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こだまの世界
---倫理学者のふしぎな日記---
99年2月下旬号
「まあっ。ではあなたは、娘のボーイフレンド」
ヒステリー気味らしい母親がすっくと立ちあがり、
怒りに唇にわなわなと顫わせながら叫んだ。
「なんて、いやらしい。高校生ともあろうものが。
しのぶと絶交してください。不良です。
これはPTAの総会にかけます。だいたい何ですか。
ま、ま、まる出しにして。そ、そんな下品な。けだもの。
けだものみたいなものをむき出しに。げ、げ、げ、下劣な。きい」
(筒井康隆、
『日本列島七曲り』、106頁)
2月下旬の主な話題
  - 引き続きフランス語の勉強。忙しいので大変。
  
 - 情報倫理関係の添削をしたり、某先輩の近刊著の校正をしたりして大変。
  
 - 22日には、予餞会があった。
      うわさでは、おれが帰った後、暴れた人もいたらしい。
  
 - カントの再インストールをすることになったり。
      某君と、(触れるだけで治療することができる)
      某師匠のおかげで今は順調に動いているようだ。
      26日にはhare(新しいMac)も入る。
  
 - 留学するためにトーフルを受けることに。
      いろいろテキストも買ってみる。
  
 - 27日にはバンドの連中と鍋をしたりUNOをしたり。
  
 - というわけで2月下旬もあいかわらず忙しい。なぜだ?
      気持ちの問題なのだろうか。
 
真夜中
研究室のソファで昏睡。
  - 命令するときは、一般に、
      動詞の二人称単数・複数、一人称複数の現在形を使います。
      もちろん、tuやvousやnousは取り除きます。
      -er動詞では、二人称単数の場合、最後のsを取ります:
      Tu parles.→Parle.
      Nous parlons.→Parlons.
      Vous parlez.→Parlez.
   - 否定の命令法もあります:
      Ne marchons pas si vit.
  
 - 前置詞a`+定冠詞leはau、
      a`+lesはauxと融合します。
      ただし、a`+laやa`+l'はそのままです:
      Je vais au bureau.
      Je vais aux Etats-Unis.
  
 - 前置詞de+定冠詞leはdu、
      de+lesはdesと融合します。
      ただし、de+laやde+l'はそのままです:
      Je viens du bureau.
      Je viens des Etats-Unis.
  
 - aller (行く)という動詞は、かなり不規則な変化をします:
      je vais
      tu vas
      il va
      nous allons
      vous allez
      ils vont
   - venir (来る)という動詞は-ir動詞の一つですが、
      これもやや不規則な変化をします:
      je viens
      tu viens
      il vient
      nous venons
      vous venez
      ils viennent
   - -ir動詞で規則的な変化をするものは、
      第2群規則動詞と呼ばれるそうです。
      たとえばfinirやobe'irやchoisir:
      je finis
      tu finis
      il finit
      nous finissons
      vous finissez
      ils finissent
 
