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KODAMA'S (NEW) WORLD

人間に、その偉大さを示さないで、 人間がどんなにけだものに等しいかということばかり、 見せつけるのは危険である。 また、人間にその下劣さを示さないで、 その偉大さばかり見せるのも、危険である。 そのどちらも知らせないでおくのは、いっそう危険である。 しかし、そのどちらをも描いて見せるのは、 たいへん有益である。
人間は、自分がけだものに等しいものと思ってはならない。 天使に等しいものと思ってもならない。 そのどちらを知らずにいてもならない。 そのどちらをも知らなければならない。

---パスカル

ムスタファ・モンド 「今では社会は安定している。人々は幸福だ。欲しいものは手に入るし、 手に入らないものはみんな欲しがらない」

---ハックスリー『すばらしい新世界』


昨日 / 明日 / 2013年6月 / 最新 / はてな

この日の出来事


02/Jun/2013 (Monday/lundi/Montag)

プール、娘の世話、某仕事など

少し遅めに起床。娘の体温は37度台に下がっていた。シリアル、朝刊、娘とシャ ワー。

午前中、一人で近所のプールへ。500メートルを二本。毎週末に行きたいところ。

お昼を食べてから娘と一緒に昼寝。

夕方、映画を見ながら娘の面倒を見たり、娘と散歩など。二階で少し作業もする。

夜、早めに夕食をとる。某妻の母親が助けに来てくれたので、交替して二階の 勉強部屋で真夜中までいろいろ作業。万引調査関連の仕事がようやく一段落。 さっさと次の仕事に移らねば…


02/Jun/2012 (Saturday/samedi/Sonnabend)

京都出張

少し遅めに起床。ゴミ出し、シリアル、朝刊、シャワー。

午前中は某医療資源の配分の勉強。

お昼すぎに少し寝てから、急いで東京駅に行き、新幹線で京都へ。車内ではク ローンの勉強など。

夕方、御所の側のホテルにチェックインして、ラウンジでしばらく勉強。

夜、某師匠と丸太町付近の居酒屋で食事。そのあと、御池の居酒屋でもう一杯 飲みながら研究について話を聞いてもらう。

真夜中にホテルに帰宅。明日の研究会の準備が終わってないが、 もう寝た方がいいな。


02/Jun/2011 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

朝、宅急便に起こしてもらう。ゴミ出ししてから二度寝…と思ったが、 授業の準備をしないとまずいので朝食をとってから二階の勉強部屋で勉強。

昼下がりまで勉強と雑用。急いでシャワーを浴び、 雨のなか駅まで走って電車を乗り継ぎ、西千葉へ。

夕方から某非常勤。話すべき内容が時間内に終わらず、20分ほど延長してしまった。 反省。帰りは途中まで学生と一緒になる。大学院の話など。

夜、水道橋の某サンドイッチ屋で夕食。それから歩いて春日に行き、 三日連続でCDケースを購入。店の人に顔を覚えられてしまった気が。 そこからまた歩いて千石へ。結局3キロ以上歩いた。

明日、実家の某妻が帰宅可能か視察に来るというので、 地震後にそこらに積んだままになっていたCDやら本やらを 片付ける作業を真夜中まで。つかれた。

それからメールに返信したり新聞を読んだり。もう寝よう。


02/Jun/2010 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

早起き。ゴミ出し、シャワー、朝食。

今日も早めに出勤。午前中は雑用。鳩山首相辞任のニュースを知る。

お昼、某授業のガイダンス。2名。お昼は某コモンルームで食べる。

お昼すぎ、某編集者来訪。1時間ほどいろいろ相談。 昼下がりに某郵便局に行き、少し学会費を振り込む。

夕方、少し寝袋。それから明後日の講義の準備など。 ひさしぶりにミルキーを食べていると、歯の詰めものが取れてしまう。 ひい。仕方ないので歯医者に電話をして、 今週末に予約を入れる。ミルキーは当分食べないことにした。

