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こだまの世界

2002年3月中旬号

いまだに読まれていない優れた社会科学[の研究]があまりに多い。 それは、専門語だらけで理解できないからかもしれない (わたしの経験では、優れたジャーナリストが或る研究の内容を理解できないとすれば、 たいていの場合、それは研究者自身もわかっていないからである)。 また、研究成果を出す人間が、それを外部の世界にどうやって伝えたらいいかを 知らないという場合もある。さらにまた、 世間でチヤホヤされることに研究者が道徳的なためらいを覚えるという場合もある。 しかし、優れた社会科学は、適切な仕方で公表されれば、 公の議論の質に大きな違いを生み出すことができるのである。

---Frances Cairncross,
`Just what is the point of social science?'

女性は男性に対してありとあらゆることを、 言い換えれば女性の念願し必要とするいっさいの事物を要求し期待する。 男性は女性に対して差し当り直接的にはただ一つのことを要求するだけである。 だからこそ、男性はありとあらゆることの世話を引き受け、 おまけに結婚によって生ずる子供の世話までも引き受けて、 それでようやく一つのことを女性から与えてもらうという制度が 設けられた次第なのだ。

---ショーペンハウアー、『幸福について』
橋本文夫訳、新潮文庫、1958年、87頁


主な話題


11/Mar/2002 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

ひさしぶりに海親子丼を作って食べる。 1.5合をいっぺんに食べたのでお腹がいっぱいだ。

今日はとにかく眠くてしょうがない。

真夜中2 (午前)

新聞を読む。具体的な出来事の背後にある抽象的な哲学的問題を見付け出すこと。 まだ無理か。

夕方

「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、 一日の3分の2近く寝てしまった。 ま、少し風邪気味だったということで。

BBCが32年ぶりに新しいラジオ・チャンネルを作ったそうだ。

Yasser Arafat prêt à reprendre le dialogue
ヤサー・アラファト、対話再開の準備あり

(from Le Monde)

Le premier ministre israélien, Ariel Sharon, s'est décláre dimanche favorable à une levée du siège empêchant depuis la mi-décembre le président palestinien, Yasser Arafat, de quitter Ramallah.
イスラエル大統領のアリエル・シャロンは、日曜日に好意的な発言をした; 12月半ばからパレスティナ首長のヤサー・アラファトがラマラを離れることを 妨害している包囲網を撤回することについて。

Yasser Arafat a affirmé de son côté être prêt à reprendre le dialogue "immédiatement".
ヤサー・アラファトは、自分自身は対話を「直ちに」再開する用意があると 述べた。

(prêt=ready; reprendre=resume; levée=removal; siège=siege; empêcher (qn de...)=prevent (sb from); depuis=since; quitter=leave; de son côté=for his part)

そういえば、京都一帯の電力が突然切れたか何かで、 みんな初めは平和的に行為していたけど、 アナーキーな雰囲気が支配的になるにつれて暴力が横行するようになり、 おれは後を振りかえり振りかえり逃げまわるハメになる、 という怖い夢を見た。

起きてからしばらく、あれがホッブズ状態か、とか、 そう考えると、ほとんどの人が法に従って生きている 現在の社会というのは貴重というか奇跡的というか、 とにかくすごいんだな、とか考えながらまた寝てしまった。

お昼ごろ、母親から二度電話。文学部の事務からも、 「授業料を収めないと退学できないよ」と脅迫スレスレの電話が来る。 明日か明後日払う予定。

今日はクローズアップ現代はなかったが、 代わりにクローズアップ・ゲソダイがあった。 以下は内容をメモしたもの。

クローズアップ・ゲソダイ: 京都もてない男党の栄光と衰退(1)

・1993年1月: 90年代初頭の新党ブームに乗って、 大玉哲(おおだま てつ、京大文学部卒)氏が中心になり京都で旗揚げ。

・1993年4月: 大玉氏が百万遍で伝説的な街頭演説。
自由市場では希少財としての女性の公正な配分はなされず、 さらにグローバリズムによって女性の海外流出、国際結婚がいっそう加速し、 「もてる男」と「もてない男」の格差はますます広がる一方だと主張。 国際結婚の違法化、離婚の違法化、政府による見合い制度の確立、 婚前交渉の抑圧を主張。 百万遍交差点に集まった京大工学部と理学部の男子学生から圧倒的な支持を受ける。

・1993年6月: 大玉氏著『京都もてない男党の主張』刊行。 ベストセラーになる。 この中で、奇数を女性、偶数を男性にした国民総背番号制を実施して、 隣合わせの男女に見合いをさせるという法案を提案。

・1993年7月: 衆議院総選挙、もてない男党の立候補者はすべて落選。 大玉氏の「みんなよく頑張った。感動した」というセリフが一部で人気になる。

・1993年11月: 京大文化祭で大玉氏がスピーチ。 500人のもてない男子学生が会場に集合する。 入口で二枚目と判断された学生は立ち入りを拒否される。

・1994年2月: 大玉氏が茶髪にした疑惑を受け、脱党処分になる。 大玉氏は「わたしは生まれつき髪が茶色がかっているのであり、 けっして染めたわけじゃない」と主張するが、聞き入れられず。 代わって、小玉敏(こだま びん、京大文学部卒)氏が新代表になる。

