学会のご案内
理事長のご挨拶
この度、松村保広理事長の任期満了にともない、日本 DDS 学会理事長に就任させていただきました。私は、本学会には、その前身であるDDS 研究会の第１回から参加させていただきました。
その際、医学、薬学、工学などの異分野の研究者の入り交じった時代の最先端を感じるユニークな研究会であるとの印象を持ちました。
現在も、創設者の先生方の信念は引き継がれ、過去、現在の会員の皆様の卓越した研究により、日本 DDS学会は基礎研究から臨床開発、事業化まで、学問分野の垣根を越えた学術活動を行なっています。
このような学術団体は世界的にも希有であり、異分野融合境界領域において指導的な立場を築いています。Drug = 薬 = 治療、Delivery = 送達 = 宅配便という先入観から、薬治療のための技術、方法論であると考えられてきた Drug Delivery System （DDS）が、実は、先端治療、診断、予防などの医療だけでなく、基礎生物医学、ヘルスケアなども含む、広くライフサイエンス研究開発に必要不可欠な基盤技術となっています。これまでに築き上げられてきた業績、伝統を継承しつつ、現在の社会ニーズを取り込み、DDS 分野の新しい展開を会員の皆様とともに推進していこうと考えております。微力非才ではございますが、本学会の発展に努力する所存でございます。会員の皆様方のご指導をお願いいたします。
日本 DDS 学会理事長
田畑泰彦
役員
理事長
田畑 泰彦（京都大学）
副理事長
横山 昌幸（東京慈恵会医科大学）
顧問
髙倉 喜信（京都大学）
松村 保広（国立がん研究センター）
常務理事
田畑 泰彦（京都大学）（兼任）
横山 昌幸（東京慈恵会医科大学）（兼任）
狩野 光伸（岡山大学）
理事
伊東 文生（聖マリアンナ医科大学）
奥 直人（帝京大学）
長崎 幸夫（筑波大学）
栁原 克紀（長崎大学）
濱口 哲弥（埼玉医科大学国際医療センター）
楠原 洋之（東京大学）
西川 元也（東京理科大学）
西山 伸宏（東京工業大学）
武田 真莉子（神戸学院大学）
安永 正浩（国立がん研究センター）
監事
菊池 寛（ＤＤＳ戦略ファーム）
粕川 博明（テルモ(株)）
幹事
中山 正道（東京女子医科大学）
秋田 英万（東北大学）
名誉理事
高橋 俊雄・永井 恒司・加藤 哲郎・眞弓 忠範・杉山 雄一・片岡 一則・河野 茂・原島 秀吉・山口 俊晴・橋田 充・岡野 光夫・今井 浩三・小西 良士・吉野 廣祐
評議員
編集委員会
編集委員長
丸山 厚（東京工業大学）
編集委員
川上 亘作 （物質・材料研究機構）
新留 琢郎（熊本大学）
眞鍋 史乃（星薬科大学）
樋口 ゆり子（京都大学）
古賀 宣勝（国立がん研究センター）
位髙 啓史（東京医科歯科大学）
白石 貢一（東京慈恵会医科大学）
編集幹事
戸邊 雅則（日本メジフィジックス（株））
太田 琴恵（協和キリン（株））
沿革
Drug Delivery System（DDS）とは、必要な薬物を必要な時間に必要な部位で作用させるためのシステム（工夫や技術）であり、薬物療法にとって非常に重要な考え方です。
当学会の前身である「DDS研究会」は、臨床医学、薬学、薬理学を始め幅広い領域のDDSに関する研究を発表する場として水島裕、瀬崎仁らによって1984年に設立されました。
その後、DDS研究の重要性が広く認識され、分野を超えて情報交換をすることができる共通の専門誌として1986年に機関誌「DDS」が創刊されました。1988年には日本DDS学会として組織を改め、広い分野の基礎研究者と臨床医療関係者が交流するユニークな学会となっています
