もし義務が、倫理的要求や政治的要求を満たすさいの実務的側面であるとしたら、 なぜわれわれはこれほどまで権利ばかりに注目するのだろうか。 また、なぜわれわれは、義務について語ったり考えたりするときには、 あまりに無口で適当なのだろうか。 おそらくその理由の一つには、 他人がわれわれになすべきことを考える方が、 われわれが他人になすべきことを考えるよりも楽しいということがあるのだろう。
---Onora O'Neill, A Question of Trust
定時起床。シャワー。午前中はホテルで某シンポの準備。
お昼前にチェックアウトして某サブウェイで遅めの昼食。それから市ヶ谷に行 き、駅構内にある某スタバでしばらく調べもの。
お昼すぎ、某先生らと落ち合って昼食。それから某アルカディア市ヶ谷で夕方 まで某シンポジウムなど。つつがなく終了。自尊心やプルーデンスについてもっ と勉強すること。
夕方、懇親会はスキップして東京駅に移動し、新幹線で京都へ。車内では寿司 とビール。名古屋ぐらいまで死んだように眠る。
夜中に帰宅。娘とシャワーを浴び、寝かしつけ。少し寝落ちしたが、起きて真 夜中までいろいろ用事。もう寝るべし。
昨晩はBBC映画の『デイ・オブ・ザ・トリフィド』を途中まで観てから寝た。暑 くて何度か目覚めた。
朝、バイキングで朝食。バイキングの選択肢が多いと選ぶのが面倒なので、定 食の方がよい気もするが、定食だとこないだみたいに遅いとイライラするので 難しい。朝日で胃瘻の記事、毎日で心停止後の臓器移植(DCD)の記事が一面に。
朝、もう少しだけトリフィドを観たあと、荷物をまとめてチェックアウト。天 満橋駅の駅ビルでいろいろ旅行グッズを調達してから七条へ。それから茶そば を食べ、某大学へ。
お昼すぎから夕方まで、某生命倫理研究会。いろいろ勉強になった。
そのあと、タクシーでJR京都駅へ。懇親会はパスして、新幹線に乗ってさっさ と帰宅。車内でビールと駅弁(柿の葉寿司)など。少し雑用し、少し寝る。
夜中に帰宅。明日の荷物をまとめようとしつつ、ついトリフィドを最後まで観 てしまう。おもしろかった。感想はここ。
さて、荷物をまとめてオランダのことを少し勉強したら寝ないと。
起きて髭剃り、朝食。少し涼しい。
某氏ら3人で少しおそめにタクシーで会場へ。夕方までみっちり報告を聞く(ペー パーを配ってくれない人が多く、あまり勉強にならなかったが)。シンガーも 見かける。挨拶しないと。
夕方、バスで旧市街に戻ってきて、某氏の4つ星ホテルを素見に行く。それか らサンミケーレ教会のところでビールを一杯飲んでから、懇親会会場へ。トル コ人夫妻らと話したりしながら、イタリア料理を死ぬほど食べる。立食でなかっ たせいもあるが、十分に社交できず。反省。
真夜中に帰宅。シャワーを浴びてから寝る。
朝、定時起床。ゴミ出し、シャワー、シリアル。
定時出勤(少し早め)。午前中は雑用。
お昼は某コモン・ルームで急いで食べる。レポートの〆切だったため、 学生に蕎麦を食べている姿を見られる。某秘書さんに霊芝を一つ分けてもらう。
お昼すぎ、某テレビ会議。米国留学中の某院生の報告を聴く。
昼下がり、雑用。夕方、某先生らといくつか相談事。 今日も人に会う日だったようで、いろいろな人の顔を見る。
夜、帰宅しようと思ったら、一件相談事が生じ、某先生とまたいろいろ打ち合わせ。 某氏と途中まで一緒に帰宅。
帰宅して、夕食。某妻に家事をもっとするように言われる。 節約もするように言われる。自動車にも乗っていないし、 服を買う趣味もなく、パチンコも競馬もせず、 いかに自分が環境に優しい節約型の人間かを力説したが、 飲み会の回数を減らせと言われる。我が家にも仕分けの波が。
夜中、新聞。ソファで死んだように寝る。ふう。 起きてから食器を洗う。
某氏のおかげで、CBELのサイトがずいぶん 充実してきた。Twitterも始めたので、よろしくお願いします。
朝、なんとか起きてゴミ出し、シャワー(今日から朝晩二回になりそうだ)、朝食。
大雨なので地下鉄で出勤(少し遅刻)。午前中は某勉強会。某院生の発表。 報告後、パワーポイントやワードのインデント機能を説明したり。 「スペースで整形してはいけない」とか。
お昼すぎから某氏と研究室に籠もって夕方まで某仕事。
