 を観る。前半はそれなりに面白かったが、 後半は勝手に謎解きが進んでいく感じで、 クライマックスもそれはないだろうという展開。 ケイト・ブランシェットは良い味を出しているが、 シナリオがだめ。C-

それから終電まぎわの地下鉄に乗って帰宅。 今日は気分が悪くなるほど首が凝った。


18/Jul/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

今日は研究室の引越しのため、いつもより早起きして大学へ。 移転先の研究室付近に行き、引越し作業の監督をしつつ、新聞を読んだり、 論文の推敲をしたり。

お昼は病院の某氏と学士会館分館で。

午後は某会議の書記を務めたあと、 夕方まで引越し作業の監督と議事録作りと某論文の推敲。

夕方、某懇親会に一瞬参加したのち、 春日の某所で某氏らと一緒に真夜中まで楽しく飲む。 ビール、ワイン、カクテル。酔っぱらって帰宅。 ユーモアは大事だと改めて認識。最近真面目すぎだよな。


18/Jul/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

前日寝すぎたせいか、昨夜はよく寝られず、2時間おきに目が覚めた。

大学に行く前に、郵便局に行ってお年玉切手を受け取る。 今日が最終日だったので。

午前中は某氏と少し打ち合わせをし、某英語文献講読。 第6章の精神疾患の話。

お昼、某ランチョンセミナー。 クローズアップ現代の医療事故問題の回を見る。

お昼すぎから某講堂で某リハーサル。 実際にやってみるといろいろ決めなければいけないことがあったので、 リハーサルをしておいてよかったと実感。

夕方、某院生の発表。 そのあと、某ミーティングと、某テキストの相談。 かなり疲れたので、プールは明日にしよう。

夜中

夜、同僚たちと6人で韓国料理。ビール。 辛いので額に汗をかく。

それから帰宅。眠い。

真夜中

少し転寝。

The Pipettesという おもしろいバンドがあることを知る。 シャングリラズが現代に復活したようなtongue in cheekな音楽が良い。 今日ファーストのフルアルバムが出たようだ。 わ、この映像(`Your kisses are wasted on me')、かっこいいな。

真夜中2

真夜中、『自省録』を読んで自省する。

今日のニュース


18/Jul/2005 (Monday/lundi/Montag)

お昼前

海の日。よく寝てしまう。

合宿のシーズンらしく、 過去の日記を見るとだいたいこの頃に研究室の合宿があったことがわかる。

昼下がり

お昼は某丼屋でテイクアウトして自宅で食べ、 ちょっと買物をしてから某スタバで新聞。 それから研究室に来る。 外を歩くと梅雨が明けた感じがする。

と思ってネットで新聞を見ると梅雨明けだそうだ (Asahi.com)。 もうすぐセミの季節だな。

先の文化庁の国語に関する世論調査についての産経の社説(「敬語の在り方: 曖昧化する国語の再生を」2005年7月18日)は、 「敬語」を「倫理」に変えるといろいろ考えさせられるので、 ちょっと文面を変更させていただき、ここに記してみよう。

某庁の「倫理に関する世論調査」を読むと、 倫理の現在が見えてくる。と同時に、 倫理を通じた国民の意識構造の現在が影絵のように浮かび 上がってきて興味深いものがある。

「これからの倫理の在り方」という調査では 「新しい時代にふさわしく、倫理は簡単で分かりやすいものであるべきだ」 が33.6%、 「倫理は伝統的な美しい日本文化として…大切にされるべきだ」 が53.6%だった。 倫理を大切にしたいと思う人の方が多い。 しかし、その割に個々の倫理の事例となると、 正しいか否かの認識に多少なりとも混乱がみられる。 これは規範を求めながら、 よるべき規範を見失っている現代人の倫理意識をそのままに反映しているとみていい。

元来、倫理は…人間関係の問題、 ありていに言えばどう世間に身を処してゆくかの問題なのだ。 自分にとってAは目上なのか目下なのか、AとBは自分にとってどちらがウチ側で、 どちらがソト側の人間なのか。 意識の中で秩序立てて…人間関係の軋轢(あつれき) を除く生きる知恵であったと言える。

戦後民主主義の下、個人の尊重が強調され、 この知恵がうまく機能しなくなった。 特に家族の役割が軽視され、甚だしくはこれを否定する思潮も力を得て、 子供にとって親が自らの命をもたらしてくれた特別な存在と意識しなくなりつつある。 …

