9月中旬号 / 10月上旬号 / 最新号

こだまの世界

2002年9月下旬号

Sustainable development is not yet a central concern for this [British] government. Most of Tony Blair's advisers still see sustainable development as a rather fancier way of talking about the environment. Even fewer understand that it's actually about a robust economic paradigm for the future, social inclusion, public health, global security and real improvements in people's quality of life and well-being. In short, it's very much one of those elusive "big ideas" -- a great deal bigger in fact than any of the anaemic successors to the short-lived "Third Way".

---Jonathon Porritt, `Sustainable vision'


主な話題


21/Sep/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昨日の夜は爆睡。お昼前に某所でパスタ。昼下がり、 三条で映画を見る。夜、下宿で某君と近況を話したり、 買物に行ったり。部屋に本があふれていて大変。片付けねば。

アバウト・ア・ボーイ

ヒュー・グラント主演。38才になってもコミットメントを嫌がり、 定職も妻子もなく父親の遺産を食い潰して気楽に生活している主人公ウィルの人生に、 母子家庭の一人息子マークスが土足で押し入ってくる。 ウィルは「誰も孤島には住んでいない(No man is an island.)」 という諺は自分には当てはまらないと信じており(自分はイビサ島だと言っている)、 はじめは自分の島に乗り込んでくるマークスに当惑していたが、 やがてお互いに助けあい、 人生を分かち合うことの重要性に目覚めていく、という話。 ペーソスのあるコメディ。いわゆるヒューマン・ドラマというやつ。

政治哲学的な言葉を用いて言い換えると、 ロンドンという都会でatomisticな生活を送っていた主人公が、 共同体に参加する重要性に目覚めるということ。 フランケンシュタインの話が出てきたが、 マークスはウィルの心の内部に育ち、 やがてウィルの閉ざされた心を破ったフランケンシュタインと言える(かもしれない)。

トゥゲザー』 と同じように、共同体の生活の大切さがしみじみと感じられる映画。 しかし、共同体の生活ってなかなか難しいし、 深い関係ってやっぱりたいへんだと思うけど…。

机に向かっている時間…0hr
今日の勉強時間…0hr
マルクス係数…0


22/Sep/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

何もしないうちに次の日になってしまう。

東京に行く前に到着してたDVDをちょっと見てみる。 安かったのでついamazon.co.ukに注文したやつ。

少子化対策、道徳的正・不正は別として思いつく方法。

いや、あんまり思いつかない。 余裕のない中小企業だと難しい問題だと思う。 労働力と言うのであれば、移民を受け入れるのが簡単だが、 産みたいと思っていて産めない共働きの家族についてもなんとかすべきだと思う。

昼下がり

お昼に起きる。洗濯、シリアル、シャワー。 ThinkPadのOSをアップデート(Windows 2000 SP3)しながら郵便物を整理し、 ユニセフ大使の黒柳徹子のソマリアからの報告を見る。勉強せんと。

夕方

しばらく乗っていなかったため自転車がサビついていたので、 近くのディスカウントショップで潤滑油を買う。郵便物も出す。 それから大学のそばの某カレー屋でカレーを食べる。辛いだけでダメ。 その後、ゲーセンに行きたい欲求に駆られたが、 合理的な欲求ではないと判断して研究室へ。眠い。

しばらくウトウトする。

夜2

The Philosophers' Magazine (Issue 20)に載っているMary Warnockのインタビュー

Making Babiesという本を 出したようだ。オノラ・オニールと同様、彼女も権利という言葉の使用に批判的だ。 医療技術の進歩につれて、患者は自分の欲するあらゆる治療を受ける「権利」がある と主張するようになっているが、権利は義務と相関的であり、 医者に患者が欲するあらゆる治療を与える義務はないと述べている。 自分がしたいことを「権利」という言葉で包んで表現するのは自己中だし、 進んで人を助けるという慈善の考え方にとっても有害だと言う (権利言語のギスギス性)。

また、生命倫理学的問題についての彼女の最近の立場は、 精子(卵子)提供者に関する情報秘匿はやめるべき (とくに産まれてくる子供の戸籍欄には精子提供があったことを明示すべき)、 同性愛者は生殖技術を使用できるべき(それを禁止する積極的根拠はない)、 ヒトクローニングはクローン技術が十分安全になるのであれば男性が不妊の場合 に限り許容できるとしている。