・1994年4月: 小玉氏、百万遍で街頭演説。
女性の配給制を主張。また、「不平等は、 最ももてない男の最大の利益になる限りで許される」という格差原理を打ち出す。

・1994年5月: 大玉氏が祇園で女性と歩いているところが京大工学部の男子学生によって フォーカスされる。大玉氏は暗殺を恐れて国外へ高飛び。 英国で「もてない男インターナショナル」を結成しようとするが、 理論的対立のために成功せず。

夜2

ブリットニー・スピアーズが彼氏と別れたらしい。 全国のもてない男に千載一遇のチャンスがやってきたっ。

英国では、 エリザベス女王二世の王位50周年を記念する行事が6月ごろに いろいろ行なわれるようだが、 セックス・ピストルズのシングル`God Save the Queen' もリイシューされるそうだ。

今日の勉強時間…0hr


12/Mar/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

少し仮眠を取ったあと、海親子丼。

これから某翻訳の仕事をする予定だが…眠い。なぜだ。

真夜中2 (午前)

某翻訳。ドイツの先生だけあって英語ながら晦渋な内容だ。

お昼すぎ

なんとか午前中に目覚める。

夕方

昼下がり、学校へ。春うらら。

某助教授と、プライバシー論について密談する。 翻訳のバイト代を先にもらう。多謝。 明日、銀行で授業料を払って退学届を出すこと。

そのあと、 某スタバでコーヒーを飲みながら某氏にいただいた論文草稿を読む。

買物をしてから帰宅。 これからしばらくシシャモを食べつづけることになりそうだ。

クローズアップ現代。 加藤紘一事務所元代表の佐藤「金庫番」三郎の悪業について。

夜2

コタツですこし寝る。

もうすぐ桜だとか。

Terrorisme : le discours offensif de George W. Bush
テロリズム: ジョージ・W・ブッシュの攻撃的な演説

(from Le Monde)

Six mois jour pour jour après les attentats du 11 septembre, le président américain, George W. Bush, a annoncé une nouvelle phase dans la guerre contre le terrorisme, promettant aux partisans d'Al-Qaida de les pourchasser où qu'ils se trouvent, et notamment au Yémen, en Géorgie et aux Philippines.
9月11日のテロ攻撃から6ヶ月後の同じ日に、 米国大統領のジョージ・W・ブッシュはテロに対する戦いが新たな段階に 入っていることを宣言した; そして、アルカイダの協力者--とりわけイェメン、グルジア、フィリピン--に対して、 彼らがどこにいようとも追いかけることを約束した。

Au même moment, New York rendait hommage aux victimes des tours jumelles du World Trade Center détruites à Manhattan par deux avions détournes.
同時に、ニューヨークは、ハイジャックされた二機の飛行機によって マンハッタンで破壊された世界貿易センターのツインタワーの犠牲者たちに、 敬意を表した。

(jour pour jour=to the day; attentat=attack; promettre=promise (a qn ...); pourchasser=pursue; où=where; se trouver=happen to be; notamment=notably; rendre=render; tour=tower; jumelle (jumeau)=twin; détruire=destroy; avion=aeroplane; détourner=detour, hijack)

L'âge détruit la beauté. 「年齢は美貌を損ねる」だって。

今日の勉強時間…5hr


13/Mar/2002 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

しばらく雑用的勉強。いらんことしてないで、某翻訳をせねば。

真夜中2 (午前)

う。もうしんどい。 もう寝て、明日朝から学校に行って翻訳しよう。

真夜中3 (午前)

寝るつもりでベンタムの同性愛論を読み出したら、興奮して眠れず。 いや、もちろんそういう意味ではない。 学問的に興奮したということだ。

弘文堂の『ホモセクシュアリティ』に収録されている翻訳は、 かなりがんばった方だと思うが、 いくつか重要な箇所で不正確なところがあるので原文と照合しつつ読み進める。 (不思議なことに、この翻訳の訳者の人たちは、 土屋恵一郎の『ベンタムという男』を読んでいないようだ --そこにある部分訳をまったく参照していないようなので。 いや、この部分訳もけっこうずさんに見えるのだが)

なんか読んだ気がするなと思って日記を調べると、 97年の5月ごろに原文に当っているようだ。 たぶんそのときは最後まで読まなかったと思うが。

夜明け

信じられないが、勉強欲が睡眠欲に勝ってしまった。 エルニーニョ現象と同じくらいめずらしい現象だ。 しかし、徹夜するほど体力も根性もないので、数時間眠ることにしよう。