夕方、少しコンピュータをいじってから某会議に出席。 そのあと、また少しコンピュータをいじるが、うまく行かずストレス。うう。 家でもやってしまうので、コンピュータは持って帰らないことに。
夜、少し遅めに帰宅。夕食をとってからソファでしばらく寝る。 新聞を読み、食器を洗うともう真夜中。少し勉強したいのだが…。
宣伝二件。
今朝も少し寝坊。髭剃り、朝食。
定時出勤(少し遅刻)。途中、週刊アスキー購入。 午前中は某氏と一緒に某院生の指導。
お昼、某ランチョン・セミナー。エンハンスメント。
お昼すぎ、雑用。ついでに某購買部で買い物。
昼下がり、某研究会。生殖関連。盛況。
夕方、某ミーティング。そのあと、某総会。粛々と。
夜、某氏と少し相談してから帰宅。夕食、新聞。ソファで少し寝る。
夜中、またコンピュータをいじったり。 そんなことをしている場合ではないのだが。
なんとか起きる。シャワー、朝食、朝刊。
メモ。批判的に考えるとは、物事を突き放して見て、その良い点と悪い点を明確にすることだ。 改善、改良のために必要な基礎作業である。
午前中は雑用。お昼は某ランチョン・セミナー。某院生による摸擬授業。
お昼すぎも雑用。昼下がり、某ミーティング。夕方、某打ち合わせ。 そのあと、某氏と学内の新しいオープンカフェで某相談。
帰宅して買物に行き、夕食を作る。 某氏に教えてもらったアジのハーブパン粉焼など。
そういえば、宣伝し忘れていたが、 今年も夏期集中生命・医療倫理学入門コースやります。 学割もありますので、奮ってご参加ください。
メモ。言われていないことに耳を傾けること。
夜中、朝日新聞の朝刊と夕刊を読む。時間が。
今日は終日雨。お昼前に起きて、シャワー、ブランチ、新聞。
お昼すぎ、道徳教育について少し考えて某所にメール。 昼下がりに某氏が来訪。おみやげをいただく。 しばらく歓談。
そのあと、某妻と散歩がてら巣鴨に行く。 某妻は買物を済ませて帰宅し、オレはマンガ喫茶へ。 『新・ブラックジャックによろしく』(1)とSPA!を読む。 カフェテリア席に座っていたら、小学生4人がオレを狭んで二人ずつ座り、 しかもみんな熱心に『ふたりエッチ』を読み出したので、 なんだかいたたまれなくなって退席する。 雨の中、歩いて帰宅。
夕方、少し寝たあと、ゆっくり食事。白ワイン(リースリング、甘め)。
夜、しばらく新聞を読む。 夜中、某妻と雨上がりの近所を散歩しながら勉強の話をする。 氷川神社の側の崖のあたりは、蛙がたくさん出るようだ。
起きる。
朝、京都駅構内で朝食。それから、近鉄線の特急で奈良へ。 猿沢池、興福寺、鹿などを見てから、冷しうどんなどを食べ、 某国立(女子)大学法人へ。
お昼すぎから夕方まで、『生命倫理学と功利主義』の合評会。 「直観が」「批判レベルが」と、 功利主義(研究)者とその批判者が意見を戦わせる、 奈良だけではなく日本でもまれな研究会が行なわれる。 先輩の功利主義(研究)者が活躍してくれたため、 あまり恥をかかずに済んだ。 良い功利主義者になるべく、もっと真剣に勉強しなければと反省。
雰囲気のある居酒屋での懇親会にも参加。 偉い人、まだそうでない人たちと楽しく飲み喰いする。 ビール、焼酎、ワイン。酔っぱらって京都に戻ってくる。
今日のニュース
あれ、自宅のネットがつながらない。 昨日からダウンしているが、どうしたんだろうか。
真夜中に大学から帰宅すると、 修士のときに訳した『企業倫理学I』がついに届いていた。 宣伝ついでに。
修士のときに訳したので、 まさにタイムカプセルから出てきたような翻訳書なのだが、 つい笑ってしまったのは訳者紹介のところ。 オレが修士のときはみんなしがない大学院生かODだったのに、 今ではみんなエラくなって「講師」とか「助教授」になっている。 このずれがなんだかおかしかった。
比較的早起きして、シャワーと洗濯のあと、大学へ。 あいかわらず下宿ではネットにつながらない。
今年の功利主義学会は7月2日に東大本郷で開かれる。 プログラムは以下の通り。
