新聞記事の要約です。 固有名詞の訳はあんまり調べてません。 間違ってるのがあれば教えてください。
This is a summary of recent news articles relating (directly or indirectly) to applied ethics.
自動車から出る二酸化炭素などの排気ガスを制限する全米初の法がカリフォル ニア州で先日制定された。この法は全米に影響を及ぼすものと目されている。
7月21日月曜日に州知事グレイ・デイヴィス(民主党)によって署名された この新しい法は、消費者に直接に影響を与えるという点で全米初のものである。 また、カリフォルニア州で設定される温暖化ガス排出量基準 (この基準はカリフォルニア大気資源委員会が2005年までに設定し、 2009年までに販売される自動車に反映されなければならない)は、 全国のドライバーに影響を与える。というのは、 カリフォルニアの3500万人の住民は全国の自動車市場の10パーセントを占めており、 カリフォルニアだけ特別な自動車を作るというのは実質的に不可能だからである。
州知事によれば、この法が成立した背景には、ブッシュ政権が地球温暖化に対して 何も対策を立てないことに対する州市民のいらだちがある。 ワシントンDC地区で2005年までにオゾンレベルを基準値にするという連邦政府の 決定は、オゾンレベルを減少させない努力よりもその地区の大気汚染を減らす ことが優先するという控訴院の判決によって覆された。また、 自動車燃料の効率を高める趣旨の法案は、先ごろ、 主にミシガン州やテキサス州の立法家たちによって国会を通過するのを妨げられた。
自動車業界はこの法を無効にするための訴訟あるいは住民投票を考慮中である。 彼らによれば、 この法は消費者の選択を制限し、自動車の値段を釣上げ、 SUVやミニバンが隆盛の今日では流行らない小さくて軽い自動車を消費者に 押しつけるものである。
さすが反体制のカリフォルニア。これがブッシュ政権によって阻止されるよう だったら、いっそのこと独立してはどうか。
米国は先日国連が中国の「強制的中絶」を援助しているという理由から国連へ の寄付を断わったが、当の中国は一人っ子政策の見直しを行なっている。
中国では国連人口基金(UNFPA)の支援を受け、 農村部の32の郡で出産制限を停止する実験を行なった。 北京政府はこの実験をさらに800の郡(全国の3分の1にあたる) に広げて行なう予定である。
米国は先日、国連人口基金が中国の強制的中絶を支援しているという理由から 3400万ドルの資金提供を拒否した。この埋め合せをするために、 EUが3150万ドルの追加の寄付を行なう予定である。 このお金は22ケ国のリプロダクティヴ・ヘルス関係の仕事に使われることになる。
中国では実際に女性が強制的に避妊、避妊手術、中絶を強制される例が報告 されているが、中央政府はこれを根絶しようと真剣に努力している様子であり、 また、米国官房長官のコリン・パウエルは国連が中国での強制的中絶を支援している 証拠はないので国連人口基金への資金提供を中止すべきではないと論じたが、 米国は彼の忠告を無視した。
米国の保守化と単独行動主義、EUの肩代り、コリン・パウエルの孤立化など、 この問題には現代の国際政治の問題点がいろいろ現れている。