`monde'という語は、「世界」を表わすと同時に「人々、世間」をも表わすそうだ。
この語はラテン語のmundis(世界)から来ており、英語だとmundane(現世の、世俗の)
なんかが同語源の語である。いや、知識をひけらかしたいんじゃなくて、
人と世界を同じ語で表わすっていうのがおもしろいなあ、と。
まあ、もちろん、英語でもworldは「世間」を指すこともあるわけだけどさ。
また続き。`Il y a presque par-tout des routes differentes,
les unes vraies, les autres fausses; & c'est a` la raison
d'en faire le choix.'
(La Logique ou L'art de Penser, p. 15)
う〜む。だんだん文法的なことは理解できるようになってきたが、
単語がわからん。
「ほとんどいたるところに分かれ道があり、一方は真理に、
他方は虚偽へと通じている; そしてその選択をするのは理性の仕事である」
という感じか。
自宅生の某君が疲れて研究室で寝ている。
その姿を見ていると、学部4回生の頃の自分を思い出した。
これが「歴史は繰り返す」というやつか。
あ、そういえば、某君は昨日、
研究室にみかんを買ってきてくれた。
先日はいちごを買ってきてくれた。
いやはや。なんていい人なんだ。感謝感謝。
(…つぎはメロンに違いない…)
早朝
勉強する気にならないので、
留学について調べたり、リンク集をいじってみたり。
近いうちにブリティッシュ・カウンセルに行ってみなくては。
夕方
朝、某君と出町柳駅前の某ファストフードでモーニング。
それから下宿へ。
下宿で風呂に入ったあと、昼下がりまで寝る。
それから情報の添削の仕事を途中までしたり、
ラーメンを作ったり。
バンドの練習に行く前に、
ギターのソフトケースがいいかげんぼろぼろだったので、
ギター屋さんによって新しいのを買う。
3000円くらいだろうとたかをくくっていたのだが、
6300円もとられて、財布に千円札がなくなる。
くそ。ぼられたか?
あ。そんなこと書いてないでさっさと練習に行かなくては。
夜
バンドの練習終わり。今日は3人。
練習後、某定食屋へ。
お金がなかったので、
某同居人に1000円借りる。
いやはや。
ところで、「ユーザビリティ・エンジニアリング (usability engineering)」
には漢字の訳語はないのだろうか。
くだいて訳せば、
「使い勝手をよくする設計技術(工学技術)」みたいな意味だと思うのだが。
「ハイパーテキスト・エンジニアリング」というのも謎。
適当な訳語を知ってる人は教えてください。
「工学化」という日本語も今日はじめて聞いた。
「金融が高度に工学化した」とか。意味不明。
日本語話せってば。
真夜中
ふう、やっと某情報の仕事が終わった。
いやはや。疲れた。
某師匠と某ロック君と一緒に、
某所まで歩いて行ってラーメン。
  - 不可算名詞には、
      部分冠詞というものが用いられるそうです。
      部分冠詞は不可算名詞を修飾するので当然複数形はなく、
      男性ならdu、女性ならde laとなります
      (ただし、後に来る名詞が母音で始まる場合は両方ともde l'):
      manger du pain, avoir de l'argent,
      manger de la viande, boire de l'eau
  
 - また、他動詞の直接目的語となる名詞につく部分冠詞は、
      否定文においては、単にde (d')だけになります:
      Je boir du vin.
      → Je ne bois pas de vin.
      Je mange de la viande.
      → Je ne mange pas de viande.
      J'ai de l'argent.
      → Je n'ai pas d'argent.
   - des fleursやde la viandeというのが、
      ある具体的な花や肉を指すのに対し、
      les fleursやla viandeは抽象的な花や肉(花や肉一般)を指すそうです:
      J'ache`te de la viande. J'aime la viande.
      J'ache`te des fleurs pour Marie. Elle aime les fleurs.
   - prendre, boire, faire, lire, e'crireなどはみな不規則な変化をします。
      そのうち覚えましょう。     
 
ふい〜っ。やっと第40節まで進んだ。もうちょいで半分終わる。
昨日、先日買ったフランス語テキスト付属のCDをMDにダビングして、
さっそく自転車に乗りながら聞いてみた。
アルファベの`o'は何度聞いても「ウッ」と言ってるようにしか聞こえないが、
文章の方は何度か聞けばわかる。
もっとも、
文章と言っても、
「この男優はだれですか? --アラン・ドロンです」とか、
「たばこはどこですか?」とかだけど。
さらに続き。`Ceux qui choisissent bien, sont ceux qui ont l'esprit juste;
ceux qui prennent le mauvais parti, sont ceux qui ont l'esprit faux,
& c'est la premiere & la plus importante difference qu'on peut mettre
entre les qualite's de l'esprit des hommes.'
(La Logique ou L'art de Penser, p. 15)
うわ。長くてわからん。しかしこれでようやく一段落が終わる。
辞書辞書。
う〜。わからんわからん。
(しばらく辞書を調べる)
うっ。これはthose who構文なのか。なるほど。
「[真理と虚偽へ通じる分れ道において]よく選ぶ者は、
正しい精神を持つ者である;
悪い選択をなす者は、狂った精神を持つ者である、
そしてこれこそが、
人間の精神の特質の中に数え入れることができる最高の、
また一番重要な相違点なのである。」ってな感じか?
いやはや、難しい。
いろいろな方にメイルを出したり。
最近あまりメイルが来ないのは、
やはりCIAの陰謀なのだろうか。
夕方
明け方に下宿に戻り、
普通ごみを出してからお昼前まで寝る。
大学に来るついでに、某所で古本を購入。
  - エミール・ヘック、『佛語初歩』、東京国文社、
      1927年(改訂14版)、100円
      大正16年のフランス語の教科書。
      説明の文章もフランス語とその和訳で書かれている。
      しかし、1927年って昭和2年のはずなんだけど…。
      (大正は15年まで)
   - Franc,oise Sagan, des bleus a` l'a^me,
      Flammarion, 1972, 100yen.
  