家族の絆(きずな)を断ち切って個人が手に入れたものは何か。「話とかしてい ました」「わたし的には」「とても良かったかな、みたいな」「微妙」などと いった近ごろの若者言葉が表白している自己の存在感の曖昧(あいまい) 化で あろう。

よるべき規範、よるべき家族は自らを映す鏡であるから、これを見失えば結局、 自己の生の根拠の輪郭がぼやけ、不安でとらえどころのない存在となってしまう。 倫理調査は、皮肉にもこうした現代社会が抱える重たいテーマを浮き彫りにした。 倫理の融解は社会の融解である。曖昧化する倫理の再生が何より重要である。

こうして考えると、結局「倫理の崩壊」を嘆いている人と「敬語の崩壊」を 嘆いている人は、同じような問題意識(よるべき規範、家族の崩壊、社会の融解) を持っていることがわかる。今までの共同体の秩序の崩壊の一徴候が 「敬語の誤った使用」であり、「モラルの低下」なわけだ。

「近ごろの若者言葉が表白している自己の存在感の曖昧(あいまい) 化であろう」というのは、どうも根拠レスな気がするが、 敬語を含めた言葉が精神構造とか、 社会構造の捉え方をある程度示しているというのはありそうな話のように思える。 しかし、敬語が使えるから人格ができているかどうかとか、 敬語を使っているから親子関係がうまくいっているかどうかは、 それこそ調査してみないとわからないだろう。

どうでもいいが、昨日、「新銀行東京」という単語の並び方の奇妙さに (ようやく)気付いた。「首都大学東京」にしても、 おそらく何かポリシーがあるのだろう。 そのうち、「メトロ東京」「石原都知事東京」とか 「新聞東京」とかになるんだろうか。

夜中

夕方から真面目に勉強(ちょっと椅子で寝てたが)。 夜、上野に歩いて行き、ラーメンを食べる。 タピオカティーを買ってから上野公園を通って戻ってくる。

上野公園は祭りなのか赤と青の提灯が端から端まで取り付けられており、 なんとも幻想的な感じだった。ちょっと日本の美に触れた気がした。

真夜中

某論文の改訂作業。 やっと自分の書いた文章に真剣に直面することができたと思ったら、 今度はもうあまり時間がないことに(今さらながら)気付く。がんばれ。


18/Jul/2004 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

う、寝すぎた。


18/Jul/2003 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

シンクロを見てから少し寝る。 さて、これからがんばらねば。

とりあえず腹ごしらえにトロ丼を食べる(ネギを用意するのが面倒だったので、 トロ丼になった)。

真夜中2 (午前)

つかれた。あと8ページちょい(+見直し)。 手短にまとめるのが下手で気がめいる。

夜明け

一応完成…したことにして、プリントアウトして寝よう。

あれ、たいへん間の悪いときにプリンタのトナーが切れ、 トナーの替えがない…。う〜ん、寝よう。

夜中

帰宅。今朝は遅寝早起き。 朝食を食べてから南大沢へ。 某スタバでしばらく時間をつぶしたあと、 某先生の部屋でハンドアウトのプリントアウトをしてもらい、 迷惑をかける。

午前中にフリーデンの第六章の発表。 発表に時間をかけすぎてしまう。

お昼を食べたあと、さらに昼下がりまでフリーデン。 ようやく自由主義のところを読み終える。

それから電車を乗り継いで神保町へ。 そこでもまた発表をする。マクダウェル。勉強になる。

授業後、 某先生や某氏らとインドカレーを食べながら歓談。 いろいろ今後の人生について考えさせられることあり。 がんばって勉強しよう。

それから帰宅。今日はつかれた。 これが毎日だと充実した人生を送れるだろうが、 過労死するかもしれない。いや、 そんな甘えたことを言っていてはいけない。がんばれ。


18/Jul/2002 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

宴会もたけなわで、性教育の話などで盛り上がっていたが、 レポートの採点を終わらせる必要があるので抜けてくる。

真夜中2 (午前)

う〜ん、あと少しなんだけど、眠いのでちょっと寝よう。

早朝に起きるが、外湯はまだやってないというので、旅館の風呂に入り、 それから朝食まで採点。朝食後、さらに採点。ようやく終わった。 城ノ崎から採点結果を送ることにしよう。