夜、帰宅して夕食。そのあと、またPHSにはまってしまう。 余った時間で新聞。もう寝ないと。


02/Jun/2009 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

定時起床(少し遅め)。シャワー、朝食。

定時出勤(出がけにネコと遊んでいたら少し遅くなる)。 午前中は某論文の手直し。

お昼、某ランチョン・セミナー。臓器移植関連の某論文を読む。

お昼すぎ、週刊アスキーを購入して研究室に戻る。雑用。

昼下がり、某研究会。某院生が報告。夕方、某ミーティング。日が暮れるまで。

夜、ちょっと雑用をしてから帰宅。 帰宅途中、PHSを研究室に忘れたことに気付き、 取りに行く。途中、交差点で待ち合わせていると、 見ず知らずの女性に話しかけられ、15分ぐらい人生相談をする。 それから帰宅。

夕食後、今日届いたモニタ(BenQ G2411HD)をセットアップ。大きい。 そのあと、朝刊と夕刊。

夜中、某氏に某用事で来ていただいたので、途中まで見送る。

真夜中、二階の勉強部屋で週刊アスキーを読んだり、少し勉強したり。 一日は短い。


02/Jun/2008 (Monday/lundi/Montag)

お昼

朝、30分ほど遅目に起きて、朝食、朝刊。 少しソファで転寝してからお昼前に大学へ。 週末はよく休んだので、仕事しよう。

夕方まで真面目に勉強。今ごろヒト胚について勉強したり、 某年報作成の仕事をしたり。夕方、購買部に行ってメモリ増設の相談。 最近、メモリ付いている。

そういえば、先月はひさしぶりに赤字。 臨時収入のない月は赤になる傾向があり、大変まずい。

真夜中

夕食後、少しソファで仮眠して、いろいろ雑用。 Guardian Weeklyも少し読む。 あっという間に一日が終わってしまう。もうちょっと予定を立てて、 計画的に生きなければ。

梅雨入りしたそうだ。台所でナメクジを二匹発見。


02/Jun/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

朝ゴミ出ししたあと、二度寝。お昼前に起きる。

昼下がり

昼食後、少し掃除をして、地下鉄で大学へ。 大学に着いてから、家のカギと自転車のカギを忘れてきたことに気付き、 ショックを受ける。しくしく。

真夜中

昼下がりから某研究会に出席。代理出産について。 講義は少し寝てしまう。ディスカッションは楽しく参加させていただく。 途中、某妻が自転車のカギを届けに来てくれる。ありがとう、某妻。

夕方、懇親会は遠慮させてもらい、ジムで汗を流す。 土曜日は7時半に閉まることになったので、あまり時間がなく、 トレッドミルは5分間しか走ることができなかった。

某所でケーキを買ってから帰宅。夕食後、 某アド街ック天国(千石・白山編)を見て楽しむ。

夜中、某妻と散歩ついでに巣鴨駅前に行き、いろいろ買物。


02/Jun/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

いつもの時間に起きられず。いかん。

真夜中

朝は1時間遅れで出勤。午前中は雑用。お昼は同僚の某氏と某サブウェイで。 午後は某教授と某密談をしたり、某ガイダンスを手伝ったり。

夜は久しぶりに自炊。ツナトマトソースのパスタとブロッコリ。 もう少しレシピを増やそう。

今日のニュース


02/Jun/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

なんとか午前中に起きる。大学に行かないと。

抽象的がどうとか昨日書いたが、 2001年の日記にオーウェルの見解が記してある。 政治家は抽象的なものは頭に入らないことを利用するということと、 物書きは抽象的に書くことを避けなければならないということ。 ただし、抽象的な事柄はなぜ頭に入りにくいかについては答えていないようだ。

ホテルの予約をすること。

お昼すぎ

某氏らと昼食。小雨が降り出す。

オランダでも国民投票でEU憲法批准を否決。ますますたいへんだ。

昼下がり

結局、京都駅のそばに泊まることにした。 今回は旅の窓ではなく、JTBでホテルと新幹線のチケットを一緒に予約した。 こっちの方がちょっと自由度が減って面倒になるが、かなり安いな。

