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こだまの世界

2001年9月中旬号

[O]n a global scale we now have the bizarre situation where faith in free movement of capital is absolute, but where nations will go to any length to ensure that there is not free movement of labour. As an economic theory, this is nonsensical. Either liberalisation is the way to maximise economic welfare or it is not. If it is, governments should be dismantling immigration controls with the same zeal with which they scrapped capital controls. If it is not, it may be about time they accepted that there are sound reasons for curbs on the movement of both capital and labour.

---Larry Elliott, `A free market in hypocrisy',
in The Guardian, 10/Sep/2001.

President Bush and the secretary of state, Colin Powell, gave their own take yesterday. They blamed extremists bent on damaging democracy and western civilisation. Disturbingly, their views will likely wash with an audience whose grasp of international affairs is so dumbed down as to prevent them separating loaded representation from reality.
However, much as the attacks on civilian structures might suggest otherwise, democracy is not the intended target here, and neither is freedom. Inside America, the Trade Centre, the Pentagon, Camp David, and Capitol Hill are all seen as symbols of global US power and prestige, of the triumph of democracy. Outside, in the Muslim world, they are popularly regarded as symbols of terror and oppression.

---Falsal Bodi, `Symbols of oppression',
in The Guardian, 12/Sep/2001.

"Russia was the head of the communist bloc. With the disintegration of Russia, communism withered away in eastern Europe. Similarly if the United States is beheaded, the Arab kingdoms will wither away. If Russia can be destroyed, the United States can also be beheaded. They are like little mice."

---Osama bin Laden, quoted in `A new breed of terror',
in The Guardian (G2), 12/Sep/2001.


主な話題


11/Sep/2001 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

昨夜は、某シンガポール人*2、某フランス人、某日本人と一緒にマーブルアーチまで 映画を観に行ってきた。

Moulin Rouge

去年のカンヌ祭のころから話題になっていた、 バズ・ルーマン監督、ニコール・キッドマン、 ユアン・マグレガー主演のミュージカル映画。

舞台は19世紀末のパリ。 英国から来た若き劇作家がムーラン・ルージュの歌姫と恋に落ちる。 しかし彼女にはパトロンの公爵がおり、二人の仲に気付いた公爵は、 すぐに手を切らないと劇作家を殺害すると彼女を脅迫する。 自分が結核にかかっていることに気付き余命が長くないことを悟った彼女は、 若き恋人の命を守るために彼のことをあきらめようとするが…。

という古典的な恋愛物語が、`Diamonds are the girl's best friend', `Children of the Revolution', `Up Where We Belong', `Your Song', `The Show Must Go On'などのヒット曲を俳優たちが 歌いながら展開していく。映像ははじめの10分間は圧倒されるが、 それ以降はわりと普通になって今ひとつ。 主役のキッドマンとマグレガーは名演技とは言えないが (とくにキッドマンは今いち)、存在感があってよい。 脇役もよい。

というわけで、前評判が厳しかったわりにはかなり楽しめた。 けばけばしく、『恋に落ちたシェイクスピア』のような気品はないが、 その分ユーモアがあって楽しめる。 米国ではポシャったみたいだが、 日本では芸者の恋愛物語とよく似ていることもあり、 きっと流行るんじゃないかと思う。B+。

お昼

そういえば、昨日はじめてThe Big Issueを購入した。 この雑誌についてはbigissue.co.ukを 参照。簡単に言えばホームレスの人々が更生するのを助けるために作られた雑誌で、 英国に来るとホームレスの人々が駅前などで販売している姿を見ることができる。 今年で10周年を迎え、多くのホームレスを助けてきたようだ。

そういえば、昨日はじめてローマで買ったジーンズを洗濯した。 友達にそのことを話すとバイキン扱いされる。

勉強勉強。

ワールド・トレード・センター崩壊

昼下がり、部屋でようやく論文を書きはじめていたところ、 ラジオでニューヨークのワールド・トレード・センターに飛行機が 衝突したという緊急ニュースが流れた。

変な事件だなと思って聞いていたら、 両方のビルに飛行機が衝突したというニュース、 テロかもしれないというニュース、 ペンタゴンにも飛行機が墜落したというニュース、 ホワイト・ハウスにいる人々が避難したというニュースが次々と報道された。 さらに、某友人が来て、 ワールド・トレード・センターの片方が崩壊したらしいと言う。 まさかと思ってラジオを聞いていると、両方のビルが崩壊したというニュース。

