挨拶(教授より)

プロフィール

岸本 泰司  (Yasushi Kishimoto)
博士(薬学) 薬剤師

E-mail:y-kishimoto(at)pharm.teikyo-u.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい。

兵庫県出身
東京大学大学院薬学系研究科 修了
金沢大学医学部ポスドク、 徳島文理大学香川薬学部教授などを経て2020年より帝京大学薬学部教授。

物理化学研究室では、教育面では主に物理関連科目を担当しています。学生のみなさんの一部には、物理に対して苦手意識があったり、そもそもなぜ薬学部で物理を習わなければいけないのかという疑問があったりするようです。薬剤師になり社会に出た後、物理が役にたたないとすれば、物理を大学で勉強するモチベーションがなくなるのももっともな話でしょう。この問いに対しては、いくつかの答えがあろうかと思うのですが、まず物質化学としての薬学の基盤である物理をわかっていないと、他の科目、例えば薬理学や生物学も分子レベルから理解できないということがあります。薬物が体の中ではたらいて効果を発揮することを理解するために、あるいは新薬開発の現場においても、熱力学をはじめとした物理化学的な技術や知識は実はとても重要です。このような教養や知識は、チーム医療の必要性がますます重要となるこれからの時代において、医師や看護師など他の医療従事者に対して、薬剤師が持つ大きな強みになるはずです。

研究面では、全身動物を使用した脳・行動心理学的実験を主に行なっています。特に記憶と学習の分子メカニズムに興味を持ち、多くの大学や機関で研究を行なってきました。自主性を尊重する気風の研究室だと思います。薬学部の研究室としては特殊なテーマを取り扱っているところがありますので、興味のある方は見学を歓迎します。学内外の研究機関や企業との共同研究・技術供与も随時受けつけています。

卒業生より

プロフィール

今野 裕史(助教)  (Hirofumi konno)
博士(薬学) 薬剤師

E-mail:konno-h(at)pharm.teikyo-u.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい。

福島県出身
帝京大学大学院 薬学系研究科 修了後、2017年より帝京大学薬学部助教

私は、物理化学研究室に学部4年から今に至るまでお世話になっています。居心地のいい中で日々研究活動等を行わせていただいています。研究室の雰囲気は、配属される学生によって毎年違いますが、4、5、6年生が分け隔てなく仲良くやっている様子がよくが見受けられますので、とても風通しのよい研究室であると感じています。

研究面では、岸本教授のご挨拶にもあるように学生の自主性を尊重する研究室であり、「対応できる範囲で」という制約はありますが、やりたいことがあれば積極的にチャレンジさせてもらえます。また、当研究室の最大の特徴として、研究内容、論文リストの項目を見てもらえればなんとなくイメージできるのではないかと思いますが、神経科学系と化学系というの全く分野の異なる2つの領域を取り扱っている研究室となっているところです。そのため、学生の皆さんは研究室配属後に自分の好きな分野を選択し研究することができる、というメリットがあると思います。

学習面では、相談があれば常に受け付けており、国家試験合格に向けてできる限りのフォロー体制は整えています。

「物理化学」という名前の研究室ですので、敬遠する学生もいるかと思います。ですが、その分野が苦手でもほとんど問題なく、楽しくやっている研究室です。興味のある学生は是非、遠慮なく見学にきていただければと思います。