睡眠欲に打ち勝って朝起きる。シャワー。

朝食は、生焼けのシシャモと、 賞味期限が一週間過ぎて干からび始めたちりめんじゃこ。 …食べていて殺伐とした気分になった。 もっとおいしい料理を作る努力をしよう。

お昼前

銀行で泣く泣く授業料を払う。しくしく。

大学に来ると事務室が閉まっている。 何かおかしいと思って掲示板を見ると、 退学届の〆切は11日(月)とある。ひっ。

どうりで月曜日に事務から電話があったはずだ。 完全に勘違いしていたことに気づいて動転していると、 事務のおばさんが出てきたので、泣きついて書類を出させてもらう。 なんとか無事に退学することができそうだ。 退学するのに無事もくそもあったものではない気もするが…。

掲示板のところで卒業生の某さんに偶然会う。 元気そうで何より。

夕方

某さんと一緒に満員御礼の某祇園会館でA.I.を見てきた。

A.I.

話のあらすじ: 近未来、厳しい産児制限のある社会の話。 世界初の感情を持った子供ロボットのディヴィッドが、 子供を失なった夫婦のもとにやってくる。 ディヴィッドは夫婦の愛を求めるが、 夫婦は、愛情ばかりか嫉妬や恐怖などの感情を示すロボットと うまく付き合うことができず、 かといって返品して廃棄処分にすることも気の毒だというので、 ある日森の中に捨てさってしまう。

ぬいぐるみロボットのテディと一緒に捨て猫のように森をさまようディヴィッド。 やがて彼は、ロボットを差別する人間たちによって捕えられ、 あやうく見せ物スクラップショーで殺されかける。 間一髪で一命をとりとめたディヴィッドは、 寝物語で母親から聞かされたピノキオの物語を思い出す。 そして彼は「自分がホントの人間になれば母親の愛情をえられる」 と信じて、 他のロボットに助けられながらブルーフェアリーを探す旅にでる…。

続きは省略するが、 結局、彼が長い旅のはてに最初に見つけだした答は、 「ホントの人間にはぜったいになれない」という絶望的な事実。 しかし、彼がさらに苦しんだ末に最後に見つけだした答は、 「『自分がホンモノになれば、母親の愛情をえられる』 というのは間違いで、 『母親の愛情をえられたならば、自分はホンモノになれる』」 ということ。 言い換えれば、 「ホントの自分を見つけたら、人から愛されるようになる」 というのは順序が逆で、 「人から愛されることによって、ホントの自分になる」 というのが正しい、という結論だ。というのは一解釈だが。 まあ「自分探し」的問題意識からはそういうメッセージを読み取ることが できると思う。最後のシーンはほろりと来た。

「ホンモノ」ということについて考えさせる作品だが、 全体的には盛り上りに欠け、しかもやたらに長いので退屈だ。 これだけのSF的設定を使ったわりには、 しかも子供が親の愛情を求めて自分を探す旅にでるという古典的内容なのも芸がない。 普遍的なテーマだとは思うが、 もっと新しい切り口を示して欲しかった。 でもまあ、そこそこおもしろかったのでC+。

花見小路を少し歩いたあと、さっき自転車ではるばる下宿まで戻ってきた。 猛烈に眠い。

真夜中

夜、某電話で起きたが、眠くて死にそう。 翻訳と明日の勉強会の準備をしなければならないのだが…。

Richteten israelische Polizisten angeblichen Attentäter hin?
イスラエルの警官たちが、テロリストと言われている男を処刑したのか?

(from Spiegel)

Die Bildserie eines israelischen Amateurfotografen lässt erhebliche Zweifel an den offiziellen Darstellungen von Gewalt und Gegengewalt im Nahost-Konflikt aufkommen.
イスラエルのアマ写真家の一連の写真によって、 近東の衝突における暴力と反対暴力についての公式な見解に対して 重大な疑いが投げかけられた。

Dabei geht es um die Erschießung eines vermeintlichen Selbstmordattentäters - der wehrlos auf der Straße lag.
そこで問題になっているのは、自殺テロ者と推定されている男 --この男は無力に路上に寝ている--の射殺である。

(hinrichten=execution; angeblich=alleged; erheblich=considerable; Darstellung=representation, statement; Gewalt=violence; aufkommen=arise; es geht um ...=at stake is ...; vermeintlich=supposedly; wehrlos=powerless; lag (liegen))

今日の勉強時間…4hr


14/Mar/2002 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

昨日、某さんからRobbie Williamsの`Swing When You're Winning'を借りた。`One For My Baby'がとくに良い。

風呂に入る。もう寝て、明日朝から勉強しよう。

タバコをやめたい人はトマトを食べるのもやめるべきだという研究が出たらしい (from ananova。 なんでもトマトとタバコは同じ系統の植物なので、 タバコをやめてもトマトを食べてるとタバコをまた吸いたくなるとか。 ちなみに、 NHSから出た冊子の名前が`How Can You Expect to Stop Smoking if you Eat Tomatoes' (「あなたはトマトを食べてどうやって禁煙するつもりなのか」)。 眉唾な研究だけど、おもしろいので一応メモしておく。