 - アイザック・アシモフ、『鋼鉄都市』、福島正実訳、
      ハヤカワ文庫、1979年、100円
      しまった。2冊目。
   - アーサー・C・クラーク、『2001年宇宙の旅』、
      伊藤典夫訳、ハヤカワ文庫、1977年、100円
      『2001年府中の旅』っていうのはどうかな。
   - 神林長平、『完璧な涙』、ハヤカワ文庫、1990年、100円
  
 - 小松左京、『日本沈没 (上・下)』、光文社、1973年、200円      
 
所用で郵便局に行く。
眠い。いやはやはやはや。
昨日は予餞会があった。
卒業する人、進学する人、もう一年同じことをやる人、
まったく別の人生を歩むつもりの人など、
いろいろなカテゴリーに属する人々が集っていたが、
どこに行ってもみなさん元気にやってほしいものである。
あと、某コンパ委員はおつかれさまでした。
二次会まで出て帰る。
あとでどこかで手袋を忘れてきたことに気付く。
うっ。今日探しに行かねば。
ちなみに、「予餞会」(yo-sen-kai)という言葉は
「追い出しコンパ」(oi-da-shi-kom-pa)という言葉と同じ対象を指すらしい。
つまり同義語である。
ムーア「予餞会ってどういう意味かね?」
こだま「予餞会ってのは追い出しコンパのことです」
ムーア「しかし、その定義が完全なものだとすると、
君は『予餞会ってのは予餞会のことです』と言っていることになり、
意味不明である。
だからその定義は完全なものとは言えないのではないか」
こだま「いやはや」
ロック「いやいや、ムーアさん、それはちょっとおかしいですよ」
(つづく)
昼下がり
ロック読書会終わり。第3巻第5章第4-7節。
  - 4. 混合様相の観念は、心が
      (1) いくつかの観念を選び出し、
      (2) それらを結び付け一つの観念にし、
      (3) 一つの名前を与えて固定する。
      これらは心が自由に選択して行なうことである。
  
 - 5. 混合様相の観念が自然に範型を持つわけではないことは、
      われわれが、まだ現実に存在しない行為(たとえば死後の復活)
      の観念を形成できることからも明らかである。
  
 - 6. 心が混合様相の観念を恣意的に作る例。
      たとえば、殺人や近親相姦や刺殺。
  
 - 7. これらの混合様相の観念は恣意的に形成されるとはいえ、
      でたらめに形成されるわけではなく、
      必要性(有用性)に従って形成される。
      それゆえ、
      意思伝達という言語の主たる目的に役立っている。
 
夕方
kantの再インストールをさせられることに。涙。
忘れないように記録を付けておこう。
以下の文章は涙しながら読んでください(涙)。
  - まず全部白紙に。
      DOSモードでformat c:
  
 - するとMS-DOSも初期化されてコマンドが使えなくなる。づがん。
  
 - Setup utilityで、フロッピーから立ち上がるように設定。
  
 - 「IBM AptivaリカバリーCD」とかいうやつから起動用ディスクを作成。
  
 - とりあえずフロッピーとCDを認識してくれたので、
      CDの内容を全部インストール。
      しかし、このCDはウィンドウズ95も入れてくれるのか心配。
      →大丈夫のようだ。
  
 - CD-ROMの内容のインストール完了。
      しかし立ち上げてみると、`Invalid System Disk'という表示が。
      どうもさっきのフォーマットがまずかったらしい。
      MS-DOSが組み込まれていないのだろう。どうすべきか。
  
 - うっ。MS-DOSのコマンドが入ったフロッピーディスクから、
      ハードディスクにコマンドをコピーしようとしたら、
      「C:はまともなディスクじゃありません」と怒られてしまった。
  
 - 仕方ないので、そこらへんに放ってあった、
      「Windows 98起動用ディスク」から立ち上げてみる。
      もうむちゃくちゃ。
      フォーマットのやり方がまずかったな。
      しかし、DOSの本もないし、helpのコマンドすら思い出せんから、
      いたしかたない。
  
 - 起動用ディスクを立ち上げるとhelpのコマンドがあったので、
      それを読み、sys c:としてみる。
      うまく行ったかと思ってHDから再起動すると今度はプロンプトが点滅するだけで
      動き出さず。ええい、もう一度全部フォーマットじゃ。
  
