スフィア基準と新型コロナ対応

http://kokoronokamae.umin.jp/archives/coronavirus-spherestandards/

COVID19・新型コロナウイルスへの対応に、スフィアはどう使えるか?を和訳しました。部分的に日本のコンテクストに沿うように注を入れています。

ハンドブック内の関連の深い箇所が全て記載されています。過去にスフィアの研修を受けられた方も、そうでない方も、興味を持ってもらえたら嬉しく思います。

リンクに飛ばなくても、COVID19対応でスフィアが守りたい3つのことだけは知っておいてもらえればと思います。

1つ目は、人びとは症例ではなく人間としてみなされるべきであること。どのような時でも人は尊厳のある存在として扱われるべきであり、感染している・検査を受けたこと等で誹謗中傷を受けることがあってはいけないことを強調しています。

2点目は、対応には、コミュニティの参画が非常に重要であること。学校がお休みになったことを受けて、社会全体が影響を受けています。それでもコミュニティの様々な人びとが、子どもを守るために、子どものいる家庭を守るために、できることを行っていることそのものが、コミュニティの参画です。手洗いも、コミュニティ全体が取り組んで初めて効果があります。アルコール消毒よりも、手袋よりも、みんなが正しく手洗いをすることが、感染の拡大防止の最善策です。

3点目は、新型コロナウイルスの拡散防止に集中しすぎるあまり、影響を受けた人びとのその他のニーズや、長期的な医療ニーズをないがしろにすることがあってはならないこと。影響を受けた人びと(感染した方、発症した方、そのご家族やお世話をする方)は、保健医療サービス以外にも必要とする事柄はたくさんあります。それらのニーズにも私たちは対応することが求められています。例えば、社会人のリモートワークへの支援や、子どもたちへの教育支援です。

また、新型コロナウイルスに集中しすぎて、今持っている生活習慣病へのセルフケアを怠ってしまうようなことはあってはなりません、とスフィアは教えてくれています。