お昼前

朝、ゴミを出すのに起きたが、二度寝してしまう。 さて、勉強勉強。

昼下がり

昼から、某サン・ジェルマン・デ・プレに行き、 フレンチフライをついばみながらコースガード。 3才児どもがモンスターズインクの人形を持ち、机をガタガタ言わせながら、 耳をつんざく超高音でギャーギャー騒いでいるので、 「オレはカントを読んでいるんだバカやろう」と怒鳴りつけてやろうかと 思ったが(カントならきっとそうしたと思う)、 反省的思考によってそうしたい衝動をいったん保留し検討した結果、 それは理性的存在者としてのオレにはふさわしくないと思って我慢した。 しょせん相手は理性のない動物なのだ。台風や地震と同じで、 怒ってもしようがない。 いや、しかし親には責任があるはずで…。 いや、親もおそらく理性的存在者ではないのだろう。

某ルネで、(金がないのに)本を買う。

そこで、英辞郎がCD-ROMで 発売されているのを発見する。 ハードディスクにインストール可で1800円なのはすばらしいが、 残念ながらバージョンアップは有料だそうだ。

真夜中

メタ倫理学勉強会。コースガードの「規範性の源泉」という論文。

  1. 人間は本性的に自分で自分の生き方を決めなければならない存在である (親の言いなりになって生きる、殺那的欲求に従って生きるというのも、 そういう決断をしている)。
  2. また、自分がどういうルールに従って生きるかによって、 その人のアイデンティティが決まる (「ぼく、野菜しか食べない人だから」とか)。
  3. しかし、どういうルールあるいはアイデンティティを採用してもよいわけ ではなく、人間は社会的・言語的動物でもあるから、 そのルールは他の人間の人格(や動物)を尊重した道徳的なルール でなくてはならない
というような話。 最後の方の議論には無理があると思うが、おもしろい議論なので要研究。

勉強会のあと、元某教授室の掃除を手伝う。 そのあと、寿司屋に連れていってもらう。感謝感激。 なんかひさしぶりに寿司をまともに食った気がする。

雨の中、下宿に戻ってきて、洗濯物を干していたことを思い出す。つかん。

Lifeマガジンがアンケートを取ってロックンローラー・ベスト100を 発表したようだ。 一位から、エルヴィス、ビートルズ、ボブ・ディラン、ジェームズ・ブラウン、 ローリング・ストーンズ。 10位のカート・コバーンは10年後に同じアンケートをやったら消えている気がするが、 他は納得の内容。

今日の勉強時間…5hr


15/Mar/2002 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

ちょっとギターを弾く。

すこしブルーズを聴きたい気分になる。

真夜中2 (午前)

そういえば、 某大の時間割が来ていた。後期、月曜2コマだそうだ。 山奥の某大は6月の木曜に二度ほど修業に行く予定。 あれ、何コマ目だったかな。あ、3時からか。

そういえば、先日某先生から本をいただいた。感謝。

夜明け前

M. Le Pen accuse le RPR de vouloir l'empêcher de se présenter
ルパン氏、立候補を妨げようとしたRPR(共和国集合)を非難

(from Le Monde)

Le président du Front national affirme qu'il lui manque 80 parrainages pour être candidat.
民族戦線(Front national)の代表は、 立候補するために80人の推薦が不足していることを認めた。

Selon lui, le mouvement gaulliste fait pression sur les élus afin qu'ils s'abstiennent de signer en sa faveur.
彼によれば、ドゴール運動は選挙人たちに圧力を加え、 彼らが彼のために署名することを控えさせている。

Le RPR se défend de toute intervention.
RPRはいかなる干渉も否認している。

(vouloir=want; empêcher=prevent; manquer=lack; parrainage=sponsorship, recommendation; gaullist < de Gaulle; faire pression sur=put pressure on; élu=elector < élire=elect; afin que=in order that)

上のフランス語は昨日の分。 あれ、なんでもうこんな時間なんだ?

このところ音楽の趣味はどんどんメロウになっている気がする。 ヴァン・モリソンの`Brown Eyed Girl'に元気づけられたりなぐさめられたり (歌詞じゃなくて、ヴァン・モリソンの声によって。念のため)。

昼下がり

2時半まで寝てしまう。ダメ人間。しかし、今日は勉強するぞ。

知らなかったが、`My Fair Lady'というタイトルは、 `Mayfair Lady'のコックニー訛りの発音の連想から付けられたんだそうだ。 Mayfairはハイドパークの東の地区。 有名な「ライン・イン・スパイン…(Rain in Spain...)」 というセリフにあるように、コックニーでは「エイ」が「アイ」になったり、 また「ハウス」や「ハヴ」のh音が落ちて「アウス」「アヴ」となったりする。

「じゃあ、ヘーゲルは『アイグル』ですか」

「そういうことになるな。まあ、 当時のロンドンの貧しい庶民はヘーゲルなんて知らなかっただろうけどな」

当時の貧しい庶民たちの会話「おい、おまえ、アイグルの『精神現象学』 読んだか」「読んだ読んだ。アイグル左アの『疎外』の理解ア、 アイグル固有の疎外論を理解するさまたげになると思うな、おれア」