昼下がり2

某阪大COEでの授業のスライドをメールで送る。

眠い。

夕方

「人生がすっぱいレモンを押しつけてくるなら、 それであまいレモネードを作ればいい」 (When life gives you lemons, just make lemonade.) だそうだ (生きる: 小児がん征圧キャンペーン 米少女の絵本「レモネード屋さん」、邦訳版出版へ)。

なんかもっと日本的な表現はないかな。 「人生がすっぱい梅干しを押し付けてくるなら、 それで梅酒を作ればいい」とか。

真夜中

夕方から某授業。今日は司会を務める。

授業が終わったあと、買ってきたビールで同僚らと歓談。 ほとんど何も食べていなかったせいか、けっこう酔っ払う。

雨の中、弁当を買って帰宅。眠い。


02/Jun/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

昨晩は眠くて荷物を詰められなかったので、3時間ほど寝たあと、 早朝に急いで荷作りをした。しかし、おそらく何か忘れているだろう。 今回は持っていく本をなるべく少なくした。どうせ読まないだろうから。

急いでタクシーをつかまえて、京成上野駅から特急で成田へ。 空港に来て、ようやく旅に出る気分になる。 最近は直前まで旅の仕度をしないせいか、なんかこう、 出発前の気分の盛り上がりのようなものがない。 慣れとは恐ろしいものだ。

新聞を止めるのを忘れていたので、空港から電話。 なんかまだやり忘れている気がするが、まあなんとかなるか。 眠いから飛行機の座席に着いたら寝よう。

免税店で何か買おうかと思ったが、買わず。 考えてみると、化粧品を買うわけでもなし、宝石を買うわけでもなし、 酒やタバコを買うわけでもなし、 となると、あんまり免税店とは縁がないんだよなあ。

夕方

というわけで、ニューヨークへ。 機内では映画を観るつもりだったが、 個人用のシステムがダウンしているとかなんとかで、 結局メグライアンの『アゲインスト・ザ・ロープス』という映画しか観れず。 まあおもしろいが、展開が単純で、印象に残りそうにない。 実話に基いた話で言えば、『エリン・ブロコヴィッチ』の方がおもしろかった。

機内では、本を読もうかと思ったが、 隣に座っていた東洋人のおばあさんとその孫娘の世話をしていると、 本を読むこともまともに寝ることもできなかった。 おばあさんは「さいばば」がどうとか言っており、 日本語の宗教新聞を終始読んでおり、退屈な孫娘は人が本を読んでいると 邪魔をしてくるので、一緒にアニメを見たりして寝かしつけたり (というか、先に自分が寝たり)…。

成田をお昼前に出て、JFKに着いたのもお昼前。 入国審査のところでひさしぶりに英語を話すことになり、 しどろもどろしてしまったが、なんとか無事に入国し、 AirTrainとかいうモノレールでHoward Beachに行き、 そこから地下鉄に乗ってマンハッタンへ。途中、 二度ほど乗り間違えをしてしまったが、 なんとか無事に姉の家に辿りついた。

お昼はサブウェイ(チップを払うのを忘れた)。 たまたま母親もNYに来ているので、 昼下がりに一緒に散歩し、 そのあと一人で古本屋やバーンズアンドノーブルに行ったりして、 哲学関係の本を物色する。 古本屋でちょっと買物。 ハクスリーの『知覚の扉』を見かけたが、 一度どうしようか躊躇してしまい、結局買わなかったので後悔する。 今度見たら買うことにしよう。Come on baby, light my fire...