夜3

Treepadという情報管理ソフトを 使ってみる。アジア版というのを使ってみたが、日本語がうまい具合にいかない。 vectorで探した方がいいか。

とりあえずiEditというのをダウンロードしてみた。使えるかな。

夜3

倫理学における理性主義と感情主義の対立は、 現代のフェミニストの言う「正義かケアか」という対立にも関係しているそうだ。

夜4

Philosophy Now (Issue 37)もざっと見る。 倫理的な議論の場合は対人論法が使える場合があるそうだ。たしかに。

机に向かっている時間…8.75hr
今日の勉強時間…3.25hr
マルクス係数…0


23/Sep/2002 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

朝起きる。ちょっと部屋の掃除のようなものを試みるが、あまり改善せず。 シリアル、ヨーグルト、シャワー。

お昼前、某スーツ屋さんでスーツ、ワイシャツ、ネクタイをそれぞれ二つずつ購入。 店員の女性が商売上手なのでけっこう高い買物になった。 カードで買ったので、二ヶ月後のオレ、頼んだぞ。

昼、某所で食事。パスタ。B-。

昼下がり、DVDで映画を観る。 『冷静と情熱のあいだ』。 フィレンツェやミラノの映像、音楽、主人公の二人が美しい恋愛映画。 あまり共感はできなかったが、よくできた映画だと思う。B-。

夕方、ちょっと用事で京都駅へ。

夜、下宿でもらいものの芋を某君と一緒に食べながら阪神が負けるのを見て、 疲れていたのかしばらく寝てしまう。新聞を読んだり勉強したりせねば。

某氏に、来年4月に開かれるISUS(国際功利主義学会)大会の サイトを教えていただく。 もうすぐプロポーザルの〆切なので、出さねば。

明日やること。散髪。名刺作成。某氏らと食事。某下見。スーツ受け取り。 もうすぐ非常勤生活がはじまる〜。

イギリスでマグニチュード4.8の地震があったそうだ。 たいしたことないように聞こえるが、これほど大きいのは10年来だそうだ。 バーミンガム市の真下が震源地とのこと。

机に向かっている時間…0hr
今日の勉強時間…0hr
マルクス係数…0


24/Sep/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

もらいもののそうめんを作って食べる。勝手がわからず、 延び延びになってしまう。もったいない。

今日の世界で学校に行っていない子供の数は1.25億人。 その三分の二は女の子。文盲の数は10億人。 世界の6人に1人は文盲ということになる。

人口。現在は60億人。2025年には80億、2050年には93億人という予想。 しかし、人口抑制の問題は中絶や避妊の問題を含むため、 カトリック教会、イスラム教国、米国の保守キリスト教団体の連合によって 議論が阻まれている。

なんとか起きる。ヨーグルト、シリアル。

独シュレーダー政権、続投。鳩山由起夫民主党代表、続投。 どちらも辛勝でたいへんそうだ。

お昼

朝、散髪。そのあと某生協仮店舗で少し買物し、某ルネで本を買う。 MP3プレーヤーも少し見てみたが、CDプレーヤーとくっついているのが多く、 かさばりそうなのでもう少し様子をみることにした。

夕方

お昼は某君を囲んだ食事会に参加させてもらう。ごちそうになる。感謝。

昼下がり、タクシーで非常勤をやる予定の某大学に行き、 某氏に案内をしてもらう。

それからバスで大学に戻り、 某医学部の先生にお願いして文献のコピーをさせてもらう。 Journal of Medical EthicsのDiane PrettyとMs Bの特集の部分。

夕方、下宿にいったんもどったあと、某スーツ屋でスーツを受け取る。 それから北山の某喫茶店で紅茶を飲みながらしばらく新聞を読む。 1時間半ほどそこで新聞を読んでから下宿に戻ってくる。

今夜は某編集会議用に新聞をまとめなければいけないが、 どうも体調がすぐれない。風邪?

机に向かっている時間…4.25hr
今日の勉強時間…0.75hr
マルクス係数…0


25/Sep/2002 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早寝してよく寝る。洗濯、シリアル。

ThinkPadにRealOne Playerを入れたら、また音がおかしくなった。 同じことを何度もやってる気がする。

昼下がり

某編集会議用の勉強。腹減った。

シャワー。

昼下がり2

下宿の近くにできたてんぷら屋で天丼ともりそば。そばは今ひとつだが、 天丼はそこそこ。C+。

食事をしながら、 アルゼンチンで犯罪が増えている(警察も頼りにならない)という記事と、 バイエルン州ではシュトイバー率いるCSUが絶大な人気を持っているという (総選挙前の古い)記事を読む。