それからしばらくしてテレビを見ると、BBC1では緊急報道を行なっており、 ワールド・トレード・センターの両方のビルが崩壊する様子が何度も繰り返し 放映されている。まさにSF映画に出てくるような崩壊シーンである。 キャンプ・デーヴィッドのあるピッツバーグにも飛行機が落ちたと言う。 どうやらかなり計画的なテロリズムのようだ(ブッシュがフロリダにいることは 知らなかったようだが)。

ニューヨークにいる姉のことが心配なので電話をかけようとするが、 いつも連絡を怠っているバチが当たり、連絡先がわからない。 仕方ないのでメイルを出しておく。たぶん無事だと思う。

いつも壁紙として使っている写真。 先日見たワールド・トレード・センターが完全に崩壊したというのは 本当に信じがたい。数千人に上ると見られる死者に合掌。


12/Sep/2001 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

ようやく書きはじめた。現在2500語。起きたら今日は第一章を仕上げるつもり。

お昼前

早起き。図書館に来て日本の新聞をネットで読む。 BBCはなかなかつながらない。ほとんどパンク状態のようだ。

テロリズム

これはもう宣戦布告なき戦争行為である。 アメリカの中枢が凄絶(せいぜつ)なテロ攻撃を受けた。 史上類を見ない空前の大量殺戮(さつりく)テロに激しい怒りを覚える。 断じて許せない蛮行だ。

9月12日付・読売社説(1)([米同時テロ]「絶対に許せない犯罪行為だ」 )

米国では「真珠湾以来の米国に対する挑戦だ」と報道されているようだが、 日本ではそのことは報じられていないのだろうか。 上の記述はなんとなく気まずい感じがするのだが。

アメリカは冷戦後の唯一の超大国として世界の平和維持に 中核的な役割を果たしている。 そのアメリカを標的にしたテロは、 国際社会への重大な挑戦だ。[…]

ビルが倒壊する瞬間の映像は、アメリカ国民だけでなく、 全世界に強い衝撃を与えた。いかなる理由があろうとも、 こうした行為は正当化できない。[…]

日本を含め、全世界が犯罪集団を厳しく追い詰めることがまず重要だ。 テロからは何ももたらされないことを、彼らに知らせなくてはならない。

同上

また、この事件の全体像を捉えるためには、 なぜ「正義の国」米国が狙われたのか、 原因をよく考える必要がある。 テロリズムを正当化するつもりは毛頭ないが、 テロリストから言わせれば、 今回の攻撃は巨大な軍事大国である米国に「報復」するための 非常に効率的な手段だったのだろう。

今回の事件は恐しく残虐だが、だからといって米国を一方的な 被害者として捉えるのは、広島に原爆が落されたからといって 日本を戦争の一方的な被害者として考えたり、 真珠湾攻撃があったからといって米国を一方的な被害者として 捉えるのと同じくらい短絡的な見方であろう。

(とはいえ、ブレア首相などは、「民主主義に対する悪の挑戦」 とマニ教徒かゾロアスター教徒のような意見を述べていたが。 しかし政治家としてはそう言わざるを得ないのだろう)

昼下がり

あ、訂正。新聞を読んでいて気づいたが、 キャンプ・デーヴィッドはメリーランドにあるらしい。

お昼に学生生協に行ったらすでに新聞が完全に売り切れていたので、 近くの本屋でガーディアンを買う。 社説は「非道なテロ行為、しかし米国は冷静に対処すべきだ」 という穏当な意見だが、 その他の主張(comment)は米国の中東政策の再考を求めるものが多い。 たとえばFalsal Bodi, `Symbols of oppression', George Galloway, `Reaping the whirlwind', both in The Guardian, 12/Sep/2001などを参照。


13/Sep/2001 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

ようやく第一章を書いた。今夜中に第二章を書き上げるつもり。

米国テロ。 「これは戦争だ」というブッシュやコリン・パウエルのレトリックが 新聞の見出しを賑わしているが、 本当にこのテロを戦争と見なした場合は、 ロイドのような保険会社は補償する責任がなくなるそうだ。

