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こだまの世界

---倫理学者のふしぎな日記---

1997年2月後半号

1997年2月後半の主な話題


ご意見のある方は、kodama@socio.kyoto-u.ac.jpまたはメイルを送るまで。


02/17/97(月)

・昼・

 朝からバンドの練習。しばらく歌ってなかったので、前よりさらに下手くそになった。明日も朝から練習。

 そいえば、某助教授からも、しりとりに対して答えをいただいた。いわく(ハイデガーの)「ツォリコンゼミナール」。ドイツ語には、「ツォ」で始まる単語、たくさんありますね。「Zooツォー(動物園)」とか。やっぱりだめなのは「ん」だけか。

 今から喫茶店に行って、読んでなかった「モーニング」を読むつもり。3週前ぐらいから読んでないんじゃないかな。捨てられてないといいけど。

 それじゃまた明日。


・昼過ぎ・

 と思ったがまだいる。ホームページのリンクの再構成をやっていたのだ。ご迷惑をおかけして申し訳ない。大体うまく行くようになったと思うんですが...

 さて、それでは本当に帰る。


02/18/97(火)

・昼・

 合格ぅぅっっっっ。昨日バイトがあったんで、合格者の貼りだしを今見てきました。これもひとえに教授・助教授の御慈悲と、みなさま方のお祈りのおかげでございます。ありがとうございます。ううう。これでこのホームページも後2年間は継続できることと相成りました。

 しりとりに関してまた一通メイルが来ました。曰く、(ぼくが前にうろ覚えで言ったように)「アフリカに『ンジャメナ』という都市がある」とのこと。

 そうすると「ん」で終わったらいけない理由っていうのは、「ルール」だから、としか言い様がないわけですよね。「か」で終わっちゃいけない、とか、「へ」で終わっちゃいけない、とかでも良くって、「ん」だけが特別なわけではないんですよね?ま、純粋な日本語には「ん」で始まる単語はないでしょうが。

 なんか最近やたら眠い。昨日久しぶりに歌ったので、わき腹が筋肉痛で痛いし。寒いし。自転車撤去されるし。これから久世橋(=地の果て)まで取りに行かないといけないし。というわけでもう帰るし。明日も来るし。(ところで、この「〜し」というのにも反感を持つ人は多いと思われます。特に男性が、「〜し」と言うのを聞くと、身体中のうぶげが総立ちしてうにゃうにゃと動きはじめるのを止め得ない方も多いはずです)


02/19/97(水)

・昼・

 昨日は撤去されたちゃりを取りに、久世橋の方まで行ってきました。観光どころじゃない。寒い。みぞれは降ってくる。なけなしの2000円は奪われる。悲惨。

 自転車をキコキコこぎながら考えてたことは、またまとめて書く。しかしこういう自転車撤去のあり方というのは、いたずらに市民の反感を買うだけで、京都市長はこのままでは必ず地獄に落ちるわけで、とにかくぼくは頭に来ているのである。あれ、日本語が...


 しかし。最近ぼくの自転車悲惨だなあ。高瀬川に捨てられるわ、前後輪パンクするわ、撤去されるわ、今日なんか前輪のブレーキのワイヤが切れるんだもん。どど、どないなっとんねんっ。

 今日はちゃりで駅に行く途中に、黒猫の太ったのがテクテクテクと目の前を通りすぎるし。はっ、ももしかして院試合格で人生全ての運を使い果たしたのではっ?...とにかく事故に遭わないように気をつけよう。

 もうすぐ功利主義研究会。予習してないよーっ。(昨日は『エリア88』をまた読んでいた)


・夕方・

 読書会終わり。喫茶店に寄って、友達の家に寄って、帰る。疲れた。明日は来ません。

 なんかうわさでは、二次の合格発表日の夕方5時(この時間に発表された--異常だ)に、某助教授が、われわれ受験生を祝賀会にでも連れていこうと、遠くからわざわざいらしていたそうである。しかしそこに現われたのは二次受験者6人のうち、たった一人だったとゆー...(もちろんぼくではない--ごめんなさい)


02/21/97(金)

・夕方・

 昨日は目覚ましをかけずにそれはそれはぐーっすりと寝ました。ああ、小市民の幸せ。

 んで、バンドのテープ作りをして、バイト行って、またテープ作って。めんどくさいぞっ。(けど、忙しいときに作ったわりには、結構いい曲が出来た--3月 9日のライブに来てくれた人には差し上げます)

 夜中に『告発Murder in the First』を見る。刑務所って難しいですよね。教育刑とか言っても、看守があんまり優しくすると、犯罪者はつけあがるだろうし。かといって犯罪者をあんまりいぢめると、今度は人権問題になるし。とにかく刑務所にだけは入りたくないよなあ。


 今から研究室の予餞会(追い出しコンパ)。あのぉ、誰も出て行かないような気がするんですけど...