日本公益(功利)主義学会第8回大会 プログラム 会場:東京大学医学部教育研究棟第四セミナー室 東京都文京区本郷7-3-1 日時:7月2日(土)10時50分から17時30分 ☆開会のご挨拶 1. 現代功利主義と生命倫理 (1)11:00-11:30 「生殖技術と出生前診断」 伊勢田哲司 名古屋大学大学院情報科学研究科 (2)11:30-12:00 「遺伝子治療」 江口聡 京都女子大学現代社会学部 (3)12:00-12:30 「臓器売買と強制的臓器提供」 児玉聡 東京大学大学院医学系研究科 (4)12:30-13:00 「守秘義務と医療情報」 奥田太郎 南山大学社会倫理研究所 司会: 樫則章 大阪歯科大学歯学部 ☆. 13:00-14:30 昼食 2. 14:30-16:00 「ベンサム宗教論の構造:自然宗教批判を手がかりとして」 高島和哉 早稲田大学大学院社会科学研究科 司会: 深貝保則 横浜国立大学経済学部 3. 16:00-17:30 「ベンサムの社会科学方法論とヒューム:批判者か継承者 か」有江大介 横浜国立大学大学院国際社会科学研究科 司会: 永井義雄 名古屋大学名誉教授 ☆閉会のご挨拶 ☆懇親会
2002年の蔵田さんのサイトは引越ししたようだ。 現在の蔵田さんの公式サイトはここ。
午後は雑用。某テキストの推敲、夏期講座の相談など。
ある種の人(多くの人?)は、 大学で学ぶことを免許(資格)を取ることと考えているようだ。 というか、ロースクールとか医学部とかはまさに免許を 取るためにあるんだろうけど。教員免許も取れるしな。 「一流大学に入るのは一流企業への切符を手に入れることだ」みたいな。
自分が大学にそういう道具的な価値を見ているかというと、 どうもそうではない気がする。 いつのまにか、研究すること(あんまりしてないけど)がライフスタイルと なってしまったようで、まだ免許を取ったようにも思われないし、 いつか取るだろうという気もしない(いや、博士号はがんばって取るつもりですが)。
大学での生活を通過点としては見ていないということだろう。 なんとなくその方が純粋で立派な気がしないではないが、 しかし、考えてみるとアカデミアのぬるま湯で楽をしている感じもする (そういえば、今日ひさしぶりに「モラトリアム」という言葉を聞いた)。 さっさと人生の目標を立てて、目標に邁進しないといけない。
「博士号を取ることが博士課程に入学することの目的であって、 博士号を取れなければ、フェイルしたということだ」 と教えられて育っていれば、もう少し考え方が違っていたんだろうか。
哲学科の大学院に入ったころは「博士号というのは立派になった教授が 引退をする前に単著を提出して論文博士というのを取るのぢゃ」とか、 「文部省(当時)の方針が変わって、どんどん博士号を出すことになったらしい」とか、 「今後は博士号を持っていないと就職しにくくなるらしい」とか、 そういう感じだったから、 まだ「博士課程は博士号を取るためにある」 なんていう雰囲気ではなかったように思う。 まあ、だからこそゆっくり勉強できた気もする。 これぞ「ゆとり教育」だ。
しかし、上にも書いたが、 なんとなく、なんとなくの時代は(個人的に)終わりつつある。 今後はもうちょっと目標を持って生きなければ、 あっという間に老いて死んでしまうだろう。 いや、老いる前に死ぬかもしれない。
そこで一句。
いつまでも あると思うな 研究人生
字余り。もう一句。
いつまでも 取れると思うな 博士号
おそまつ。
夕方まで某テキストの推敲をしてから、ジムで水泳。 クロールは3拍子でずいぶんうまく(=溺れることなく)泳げるようになってきた。 それに比べると、平泳ぎはぜんぜん上達せず。もっと手に力を入れて、 ぐわばっと体が水の上に浮かび上がるようにならなければ。 今日は1時間で1.25キロ。上腕が筋肉痛になった。
そのあと某丼屋で食事をしてから研究室に戻ってくる。
オニールのA Question of Trustを最後まで読み通す。 BBCラジオ でも聴けるようだ(あ、いや、残念ながらどうももう聴けないようだ)。 信頼の文化を作るためには、人を騙さないカント的義務を守ることが重要だ と言っているが、やはりその義務を制度的に保障するためには透明性や アカウンタビリティが必要なのではないか (もっとも、基本的に彼女はアカウンタビリティや 透明性を全否定しているわけではなく、 現行の制度を改善すべきだと唱えているように見える。 最大の問題は責任なく真偽の怪しい情報を垂れながすメディアだと考えている)。
それはともかく、眠いのでもう帰って寝よう。
帰宅して新聞。
そういえば、某氏に指摘されて改めて気付いたが、 「胚の尊厳」なんかよりも、「治療を必要としている患者さんがいる」 という方が、有無を言わせぬ理由として用いられているように思われる。 しかし、患者が「必要」としている研究や治療はすべて許されるべき なのだろうか、と問う必要があると思われる。