それはともかく、姉夫妻は無事の様子。

ところで、保守党の党首はユーロ反対派のイアン・ダンカン・スミスになった。 う〜む。


14/Sep/2001 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼

やっと第二章を(一応)書いた。ようやく5000語。

今回「専制君主的功利主義」「民主主義的功利主義」 という区別を立ててみたのだが、自分ではけっこうおもしろいものの、 辻褄をうまくつけられるかどうか不安。 もう人に見せるヒマもなさそうだし。しかし最後までがんばろう。

昼下がり

今日の11時に、 英国全国で米国テロによる死者を悼む3分間の黙祷があった。合掌。

マンハッタンにいる姉夫妻のことを心配するメイルを何通かいただいた。 本人は無事のようですが、知り合いに犠牲者が出ている可能性が高いとのことです。


16/Sep/2001 (Sunday/dimanche/Sonntag)

まだ第三章が書き終わっていない。7000語弱。 佳境に来ているが、 いろいろ問題点が多いことが次第に明らかになってきた。

昨日はお昼に某シンガポール人、某ウェールズ人、 某日本人と一緒にエッジウェア通りにあるマレー料理屋に行った。 本格派との誉れが高い店だけあって、味はなかなか。

帰り道にトテナムコート通りをすこし入ったところでやっていた コンピュータ・マーケットに寄り、 なぜか今ごろキーボードとマウスを買ってしまう。 とくに必要はなかったのだが、 入場料を取るマーケットだったので、 ついつい購入してしまった。狡猾な搾取システムだ。

夜、そばの某中華料理屋で某マレー人と一緒に食事。 これからロンドンで仕事を探すんだそうだ。

先日から集めていたダンボールがようやく必要な分だけそろった。 はじめは郵便局で買おうと思ったが、いい大きさのものがないので、 友人らの忠告にしたがって近くのスーパーや中華料理屋に何度か足を運んで揃えた。 船便は最初は日通にする予定だったが、某友人が「コヤナギワールドワイド」 (kwwuk@aol.com)の方が安いと教えてくれたので、そちらにすることにした。

さて、勉強勉強。


17/Sep/2001 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

昨日の昼下がりに一応最後まで書き終える。約9000語。

そのあと散歩がてら某本屋に行き、買物。 科学関係の付属CD-ROM目当てに、コンピュータ雑誌も購入。

夜は文献や謝辞などの形式的な作業をしていたらあっという間に過ぎてしまった。 これからいったん寝たあと、明日のお昼まで校正をするつもり。

真夜中 (午後)

今日は早朝に起きて校正をしだしたが、あまりはかどらず、 あっという間にお昼になってしまう。 まだ改訂の余地はあったがさっさと提出した古本を漁りに行きたかったので、 お昼すぎに大学に行きプリントアウトし、 そのあと大学生協で製本してもらい、事務に提出した。

プリントアウトしたあとに、マージンの指定があったことに気づいたり、 以前に提出したエッセイを無断に使用してはならないという規定があることに 気づいたりしたが(self-plagiarismと呼ばれるらしい)、 面倒だしそれほど大きな違反にも当たらない程度なので両方とも目をつぶって 提出してしまった。まあ大丈夫だろう。

事務に行ったついでにピジョンホールを覗いたら、 三学期の終わりに提出した政治哲学のエッセイが返ってきていた。 Aをいただいたが、この先生は他の先生に比べるとちょっと評価が甘いようだ。 けっきょく、ベンタムのコースで出した3本のエッセイの評価はB-、B、B+で、 現代政治哲学はB+、A+、Aだった。 法哲学で出した唯一のエッセイはまだ返してもらっていない。 たぶん返してくれない気がする。

そのあと某図書館に本を返却したあと、古本屋に三軒寄って買物。 某倫理学研究室の人たちのおみやげ用の本も買う。

夜、別れを惜しんでくれた某友人と一緒にロンドン・アイに乗り、 そのあと中華街で晩餐。なぜかおごらされる。

寝不足でしんどいが、今夜は荷作り。


18/Sep/2001 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

船便用の荷作りに苦戦中。本が多すぎる。本を集める趣味はだめだな。 これが切手とかだと手軽でいいのだが。 やっぱり修士のあたりで 「つねに図書館に頼り、本には書きこみをしない」 という習慣を身につけるべきだった。