 - というわけで、
      98起動用ディスクからもう一度立ち上げて、
      format C: /s。しかし「メモリが足りない」と怒られて、
      Cドライブにシステムを入れられない。
      これじゃ元の木阿弥の気がしたが、
      やはりformat c:をする。
      そういえば、fdiskもできない。
      いったいどうしたことか。
      (→fdiskができなかったのは、
      起動ディスク1ではなくて2の方を入れていたためだった)
  
 - Cドライブのフォーマット完了。
      ついでにchkdsk c:とscandisk c:を実行してみる。
  
 - fdiskが使えるようになったので、
      パーティションをやり直す。全部初期化。いえい。
  
 - よくわからんが、Cドライブは2000M(基本MS-DOS領域)ほど、
      Dドライブは400M(拡張MS-DOS領域)ほどに分けた
      というか、いつのまにやら勝手にそうなった。
      大容量なんとかのFAT32にはせず。
  
 - 再起動してふたたびformat c: /sをやってみるが、
      「メモリが足りない」と冷たくあしらわれる。
      くそ。役所の事務員かおまえは。
  
 - とりあえずformat c:とformat d:。うまくいく。
  
 - sys c:。これもうまくいく。これでなんとかなるか?
  
 - ふたたびaptivaのリカバリーCD-ROMの内容をインストール。
      一時間近くかかる模様。
      某君が持ってきてくれた『はじめの一歩(1-10)』
      を読んで時間をつぶす。
  
 - うっし。Windows 95がインストールされた。
  
 - 95でいろいろ設定してみたが、
      ネットワークにつなげず。
      どうもハードウェア的な問題のようだ。
  
 - というわけで仕事を放棄。      
 
夜
手袋を探しにいく。某飲み屋、なし。某飲み屋、なし。
うっ。するとどこで無くしたのか。しくしく。あきらめる。
ついでにルネに行って、TOEFLのパンフをもらってくる。
うっ。次のテストは4月まで無いのか。
しかも結果の発送は5月26日。
フルブライトの応募の〆切は5月31日(当日消印有効)だそうだから、
ぎりぎりだな。
というか、フルブライトの方がこれに合わせてあるのかな。
手袋がなくなって失意にうちに研究室に戻ってくると、
某師匠から電話があり、
「汚い手袋なら某E研にひとつ落ちてるよ」
とのこと。うっ。そこだったか。盲点。
引き続きカントの再インストールの作業。
  - 基数詞を覚えましょう。まず1から10まで:
      un, deux, trois, quatre, cinq, six, sept, huit,
      neuf, dix
  
 - 次に、11から20まで:
      onze, douze, treize, quatorze,
      quinze, seize, dix-sept, dix-huit, dix-neuf, vingt
  
 - 次に、21から60までです。21や31など、-1の場合に気をつけましょう:
      vingt et un, vingt-deux, vingt-trois, ..., vingt-huit, ...,
      trente, trente et un, trente-deux, ..., quarante,
      quarante et un, quarante-deux, ..., cinquante,
      cinquante et un, ..., soixante
  
 - さらに、61-100までです。
      70台は「60+10+...」、
      80台および90台は「4*20+...」という奇妙な数え方をします:
      soixante et un, soixante-deux, ..., soisante-dix,
      soixante et onze, soixante-douze, soixante-treize,
      ..., quatre-vingts, quatre-vingt-un, ...,
      quatre-vingt-dix, quatre-vingt-onze,
      quatre-vingt-douze, ..., cent
  
 - 最後に、101から1.000.000までです。
      フランス語では、0が三つ増えるごとに、
      ドット(.)を打ちます。ちなみに、
      コンマ(,)は小数点を表わすために用いられます:
      cent un (101), ..., deux cents, ..., trois cent dix, ...,
      mille (1.000), ..., deux mille, ..., dix mille (10.000), ...,
      cent mille (100.000), un million (1.000.000)      
  
 - 時刻を表わすには、il est ...heure(s)のように言います:
      Quelle heure est-il, s'il vous plai^t?
      -- Il est une heure dix. (1:10)
      -- Il est deux heures et quart (et demie). (2:15, 2:30)
      -- Il est trois heures 32. (3:32)
      -- Il est six heures moins cinq. (5:55)
   - 「行く」を意味する動詞allerは、
      aller+不定詞で《近い未来》を表わします:
      Nous allons apprendre le franc,ais.      
  
 - devoir+不定詞で「〜しなければならない」
      という意味になります:
      Combien dois-je payer?
      -- Vous devez payer environ 240.000 yen.
 