マルサスとリカードの勉強。『人口論』の話とか、 穀物法の話とか、帰納と演繹という方法論の対立とか。おもしろい。 『人口論』との関連で『成長の限界』を思い出したのでこれも読むとおもしろい。 『成長の限界』では、ミルの定常状態の話も扱われている。
環境問題も人口問題もあいかわらず深刻だと思うのだが (まあ先進国の出生率は劇的に下がってしまったが)、 最近はこの本が扱っている問題が深刻に論じられないのは、 戦争とかテロとか、エイズとかの方が深刻だからだろうか。 あるいは、やはり技術による解決の方にみなが 期待を抱いているからだろうか。 いや、それともただ単にオレに切迫感が足りないだけか。 もうちょっとよく考えてみる必要がある。
経済学の勉強。もう寝ないと。
遅寝遅起き。朝食。
散髪に行こう。
今日の産経の社説。 沖縄の集団自決は日本軍によって強制されたのではないという主張。 「沖縄戦をはじめ、教科書の戦争に関する記述も、イデオロギーを排し、 あくまで正確を期すべきである」とある。 産経の主張も立派な右翼イデオロギーのように聞こえるが、 この場合のイデオロギーは「左翼イデオロギー(を排し)」と読むのだろう。 思想のイデオロギー性を暴露したのはマルクスだが、 その左翼がイデオロギーを体現する代表的団体として語られるのは皮肉だ。
最近は日本でも、 企業が無過失責任を問われて訴訟を起こされないように、 商品のラベルに馬鹿げた但し書きが書かれてあることが多いが、 英国では、睡眠薬に「眠気を誘うかもしれません」、 袋入りピーナツに「警告…ピーナツを含みます」 アイロンに「人が着用中の服には使用してはいけません」などと書いてあるそうだ (産経本日付「ロンドンの甃--訴訟社会のギャグ!?」)。
散髪。何も注文しなかったら、いきなりバリカンで刈られてしまう。 まあ夏だしいいけど。
適当に昼ごはん。眠い。 ラジオ4でヒラリークリントンの朗読を聴いてみたり。
夕方、ちょっと寝てしまう。それから某ドトールで勉強。 某大戸屋で夕食。そのあと、しばらく自分の昔の論文を集めてみたり。 いろいろ書き散らしている…。
さっき帰ってきた。眠い。
思いきり寝てしまう。さて、喫茶店に行って勉強しよう。
洗濯をし、シャワーを浴びてから、某スタバへ。 東京も涼しかったが、京都も涼しくなっている。 このまま夏が来ないことを祈る。
某氏の修論草稿を読ませてもらう。勉強になった。
上記の某氏と待ち合わせして、コメントした草稿を手渡す。
某サンジェルマン云々でタコ焼とタイ焼。
雨の中、大学へ。某ルネでCDを買う。 ムーアの『倫理学』が復刊されている。
大学に行くと、 Past Mastersのベンタムの新全集とCorrespondenceのCD-ROMも届いていた。 これで研究がすこし楽になる(はず)。
ちょっと休憩したら明日の授業の準備をしよう。
宣伝。蔵田伸雄研究室。
中央食堂で食事。7月まで試験的に9時までやっている。
ちょっと外食癖がついている。 明日からはまた食事を作るようにしよう。
授業の準備中。
机に向かっている時間…6hr
今日の勉強時間…2.5hr
マルクス係数…13.0
[新聞: 30分 専門の勉強: 8時間]
昨日は夕方に気分転換がてらすこし散歩。 LSE→トラファルガー広場→レスタースクウェアに行き、 イタリア料理を食べる。
あまりおいしくないパスタを食べている途中に、 イタリア旅行をする前にイギリスでイタリア料理を食べるというのは愚行だと いうことにハッと気づく。いや、残さずに食べたけど。
夜は勉強。まだエッセイが終わらない。あと1000語くらい。
明日の選挙ですが、 みなさん雨でも雪でも地震でも投票に行くようにしましょう。 あいかわらず 「自分の一人が行っても行かなくても何も変わらない」 という意見が聞かれますが、 今回は投票に行かない人が3割になるか4割になるかで 選挙の結果が変わると言われています。 これはつまり、10人中、4人が投票に行かないか、 3人が投票に行かないかで結果が大きく変わるということで、 言いかえれば、4人がさぼるか3人がさぼるか、すなわち、 あなた1人が投票に行くか行かないかで選挙の結果が変わるということなのです。 あれ、これホント?
