第27回認知神経科学会学術集会参加者各位
本学術集会は過去最悪レベルのコロナ感染拡大の中、講演をリモートに近いハイブリッド形式、ポスターはLink Biz使用と、コロナ感染に対応した形式で行い、無事に開催・運営でき、盛会のうちに終了することができました。
これもひとえに皆様のご協力の賜物と、心より感謝いたします。
今後とも本学会へのご支援を宜しくお願い申し上げます。
第27回認知神経科学会学術集会
会長 谷脇 考恭
会長挨拶
認知神経科学会は1996年に認知神経科学および関連領域に関する研究の発展の促進をする目的で設立され、今回27回目の開催となります。同じような学会が複数ある中で、本学会は精神、脳神経内科、脳神経外科、小児、基礎医学およびリハビリテーション学、心理学や教育学の新しい知見や技術を踏まえた学際的な学術集会です。
第27回認知神経科学会学術集会は2022年8月6日(土)、7日(日)の二日間、久留米大学医学部筑水会館(福岡県久留米市)で開催いたします。本学術集会のテーマは「認知と機能からみた神経・精神疾患」といたしました。古典的な認知神経学は脳血管障害、外傷例に端を発し、本学会でも脳血管障害・認知症はよく取り上げられてきました。一方、1990年から1999年は”Decade of the Brain”として米国で脳研究が盛んになり、①機能的MRIなどの神経画像の進歩、②神経可塑性と神経発達の新たな知見、③新しい抗うつ薬と抗精神病薬の開発、④ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、レット症候群の原因となる遺伝子異常の発見等の成果を得ました。これらの研究の成果が、次第に臨床医学の進歩をもたらすようになり、新たな疾患の発見、画期的な検査法・治療法の開発が相次ぎ、この数年は神経・精神疾患の臨床現場が一変しつつあります。認知神経科学の分野にも、変化が訪れています。過去には認知機能障害がないと言われていた神経疾患(パーキンソン病・症候群、筋萎縮性側索硬化症)や、認知機能障害が一般に知られていない神経疾患(睡眠障害・多発性硬化症)において、認知機能障害が問題となっています。今回はこれらの疾患の認知と機能をテーマとしました。さらに、これらの疾患への機能的アプローチ(臨床神経生理学、機能画像)も議論をしたいと思います。
この時期の久留米は、その日の最高気温日本一を記録する暑い所ですが、その暑さに負けない熱い学術集会にしたいと思います。多数の御参加、御演題をよろしくお願いいたします。
第27回認知神経科学会学術集会
会長 谷脇 考恭
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