夏はまだまだ〆切があるが、逃避しないこと。

朝2

勉強会。

フィリッパ・フット「中絶の問題と二重結果論」

二重結果論の直接的意図と間接的意図という区別よりも、 積極的義務(do)と消極的義務(allow to do)との区別の方がうまくいく。 消極的義務(殺さない)の方が積極的義務(助ける)より優先する。

アンスコム「戦争と殺人」

二重結果論(意図と予見の区別)は禁止事項の多いカトリックの教えに必要なもの。 しかし、意図を適当に説明することによって悪用されてきた。 目的のための手段を意図しなかったということはできないので、 広島を爆撃したことを意図しなかったとは言えない。

お昼

勉強会のあと、郵便局で採点表を送り、おみやげを買う。 それから駅前の大衆食堂でお昼を食べ、電車に乗る。 短い旅行だったが楽しかった。また来よう。

電車では爆睡する予定。

昼下がり

爆睡した。首が痛い。

昼下がり2

ちょっと新聞を読んで英語の勉強。最近は単語を覚えるようにしてる。

昼下がり3

京都駅着。みんなと別れたあと、新幹線の切符を買って地下鉄に乗ろうとした ら、城ノ崎からの特急の座席にお土産を置き忘れたことに気がついて顔から血 の気がサーっと引く。

まだ間に合うと思って急いで戻り、改札を通してもらって特急が入ってきたプ ラットフォームに行くと、さいわい車内を掃除中で、掃除のおばさんがおみや げを預かっていてくれた。感謝。やはり日頃の行ないが良いと悪いことはめっ たに起こらない :)

昼下がり4

ようやく下宿に戻ってくる。

夕方

う。シャワーを浴びたので大学に行こうと思った矢先に、犬猫雨。まいるなあ。

ツナそうめん。うまい。

某スタバにて。

夕方、雨が止んだころに大学に行く。某ルネで本を買い、 事務で書類を出す。ついでに、合宿の写真をCD-Rで焼いたものを某君に渡す。

それから某スタバへ。また雨が降り出す。

夜2

ThinkPadとLibrettoのデータをCD-Rでバックアップ。

先日買った本。

机に向かっている時間…5.25hr
今日の勉強時間…5.25hr
マルクス係数…65.6


18/Jul/2001 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

記載なし。


18/Jul/2000 (Tuesday/mardi/Dienstag)

今日のニュース

今、kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jpにメイルしても届かない 恐れがあります。
どうしても連絡する必要がある場合は、 formをお使いください。
(追記: その後、某氏のおかげで復旧しました)
某診療所へ行きました。
持病です。ゲホゴホガハ。
BMOR読書会をしました。
バルガイその2です。道徳感覚説批判でした。
ヘーゲル勉強会をしました。
今回で終わりです。かなり不安な仕上がりです。
ウォーノック読書会をしました。
自然主義の主張と、それに対する批判です。
某所で食事をしました。
某先輩にごちそうになりました。ありがとうございます。

07/18/99 (Sunday/dimanche/Sonntag)

記載なし。


07/18/98(Saturday/samedi/Sonnabend)

昨日は読書会のあと、下宿に戻って夕ごはん。 そうめん。焼なす。サラダ。など。 ちなみに、昨日の晩もほとんど同じメニューだった。

それから今日の昼まで爆睡。

起きてから学校に行こうかと思ったが、 暑いのがいやなので、 下宿で『ブラッドミュージック』を読み終えることに決める。 そうめんやラーメンを作って食べたり。洗濯したり。


研究室の夏合宿

え、夏合宿ですか? ええ、行ってきましたよ。丹後に。 え。詳しく聞きたい? 今回はそんなにおもしろい話はないですよ。 それでもいいんですか? ええ。ええ。わかりました。 では話しましょう。


ええと、一日目はですね、やはり集合するところから始まるわけですね。 集合場所はJR京都駅の烏丸口のあたりです。 向こうで情報倫理の勉強会があるので、 ぼくが知ってるだけでも、 某S先輩や某O君や某K君やぼくは前日完徹してましたね。 某T嬢が寝坊して10分ほど遅刻してきましたけど、 みんな無事に予定の電車に乗れました。 ええと、総員20数名ぐらいでしたかね。 そういえば、今回、 某教授はベトコンのような笠をかぶってきていて、 みんなを驚かせていました。

電車に乗って5分ほどでぼくは爆睡状態に入ってしまったので、 残念ながら電車内で何かおもしろいことがあったのかどうかは知りません。 気がついたらもうそこは天橋立駅でした。

