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代表世話人ご挨拶

日本消化器病学会支部長会議からの応援

この度、歴史ある日本消化器病学女性医師・研究者の会の代表世話人を拝命し、大変光栄に存じますとともに、責任の重さに身の引き締まる思いです。
本会は、消化器病学領域の臨床や研究に従事する女性医師・研究者の親睦を図り、学術的進歩および素養を深め、社会への貢献を目的として、平成14年6月に中澤晶子先生を代表世話人として発足し、年2回会報を発行し、集会を年1回開催してきました。集会は世話人が持ち回りで担当し、JDDWの1つのセッションとして女性医師の活躍に繋がる有意義なテーマで開催され、懇親の場としても大きな役割を果たしてきました。平成22年より白鳥敬子先生が代表世話人を務められ、本会を母体に「消化器病における性差医学・医療研究会」を日本消化器病学会附置研究会(現在、関連研究会)として発足させるなど、本会は大きく発展してきました。
日本消化器病学会では、平成23年に「女性消化器医師支援委員会」が設置されました。平成27年からは、男女を問わず次世代を担う若手医師・研究者の支援を委員会の目的とし、キャリア支援委員会と名称を変え、平成29年より私が担当理事に就任いたしております。そして、全国10支部それぞれに支部女性医師会が発足し、女性評議員を増やすなど、積極的な支援策が打ち出されています。

「日本消化器病学女性医師・研究者の会」では、これらの学会主導の会と協力し活動を展開しています。

わが国の最重要課題のひとつは女性が輝く新たな時代です。平成11年には、「男女共同参画基本法」が制定され、その政策として打ち出されたのが、「女性活躍推進法」「女性の活躍状況の見える化」「ポジティブ・アクション」「ワーク・ライフ・バランス」などであります。内閣府男女共同参画局は日本医学会に対しても、政策・方針決定過程への女性の参画拡大について通達があり、将来指導的地位へ登用される女性候補者の層を厚くするため、継続就業やワーク・ライフ・バランス等の環境整備はもちろん、研修・育成を含めた幅広い支援策を大胆に進めていくことなどを求めています。

このように、わが国の女性医師・研究者をとりまく環境は大きく変わり、社会は女性リーダーを望む時代となりました。次世代に活躍できる若手候補者を育てることは喫緊の課題です。「日本消化器病学女性医師・研究者の会」は日本消化器病学会の「キャリア支援委員会」や「支部女性医師の会」と連携して、次世代の女性医師・研究者のために、個々の生活の多様性を尊重しつつ、キャリアアップすることを支援したいと存じます。皆様には更なる会の発展にご協力をいただきますようお願い申し上げます。

平成29年8月
日本消化器病学女性医師・研究者の会
代表世話人 橋本 悦子 (東京女子医科大学消化器内科 教授)

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