某サン・ジェルマン・デ・プレでたこ焼を食べながら勉強。 関倫の倫理学研究が届いていたので、それも読む。 おれの日本語って、ほんとに翻訳調だなあ。

ところで、「関西倫理学会」って英語では`Kansai Ethical Society'って言うのか。 なんかおかしい気がするんだけど、いいのかなあ。 Ethical Societyはgoogleで調べるといくつか出てくるけど、 倫理学を研究する団体じゃなくて、善行をなす団体ばかり。 倫理学を研究する団体という意味ではやはり、 The Society for Ethicsのように表現されるんじゃないのかな。

「いいのいいの。日本人英語で。それに関倫の会員は善人ばかりだし」

夜2

う〜ん、『沈黙の春』が見つからない…。研究室だったかな。

夜3

そろそろ明日の勉強会の準備をしなくては。

ガダマーがついに死んだらしい。 ガーダマー・ホームページも参照。

Gadamer verstorben
ガダマー逝く

(from Information Philosophie im Internet)

Im Alter von 102 Jahren ist Hans-Georg Gadamer in Heidelberg am 14.März 2002 gestorben.
102才で、ハンス-ゲオルク・ガダマーはハイデルベルクで2002年3月14日に死んだ。

Gadamer galt als einer der bedeutendsten Denker des 20.Jahrhunderts.
ガダマーは20世紀で最も重要な思想家の一人として見なされていた。

Mit seinem Hauptwerk "Wahrheit und Methode: Grundzüge einer philosophischen Hermeneutik" begründete er 1960 die moderne Verstehensanalyse als philosophische Disziplin.
彼の主著『真理と方法: 哲学的解釈学要綱』によって、 彼は1960年に近代の解釈分析を哲学の分野として基礎づけた。

Bis kurz vor seinem Tod war Gadamer noch mit Vorträgen, Interviews und Texten als philosophischer Publizist aktiv, zuletzt beschäftigte ihn der Frieden zwischen den Weltreligionen.
死ぬ少し前まで、ガダマーはなお、哲学評論家として活発に講演、 インタビュー、論説を行なっていた。死ぬ直前には、 彼は世界宗教の和解に取り組んでいた。

(verstorben=die < versterben; galt als=be reckoned as < gelten; Grundzug=fundamental character; begründen=ground; Publizist=journalist; zuletzt=lastly; sich beschäftigen=engage oneself; Frieden=peace)

真夜中

晩ごはん。シシャモ、えのき(だっけ?)、納豆。お腹いっぱい。

さて、勉強勉強。

今日の勉強時間…4hr


16/Mar/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

とりあえず寝よう。明日早起きしてさらに勉強すること。 明日の夜から某翻訳もやらないと間に合わん。

真夜中2 (午前)

熟睡中にサイレンが鳴って「火事か!」と思ったら、電話の音だった。 ロンドンで寮にいたときの警報を思い出した。

少し話をしてたら起きてしまったので、勉強を再開することにする。

早朝

シャワーを浴びて朝食をとる。

月並みだが、 バーリンの「自由の二つの概念」を読んでいると、 去年の英国での勉強のころから、 相当バーリンの影響を受けていることがわかる。 「J・S・ミルと生の目的」は名論文の一つだと思う。 ミルにも自由な議論の大切さを教えてもらった。 サルトルには人間の自由の深刻さを教えてもらった。 先日、コースガードにはカントが実はサルトルだったことを教えてもらった :)

バーリンの論文をざっと読んだ。 この論文は以前に一度読んだつもりだったが、 重要な部分しか読んでいなかったようだ。

お昼すぎ

長い学生生活を終えるにあたり、 社会復帰をしなければならない(いや、復帰じゃなくて新規参入かもしれないが) とつねに思っているのだが、 今日はその一環として某氏と一緒にレイチェル・カーソン日本協会の集会に出てきた。

こぢんまりとした会合だったが、 おれと某氏以外はいわゆる一般市民ばかりだったので、 環境倫理学に冒されていない市民の意見が聞けて新鮮だった。 京大の学生だと言うと特別扱いされてややつらいが、 研究者の社会的責任を果たすために、 これからも引き続きこの手の市民活動の集会に ちょくちょく顔を出すことにしよう。

「な、なあにが『市民の意見が聞けて新鮮だった』だ。 白人の文化人類学者が未開民族の調査に行ったような口ぶりで。 向こうが文明人でおまえが未開民族なんだろうが。 『研究者の社会的責任』だと? 市民活動に参加するのは市民の務めだろうが。 今まで何もしてない方がおかしいちゅうの」

