日本緩和医療学会 第8回中国・四国支部学術大会
大会長 山縣 裕史
山口大学大学院医学系研究科医学専攻 麻酔・蘇生学講座
山口大学医学部附属病院 緩和ケアセンター
この度、2026年8月29日(土)に山口県山口市におきまして、日本緩和医療学会第8回中国・四国支部学術大会を開催する運びとなりました。
本邦における緩和ケアは、がん医療を中心に発展してきましたが、近年では心不全、呼吸器疾患、神経筋疾患、腎不全など、より幅広い領域でその重要性が高まっております。一方で、症状緩和や意思決定支援など、疾患を問わず共通する緩和ケアの根幹もまた変わらないものと感じております。
そのような中で、緩和ケアに求められるのは知識・技能の習得に加え、価値観や背景の違いを踏まえた対応力、すなわち「多様性」への視点ではないかと考えました。そこで、今回の開催地・山口県を代表する詩人・金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」の一節「みんなちがって、みんないい。」を大会テーマに掲げ、多様性を中心に捉えた学術大会といたしました。
本大会では、疾患の多様性に加え、治療やケアの選択肢の多様性(ゲノム医療、補完代替療法など)、さらにLGBTQに関する知識など多様な背景をもつ患者さんへの支援に必要な基礎知識についても取り上げます。がんに対する緩和ケアはもちろんのこと、多様な視点から緩和ケアを捉え直し、これからのあり方を皆様とともに考える機会となりましたら幸いです。
また、本大会では市民公開講座も開催いたします。『透析を止めた日』を著されたジャーナリストの堀川惠子先生をお招きし、現代の腎不全医療の現状と課題を踏まえながら、腎不全の緩和ケアについて市民の皆様とも共に考えてまいります。
緩和医療に携わっている方々はもちろん、これから携わろうとされている方々、また緩和ケアに関心のあるすべての方々にとって実りのある会となるよう、実行委員・大会運営事務局一同、準備を進めてまいります。
山口県は自然に囲まれ、海の幸にも山の幸にも恵まれた土地です。本大会を機に、山口県の魅力もあわせてお楽しみいただければ幸せます。
おいでませ、山口へ。