真夜中2

4時間以上かかってようやく船便用の箱詰めが終わった。 本がぎっしりつまった箱(一箱約25kg)が5箱で、 運送費は245ポンド(door to door)。4万3000円くらいか。 金の無駄だろうか。

でもまあ、服を買うのが趣味だったり、 CDを集めるのが趣味だったり、 食事をするのが趣味だったりする人も金を浪費するわけだし、 まあお金を浪費するところが趣味の醍醐味で、 お金があるのに倹約して図書館で本を借り、 服を買わず映画も見ず粗食を食べ、 子供と孫に財産を残して死ぬっていうのも一番良い人生とは言えないだろうし、 本は移動に不便であるにしても、 それほど悲嘆すべき趣味とはいえない気がする。

「いや、倹約して貧しい人を助けるべきじゃないの、 浪費するぐらいなら」

「たしかにそうですが、 浪費するというほど浪費しているわけではありません。 古本屋に足しげく通い、今後必要そうな本を丹念に集めるわけで、 実益を兼ねた趣味とも言えて」

「だったら文句を言わずにさっさと荷作りをしたら」

そうだった、荷作り荷作り。 しかしかれこれ丸一日寝ていないので、 すこし寝てから持ち帰る荷物をまとめることにしよう。 空港での検査が相当厳しいようなので今から憂鬱だ。 プラスチックのナイフですら目くじらを立てられるらしい。 ギターの弦は凶器になるから捨てるようにとか言われるんだろうか。


20/Sep/2001 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

というわけで無事に日本に戻ってきた。詳細はまた明日。

あ、論文はちゃんと出したので。念のため。

夜明け

昨夜は某研究室に立寄ってコンピュータをいじったりしていたら 日付が変わってしまう。 そのあと某君の『はじめの一歩』を10巻ほど借りて下宿に戻り、 夜明けまでかかって読んでしまう。

「う〜むだな」

「う〜むですね」

ロンドンから京都へ

それはともかく、先日火曜日は早朝にほんの少しだけ寝たあと、 朝8時から10時までのあいだに荷作りを完全に済ませ、 1年間住んだ寮をチェックアウトする。といっても、 運送業者を待たないといけないのでしばらく友達の部屋にいさせてもらったのだが。

午前中に来る予定だった運送業者がいつまでたっても来ず、 ロンドン最後の日なのに、えんえん待ちぼうけをくらわされる。 もちろん、このぐらいのことは事前に予測しておくべきなのだが、 まあ予測していても論文があったのでいかんともしがたかっただろう。

1時半になってようやく業者が来て、荷物を引き取っていく。 保険を含めて260ポンド。荷物は1ヶ月半くらいで届くとのこと。 ほんとかな。

それから急いで銀行その他に行き、最終的な手続の処理。 住所の変更や、自動振替(standing order)のキャンセルをするために、 小雨の降るなか、ホルバーンやらトテナムコート通りを走るはめになる。

ふたたび寮に戻り、重い荷物を抱えて出発。 寮にいた数人の友人に駅まで送ってもらう。感謝。 ピカデリー線に乗ってヒースロウへ。 駅を降りてから手押し車(trolley; cart in American English)を入手。

ゆうゆう2時間ほど前に着いたが、 米国テロのあとの厳戒態勢が原因で、 JALのチェックイン・デスクの前の周りには行列ができている。 えんえんと歩いてようやく列の最後に行きつき、 それから1時間ほど待つことになる。

ご覧のとおり荷物が多いので (カバン四つ、ギター一本)、 「お酒がっ」「ギターがっ」「スーツがっ」と駄々をこねて なるだけ多くの荷物を機内に持ちこもうとするが、 デスクのお姉さん方は予想外に厳しく、手荷物は一つだけ、 ギターはチェックインしないとだめ、の一点張り。 交渉する時間も根性もないので、あきらめて荷物を引渡したところ、 チェックインする荷物は合計して明らかに40キロ近くあるにもかかわらず、 超過金を払えとは一言も言わずに通してくれる。 JAL万歳。