「一人一票はよくない。 頭の良さ、あるいは資産の大きさに応じて一票の重みを変えるべきだ」 という意見もあるようです(今週のプレイボーイでもそんなコラムがありました)。 ぼくも正直なところ、投票に行かない人の選挙権を剥奪したり、 あるいは投票に行かない友達の選挙権を借り受けて、 5人分の投票できたりするといいんじゃないかとも思いますが、 「一人一票はよくない」という意見から、 「だから投票に行かない」はただちには出てきません。 いくつかの政党の中でもっとも制限選挙制を導入しそうな政党に 投票しに行きましょう。 憲法を修正すると主張している政党がお勧めです。
ぼくも税金を払ったり新聞を真面目に読むようになるまであまり政治には関心がありませんでしたが(今でもそれほど熱心ではありませんが)、
投票に行かない→政治に関心がなくなる→ますます投票に行かなくなる
→ますます政治に関心がなくなる→森首相の思うつぼ、
という悪循環になりますので、
まだ投票所に行ったことのない人も、夜8時ごろまでやってますから、
お昼すぎに起きたら散歩がてらに一度行ってみてください。
(明日の投票では小選挙区・比例代表とも民主党に入れるつもりの編集者H)
今日のThe Daily Yomiuriで紹介されていた、 遙洋子の『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』 を買って読んでみました。 なんでも1月に発売されてすでに16万部を売っているとか。
本書では、タレントの遙洋子(はじめて知りました)が、 女性蔑視発言が乱れ飛ぶ芸能界において そうした差別発言に言い返せないのを苦痛に思い、 東大の上野千鶴子のゼミで苦労しながらフェミニズムの考え方と 議論の仕方とを学ぶ様子が、 おもしろおかしく、そしてときには大真面目に描かれています。 芸能界での経験を持つ筆者が大学というアカデミズムの世界を眺める視点は、 大学での経験しか持たないわたしのような者にとっては非常に新鮮でした。
しかし、なんといっても興味深いのは、 上野千鶴子と学生たちとの刺激的な会話です。 著者が書く上野千鶴子は、どこかソクラテスに似て、 議論の醍醐味を味わわさせてくれます (といっても上野千鶴子の場合は、 あくまで下手下手に出て相手に喋るだけ喋らせてから 相手の議論の矛盾を突くソクラテスと違い、 厳しい批判によって相手を打ち負かすというのが得意のようですが)。 以下はその一つの例です。 上野千鶴子(U)がランチタイムに研究室のスタッフ(S)と議論する様子が 描かれています。
S「私も以前テレビで、援助交際をした学生があとで後悔したと語っているのを聞いて、
妙に納得させられました」
U「わからない。何を後悔したの?」
S「そんなのわかりませんよ。だって女子高生が、そう言うんですもの。」
U「じゃ、理由のわからないものをどう説得されたというの? わからない。」
S「スタジオのお客さんのみんなが、ふーんって感じるものがあったんですよ。」
U「わからない。スタジオのお客さんは何を感じたの?」
S「そんなの私だってわかりません。私はスタジオのお客さんじゃないですから。」
U「じゃ、女子高生が何を後悔し、客が何を感じたかわからないものを、
あなたはどこに説得されたの?」
S「なんとなく、ふーんって思ったんです。」
U「じゃ、あなたは何もわかってないんじゃない。
何もわかっていない話をなぜここで皆に話すの? わからない。」(24-5頁)
このような辛辣な会話が随所に登場し、 自分の日々のいいかげんな言動について反省させられることが多々ありました。
読んでいてひとつ思ったことは、著者がフェミニズムを説明する段になると、 それまでのアカデミズムから一歩退いた視点を捨てて、 「フェミニストとしてフェミニズムを語る」姿勢に変わるという点です。 もちろんある理論にコミットしてその理論について熱く語ることは それ自体はなんら問題ないのですが、 フェミニズムを語る段になると急に表現がかたくなり、 しかも専門語が定義されないまま使われたり、 文学的な表現が出てきたり、 疑問文が多用されたりして読みにくくなります。 たとえば、フェミニズムの視点から国家を批判している一方で、 東京大学教授という知の最高権力を手にしている上野千鶴子について、 著者は次のように語っています。