「いや、だから反省してこれからがんばろうと」

「なあにが。それじゃこれから収入の5分の1はユニセフか何かに寄付しろ。 シンガーみたいに。おまえの哲学とやらをちゃんと実践してみろ」

「シンガーの5分の1とぼくの5分の1じゃ痛さが違いますよ。 しかしとにかく、できる範囲で社会に参加して行きます」

自由主義勉強会終わり。 ウォルヘイムの論文(三層の倫理の話)の続きと、 バーリンの論文途中まで。もう死ぬ。

真夜中

3時間ほど寝たあと、『南極物語』を見ながらネット上で新聞を読む。 某翻訳をしなければ。

そういえば今日、某氏と某ルネで昼食を食べたときに、英辞郎を購入した。 これから試してみるつもり。

Les Quinze cherchent un accord sur la libéralisation de l'énergie
EU加盟15ヶ国、エネルギー自由化に関して合意を模索

(from Le Monde)

Les Quinze, réunis en sommet depuis vendredi, se retrouvent samedi pour tenter de trouver un accord sur l'ouverture des marchés de l'energie, et rassurer la France qui redoute les conséquences pour son service public de cette libéralisation.
金曜日からサミットのために再会した加盟15ヶ国は、 土曜日に再び集まった; エネルギー市場の開放のための合意を探るために、 またこの自由化の公共サービスに対する影響を恐れているフランスを安心させる ために。

(quinze=fifteen; chercher=search; réunir=reunite; se retrouver=meet again; tenter=try; trouver=find; ouverture=opening; marché=market; rassurer=reassure; redouter=fear)

今日の勉強時間…9.5hr


17/Mar/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

とりあえず、英辞郎をハードディスクに入れて使えるようにした。 たしかに便利。Meadow上でkillしてもポップアップが出てくるのは、 [自動検索設定>自動検索ウィンドウ限定]でアプリを指定して対処しておいた。

早朝

ついつい雑用的な勉強をしてしまう。もう寝て、起きたら翻訳しよう。

昼下がり

3時すぎまで寝てしまう。

「もはや人間ではない」

「人間本性に反している」

「不自然だ」

「人間の尊厳を自ら汚している」

「人間性に対する犯罪だ」

そういえば、 今日は夜まで大学のネットワークが落ちてるんだった。

「ネットワークの本性に反している」

「不自然だ」

「ネットワークの尊厳を汚している」

「ネットワーク性に対する犯罪だ」

「もういいってば」

夕方、小雨が降り、春の匂いがしていたので、 傘を差して川のほとりをすこし歩く。 対岸のベンチで雨にもかかわらず熱烈にキスを しているカップルがいた。 そろそろ生殖の時期なのだ。

それから、某サン・ジェルマン・デ・プレで閉店まで2時間半近く勉強。 『沈黙の春』と新聞を読もうと思ったのだが、 バーリンの「政治理論はまだ存在するか」とか別のものを読んでしまう。 店を出ると雨は止んでいた。歩いて帰宅。

Look Through My Window

雨がぼくの屋根を打つ
それはあまりに明らかなこと

恋人がやさしくないわけじゃない
彼女の口ぐせは「やがてはいつか
一人が去ってもう一人が残るってこと」

人は変わることがあるって二人とも知っていた
そしてときには恋人が入れかわるってことも
そして変化ほど確実なものはないってことも
(雨がぼくの屋根を打つ)

ぼくは窓から外を眺める
下の通りを
人々が急ぎ足で歩くのが見える
だれかに会うために
どこかに行くために
わかってる、ぼくはあきらめるしかない

彼女の口ぐせは「あなたとは違うの
愛が死んだら、もう終わりなの
また誰か新しい人を見つけて愛するの」

ぼくは窓から外を眺める
下の通りを
人々が急ぎ足で歩くのが見える
だれかに会うために
どこかに行くために
わかってる、ぼくはあきらめるしかない

彼女の意志ははっきりしてる
彼女はすぐに見つけるだろう
太陽の輝く新たな場所を

雨がぼくの屋根を打つ
それがいい証拠さ
雨がぼくの屋根を打つ
それがいい証拠さ
彼女は去った
彼女は去った
ぼくは窓から外を眺める…

By The Mamas & The Papas

真夜中

すこしコタツで寝る。 太ももがつり、ウギャーと叫んで起きる。

新聞。

"Alles lief perfekt"
「すべてうまく行った」

(from Spiegel)

Beim Großen Preis von Malaysia bot Ralf Schumacher eine taktische Meisterleistung.
マレーシアからの多大な賞金を手にし、 ラルフ・シューマッハーは戦略的偉業を遂げた。

Der BMW-Williams-Pilot setzte in Sepang auf lediglich einen Boxenstopp.
このBMW-ウィリアムズのドライバーは、セパングのコースにおいて、 たった一度しかピットインしなかった。

Das Risiko einzugehen, lohnte sich.
危険を冒すことは、報われた。

Am Ende sicherte sich der Deutsche den vierten Grand-Prix-Erfolg seiner Formel-1-Karriere.
最終的に、このドイツ人ドライバーは、彼のフォーミュラ1のキャリアにおいて 四度目のグランプリ勝者になることを確実にした。