ところで、米国テロのせいで、機内にはカッターやナイフだけでなく、 プラスチックのナイフさえ持ち込めないと事前に聞いていたが、 なんとJALでは、爪切りや小さなハサミのほか、 耳かきまで持ち込み禁止と書いてあり驚く。 そんな、 必殺仕事人じゃないんだからパイロットを耳かきで殺すテロリストなんて いるわけないでしょう、とつっこみたくなったが、 機内に持ちこむバックパックの中の筆箱に愛用の耳かきが入っているのを思いだし、 没収されてはこまるのでチェックイン用のカバンに入れ替えた。

それはともかく、チェックインが終わり、 手荷物検査を終えたころにはすでに搭乗時刻を過ぎている。 あああ、おみやげまだ買っていないっ、 と心中わめきながら免税店を見てまわるが、 気が気でなく落ち着いてはとても選べない。

これはまずいと思い、某ネクタイ屋さんを見つけたので、 店のお姉さんに、こっここに100ポンドあるから、 適当にネクタイとスカーフを急いでみつくろってくださいとお願いする。 さいわい優秀なお姉さんで、おみやげをあげる人の年齢層を尋ねたあと、 ぱぱっと手際よく選んでくれる。感謝。

それからえんえん走って搭乗口に辿りつき、 汗みどろになりながら無事席に着く。 (注: 臭うと困るのですぐにトイレに行き顔その他を洗った。) ロンドンを発つことに感傷的になるひまもなく飛行機は出発。 機内ではEnemy at the Gates (邦題『スターリンベルク』)を観たのと、 となりのオーストラリア人夫妻と多少会話したぐらいで (`Don't mention the refugees!')、 あとはえんえんと寝てしまう。


飛行機は19日の昼下がりに30分おくれで関空に着く。 無事すべての荷物を回収したあと、荷物を宅急便で送ろうと思い、 クロネコのところで手続をする。 しかし、手続を終えたあとでうしろを振り向くと、 MKタクシーが荷物の配達料よりも少ない金額で京都まで送ってくれる サービスを宣伝している。 いそいで「ごめんなさい、配達キャンセルしてください」 とクロネコに謝ったあと、 MKのデスクに行くと、予約してないとだめだと断わられる。

クロネコに不義理を働いたあと頼みの綱のMKにそっぽを向かれてしまい、 ちょうど現在の彼女をフって他の女性に交際を申し込んだら断わられたような みじめな気持ちになる。 しかし、すべての雲の裏には光明があるというのはほんとで (いや、ほんとじゃないと思うけど)、 しかたないのでとぼとぼと手押し車を押していると、 ヤサカシャトルバスという乗合がMKと同じ値段で予約なしで京都の家まで 送ってくれることがわかり、歓喜する。 さいわい15分後に出るバスに乗ることができ、 夕方ごろに無事に京都の下宿に戻ることができた。

下宿にいた某君と一緒にお好み焼を食べにいったあと、 コンピュータを使いに大学へ。あとは上に書いたとおり。

お昼

朝、3時間ほど寝ていたところ、某母からの電話でたたき起こされる。 しかも「さっきメイルを送った」という内容のない電話だったので内心激怒するが、 まあ無事に帰国した息子の声を聞きたいのだろうと思って我慢する。 親孝行、親孝行。

近くにできていたディスカウントストアで生活用品の買物。 デフレと聞いていたが、物価は依然高い。

それから、いろいろ用事を済ませに大学へ。眠い。


昨夜は気づかなかったが、 文学部新館の南に新館と同じくらい巨大な建物ができており驚く。

Guardian Weeklyにsubscribeすることにした。

国民年金は所得が多いので猶予されなかったようだ。 税金やら保険料やらいろいろ大変だな。 これが国民の義務というやつか。

昼下がり、某助教授にご挨拶。進路指導を受けたりする。

区役所で住民票を取ったあと(あの紙切れがなぜ350円もするのか不明だ)、 某ルネで本を大量に購入。

事務に住民票を出しに行ったら、課税証明書もとってこいと言われる。失敗。

お昼を何も食べてなかったのでフラフラと中央購買部に行くと、 偶然某先輩にお会いしたので、おみやげを渡したりする。

それから某部屋で調べものをしていたらウトウトしてしまう。 某君にもお会いする。

去年に誰かから教わっていたが、 ベンタム新全集のCD-ROMが出ているので、 早々に入手する必要あり。 科研費で買えるのかな。


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Thu Sep 12 11:52:01 LMT 2002