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〒770-8503 徳島県徳島市蔵本町2丁目50-1
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患者のみなさまへ

代表的な疾患および治療

再建外科

皮膚悪性腫瘍

悪性皮膚腫瘍の中で比較的多いものとして基底細胞腫、有棘細胞腫、悪性黒色腫などがあります。性状は各々異なりますが、悪性を疑う場合として、出血する、ジクジクする、周囲との境界が不鮮明である、等の特徴があります。皮膚悪性腫瘍の治療は手術による切除が原則です。切除範囲に応じて、植皮、皮弁、血管柄付遊離皮弁(マイクロサージャリー)などの再建法を選択し術後の変形を最小限にするよう配慮しています。
その他にも悪性腫瘍の治療は手術のみではなく各専門分野における集学的な治療が予後をより良好なものとするために必要となります。形成外科では皮膚科、放射線科とともに手術療法、化学・免疫療法、放射線療法について集学的治療を行っています。

その他の腫瘍

当科で切除した腫瘍の再建のほか、耳鼻科や整形外科、口腔外科、外科で切除した腫瘍(舌癌、咽頭・喉頭癌、口腔底癌、軟部悪性腫瘍など)によりできた皮膚や軟部、骨の欠損の再建を行っています。

再建方法

  • ・植皮術:
    鼠径部や大腿など他の部位から皮膚を採皮して、皮膚欠損部位に移植します。広範囲の欠損をカバーする事ができますが、他部位の皮膚を用いるため、周囲の皮膚との質感や色味の違いが目立つ場合があります。
  • ・皮弁術:
    局所皮弁

    皮膚欠損部と隣接した所から皮膚を移動する方法です。隣接した皮膚を用いるため、植皮術と比較すると質感や色味の違いが目立ちにくくなります。局所皮弁のデザインは多数あり、整容性や機能性の観点で欠損部位に適したデザインを選択します。

    血管柄付遊離皮弁

    皮弁を、本来の場所から血管(動脈・静脈)付きで採取して、欠損部位に移植する方法です。顕微鏡を用いて血管をつなぎます。欠損量に合わせて、皮膚だけでなく、筋肉や骨を一緒に採取して移植します。神経を含めた動的再建も行っています。

    下顎骨の再建
    舌の再建