(一文目があやふや。Preis=price; bot < bieten=show; taktisch=tactic; Meiter=master; Leistung=performance; Meisterleistung=feat; lediglich=only; Risiko eingehen=run the risk; sich lohnen=to be worthwhile, pay; am Ende=at the end)

今日の勉強時間…6.5hr


18/Mar/2002 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

シシャモ、えのき、納豆。

昨年、アフリカでは340万人の人が新たにHIVに感染した。 一日にほぼ1万人の割合である。 HIVのキャリアあるいはエイズの人の数は2810万人。 ユニセフによれば、ソマリアの若い女性の7割はエイズという病気を知らない。
(from BBC NEWS, `Africa devastated by Aids')

「問題は、おそらく日本人の7割以上がアフリカのエイズの深刻さを 知らないってことだな。主にテレビや新聞の責任だと思うぞ」

真夜中2 (午前)

某翻訳。くそ、これってぜんぜん生命倫理学じゃないぞ。だ、だまされた。

とにかく、 月曜日中に第二章、火曜日中に第三章、水曜日中に第四章を訳し終え、 木曜日に全体を見直すこと。

昼下がり

また昼下がりに起きてしまう。もうだめだ。

勉強勉強。

夕方

Deux attaques palestiniennes entachent la mission de Zinni au Proche-Orient
パレスティナ人の二つのテロが、近東におけるジニ特使の任務に陰を投げかける

(from Le Monde)

Un Palestinien a ouvert le feu dimanche sur des passants près de Tel-Aviv et blessé une quinzaine de personnes avant d'être abattu,
一人のパレスティナ人が、日曜日、テルアビブの近くで歩行者に向けて発砲し、 射殺される前に15人ほどの人々にケガをさせた。

et un kamikaze s'est fait exploser à Jérusalem-Est, se tuant lui même et blessant neuf personnes,
また、自爆テロリストが、イェルサレムの東で自爆し、 自身は死に、9人の人々にケガをさせた。

alors que l'émissaire américain Anthony Zinni engageait de délicates discussions pour tenter d'arracher un cessez-le-feu israélo-palestinien.
米国特使のアンソニー・ジニが、 イスラエル-パレスティナ間の停戦にこぎつけようと 難しい対話を始めたにもかかわらず。

(entacher=overshadow; ouvrir le feu=open fire; passant=passer-by; près=near; quinzaine=some fifteen; avant=before; abattre=kill; se faire=have oneself ...; Est=east; se tuer=kill oneself; lui même=himself; neuf=nine; engager=begin; arracher=remove, pull off)

夕方2

さて、喫茶店でも行って新聞を読むか。

「それでは、みなさんお待ちかねのローリングストーンズですっ。 盛大な拍手をっ」

Sweethearts Together

肩を寄せあう恋人たち
二人はまだ始まったばかり
二人一緒の恋人たち
これから二人で生きていく
恋人たちはいつまでも
二人の心はかさなって
一つになる

みんな誰かを必要としてる
悩みを打ち明けられる人を
苦しみと笑いを分かちあう
愚か者だらけの世の中で
良いときも悪いときも助けてくれる
傷を癒してくれる人を

だから
二人一緒の恋人たち
二人の鼓動が一つになる
肩を寄せあう恋人たち
二人はまだ始まったばかり
恋人たちはいつまでも
二人の心はかさなりあい
一つになる
一つに…

みんなはとてもひねていて
愛は続かないと言ってる
未来を見ろよ
過去に生きてちゃいけない
時間は止まっちゃいない
その色メガネで物を見てちゃいけないんだ

肩を寄せあう恋人たち
二人はまだ始まったばかり
二人一緒の恋人たち
君を見つけてよかった
恋人たちはいつまでも
二人の心はかさなりあい
一つになる
一つに…

だけど愛は決して簡単じゃない
絹のように滑らかには行かない
いつも何かに誘惑されてる
若いときはいろいろあるから
だけど君のそばから離れないよ
それが真実、君も気付くだろう

だから
肩を寄せあう恋人たち
二人はまだ始まったばかり
二人一緒の恋人たち
君を見つけてよかった
恋人たちはいつまでも
二人の心はかさなりあい
一つになる
一つに…

By The Rolling Stones

今日の勉強時間…2hr


19/Mar/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

昨日は、夕方に喫茶店に行こうと思って外出したが、 もう遅かったので買物だけして帰宅した。 晩ごはんを食べたあと、新聞を読んでいたら寝てしまう。

死ぬ気で翻訳せねば。

真夜中2 (午前)

死ぬ気で翻訳中。

早朝

死ぬ。寝よう。

お昼

なんとかお昼前に起きる。洗濯。

新聞(The Guardian Weekly)の投書欄。 「なぜ家のクモは庭のクモのように古典的なデザインのクモの巣(ウェブ)を作らず、 構造のないクモの巣を作るのか?」という質問に対して、 ある人の答え。「それはたぶん、家のクモは家に籠ってばかりいるから、 またワールド・ワイド・ウェブのことを聞いたことがないんだろう」。 うまい。座布団一枚。

昼下がり

やっと今日のニューズレター編集会議の原稿ができた。

忙しい。

夕方

大学に行き、ニューズレター編集会議。

某くんから、某科研の資料集をもらう。 また、某先輩から、『理想』の最新号(生命倫理の特集)を謹呈していただく。 感謝。しかし、『理想』ってなんでまだ公式サイトがないんだ?