台湾喫茶店でパールティーを飲んでから帰宅。 この店では勘定のときに「チップを払ってください」 と婉曲的に言われたので、思い出したように払う。 しばらくチップ文化から離れていると、やり方を忘れてしまう。 そもそも、小銭の種類を覚えないと。 なんでダイムってこんなにちっちゃいんだろう。日本だと、 10円玉が1円玉より小さい感じで、ひどく不合理に思える。 まあ、50円玉は10円玉や5円玉より小さいわけだが。

それはともかく、 機内でほとんど寝なかったせいか、眠い。時差がほぼ半日分あるので、 今日だけ一日36時間ある感じだ。以前、一日24時間では足りないと書いた 気がするが、36時間もあるのも困りものだな。早く寝たい。

あ、そういえば、デジカメの電池の蓋の部分が壊れていることに気付いた。 修理しないと、指で押さえておかないかぎり電池が飛び出してしまうので、 使いものにならない。こまった。


02/Jun/2003 (Monday/lundi/Montag)

早寝早起き。朝食。散歩。

こないだ観た『中国の小さなお針子』で言及されていた三峡ダムが、 正式に稼働しはじめたそうだ (人民日報)。 多くの都市に電力を供給できる一方で、 たくさんの農村が沈んでしまったわけだ。

朝2

新聞。スーチーの拘束については、軍事政権は「保護」と呼んでいる。 同一の事態を異なる仕方でする記述する例の一つ。

お腹の調子が悪い。

お昼前

ちょっと残っているダンボールをひっくり返して本を探す。 ダンボールからすべての本を出さずにおいておくと、 「あの本はどこにあったかな」と思うたびに何度も同じダンボールを 積み上げたり下ろしたりしないといけなくなるのでたいへん非効率だ。 もう一つ本棚を買って、不要な本も外に出しておくべきか。

駅前の某喫茶店で勉強する。なかなか集中できる。 ときどき気分転換に喫茶店に行くことにしよう。

シャワー。

夜2

ひさしぶりにごはんを炊いて晩ごはん。 鮭の塩焼き、ホウレン草のおひたし、もずく、その他つけもの。 うまい。


02/Jun/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

ボーっとしているあいだに日付が変わる。

晩ごはん。

それから新聞を読んだり。 あ、週末は某論文を書かないといけないんだった。 やります。

早起きする。シャワー、洗濯、朝食。

快晴。今日は勉強しよう。

朝2

勉強中。

リブレットのディスプレイドライバのアップデートファイルが出ているので、 さっそく更新しておく。

お昼

以前にコピーした論文が見つからないので、 コントンとした部屋をすこし片付ける。 ファイルを暫定的に整理。 国民年金の納付書が見つかり、おびえる。は、払わなきゃ。

部屋の状態が若干改善された。と思う。

昼下がり

さらに二時間近くかけて、部屋の掃除を続行する。 コタツぶとんを撤去。掃除機。掃除機。掃除機。

ホコリっぽいし、まだ不満なところは多いが、 とりあえずこれにて終了。本棚が必要だが、買ったとしてどこに置くか。 いらない本はとりあえずダンボールに戻すか。え、売れって?

すこし休憩。

スイスで人工妊娠中絶を非犯罪化するかどうかの国民投票が今日行なわれるそうだ。 1937年に作られた中絶法では、中絶をしたら実刑5年と重い罰金が課せられること になっているが、ここ14年間はこの法は有名無実化してたそうだ。 しかし、カントン(郡)ごとにこの方の解釈が異なるので、 中央政府が妊娠3ヶ月までの中絶は非犯罪化する法を提案しているらしい。 一方で、プロ・ライフの人々はもっと厳しい中絶法を作るように主張しているようだ。 (BBC News)

夕方

すこしウトウトする。げ、もう夕方。

夕方2

おそい昼ごはん。

いつのまにか日が暮れつつある。やばい。

近くの電気屋に、注文していたMDのリモコンを取りに行く。 以前から半壊していたので。ついでに40センチの短いイヤホンも買う。

それから某スタバへ。 購入三日目にして早くもリブレットにコーヒーをこぼしてしまう。 幸いキーボード左上部のESCキーのあたりにすこしかかっただけだったので、 たぶん大丈夫だと思うが、これから先が思いやられる。 今後は十分に注意しよう。

夜2

某スタバが閉店したので、下宿に戻ってくる。某勉強。

あれ、Meadowのタイムスタンプが一時間早いな。 どうしたらいいんだろう?