私には、上野千鶴子という人は、近代国家という時空間で、 揶揄や、脅迫の渦まくなかを、毅然として綱渡りをしているようにみえる。 上野の直観は、過去の大勢の研究者たちと同様、 命の尽きるまで綱渡りをまっとうさせてくれるだろう。
その後ろ姿を見ながら私はあくまでも上野の直観を信じる。
それが私の直観だ。
上野にたたき込まれた批判精神とともに、私は上野を見つづける。
私たちタレントも、東大生も、東大も、そして、上野千鶴子も、 いったい、なにを生成し、なにを生成してこなかったのだろうか、と。
(215-6頁)
もちろんこの文章は議論ではなく、 たんに自分の信念を表明しているだけだと言われるかもしれませんが、 このくだりは何が言いたいのか理解できないし、共感もできません。 同様の意味不明さは、「ファミニズムって何だ?」 という章にも感じられました。
などと書くとコワい目に遭いそうな気もしますが、
全体としては読みやすく、
いろいろと考えさせられる本でした。
今後はフェミニズムの勉強も進めていきたいと思います。
(フェミニズムについては素人で、
「ぼくは男女平等主義なので結婚しても女性にも生活費は出してもらいます。
ただ、ちょっぴりぼくの方が多く出します。なぜなら、ぼくは紳士だから。」
(113頁)という発言する男性とほとんど同じレベルの発言をする自信がある編集者I)
昨日読んだもの。サンデー(読了)。マガジン(読了)。 『言語論のランドマーク』(読了)。 Invention of Autonomyのシャフツベリの章(途中まで)。
科哲の勉強をしないといけないので朝起きてさっさと大学に来る。雨。
某所でInvention of Autonomyのシャフツベリの章を読み終える。 それにしてもシュニーウィンドっていうのは異常に勉強しているな。 はっ、じじ実は「シュニーさん」と「ウィンドさん」ていう二人の共著なのでは。
大学生のための本の探し方、その後。 某先生の研究室に本を借りに行きましたが、 あいにく誰かが借り出していて現在手元にないと言われました。 というわけで、けっきょく手に入らないのでした。
本を借りるのはかくもむずかしいものなのです。 みなさんも心してかかりましょう。
一昨日から給湯器の調子が悪くなり、 今日の午後にガス屋さんに修理を来てもらう予定だったので、 雨の中、いったん下宿に戻る。 途中、紙袋の底が抜けて、あやうく本が水浸しになるところだった。 (さらにビニール袋で包んでおいたので無事だった)
下宿に戻り、家の裏に出てガス器具を観察していると、 給湯器のコンセントが抜けていることを発見。 こないだ来た某同居人のおばさんが掃除するついでに抜いてしまっていたのだ。 コンセントを入れると当然のように復活する。
急いでガス屋さんに電話して、 修理の中止をお願いする。 なんとか間に合った。
…とほほ。なんのために雨の中下宿まで戻ったのか。 しかたないのでシャワーを浴びて 歌の練習をしてからまた大学に来る。
ついでに某喫茶店でミックスサンドのセット。チャンピオン、プレイボーイ。
久しぶりに歌の練習をしたら声が枯れてしまったようだ。
あ、ベックの本についての情報をくれた方、 どうもありがとうございます。
事務に行くと某洋書屋が本が届いていた。
倫理学入門読書会(「功利性と善」その3、「現代義務論」その1)に出席。
それから、某君*2と一緒に某所でスパゲティを食べた。 家庭内暴力の話など。
下宿に戻って科哲の勉強しようと思っていたが、 雨がひどいので研究室に戻ってきてしまった。 レポート書かねば。
今日やったこと
