活動レポート

バックナンバー

国立大学附属病院長会議

2020年1月20日、医師の働き方改革にも寄与する研修医向けオンライン(携帯端末対応) 新教育評価システム『EPOC2』研修病院向け説明会・記者発表会を実施しました

2020年4月より、臨床研修制度が大幅に改定されることが厚生労働省より発表されています。今回の大きな改定には「卒後臨床研修評価システム」があり、これに合わせて、2004年の臨床研修制度発足時から研修医の50~70%に利用されてきたオンライン卒後臨床研修評価システムの「EPOC(Evaluation system of POstgraduate Clinical training:エポック)」を、大幅にリニューアルし、オンライン臨床教育評価システム「EPOC2(E-POrtfolio of Clinical training:エポック ツー)」として、2020年4月より本運用を開始します。2021年からは卒前臨床実習でも利用可能となるため、文部科学省所管の卒前臨床実習と、厚生労働省所管の卒後臨床研修の評価を、「EPOC2」を用いて一元管理することができ、卒前卒後のシームレスな連携によって、重複のない効率的な実習・研修の提供が可能になり、基本的な診療能力が早期から習得可能となります。国立大学病院長会議EPOC運営委員会では、これに関する全国の研修病院向けの説明会を2020年1月20日に実施。その後、17時30分より、記者発表会を実施しました。

■研修病院説明会

日時 2020年 1月20日(月)15:00~17:00
場所 東京医科歯科大学 M&Dタワー2階 鈴木章夫記念講堂
プログラム
  • EPOC2の開発の経緯
  • 厚生労働省、文部科学省からの挨拶、2020年度改訂の臨床研修制度の説明(文部科学省高等教育局医学教育課丸山浩課長、厚生労働省医政局医事課医師養成等企画調整室加藤琢真室長)
  • 基本方針やコンセプト
  • ID利用申請・管理、セキュリティ、バックアップ等の運用体制
  • 具体的な使い方・機能の説明

■記者発表会

日時 2020年 1月20日(月)17:30(17:00受付開始)
会場 東京医科歯科大学 3号館2階 医学科講義室1
説明者

東京医科歯科大学 医療担当理事 田中 雄二郎(EPOC運営委員会委員長)
東京大学大学院医学部教授・UMINセンター センター長 木内 貴弘
北海道大学大学院医学研究院 医学教育・国際交流推進センター 教授 高橋 誠(EPOC運営委員会)

■プレスリリースPDFはこちらよりダウンロードできます»

消費税増税に伴う診療報酬改定が国立大学病院に与える影響と今後の取組について、 2020年の『臨床研修の到達目標』見直しに対応した臨床研修評価システム『新EPOC』の開発について

2020年『臨床研修の到達目標』見直しに対応した臨床研修評価システム『新EPOC』の開発について2020年4月より、臨床研修制度が大幅に改定されることが厚生労働省より発表されています。今回の大きな改定には「卒後臨床研修評価システム」があり、国立大学病院長会議EPOC運営委員会では、この改定に合わせて2004年の臨床研修制度発足時から研修医の50~70%に利用されてきたオンライン卒後臨床研修評価システムの「EPOC(Evaluation system of POstgraduate Clinical training:エポック)」を、大幅にリニューアルし、オンライン臨床教育評価システム「EPOC2(E-POrtfolio of Clinical training:エポック ツー)」として、2020年4月より本運用を開始します。「EPOC」、「EPOC2」を開発したのは、国立大学病院長会議の元で運営されているネットワークサービス「大学病院医療情報ネットワークセンター(University Hospital Medical Information Network(UMIN) Center:UMIN Center:ユーミン センター、協議会長 松村泰志)」です。2020年4月にリニューアルする「EPOC2」の特色は、①厚生労働省の施行通知(医師臨床研修ガイドライン)に準拠していること、②スマホやタブレットなどの携帯端末での入力を可能にしたことです。これによって、臨床研修の評価方法の標準化と項目の簡素化が実現し、登録の負担が軽減できます。さらに、2021年からは卒前臨床実習でも利用可能となるため、文部科学省所管の卒前臨床実習と、厚生労働省所管の卒後臨床研修の評価を、「EPOC2」を用いて一元管理することができ、卒前卒後のシームレスな連携によって、重複のない効率的な実習・研修の提供が可能になり、基本的な診療能力が早期から習得可能となります。「EPOC2」の導入によって、研修医、指導医等の評価・管理などの事務的な作業負担が軽減され、いわゆる「評価疲れ軽減」、ひいては「医療職の働き方改革」にも寄与すると考えられます。また、「EPOC2」では、研修到達度の全国平均も参照できるため、基本的な診療能力習得の均てん化・効率化が実現され、高齢化に対応した医師の診療能力の基盤形成に貢献することが期待されます。

* UMINセンターは、大学病院業務(診療・研究・教育・研究)、及び医学・生物学研究者の研究教育活動の支援を目的としてサービスを行っている全国42の国立大学病院が加入するネットワーク組織で、1988年に設立され、オフィスは東京大学医学部附属病院内(東京都文京区)にあります。
UMINセンター ホームページ https://www.umin.ac.jp/

前のページへ