え〜、 「大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立 小式部内侍」 なんて書かれた石碑のそばのコインロッカーに荷物を入れてから、 とりあえず記念撮影したりして。 それから文珠堂に立ち寄って、 商店街で各自お昼をとりました。

ご飯を食べてからですね、 廻旋橋っていう、 文字通り船が通るとき90度ぐるりと回る橋を渡って、 天橋立を歩きましたよ。松が多くってね。 海岸はけっこういろんなものが打ち上げられてて、 まあ、そんなに汚なくはなかったですけどね。 「輪タク」なんかもあって、風情がありましたよ。 ぼくは「輪タク」と聞いて、 ディックの『高い城の男』を思いだしたんですけど。 いや、これは余談です。忘れてください。

天橋立を渡ってから、「丹後一の宮籠神社」ってとこに寄って。 知ってます? ここの入口のところの小さな池にすごい数の亀がいるんですよね。 気持ち悪いくらい。 みんなで岩場によじのぼっては、ぼとぼと落ちてるの。 ここにはちょっと変った感じの狛犬なんかも置いてあって、 おもしろい神社でした。

それから山の中腹にある傘松公園に行きました。 近々登山をする某O君とか、その他某教授とか某O先輩とかは 延々と続く階段を登って行きましたが、 某助教授とかぼくは一人乗りのリフトで上がって行きました。 このリフトがすごいんですよね。 上る途中で後ろを振り返ると、 海や天橋立が一望できるんですよ。 けっこう感動しますよ。ちょっとこわいですけど。 それと、リフトの駅員さん。 有線でポップスをかけるのやめて下さい。 雰囲気が壊れます。

傘松公園って知ってます? なんか、「股のぞき」っていうのをやるんですよね、ここでは。 ぼくはなんだかばからしいので止めておきましたが、 みんなやってました。 股からのぞいた天橋立の写真なんかとったりして。 某H君が調子に乗ってズボンの尻を破いたことはやっぱり記しておくべきでしょうね。 上半身はだかになってビールをあおってた人がいたことも、 やっぱり記しておくべきでしょう。え、誰かって? まあ、ご想像におまかせします。

さらに階段を昇って一番てっぺんの傘松があるとこまで行ってきましたが、 そこもすごく見晴らしが良くって、 少なからず感動しましたね。 とんびも飛んでて。 死ぬまでに一度は見に来る価値があると思いますよ。

それで下りはみんなリフトで降りて、 かなり疲れてたので船で帰ろうということになってですね。 船のりばに行ったら、 サンダーバード号っていうモーターボートを出してくれるっていうんで、 サンダーバード号2台を往復してもらって向う岸へ渡してもらいました。 その他にも、 「スペースシャトル」とか(NASAって書いてある)、 「クィーンガンダム」「ナイトガンダム」とか、 変な名前のモーターボートがあって笑いましたね。 くらげもけっこういたのでみんなで突っついたりして。

それから、お昼を食べた商店街のあたりで ちょっと時間をつぶして天橋立駅に戻って、 また電車に乗り、今度は旅館のある丹後由良に行きました。


丹後由良っていうのは天橋立駅から3つほど先に行ったところにあるんですが、 天橋立に比べてさらにひなびたところでした。 けど、海は近いし、山もあるし、みかんは豊富だし、三庄太夫の史跡はあるしで、 ええと、まあ、いいとこです。ちょっとは誉めとかないとね。

ぼくらは、山のふもとにある国民宿舎というところに泊まりました。 夕方にチェックインして30分ほどしたらさっそく勉強開始です。 あああ、なんてまじめな研究室なんでしょうか。

あ、ちなみに、某師匠は用事があったそうで、 旅館でみんなと合流しました。


まず、3回生の某K君による"Professional Ethics"の発表でした。 疲れていたのでほとんどなにも覚えてません。 たいした内容ではなかった気がします。

次に、4回生の某S君による"Liability for Defective Electronic Infomation"の発表。 コンピュータ・プログラムにバグがあった場合、どのような責任が問われうるのか、 という話です。しかし、このときぼくは爆睡していたので、何にも覚えていません。

夕食をはさんでから、M2の某T君による、 "The Morality of Whistle-Blowing"という論文の紹介。 内部告発を論じた古典的な論文のようで、 内容は簡単でわかりやすかったです。 しかし、特に新しい情報はなし。