数字は難しいなあ。
ところで、昨日買った大正時代のフランス語のテキスト、
読んでみるとなかなかおもしろい。
特に例文がイカす。
「下女ガ魚ト茶ヲ買ヒマシタ」
「太閣秀吉ハ豪イ人デシタ」
「武田信玄ハ勇敢ナ人デシタ」
昨夜は、真夜中までかかって『はじめの一歩』を第10巻まで読む。
わけもなく腕立て伏せをしてみたり:-)
  - 序数は、第1番目を除いては、すべて「基数詞+ie`me」
      という形を取ります:
      premier (f. premie`re), deuxie`me, troisie`me,
      quatrie`me, cinqui`eme, sixie`me, septie`me,
      huitie`me, neuvie`me, dixie`me, onzie`me,
      douzie`me, ..., dix-neuvie`me, vingtie`me,
      vingt-et-unie`me
  
 - フランスでも、一週間は7日あります:
      lundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi, samedi, dimanche
  
 - 曜日には、通常冠詞を付けませんが、定冠詞を付けると、
      「〜曜日ごとに」という意味になります:
      Nous avons conge' le dimanche.
  
 - 「何曜日ですか」と尋ねる場合は、
      `Quel jour sommes-nous?'と言います。
      これは英語に直訳すれば、`What day are we?'となります。
      a`などを加えないところがポイントです。
  
 - フランスでも、一年は12ヶ月です:
      janvier, fe'vrier, mars, avril, mai, juin, juillet,
      aou^t, septembre, octobre, novembre, de'cembre
  
 - 「いつ」にあたる疑問副詞はquandです。リエゾンしません:
      Quand est Noe:l?
  
 - 天候を述べるときは、非人称のilを主語として、
      il fait + 形容詞とか、Il + 動詞とか言います。
      また、このときに用いられる3人称単数の動詞は非人称動詞と言われます:
      Il fait beau. Il fait mauvais.
      Il pleut. Il neige.      
   - フランスでも四季があるそうです。
      春から順に、printemps, e'te', automne, hiverとなりますが、
      「春に」という場合は`au printemps'といい、
      その他の季節では`en e'te''というそうです。
  
 - 非人称のilを形式主語にして、
      「Il est +形容詞+ de 不定詞」という表現が可能です。
      英語でいうと`It is ... to do'です:
      Il est impossible de partir.
  
 - 不定詞をne pasで否定するときは、「ne pas +不定詞」
      の語順が普通ですが、例外もあります:
      pour ne pas avoir froid,
      pour n'avoir pas froid
  
 - Il faut +不定詞で「〜しなければならない」という意味。
      fautの不定詞はfalloirです:
      Il faut partir.      
 
う〜む。
「うっ」と言えばフランス語では8月になるのか。
「おっ」と言えば水。
「じぇ」って言えば
「わたしは〜を持っている」。いやはや。簡潔すぎる。
昼下がりからBMOR読書会。
遅刻したうえ、予習も最後までできていなかった。
いたく反省。申し訳ない。
カント(研究室のDOS/V機)は息を吹き返しつつある模様。
めでたい。
夜
某喫茶店で軽く食事。マガジン。サンデー。
附属図書館のCD-ROMサーバがウィルスに感染していたというメイルが届き、
少し前からこのコンピュータ(Ayer)でそこにアクセスしていたので戦慄。
しかし、先ほど確かめたところ、Ayerは無事の様子。よかった。
カントはまた危篤に陥った模様。いやはや。
昼下がり
うっ。ついにおっさんになってしまった。
昨日、某所で古CDを買ってしまう。CDを買うのは久しぶり。
  - George Michael, Older, Virgin Record, 1996, 300yen.
 
ネムイネムイ病が再発しつつあるらしく、半日以上寝てしまった。
今日は勉強せねば。
  - フランス語の比較は、一般に、
      形容詞や副詞の前に副詞`plus'(=more),
      `aussi'(=as), `moins'(=less)を置き、
      比較の対象の前に接続詞`que'(=than, as)を置けばできます:
      Je suis plus grand que
      Paul.
      Je suis aussi grand que
      Paul.
      Je suis moins grand que
      Paul.
   - 比較の副詞が動詞や名詞を修飾する場合は、
      同等比較にaussiではなくautantを用います:
      Je travaille plus (autant) que Paul.
      J'ai plus de (autant de) patience que Paul.
   - 最上級も簡単です。定冠詞+plus (moins)+形容詞(副詞)
      という風にします。なお、
      定冠詞は形容詞が修飾している名詞の性に従って変化します
      (副詞の場合は常にle):
      Il est le plus intelligent de la classe.
      Elle est la plus intelligent de la classe.
      Anne court le moins vite.
      Anne travaille le moins
   - さらに、形容詞が名詞の後ろに来る場合は、
      形容詞を最上級にすると名詞の前の冠詞も定冠詞になります:
      une saison agre'able
      → la saison la plus agre'able
  
