◆強化されたPFOS規制案を採択へ 欧州議会
◆EU:委員会は欧州議会のPFOS使用の強化された規制への同意を歓迎する(プレスサービス 和訳):
Commission welcomes European Parliament's agreement for strict rules on the use of perfluorooctane sulfonates (PFOS)
Reference: IP/06/1479 Date: 25/10/2006
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ブリュッセル、10月25日:委員会はペルフルオロオクタンスルホン酸塩(PFOS)の使用の厳密な規則のためのヨーロッパ議会の一致を歓迎する。
欧州委員会は、欧州議会によるEUにおけるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の使用を厳しく制限するための提案の採択を歓迎した。PFOSは環境で残留性がある化学物質で生物有機体の脂肪組織に蓄積し、人間および野性生物に有毒である化学物質の一群の一つを構成する。欧州議会(EP)はEP報告担当者Carl Schlyter氏(緑の党/欧州自由同盟)、議長国フィンランドとの緊密な協力と委員会のサポートにより改正案の合意に達した。提案はPFOSおよび関連物質の上市と使用に厳しい制限を置き、受け入れられないリスクがない、最低限の小規模な使用のためのある特例を許可する。 議会によるこの一致は欧州理事会における提案の迅速な採用のための道を開く。この提案は現在の立法の下で危険物質の最終的な制限の1つを表し、新しく提案されている化学薬品規制(REACH)に組み込まれるだろう。
企業・産業政策に責任があるGunterr Verheugen委員会副議長は 「この対策は人間の健康および環境のためのより改善された保護をもたらし、一方、受け入れられない危険を提起しない、競争力に最低限必要な少量の使用を保護している。私はこの法案の早期の合意を保障した、PFOS提案を協議する中で示されている高度な協同に働いた交渉者を賞賛する。
PFOSは塩かポリマーを含む他の派生物の形で商業的に利用されている。織物、カーペット、革およびペーパーへのグリース、オイルおよび防水を提供するために過去、使用された。他のより少量の使用が、クロムめっき、写真撮影、写真平版、泡消火剤、航空油圧液体を含んでいる。提案された指令は危険減少戦略調査、産業との広汎な協議を含んでいるインパクト・アセスメントに基づいている。
PFOSおよび関連物質は物質および調剤の構成成分として0.005 %以上、PFOS量が1μg/m2に限られる上塗を施してある材料か織物を除く半仕上げ製品・品物中では0.1 %であるものは禁止される。特例は最低限の小規模使用について予測され、健康・環境リスク科学委員会の意見ではPFOSによる受け入れられない危険を提起しない、以下のようなPFOS使用、写真平版プロセスのために抗反射コーティング、産業写真コーティング、クロムめっき、他の電気めっき用ミスト防止剤、また油圧液体である。
これらの使用と関連している危険は、受諾可能である。同等性能の代替物がなく、それらの毒性プロファイルがより有利であることが確実ではない。
PFOSのような化学薬品のすべての制限は化学薬品の登録、評価および承認の規則(REACH)の付属書XVIIの下でリストされている。
【参考】
European ban on cancer-causing PFOS imminent
Parliament backs substitution principle for perfluorooctane sulfonates
[2006/10/27]
◆ヨーロッパPFOSを制限(Chemistry World 和訳):
European PFOS restrictions 27 October 2006
Arthur Rogers/Strasbourg, France
欧州連合の大臣は欧州議会とペルフルオロオクタンスルホン酸塩(PFOS)、表面コーティング、マイクロチップの写真平版およびある特定の油圧液体を含む適用で用いられる塩素化された化合物生産の早期の制限を保証するために協力している。
企業はより安全な代替物に既に切り替えているけれども、塩、派生物およびポリマーの形で商業的に利用されるPFOS関連物質が織物、カーペットおよびペーパーへのグリース、オイルおよび防水機能を提供するのに特に使用されていた。 PFOSのEU全域での制限が2008年中頃までに課されるべきであることを、ここに、欧州議会議員は10月25日に投票して賛成632対10の投票によって一致した。
大臣と議会環境委員会間の非公式交渉は2005年12月に提案された欧州委員会提案の相互に受諾可能な修正案を作り出した。 双方によって早期可決とより厳しい制限を課すために一致した。
欧州委員会が物質および調剤のPFOS重量0.1%の限界を設定することを提案したが、欧州議会議員および大臣は0.005%に減らした。PFOSを含む泡消火剤の在庫が環境への潜在的な脅威として考えられる、2005年にイギリスのBuncefieldの燃料ターミナルの火災で見られたような局所的な水系を汚染のように。
そのような泡消火剤が免除されるという当初の欧州委員会提案は却下された。 その代り、法案は施行後12か月前までに供給されたPFOS泡消火剤の継続使用を54か月間認める。
PFOSは航空油圧液体とマイナーな産業適用が許可されるが、より安全な代替物が利用できるようになったとき、それ以上の制限を提案することが欧州委員会に命じられた。
但し、欧州議会議員はまた重要なリスクをもたらすかもしれない恐れがあるペルフルオロオクタン酸(PFOA)のEUでの制限のための要求を取り下げた。
その代り、欧州委員会はOECD(経済協力開発機構)によって遂行されているような進行中のPFOA調査研究を監視するように要請された。
[2006/10/28]