昨日は夜に下宿に戻り、 ラーメンを作って食べてから今日の昼すぎまでぐっすり寝た。 疲れていたのだ。(しかしいくらなんでも寝すぎだ…)
起きてから、シリアルを食べたり、あぶたま丼を作って食べたりしながら、 夕方に始まる読書会のぎりぎりまでブラウンの『発狂した宇宙』 を興奮しながら読んでいた。 めでたく読了し、5分でシャワーを浴びて、急いで研究室へ。 しかしそのせいで読書会の準備も十分にできなかったし、 文学部の一斉大掃除にも参加できなかった(というか、忘れていた)。すまん。
ロック読書会終わり。
喫茶店で少年誌を読んでから、 某所でそばを食べる。 古本屋へ寄って、 ついでにゲームセンターにも寄って再び研究室へ。 あ〜、だめだだめだ勉強しないと。
・ちょっと考えるところがあって、ベンタムの『行為の動機の一覧表』の草稿 部分の「功利性は利己的でない」と いう部分を試訳してみた。
・この手の文章を読むのは大変だとは思うが、「え、功利主義って利 己主義のことじゃないの?」と考えている方は、ぜひ一読していただ きたい。べつにぼくは利己主義を勉強しているわけではないのである。
・夕方に5級(注:別名「おおた○大学な方」)がいらっしゃって、いろいろと 書類をプリントなされる。それが済んでから中京の郵便局に行かれて、また戻っ て来られ、それから○せださんとぼくの三人で夜ごはんを食べに行く。いせ○ さんにアメリカの大学事情などのお話をうかがう。
・明日の科哲の予習がまだなので、そろそろ一度寝てから勉強する。
・よく寝た。また忙しい一日が始まる。
・まじめに一時間半ほど科哲の勉強をする。リーマンだとかピーマンだとかヘ ルムホルツだとかポワンカレーだとかククレカレーだとか…いや、もうやめよ う。
・ちょっと喫茶店に行こう。
・喫茶店で朝食を食べながら、倫理学入門書読書会で次に読む予定の「利己主 義」を途中まで読む。おもしろい。
・なんのかんの言っても、道徳的な葛藤あるいは選択(「授業に出るか、それ ともサボるか」など)の本質は、どの行為が「自分の幸福」を促進するのにもっ とも役立つかどうかを見定めることだと思う。言いかえれば、どの行為が自分 の利益の最大化に役立つかという観点で、選び得る行為を比較考量することだ。
・また逆に言えば、道徳的な葛藤は、決して「自分の幸福vs他人の幸福」とい うものではないと思う。あくまで、どれが「自分の幸福」を最大化するかのは ずだ。(が、もちろんこれは功利主義の教えではない--功利主義の人間観・事 実認識ではあるが)
・ま、それにしてもやっぱり倫理学で教える利己主義っていうのは、一般に言 われている利己主義とは違うんだろうなぁ。ぼくなんか全然「利己主義」とい う言葉にマイナスイメージを持ってないし。
・倫理学的な(あるいは心理学的な)利己主義と日常の利己主義を区別するため に、新しい言葉を作るべきなんだろうか。それともこのままで通して、倫理学 的な利己主義を、「利己主義」という言葉の主たる意味にすべきなのだろうか。
・科哲で夏休みの宿題が出る。あなうれし。
・二、三、四コマと立て続けに出て、さらにロック読書会もやって、ひたすら 疲れる。これからごはんを食べて帰る。また明日。
・と、上のように書いて帰ったはずだった。
・しかし、ただめしの食いたさのために、読書会が終わった後、教授・助教授 や今日発表されたいせ○さんらが飲み会をしているところにふらふらと参加し てしまったため、結局遅くなって今夜もここに泊まることになった(無理をす れば帰れたのだが、明日も読書会などがあるし…)。
・というわけで、服が汚い(身体も…)。明日生協ででもTシャツを買おう。
・飲み会のときにか○う教授が、「ある哲学者の著作の日本語訳が悪いと、日 本におけるその哲学者に関する研究がまるっきりダメになる可能性がある」と いうようなことをおっしゃっていた。翻訳の重要性を再確認するとともに、現 在進行中のシジウィックの翻訳が、そのような悪い結果をもたらさないように、 心してかからねばならないと思った。