あ、html-helper-mode.elとtempo.elを入れなおしたら直った。 なんだったんだろう?

夜3

あ、スイスの国民投票で中絶が容認されたそうだ (朝日)。

机に向かっている時間…5.5hr
今日の勉強時間…4hr
マルクス係数…36


02/Jun/2001 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

カムデンタウン

昨日は夕方からカムデンタウンに行き、 夜にジャズコンサートを聴いてきた。

カムデンタウンに行くのはひさしぶりなので、 すこし早目に行って近辺を探索。 カムデンタウンの大通りには大きなフリーマーケットがあり、 顔中ピアスだらけの若者がところせましと濶歩している。

ある古本屋が半額セールをしているといううわさを聞いていたので、 しばらく探したが見つからず。 かわりにアムネスティがやっている古本屋があったので、 何冊か購入。

マクドナルドでオーウェルを読みながら時間をつぶしたあと、 友人と落ち合ってジャズカフェへ。 キーボードのMark de Clive Loweを中心としたジャズと ヒップホップが融合したような音楽(futurejazzと呼ばれるらしい)。 悪くはなかったが、リズムにウネリが足りない。C。

コンサートが終わってから、地下鉄でまっすぐ帰宅。勉強せねば。 (Animal Farmにはまっているのだが)。

Orwell: `Politics and the English Language'

マクドナルドにいるときに、オーウェルの「政治と英語」を読んだ。 政治家やジャーナリストが抽象的で内容のない文章を書くせいで英語の質が下がり、 そういう質の悪い英語が政治の質を悪化させるという悪循環が生じている、 という話。

興味深いのは、政治家、とくに圧政を行なっている全体主義や共産主義国家の 政治家はわざと抽象的な言葉を使うもっともな理由がある、というくだり。 小村を爆撃したり、人々をマシンガンで撃ち殺したりした場合、 国民に事実を具体的に説明するわけにはいかないから、 「和平工作(pacification)を行なった」と述べ、 人々を裁判抜きで禁固したり、背後から撃ち殺したりすることを 「不確実な要因を消去した(elimination of unreliable elements)」 と表現する。 けれども、まさにこうした抽象的な表現や決まり文句、 そして複雑な言い回しが、英語と英語使用者の思考に 悪い影響を与えているとオーウェルは論じている。

[もちろん、哲学者にもわざと抽象的な言葉や複雑な言い回しを用いる もっともな理由が存在する。たとえば、 (1)難解な表現を用いることにより、高度な議論をしているように見える。 (2)具体的な表現を用いないことにより、検証不可能な文章を作成できる。 (3)抽象的な議論だけを行なうことにより、世の中の出来事に無知でいられる。 (4)素人からの致命的な質問を避けることができる。 (5)長い言い回しを使うことにより、字数を増やせる。などなど]

そういえば、今回の選挙においても決まり文句は飛びかっているようで、 あるジャーナリストが調査をして主要な決まり文句の一覧を作っている。 ガーディアンに載っていたものを以下に記しておこう。

話を元に戻して、オーウェルはこうした事情を踏まえ、 ジャーナリストの文章作法を次のようにまとめている。 論文を書く人にも役に立つかもしれないので、訳しておいた。

良心的な作家は、自分が書く文章の一文一文ごとに、 すくなくとも次の四つの問いを自問するものである。 自分は何を言おうとしているのか[内容]。 その内容を表現するためにどの言葉を用いるべきか[表現]。 どんな例えや言い回しを用いれば内容をより明快に表現できるか[表現の洗練(修辞)]。 この例えは使い古されてインパクトを失なっていないか[表現の新鮮さ]。 そしておそらくこの作家はもう二つ問いを立てるだろう。 もっと簡単に表現できないか[表現の簡潔さ]。 言わなくてもいいのに何か見苦しい(どぎつい)ことを言ってないか[表現の穏当さ]。

George Orwell, Orwell and Politics, Penguin Books, 2001, p. 405.
([...]内はこだまの補足)