さてさて、次はM1の某H君と4回生の某K君による、ハートの "Responsibility and Retribution"という論文の紹介です。 これはresponsibilityとかliabilityの言語分析的な内容で、 情報倫理とはあんまり関係じゃないの、という話でした。


さて、これでようやく一日目の勉強会が終了しました。 ぼくは疲れていたのでとっととふとんに入って、 持ってきていた『ブラッドミュージック』を読み始めたんですけど、 某師匠が何度も部屋にやってきて、 みんなが飲んで騒いでるのに一人で小説を読んでるなんて許せ〜ん、 とか理不尽なことを言って(酔っぱらいは理不尽なことを言う)、 ぼくを無理矢理宴会をしている部屋へ連れ込みました。

そこはすでに酒池肉林の世界で、っていうほどではないですが、 みんな酒が入っていて、楽しそうに飲み食いしてました。 ぼくはしばらく某教授に修論の指導をしてもらったり、 他の人と話したりしてたんですが、 そのうちたばこの煙がひどくなるし、 みんなどんどん酒が入って暴れ出したので、 早々に自分の部屋に退散しました。

それで、真夜中過ぎてもまだ騒いでる連中がいて、 若い連中は飲み過ぎでげえげえ吐いてるわ、 酔っぱらって奇声を上げているわで、 ぼくはまた酒飲みが嫌いになりましたね。 なんでああいう愚行が許されるんでしょうかね。


さて、翌日です。え、ああ、水曜日です。 朝食になかなか出て来ない連中もいましたが、 とにかく朝食が終わってから、早速勉強です。

この日の最初は、M2の某F君、3回生の某S君による "ACM Code of Ethics and Professional Conduct", "Using the ACM Code"の発表でした、たしか。 ACM(アメリカ計算機学会)の倫理綱領と、 それを用いたケーススタディの話です。 内容はよくわかりましたが、 これを読むポイントというか、 意義がどこにあるのかはよくわかんなかったですね。

お次は、3回生の某M君による、 "Why Privacy is Important"という論文の紹介です。 これもぼくはうとうとしながら聞いていたようで、 今レジメを見てもほとんど何も思いだせません。 きっと重要なんでしょうね、プライバシーって。

その次は、っていうか、ここらへんちょっと順番があやふやなんですけど、 3回生の某Mさんによる、 "The Government Needs Computer Matching to Root Out Waste and Fraud" という論文の紹介です。 これと聴講生の某M氏がお昼すぎにやった、 "Computer Matching Is a Serious Threat to Individual Rights" は、それぞれコンピュータ照合に関する賛成、反対意見を論じたものでした。 賛成意見は、コンピュータ照合がそれほど新しい技術とは言えない、と論じ、 他方の反対意見は、コンピュータ照合は修正第4条の「不合理な捜索」に当たるとして、 人権の侵害だと論じています。

その次は、M2の某O君による、 "Privacy and the Limits of Law"という論文の紹介。 これもぼくはよく寝ていたようで、あまり覚えがないです。 ごめんなさい。 この論文でも、「プライバシー」というなにやら得体の知れないものが、 誉めそやされ、高く評価されているようです。 なんなんでしょうね、プライバシーって。 なにか良いものであるには違いなさそうです。

さらに次は、M1の某T嬢による、 "Computer and Privacy"という論文の紹介です。 プライバシーに対する意識が強まっている今日において必要とされる、 コンピュータに関連する5つの原則(本人のアクセス権の保証など)が挙げられます。

まだ続きます。真面目でしょう? ぼくらの研究室って。 次は、4回生の某K氏によるNissenbaumの"Should I Copy My Neighbor's Software?" という、とんでもない題名の論文の紹介です。 この論文は、「ときには違法コピーをしてもいいじゃん」っていう立場を、 帰結主義の立場からも、義務論の立場からも擁護しようとするものですが、 かなり問題ありの内容(とくに帰結主義の理解がひどく貧困)で、 おそらくそのうち某師匠がこてんぱんにやっつけて、 業績の足しにでもされることでしょう。

次の発表は、 4回生の某K君による、 "Moral Foundation of Intellectual Property Rights" という論文の紹介です。 某S先輩と某K氏の3人で手分けしてまとめた様子で、 全体の内容がよくわからなかったんですが、 知的財産権(特許権、著作権)の根拠について詳細に検討している 比較的優れた論文のようでした。