02/22/97(土)

・まだ真夜中・

 予餞会というやつに三次会まで出てきました。アルコールを全く飲まないのにも関わらず、です。そういう理由があるので、こういう飲み会にはあんまり参加しないんですが、楽しい人達が多いので、気楽に最後までいてました。(飲めと強制されることもないし)

 ん、なんか急に一人っきりになるとさみしいなあ。友達のとこに行くか。というわけでまた。次はいつ更新されるかわかりません。たぶん月曜。

 現在雪は止んでますが、結構降りました。


・昼過ぎ・

 とまあ、なぜかまたいたりする。よく考えたら明日もバンドの練習があるんだった。いそがし。

 また雪がひらひらひらと降っている。これからごはんを食べて、G. Loveのチケットを買いに行く。あばよっ。


02/23/97(日)

・夕方前・

 バンドの練習で来る。ついでに倫理学研究室のホームページの「今年度の授業」を更新する。今から。


高校生カット2000円その後

 先日、この話をバンドのメンバーに話したところ、さらに型破りな解釈が出てきたので、一応ここにしるしておく。

「『高校生』カット版は2000円とお安くなっております。しかし、『高校生』ノーカット版は、5000円となっております。」(句読点を含めて58字)

 え、何のことかさっぱり分からない?あはは。お父さんに聞いてみなさいっ。


 ところで、このあいだ喫茶店で『ビッグコミックオリジナル』かなんかを読んでるときに、妙な感じの広告を見つけたので、一部を書き移してきた(しかしおれもひまだな)。それは小学館の『小学一年生』の広告で、小学生たちが顔をゆがめて必死に歌を歌ってるやつなんだけど、その歌詞がなんか変なの。よく見ると、「平成九年度全国共通小学校歌2番――詞・小学館『小学一年生』編集部」とか書いてある。

清き流れは ふるさとの おいしいごはんを ありがとう ああ小学一年生

 え、どこがおかしいかって?あせっちゃいけない。まだ続きがあるんですよ。しかしもうすでにこの時点で、歌詞の異様さに打たれてしまった方も多いかと思うが、どうだろうか。そもそもいったい誰に対して「ありがとう」と言っているのか、謎である。(まさか日の丸か?)まあ、それはおいとくとして、残りの歌詞はこうである。

べんきょもそうじも こわくない ああ小学一年生

 さて。「べんきょ」がこわい、というのは、まあ理解不可能ではない。しかし、「そうじ」がこわい、とはどういうことなんだろうか?まさか、そうじ道具入れを開けるとケンちゃんの死体がでろ〜んと出てきたり、ほうきの柄に毒のついた針が仕込まれていたり、真夜中に一人で便所掃除させられたり、というような「こわさ」ではあるまい。やはりこれは、小学校教師の暴力を暗に批判した詞なのであろうか?そうすると最後の「ああ小学一年生」は、にわかに悲哀の色を帯びてくる。そこで後半部分の解釈はこのようになる。

勉強でもそうじでも先生になぐられたりけられたりするだろうけど ぼくたちはこわくないです、歯をくいしばって耐えて見せます だって僕らは、ああ無力な小学一年生

 …涙なくしては聴くことの出来ない歌である。広告の中の小学生たちが不自然なほど顔をゆがめて歌っているのも、こう考えてみれば当たり前だったのである。…どんなメロディなのか、一度聴いてみたいものである。


・まだ夕方前・

 あれえ、ずいぶん日が長くなったなあ。やっとお仕事が終わったので帰ります。明後日の朝に天神さんのフリーマーケット(Flea Market--ノミの市)に行くので、明日は夜に寄るかも知れません。友達の家に泊めてもらって朝から天神さんに行くわけです。さらば。