大学に来る。

夕方

某君に名刺を作ってもらう。深謝。

某編集委員会用の記事。 今回も少ない。

明日の授業の準備を途中までして、大学を出る。 某君と一緒に、先日行ったイタリア料理屋で食事。たらふく食べる。

一度下宿に戻ってから、某ショッピングモールに行く。 しばらく本屋で新書を立ち読み。英語の授業を始めるせいか、 英語関係の本が目につく。というか、 新書には英語関係の本がやたらと多い。そんなに需要があるのか。

買物をしてから下宿に戻ってくる。自炊リハビリのために、 とりあえず米と納豆と卵を買ってくる。

机に向かっている時間…6.5hr
今日の勉強時間…5.5hr
マルクス係数…0


26/Sep/2002 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

授業の準備。セカンダリ・モニタがちゃんと映るか、など。

早朝

目覚しが鳴る30分前に起きてしまう。

シリアル、シャワー。行かねば。

昼下がり

某大学には予定よりも30分早く着く。 まだ喫茶店もやっていなかったので、 電気のついていない講師控え室しばらく待機。 が、リソグラフ(っていうの?)でコピーをしようと思ったらハマってしまい、 授業開始寸前までコピーをするハメになってしまう。

英語の授業は二コマとも初回からフルにやってしまった。 ちょっと一回にやる量が多いようなので、 減らさなければならない。 次回はLANケーブルを忘れないこと。

終了後、某氏とパスタをごちそうになる。感謝。 それからバスを乗り継いで(すこし歩き)大学へ。 スーツなので汗をかく。

昼下がり2

そういえば、先日ラジオでデレク・アンド・ドミノズの`Bellbottom Blues'を ひさしぶりに聞いてブッとんだ。クラプトン、やるな。 あのアルバムで一番好きな曲。

昼下がり、すこし椅子に座ってうたた寝する。 それから某ニューズレター編集会議。 お駄賃をいただく。感謝。 某氏のケーキもいただく(某氏の手作りではないらしい)。感謝。

外に出ると雨。バスに乗り、某ショッピングモールに行く(だいぶ歩いた)。 某スタバで某氏の論文草稿を読み、こないだコピーしたダイアン・プリティと Ms Bについての論文も少し読む。外食しようかと思ったが、 腹が減っていなかったので買物をして帰ってくる(だいぶ歩いた)。

つかれた。

真夜中

ひさしぶりに自炊。サケ(焼いた)、サラダ(買った)、納豆(まぜた)、その他。

眠い。仕事があるのだが。

机に向かっている時間…10.5hr
今日の勉強時間…8.25hr
マルクス係数…0


27/Sep/2002 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼前

よく寝る。起きてネットで新聞、シリアル、ヨーグルト。

今日は図書館でも行って勉強しよう。

夕方

某本屋に岩波書店の『図書』が置いてあったので、 一冊もらってから某ショッピングモールのパスタ屋へ。 ゆっくり昼食を食べたあと、大学へ行く。

某ルネでストーンズのベスト盤を購入。 CD付フランス語入門書も買おうかと思ったが、またにした。 COBUILDのCD-ROMが5000円以下で出ているので、これも今度買おう。

図書館に行こうと思ったが、眠くなったのであえなく挫折し、 古本屋に立寄ってから下宿に戻ってくる。いかん。

あれ、`Little Red Rooster'が入ってない。

しばらくウトウトしてしまう。

夜2

しばらくボーっとしてしまう。

夜中

夕食。昨日とまったく同一の献立プラスみそ汁。 食卓の貧困。

教育テレビでジュール・ヴェルヌの生涯を紹介した番組。 未来を予想するって昔は今以上に流行っていたのだろうか。

真夜中

ふたたび、しばらくボーっとしてしまう。

と、部屋の中を子供のヤモリが歩いていたので、しばらく苦心した末、 紙の上に誘導してから尻尾を押えて外に放り出す。 小さな手がワキワキ動いてすごい。(「ワキワキ」については『ぼのぼの』参照)

机に向かっている時間…4.0hr
今日の勉強時間…0hr
マルクス係数…0


28/Sep/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

判断能力があり、 人工呼吸装置を外してもらえるように裁判所に頼んで死んだBさんと、 判断能力があり、 夫が自殺を手伝うことを許してもらえるように裁判所に頼んで認められなかった ダイアン・プリティ。法的には作為と不作為(積極的・消極的安楽死)という区別が あるが、この区別は道徳的(合理的?)には支持できないとシンガーは述べている。

今ひとつ集中して勉強できず。部屋だからかな。いや、それは言い訳だ。 逃避せずに勉強せよ。

お昼前

起きる。ちょっと頭痛。寝すぎ?

