下垂体腺腫

脳神経外科疾患情報

下垂体腺腫は経鼻内視鏡手術がもっとも効果を発揮する脳腫瘍のひとつです。 従来の顕微鏡手術では見えにくかった両端の腫瘍も、内視鏡ではよく見えるので、摘出できる範囲が拡大しています。 (私たちは、側方に伸展した下垂体腺腫の摘出に内視鏡が有効であることを論文業績リストの9番目の論文で報告しています。)


下垂体腺腫症例1の術前MRI

手術前

下垂体腺腫症例1の術後MRI

手術後

視野狭窄(見える範囲が狭まる症状)で発症した下垂体腺腫の患者さんです。
経鼻内視鏡手術で腫瘍は摘出され、目の症状は改善しました。

また次の症例のように、いびつな形で脳の深部へ伸展した下垂体腺腫は、従来の顕微鏡手術では摘出が難しかったのですが、内視鏡手術ではこのような腫瘍の摘出も可能になっています。 (このような下垂体腺腫の手術については、論文業績リストの6番目の論文で報告しています。)


下垂体腺腫症例2の術前MRI

手術前

下垂体腺腫症例2の術後MRI

手術後

複視(物が二重に見える症状)で発症した下垂体腺腫の患者さんです。
経鼻内視鏡手術で腫瘍は摘出され、目の症状は改善しました。