02/24/97(月)

・そろそろ火曜日・

 塾を終えて今来たばかり。すぐ行きます。

 さっき(macの時計で11:43頃)、小さな地震があった。こういう(ぼろい)建物にいる時に起きる地震はしゃれにならないのでやめて欲しい。もう帰るから許してくれっ。

 大学院には、もちろん奥田君も受かりました。おめでとうございます。こうやって前途洋々たる若者がまた一人、悪の道へと誘われて行ってしまったわけです。(うそ)

 あすは朝からフリーマーケット。なんか良いものあるといいけど。ではまた。


02/25/97(火)

・朝・

 朝からフリーマーケット。寒かった。しかしほとんど何も買ってこなかった。何しに行ったのやら...

 今からバンドの練習。またくる。


・昼・

 へろへろになりながら、コーラスなどを録音。おんちっ。

 窓の下を見るとわらわらわらと、わかものたちがうごめいている。そいえば今日は大学入試の日なのである。珍しく雪は降っていない。ぼくの知る限りこの日はだいたい大雪になるのだが。

 また一つ年を取ってしまった。齢(よわい)23才。まだまだ悩み多き年頃である。とかいって。...あと何年生きられるかな?


 リンクの整理のために以前の『こだまの世界』を読み直していたのだが、そのこわいもの知らずの書きっぷりに、恥ずかしいというよりはむしろ恐れ入ってしまう。それに比べると、最近はめっきり丸くなったものである。

 ごはんを食べて帰ります。ではまた明日。


02/26/97(水)

・昼下がり・

 寝坊したらまたチャリ撤去された。なんとこの間撤去されたチャリを取りに行ってからまだ十日も経っていない。ゆゆゆゆゆるさんっ。もう怒った怒りました。今日は家に帰ったらチャリ撤去の抗議文を書く。絶対に書きます。んでホームページに載せます。ゆるせん京都市っ。(とか言いつつも、明日自転車を取りに行くつもり)

 それにしても最近ほんとついてないことばかり。とほほ……

 (やっぱり院に合格したことで人生の残りの運を使い果たしてしまったのだろうか…)


・夕方・

 功利主義研究会終わり。もう帰ります。それにしても、あのチャリ撤去、ゆるせんっ。ちちち、ちぐしょっ。明日はたぶん来れないでしょう。


 そういえば、高校生のときに買った(と思う)秋山さと子の『夢診断』(講談社現代新書、1981年)を最近読み返した。この本にはユングの考えの簡単な紹介だけでなく、漱石の『夢十夜』の分析なんかもあって面白い。ま、後半は人生論みたいになっちゃってるけど。

 そしたら今日の朝、寝坊しながら恐ろしい夢を見てさ。起きてからびっくりしちゃった。「ああ、おれってこんな人間なんだ」って。言えません、とても言えません。

 昔よくみた夢はゾンビの夢。たくさん出てくるの。食べられたことはなかったけど、追っかけられたりして死にそうになるところで大体目覚める。ちっちゃい頃に『ゾンビ』を見たのがいけなかった。

 大学に入って、ビデオ屋さんで『ゾンビ』を借りて観てから、一度もゾンビの夢は見なくなった。こういう夢もユング式の解釈できるのかなあ?

 あ、銀行が閉まるっ。ではではでは。


02/28/97(金)

・夕方・

 あれ、もしかしてコンピュータが、ずっと通信できない状態になっていたのでは?

 今日は撤去されたチャリを取りに行ってきました。帰りは西大路をずーっと上がって行って、気がついたら北大路の方まで来ていたので、鞍馬口通りという細い道をずーっと東へ来て、京大にたどり着きました。なかなか面白い旅だったと言えます。

 しかし、それとチャリ撤去とは別で、やはりチャリ撤去だけは何とかしないといけません。そこでチャリ撤去について、ある人から来たメイルとぼくのコメントを別に書きましたので、興味ある方もない方も、そちらをご覧になってください。

 これからバンドの練習。Dos/Vの方のデータが明日全部消されてしまうので、あとで自分のファイルのバックアップをとらねば。


Satoshi Kodama
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Last modified: Thu Jan 21 02:01:09 JST 1999