[表現と修辞についての規則]

  1. 本で見たおぼえがある比喩やその他の修辞は使ってはならない。
  2. 短かい言葉で済む場合に長い言い回しを使ってはならない。
  3. 単語を省くことができる場合には必ず省く。
  4. 能動態が使える場合は受動態は使ってはならない。
  5. 日常的な言葉で事足りる場合は外来語や科学的単語や専門用語を使ってはならない。
  6. 以上の規則にしたがった場合に何かあまりに非常識なことを言うことになる場合は、いつでも破ってよい。

ibid., p. 409.

訳してみると、あまり(日本語で)論文を書く人には役立ちそうにないが、 「抽象的で無内容なことは書かず、 読者に新鮮なイメージを産みだす具体的な表現を用いよ」 というオーウェルの趣旨は覚えておいて損はない。 とくに「常套句を使わない」などのあたりは肝に命じるべきだろう。 あ、「肝に命じる」も常套句か。訂正。 とくに「常套句を使わない」などのあたりは刺青師に頼んででも 頭に刻みこむべきだろう。

朝遅くに電話で起こされる。朝食を見逃す。 眠いが新聞を読んだら勉強すべし。

Animal Farm

昨夜、寝る前にOrwellのAnimal Farmを読む。 共産主義を風刺した小説。

豚や馬などの動物たちが、 自分たちの労働を搾取する農場主を追い出し、 動物の動物による動物のための農場を経営しはじめる。 この動物自身による農場の経営は、一年目は成功を収めるが、 二年目からは人間との戦争、内部抗争、風車の建築の失敗など、 いろいろと深刻な問題が起きはじめ、 同時に指導者である豚たちは暴力とプロパガンダを用いて 他の動物の労働の搾取を正当化するようになる。 堕落した豚たちは人間の真似をして二本足で歩きはじめ、 ついにはあろうことか人間と一緒にビール片手に宴会を始めるにいたる…。

スノウボール(豚)の追放、 人間による風車の破壊など、 展開が劇的でおもしろい。 働きもののボクサー(馬)、 口の達者なスクイーラー(豚)など、 登場動物も個性的でよい。 が、最後はちょっとあっけない。 追放されたスノウボールがどうなったかも気になるところ。 とはいえ、文句なしの名作。オーウェルの文章も名文。B+。

午前中(雨)に新聞を読んだあと、午後(くもり)はミルの勉強。 夕食は中華料理屋で。外は風が強く、寒かった。

夕食後、すこし寝る。引き続き、ミルの勉強。


02/Jun/2000 (Friday/vendredi/Freitag)

今日のニュース

昨日、某氏から夕食をごちそうになりました。
ありがとうございました。
3コマ目の科哲の授業に出ました。
絶対運動と加速度についてのスクラーのまとめだったような気が。
夕方、寺町に行きました。
デジカメを買おうと思いましたが、高いのであきらめました。しくしく。
夕方、丸善に行きました。
少し洋書を注文しました。
夕方、(また別の)某氏から夕食をごちそうになりました。
ありがとうございました。ご恩は一生忘れません。
編集後記

編集後記

今日の夕方、某イタリアン・レストラン(イタめし屋とも言う) のテラスで食事をしていたら、屋根の上からニャアニャア 鳴き声が聞こえてきて、見上げるとネコが交尾をしていました。 それを見て、 「さすが、イタリアン・レストランの屋根に住む猫は一味ちがうな。 人目を気にすることなくセックスをしている。うむ、ブラボー」 などと思いつつピザを食べました。