下宿に戻ってくると、Philosophy Nowの最新号が届いていた。 ついでに、某大資料集の校正原稿も届いていた。URLを参照した場合は、 参照した日付を入れろとのこと。どういう意味があるんだろうか。

とりあえず、最初の注に「なお、以下の注で引用されているURLは、 すべて2002年3月19日に参照したものである。」と一文入れておいた。 明日原稿を送ること。

今日はカレー。

ちょっと某勉強。う〜。勉強しないと。しかし眠い。う〜。

夜2

ひさしぶりに日記の整理

小沢征爾かっこいいな。 英語はめちゃくちゃだけどちゃんと通じてる。すごい。

真夜中

すこしコタツ寝する。

シーフード・ナス・カレー作成中。腹減った。

真夜中2

カレー。う、うまい。

今日の勉強時間…10hr


20/Mar/2002 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

Bright Side of Life

生きてりゃヤなことあるもんで
ほんっとに頭に来ることもある
わめきだしたくなるときもある
生きているのがつらいときには
愚痴を言わずに口笛吹こう
そしたら人生うまく行くかも
そうそう、だから…

人生明るく生きようよ
いつでも明るく生きなくちゃ

人生クソだと思うなら
あんたは何かを忘れてる
それは笑って踊って歌うこと
すこしウツが入ったときには
深刻そうな顔してないで
口をすぼめて口笛吹きなよ
そうそう、それだよ
その調子

人生明るく生きようよ
いつでも明るく生きなくちゃ

なんていっても人生は不条理
死んだらそれでおしまいさ
幕が降りたらお辞儀をしなきゃ
罪は忘れて、ニコっとやりなよ
楽しまなくちゃ、人生どうせこれっきり
そうそう、だから…

死ぬのもそんなに悪かないって
死んじゃう前に気づかなきゃ

人生ってのはくそったれ
考えてみりゃわかること
生はお笑い、死は冗談、だろ?
人生は一つの猿芝居
みんなに笑わせとけばいい
最後に自分が笑えれば
そうそう、だから…

人生明るく生きようよ
いつでも明るく生きなくちゃ
人生明るく生きようよ
いつでも明るく生きなくちゃ

By Eric Idle

真夜中2 (午前)

某翻訳。あと一節。しかし、もう寝よう。

気合いで起きる。さて、仕事仕事。

昨日もらった『理想』の最後にある、 長谷川訳『精神現象学』の徹底的批判、 これはかなり厳しいなあ。 長谷川氏はちゃんと答えないと面目が立たないと思うが、 どうするんだろうか。

お昼

朝から大学に来て科研費の実績報告書を作成し、さきほど無事提出した。 ワードファイルで作ったので、 あとでHTML化して掲載する。pdfファイルに変換できればいいんだけど…。

さて、郵便局に寄って資料集の原稿を送ってから下宿に戻るか。翻訳せねば。

今年の業績予定(aka 載らぬ論文の皮算用)。

少なくとも三つのネタを考え出さねばならない。 しかもそれらが三位一体となってD論に結びつくようなものである必要がある。

(三位一体の概念図)

スペイン異端審問所「神を冒涜した罪で火あぶりの刑に処す」

とにかく今年は勉強しよう。わ、足が燃えてるっ。

昼下がり

給料がちょっと余分に入ってたので、飛びはねて激しく喜ぶ(税金払い戻しの分)。

科研費の実績報告書のHTML化。 来年はもうちょっと成果が多くなるようにがんばろう。

う〜ん、いい天気だなあ。寝よう。

夕方

すこしだけウトウトする。部屋にひよこが隠れていて、 踏んだらいけないとか、エサをやらないといけないとか思っている夢を見る。

精神分析家「ひよこは報われない愛情や人間関係の不安を示していますね」

夢占い師「いやいや、ひよこは吉兆を報せるよい動物です。 恋愛の成就や昇進があることを示していますね」

スペイン異端審問所「異端のかどで二人とも火あぶりの刑に処す」

夕方に郵便局に行ったあと、カレー。それから某翻訳。

あとちょっとで終わるが、先に7時のニュースを見よう。

夜2

クローズアップ現代。 非行を防ぐための福岡県の付添人制度について。 国谷さん、時間通りに終わらないといけないから大変だ。 今日は「それでは今日はこのへ…」で打ち切り。無情なNHK。

夜3

やっと最後まで訳せた。ちょっと手直ししてから、伝書鳩を飛ばそう。

真夜中

う。カレーを食べたり、電話をしたりしていたらもう次の日が。

今日の勉強時間…4.5hr


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Thu Mar 10 09:57:57 JST 2016