これで2日目の勉強は終わって、 夕方からみなで海に行って泳ぎました。 っていっても、ぼくは泳ぎませんでしたが。 海はずいぶん遠浅になっているようで、 かなり遠くまで行っても足が付くようでしたね。 某師匠は華麗なフォームでひたすら泳いでいたようです。 某教授も深紅のふんどしを付けて泳いでいました。 他の観光客が少なからず驚いてましたね。

浜辺からの帰りみちに、コンビニで酒などを買い足して、 それから如意寺というところに立ち寄りました。 ここには三庄太夫の物語に出てくる身代り地蔵が祭られているそうですが、 あいにく地蔵さんが収められている扉に鍵がかかっていたので 見ることができませんでした。

そうそう、コンビニには、 赤ふんの某教授と、ビキニにバスタオルの某Y氏(♂)と、 普段着の某T嬢とぼくで行ったんですけど、 ビキニの某Y氏が、先生いくらなんでも赤ふんで入るのはまずいですよと 某教授に言ったので、某教授はじゃあ外で待ってる、 と言われ、ぼくら3人で入ったんです。 そしたらしばらくすると某教授がジーパン姿で入ってこられて、 ほら、と言って、手に持った赤ふんをぼくらにお見せになるじゃないですか。 せ、せ、先生、いったいどこで着替えられたんですかあっ、 ってぼくらが言うと、 ニヤリとしてみせるだけで、某教授は答えられませんでした。 バスタオル巻いてコンビニを徘徊する某Y氏といい、 道端で着替える某教授といい、危ない人が多いんですよね、 倫理学研究室って…

ところで、ぼくは行きも帰りもはだしで出掛けたために、 足のうらに水ぶくれができちゃいました。これが痛いのなんのって。 慣れないことはすべきじゃないですね。

それからお風呂に入って、夕ごはんになりました。 この日の夕ごはんは活けづくりが出て豪勢でしたよ。 ぼくも死ぬほど魚を食べてしまいました。 魚さん、ごめんなさい。

その後すぐに飽きずに飲み出した連中もいたようですが、 外はまだ明るかったので、 ぼくは某O君や某F君や、某Y氏や某T嬢と一緒に、 由良ヶ岳の登山コースを少し登りました。 といっても、最初は散歩ついでにそこらへんでかぶと虫を捕ろうって話だったので、 ぼくと某T嬢は下駄を履いていて、 某Y氏なんか、浴衣に下駄で出てきたんだから、 登山はかなり大変でした。 はっきり言って危険でした。 登山をなめてると言って過言ではありません。 木々に囲まれた細くて険しい道を、 15分ほど登って、それからまた10分ほどかけて降りて来ましたが、 戻ってきたときには汗だくだくでした。 いや、ほんとに冒険してきましたよ。 あとで旅館の人に聞いたところでは、 本気で頂上まで登るには、1時間半くらいかかるんだそうです。

さて、それからぼくら「あまり酒飲まない健康組」は、 フロントのところにある「ギャプラス」(なつかしい) とか「ぷよぷよ」をやったりしました。 「ぷよぷよ」って初めてやったんですけど、テトリスよりもおもしろいですね。 やったことありますか? かなり燃えますよ。 某師匠は、旅館で麻雀卓と麻雀牌を借りれることを知り、 麻雀ができるやつを募って、部屋で麻雀を始めてしまいました。 そうですね、この日は他の囲碁や将棋もやってる人がいたし、 なんだか勝負事が盛んでしたね。

ええ、ぼくも将棋や麻雀をやりましたよ。 麻雀は半荘を2回やって、1回目は4位で、 2回目は最後に逆転されて2位でした。 2回目が終わったころにはもう夜明け前で、 ぼくはそれで止めて寝ました。 連中は朝食の1時間前ぐらいまでやってたみたいですけどね。 某師匠は勝ち逃げしてさっさと寝てたようです。

あと、この夜は、某H君失踪事件ってのもありましたね。 M1の某H君がどこにも見当たらないので、 みんなで探したんですけど、 ほんとにどこにもいなくて、 後は女子トイレか某O先輩(♀)が寝てる部屋ぐらいだっていうんで、 そこも全部探したんだけど、 やっぱり見つかんなくって。 それですっかりあきらめてしまって、 みんな寝るか麻雀するかしていたところ、 ずっと後になって某H君は自分から現われて来たんです。 どこにいたんだって訊いたら、 あまりに眠くて、みんなに邪魔されるのがいやだったので、 某O君が寝てる部屋の押入れに隠れていたとのこと。 けど、暑いやらみんながそこらを探しまわるやらであんまり寝れなかったって。 一体なにをやってんでしょうかね。