06/02/99 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼

昨日、伝染性の鬱に感染する。

夕方、某所で買物。店内で某S嬢に偶然出会う。 少し話す。某医短生なんだそうだ。将来は看護婦だそうだ。

下宿に戻り一時間ほど寝る。 某伝染病がほぼ治癒する。

夜中から料理を始める。また野菜炒め。 古くなった納豆を食う。 ごはんを一合半食べて苦しくなる。

それから『すばらしい新世界』を読了する。 『1984』同様、救われない話だ。

朝起きていろいろ。 お昼に大学に来る。 時間がないので中央食堂でツナサンドを買って食べる。


昼下がり

応用倫理学の授業に出る。某君の「情報倫理学入門」。


夕方

BMOR読書会。今回からロック生得観念説批判。


夕方、科研費のカードを手に握りしめて、某ルネへ。 至福のひとときを過ごす。

しめて3万円弱。一度にこれだけ本を買ったのはおそらく初めて。 いや、もちろん、本を買うだけじゃなくてしっかり読んで勉強します。 やります。やるっす。

それから某喫茶店でピラフセット。サンデー。マガジン。


日記の整理。

こちらは、 某先輩のサイトへのリンクっす。

さらに、 トゥーリー講演会のお知らせ。 ちなみにこれは某O君が作成したものです。御苦労さまっす。


今日やったこと


06/02/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

早朝

うわ。下宿で爆睡。予習しなきゃ。

東京英国大使館 のページを教えていただく。いろいろ便利。 なるほど、 サッチャー(保守党)→メイジャー(保守党)→ブレア(労働党)と変わっていったのか。


予習予習。


ああ。お腹減った。演習発表の用意もしなきゃなあ。


お昼

朝、一旦下宿に戻ってシリアルな朝食と(なぜか)インスタントラーメン (袋に入ったやつ)を食べ、 入浴後、雨の降る中、大学へ。科哲の授業に出てきた。 レポート が案の定酷評されていたので背筋が寒くなる。


夕方

3コマ目はちょっと用事で自主休講。

第二演習は某先輩のヘアとカントの話。 ヘアについて色々と考えさせられる。


06/02/97(Mon)

・真夜中・

・倫理学入門書読書会の訳を少々。simplyの訳に苦しむ。reasonablyも頭の痛 い単語。

・これからシジウィックの訳を少々と、科哲の予習を少々しようと思うが、ま ず少し寝ることにする。おやすみ。<ALL


・夜明け・

・空が白々として来る直前に目が覚める。冷房を入れてたせいか少し喉が痛い。

・さて、勉強勉強。


・早朝・

・まだ少し眠いが、英文を音読などをして楽しく勉強。もう少ししたら吉田山 に遊びに行こうっと。

(早起きして散歩なんて、こだまもすっかり老人化してますなあ…)


・吉田山に散歩に行ったが、途中で恐くなって戻って来る。だってだれもいな いんだもん。(も、も、モチモチの木がっ)


・朝・

・反死刑廃止論の文章を書きながらうとうとしていた。

・ちょっと朝ごはんを食べに行って来ます。


・昼・

・哲閲の書庫に行って倫理学の雑誌を色々と調べる。なかなかベンタムについ ての論文は見当たらない。


(徹底的)批判のすすめ

・調べものをしている間に、ふと次のようなことを考えた。

「英語で書かれているからといって、有難がって鵜呑みにしていては駄目だ。 死刑廃止論者と同様、英語で書いている人もただの人間なんだから、どんどん 批判をしていかないければ」


・ま、これは当り前といえば当り前の話なのであるが、それでもやはり気を付 けないといけない点である。とにかく批判精神が消失してしまったらおしまい である。真贋の区別をする能力を付けるためにはまずもって疑ってかかるぐら いの心意気がなくてはならない。本をありがたく思ってはいけない。パンクの ように唾を吐き散らしつつ読まなければならない。

(しかしこんなことを書くとだれもぼくに本を貸してくれなくなるな…)


・読書会の訳完成。なかなか勉強がはかどる。気分がよい。

・次は法学部の授業だ。


・と思って急いで昼を済ませてから法学部に行ったら、実は休講だった。げっ、 忘れてた。しかし、嬉しい。無上の喜び。至福。きゃっほうっ。(ばか)


・夕方・

・四コマ目終わり。疲れたのでもう帰る。明日の予習もあるし。

・では。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Wed Jul 31 22:47:21 JST 2013