 - 例外的に、`bon (bonne)', `petit(e)', `mauvais(e)', `bien'は、
      比較級や最上級を作るときに、それぞれ別の語に変わります。
      そのうち覚えましょう:
      bon (bonne) → meilleur(e) → le mailleur
      petit(e) → moindre, plus petit(e) → le moindre, le plus petit
      mauvais(e) → pire, plus mauvais(e) → le pire, le plus mauvais
      bien → mieux →le mieux
   - フランス語には強勢形人称代名詞というのがありますが、
      これはどのように用いられるのかよくわかりません。謎です。
      とりあえず、次のように用いられるそうです。
      
	- 前置詞の後に置かれる: chez mon oncle
	    → chez lui
	
 - 主語を強める。
	
 - 比較の対象をみちびくque, ne...queの後に用いられる。
	
 - 名詞や他の強勢形人称代名詞と等位される。
      
 
   - 直接目的語となる人称代名詞は、
      me (m'), te (t'), le (l') la (l')
      nous, vous, les
      です。これらの人称代名詞は、普通、動詞の前に置かれます。
      日本語と同じ語順ですね:
      Elle m'aime. Elle nous aime.
      Je le connais. Je la connais.
 
ええと、「今日は天気です」は。Il fait beau aujourd'hui.
ええと、「昨日は雨でした」は。あ。まだ過去形を習ってなかった。
うっ。文閲が閉まっていた。そうだった。
今日明日は大学入試で閉館なのだった。
夕方
中央食堂で遅い昼ごはん。
外に出ると、試験を終えた受験生がちょうど帰るところだった。
ま、せいぜいがんばってくれたまえ:-)
夜
BMOR読書会のまとめ。
ああ、忙しい。おれを過労死させる陰謀が進んでいるのではなかろうか。
某所1で某お好み焼きを食べる。この店はオーナーが代わったようだが、
お世辞にもおいしいとはいえないので早晩つぶれるだろう。
やはりお好み焼きは某所2か某所3に限る。
注: 本文中に登場する「某所1、2、3」の場所が知りたい人は、
メイルにてその旨お知らせください。
お昼
昨日は、再び某所に行って、
チャンピオンとSFを数冊購入してから下宿へ。
  - ロバート・A・ハインライン、『自由未来』、
      浅倉久志訳、ハヤカワ文庫、1983年、100円
      以前買った気がするのだが、記録には残っていない。
   - J・G・バラード、『時間都市』、宇野利泰訳、創元推理文庫、
      1969年、100円
 
それからフランス語の勉強。
  - 間接目的語となる人称代名詞は、次のようなものです:
      me (m'), te (t'), lui
      nous, vous, leur
   - 節・不定詞・形容詞などは中性代名詞le
      (l')で受けましょう:
      Je lui demande d'e^tre logique.
      -- Eh bien! il l'est. Il est la logique me^me.
      -- Je l'espe`re.
   - 間接目的語となる人称代名詞と、
      直接目的語となる人称代名詞が両方同時に現われるとき、
      語順がどうなるかという問題はまことに複雑怪奇です。
      なんとなく無理そうなときは、a`+強勢形を動詞の後ろに置きましょう:
      Elle a besoin de ce livre.
      Voulez-vous le lui pre^ter?
      Voulez-vous me pre'senter a` lui?
   - 肯定の命令文(命令法肯定形)では、
      間接目的語となる人称代名詞も、
      直接目的語となる人称代名詞も、
      動詞の後ろに置かれ、動詞とハイフンで結ばれるようです。
      そのさい、meとteは強勢のmoiとtoiになります:
      Apportez-moi un verre d'eau.
      Racontez-nous cette histoire.
  
 - 否定の命令文(命令法否定形)では、
      人称代名詞は動詞の前です:
      Ne le prononcez pas comme le {r} anglais.
  
 - Quel ...!で感嘆文が作れます:
      Quelles belles fleurs!
  