シリアル。

昼下がり

シャワーを浴びたあと、某スタバへ。新聞。

曇り空のせいか、なんだか物憂い。 ジョージ・ハリソンの`Behind That Locked Door'が聞きたくなる。

ひさしぶりにビデオでも借りてみるか。

そういえば、ジーパンがゆるくなった気がする。 京都に戻ってきてから一週間でやせたのだろうか。

夕方

某古本屋で新書を少し買ってしまう。ここはあまり安くない。

さらに某所で上着を少し買ってしまう。 長袖の服がもう少し必要な気がする。 しかしあまり無駄遣いしないこと。

夕方、某イタリア料理屋で食事。新聞。スーダンの内戦、 アフガニスタンの現状など。

ビデオ屋に行ってみたが、結局なにも借りず。

そういえば、アイロンも必要なんだよな。

某クレジットカードの請求。電話代にぶっとぶ。 いかん。節約節約。

真夜中

すこしウトウトする。

机に向かっている時間…4.25hr
今日の勉強時間…0.5hr
マルクス係数…0


29/Sep/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

あかん、もう明日授業やがな。

真夜中2 (午前)

ちょっと勉強。明日の準備もせねば。やばい。

あ、冷汗が出てきた。

夜明け前

メモ: 人工呼吸装置を停止することによる消極的安楽死を望んだMs Bの判決の中には、 明らかに「生命の質」に言及している部分がある(Keown 2002, JME 239)。 以前のシャム双生児の事件では生命の神聖さの原則が重視されていたが、 やはり神聖さか質かというのは揺れているようだ。

昼下がり

さきほど起きる。夜更しはいけない。

ごはんと梅ぼし。

今日は日中国交正常化30周年にあたるらしい。

昼下がり2

新聞、シャワー。

ロシアで国勢調査が行なわれているらしいが、 網羅的なものを作成するために、 宇宙ステーションにいる二人のロシア人にも記入用紙を送ったそうだ。

夕方

某スタバは混雑していることが予想されたので、 北山通りを西へ行き、とあるケーキ屋で一時間ほど新聞を読む。 いったん下宿に戻ってきたが、今度は某所でタコ焼きを食べながら 某原稿を書く予定。逃避禁止。

某所でタコ焼きを食べ、さらに某スタバでコーヒーを飲みながら勉強。 すこしはかどる。買物をしてから下宿へ。

しかし、明日明後日の授業のために無理をすると病に倒れそうなので、 ちゃんと睡眠と食事を取るようにしよう。

真夜中

やっと某ニューズレターの記事が書けた。 ただし、途中から頭がボーっとした状態で書いていたので、 校正の必要大いにあり。

さて、食事をしたら授業の準備をせねば。やばい。

机に向かっている時間…10.5hr
今日の勉強時間…6.0hr
マルクス係数…0


30/Sep/2002 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

夜食を作って食べる。ニラともやしの玉子とじ、納豆、みそ汁。 すこし元気が出たが、眠い。

某大のオンラインシラバスを見ようとしたら、サーバの調子が悪いのか、 見ることができない。困った。どういうシラバスを書いたのか忘れてしまった。

夜明け前

一応授業の準備ができた。 「生命倫理学の原則は患者の自己決定権なり」の巻。 もっといろいろ読んで勉強する必要がある。

起きる。当然眠い。

シリアル、シャワー。

昼下がり

生命倫理学の授業、一回目。C-。来週はもっと気合いを入れること。 9時半には下宿を出ること。

某ショッピングモールで昼食。パスタ。 下宿に戻ってきてからシャワー、洗濯。眠い。

夕方

すこしウトウト眠る。腹を壊す。

郵便局で年金払う。 朝、生命倫理学会の大会参加費も払った。 アマゾンから本届く。

夕方2

某先生が出る番組、土曜の朝8時、4チャンネルだそうだ。

真夜中

夕方、大学で今日の授業の出席簿(らしきもの)を作る。 そのあと喫茶店に行き、新聞を読む。買物してから下宿へ。 それからしばらくウトウトする。

食事作る。昨日と同じ献立。

University students study less than elementary schoolkids (大学生の勉強量は小学生以下)。 内務省の調べによると、 小学生の一日の平均勉強時間は4時間41分なのに対し、 大学生と大学院生の一日の2時間59分なんだそうだ。

や、やばい。

机に向かっている時間…8.0hr
今日の勉強時間…3.75hr
マルクス係数…0


何か一言

your name:

subject:

body:

/


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon Sep 25 19:18:20 JST 2006