第33回日本老年麻酔学会ポスター
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会長挨拶

第33回日本老年麻酔学会 会長 山浦 健(九州大学大学院医学研究院 外科学講座 麻酔・蘇生学分野)

第33回日本老年麻酔学会
会長 山浦 健
九州大学大学院医学研究院 外科学講座 麻酔・蘇生学分野

この度、2021年2月20日(土)~21日(日)に、プラム・カルコア太宰府におきまして、『老年麻酔と心』をテーマとし、第33回日本老年麻酔学会を開催させて頂くことになりました。

老年麻酔における課題は、術後認知機能障害を中心とした「心」の問題、そして増加する心疾患です。

老年者が心穏やかに必要とする手術医療を受けることができるかについて、まだまだ私たちができることがあるのではないでしょうか。

また、平成の時代にがんに対する医療が飛躍的に進歩した結果、新しい時代である令和では、心不全を中心とした心疾患が主たる課題となると予測されています。これは虚血性疾患に代表される心疾患、高血圧、糖尿病、腎臓病などに対する治療が進歩したことによる心不全およびその予備群が増加していることも関係しています。特に、心不全は一旦発症するとその予後は悪性腫瘍よりも悪く、老年麻酔においては、その患者の多くが心不全の予備群であり、患者予後を考えると周術期をきっかけとした心不全の発症予防が何よりも重要です。

このように、心不全を中心とした循環器疾患を取り巻く環境が刻々と変化し、治療戦略が大きく進歩してきた中で、これについて理解を深め、考えることが、手術を必要とする老年患者に良い予後をもたらすことが期待されます。

新しい時代に私たちは何を目指すのか、この学会の特徴でもある老年を中心として、「心」と「心臓」の問題を多角的・多面的に考え議論することが、何より大切だと思っております。

皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げております。

2020年3月吉日