 - 肯定の命令文で、間接目的と直接目的の人称代名詞が同時に現われるとき、
      動詞-直接目的-間接目的の順になります。
      なにかやばそうだと感じたら、
      間接目的語は「a`+間接目的語」にして後に足しましょう:
      Pre'sentez-la-lui. Pre'sentez-moi a` lui.
 
「わたしは彼に論理的であれと言っているのです」
「では、言いますが、彼は論理的ですよ。彼は論理そのものです」
「そうあってほしいですね」
↑フランス人はほんとにこんな会話をするのだろうか。
直接目的と間接目的の人称代名詞の語順はまことに摩訶不思議。
おそらく理解可能な法則があるのだろうが、
この点に関しては英語の方がたぶん単純なんじゃなかろうか。
次はついに過去形の話。
ついにフランス語で過去が語れるときが来た。
今日は午前中に読書会があるので、
朝早くに起きて洗濯をしてから大学へ。
某喫茶店でモーニング。プレイボーイ。
いい男は一軒家に住むという記事あり。
関係者は読むべし。
ベンタム読書会終わり。
TOEFLの申込書記入中。
今日中に出さないとやばいかもしれないので必死に書いている。
ちなみに、テスト会場の第一希望はノー○ルダム女子大学:-)
だって近いんだもん。(第二希望は同○社)
書き直し。しくしく。
「鉛筆で書け」ってあるのに半分ボールペンで書いていたのだが、
「鉛筆で書いてないと送り返すぞ」と脅迫文が書かれてあったので、
しぶしぶルネにもう一度パンフレットを取りに行く。いやはや。
しかし、署名まで鉛筆で書くっていうのはなんかおかしい気がする。
それだったらハンコ押させろ:-)
ぐわ。湯沸しポットの蒸気口を触って指に軽い火傷をした。
むむむ。陰謀だ陰謀だ。
ふ〜ん、`Please print.'っていうのは「活字体で(はっきり)書いてください」
っていう意味なのか。「プリントアウトしてください」じゃないんだ。いやはや。
とりあえず申込書類に記入して郵便局で出してきた。
それにしてもテスト料13500円は痛い。
そこら中に受験生とクラブ・サークル勧誘の学生がひしめいている。
受験生はあたりまえだが若い。
おれにもあんなときがあったんだろうか(いや、なかったに違いない)。
いやはや。
ついでに某書店で『ぼのぼの』第16巻を購入。
夕方
研究室に新コンピュータが来たので、
それの設定に時間を取られる。
勉強ができない。きい。
夜
某所で某夕食。
「女性とは何ぞや」という論題で盛り上がる。
(結論は秘密)
真夜中
研究室に来て勉強しようと思ったのだが、
hare(新しいMac)がそのままになっていたので、
仕方なくセッティングをする。
モニタの解像度が1024*768にならないという問題は解決。
やはりコネクタにディップスウィッチ付のアダプタをかます必要があった。
それからvectorからNCSA Telnet 2.7J6をダウンロードしてくる。
fetchも入れた。
クラリスも入れた。
benthamも、メモリが全然足りないし、
モニタもhareと共有だけど、一応復活。
辞書検索ソフトCeDarもダウンロードしてくる。
おお。音声も聞けるのか。優秀。
JeditとNisus Writerをただで手に入れようと探したが、
うまくいかず。これはまた今度。
いやはや、快適快適。
やっぱりbenthamの専用モニタも復活させることにした。
(ディップスウィッチをいじると、まあなんとか見れるようになった)
しかし、コンピュータがそこいら中にあるため、
大変研究室が見苦しい状態になった。
整頓のプロ求む。
(いや、ほんとに掃除しないと)
ぐわっ。こんなことやってる場合じゃなかったっ。
隗より始めよってんで、研究室にある自分のものを少し片付ける。
お昼前
ソファで爆睡。
昨日の朝から寝てなかったもんなあ。
お昼
hareでOEDも使えるようにした。
そうか、最初からセレクタを使ってmillから
アプリケーションをコピーすれば良かったのだ。
というわけでJedit (古いフリーウェア版のやつ)も手に入れる。
夜
お昼に某ロールズくんから電話。
今、東京は神保町にいるらしい。
古本に囲まれてずいぶん興奮しているようだった。いやはや。
お昼過ぎからbmor読書会。
ようやくホッブズの『人間本性』(っていうのか?)を読み始める。
ホッブズ人気。
読書会が終わってから、急いで下宿に戻り、
今夜の鍋のために片付けをして、
それからまたとんぼ返りで大学へ。
いやはや、忙しい。
バンドの練習。
久しぶりに歌ったら声が嗄れて出なかった。いやはや。
これから就職した友人を囲んで下宿で鍋。しんどい。
昼下がり
昨日、下宿に戻る前に某所に寄って古本を購入。
  - 宮島喬、『デュルケム 自殺論』、有斐閣新書、
      1979年、105円
 