それで第3日目ですが、 ぼくも何とか朝食に間に合うように起きて、 みんなと朝食を食べました。 まだ勉強会のやりのこしがあったので、 それからまた勉強でした。

まず、M2の某S先輩による、 "The Patient's Right to Information"という論文の紹介でした。 これはいわゆるインフォームド・コンセントの話で、 伝統的には医者と患者の関係は、 医者が患者の最善の利益のために決定権を行使する 「パターナリズム・モデル」だったけど、 最近ではあくまで決定権を持つのは患者であるという 「オートノミー・モデル」が普及しつつある、 といういささか古い(古典的?)論文のようでした。 どうもこれも情報倫理に分類されるらしいですよ。 領空侵犯っていううわさもありますけどね。

その次は、ぼくと一緒に勉強した3回生の某K君による、 "Harmful and Dangerous Words and the First Amendment"という論文の紹介でした。 これはサイバースペースでの活動のどのようなものがどの程度 合衆国憲法の修正第一条(信教の自由や、言論・出版の自由を保障している)によって 保護されるか、という話でした。 シスオペの検閲行為って、修正第一条に引っかからないって知ってました?

さて、チェックアウトも済んでから、最後の最後にぼくの発表でした。 もう発表できないんじゃないかって心配してたんですよ。ほんとに。 それでぼくのは、 "Adult Material: Drawing the Line between the Legal and Illegal" っていう論文(というか、ある本の一章分)の紹介で、 サイバースペース上で行なわれているアダルト物の流通が、 アメリカではどのような法的保護あるいは禁止を受けうるか、 という話でした。 重要なのは「下品indecent」と「わいせつobscene」の区別と、 児童ポルノの取り扱いは特に厳しく禁じられている、ということですかね。 え、CDAですか? いえ、この本は94年に書かれたものだったので、 CDAの話とか、自主規制(格付け)の話はまだ出てきませんでした。

さて、ようやくこれで全部終わったので、ぼくらは急いで旅館を出て、 駅へ出発しました。駅で閉会の挨拶をし記念撮影をすると、 すぐ電車がやってきて、 出発を惜しむ間もなくぼくらは丹後由良を後にしました。 夏に来るには良いとこでしたね。また来たいと思います。

それから途中どっかで一度乗り換えましたが、 ぼくはちょっと小説を読んでからずっと寝てましたね。 某S先輩と某O君はずっと倫理学的な対話をしてたようでしたけど。 体力ありますよね、あの人たち。 それでお昼過ぎに京都駅に着いて、一同は直ちに解散しました。 え、それからどうしたかって? ぼくは、某O君とラーメンを食べてから、 祇園祭りの宵山でしたけど、とっとと下宿に戻って爆睡してましたよ。

これで今回の合宿の話は終わりです。 大して面白くなかったでしょう? 勉強ばっかりでしたからね。 いや、この合宿の企画をしてくれたM2の某F君には大変感謝してるし、 合宿は成功だったと思うんですけどね。 まあ、人生そんなにおもしろおかしいことばかりじゃないですから。 ノンフィクションで書くとこんなもんですよ。


07/18/97(Friday/vendredi/Freitag)

・真夜中・

・シジウィックの翻訳終わり。バンザーイバンザーイバンザーイ。(ただしま だこれから推敲する必要があるが)

・しかしなんだか寂しいので(今日はCDも用意していない…)、バンドの友達の ところに行って来る。また後で。


・お昼・

・うぎゃ。夜明けに起きて学校に来るつもりが、昼まで寝ててしまった。環境 倫理のレジメがまだ完成していない。ど〜しよっ。ど〜しよっ。


・昼下がり・

・シジウィック読書会終わり。次回は火曜日1時から。推敲段階に入る。


・夕方・

・環境倫理読書会終わり。これから急いでご飯を食べてバンドの練習。


・夜・

・バンドの練習終わり。(実は他に誰も来なかったので喫茶店でマンガを読ん でいた…すさんでいる)

・これから一時間早くベンタム読書会。


・ベンタム読書会終わり。すぐに帰ります。今日はビデオを観れれば良いが…。

・明日も昼過ぎに来ます。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
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Last modified: Thu Aug 11 09:19:20 JST 2016