それから下宿でバンドの連中と鍋。
野菜やうどんをたらふく食う。
真夜中、4時間ぐらいUNOをやる。一人負けする。いやはや。
L1の集いに行けなくて申し訳ない。
さ、今日は勉強しなきゃ。
夜
↑といいつつ、某本屋でTOEFLの参考書を物色したり。
どれを買うか決めて、レジに向かう寸前に、
「あ。ルネで買った方が安いんだった」
と思い直して元の本棚に戻す。いやはや。
某インド料理屋でカレー。
  - 複合過去形とは、
      過去において完了した動作を表わす時制で、
      形は英語の現在完了とよく似ており(用法はけっこう違うらしい)、
      助動詞avoir (e^tre) +動詞の過去分詞形となります。
      助動詞がavoirのとき、
      過去分詞は、-er動詞の場合は語尾が常にe'であり、
      それ以外の動詞の語尾変化はめちゃくちゃですので一つずつ覚えましょう:
      J'ai joue' aux cartes.
      Elle a eu (< avoir) un be'be' la samaine dernie`re.
   - 否定文の場合は、je n'ai pas donne'のように、
      ne+助動詞+pas+過去分詞の順になります:
      Je ne l'ai pas vu.
  
 - 20あまりの自動詞は、
      複合過去形になるためにavoirではなくe^treを伴ないます。
      助動詞がe^treの場合は、
      過去分詞形は主語の性や数に応じてeやsが付いたりするので気をつけます:
      Ils sont partis pour l'Ame'rique le mois dernier.
      Nous sommes monte's sur le bateau.
   - 複合過去形は、
      (1)過去において完了した動作を表わしたり
      (これは過去を表わす副詞を伴なうことが多く、
      英語の現在分詞とは用法が異なります)、
      (2)過去において完了した動作の結果である現在の状態を表わします:
      Hier, j'ai di^ne' a` sept heures (1).
      Il est huit heures. J'ai di^ne' (2).
   - 受動態は、
      e^tre +動詞の過去分詞形で作ります。
      これはいくつかの自動詞の場合の複合過去形と同じように見えますが、
      受動態に現われる動詞はすべて他動詞なので、
      区別できるんじゃないでしょうか。
      動作主は基本的にparが用いられます。
      ときたまdeのときもあるようです
      (感情あるいは状態の継続を表わす動詞の場合):
      Un grand effet est souvent produit par
      une petite cause.
      Elle est connue de tout le monde.
   - 受動態は、動作の結果としての状態を表わす場合もあります:
      On a ouvert la porte. La porte est ouverte.
 
先日、
直接目的語も間接目的語も人称代名詞になる場合の語順についてメイルをいただく。
感謝感謝。
それによると、要するに、
「一人称にそれ(ら)を」「二人称にそれ(ら)を」「それ(ら)を三人称に」
という語順は許されるんだそうだ。
ただし、ここに書いた「それ(ら)」は直接目的の三人称代名詞であるので、
当然「彼(ら)を」や「彼女(ら)を」となる場合もある。
そして、上記以外の場合は間接目的の方をa`+強勢形にするわけだ。
surは「〜の上に」という意味の前置詞。
「シュールレアリスム」というのでおなじみ。
同様に、apre`sというのは「〜の後」という意味の前置詞で、
これも「アプレゲール(apre`s-guerre)」(戦後派)というのでおなじみ。
ちなみに、「戦前派」はアバンゲール(avant-guerre)。
avantは「〜の先に、前に」という意味の前置詞で、
「アバンギャルド」という語でもおなじみ。
戦後しばらくはフランス語が多く日本語に流入していたのだろうか。
なるほど、「デジャヴュ」(既視感)というのは、
「すでに(de'ja`)会った(vu < voir)」ということか。
♪Do you know what's going on down under you? (CSN&Y)
あ。「エクセラ」っていうのは`excellent'から来てるのか。
たしかにそうだ。
次はいよいよ関係詞。
何か一言
KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sat Feb 25 23:13:05 JST 2006