大会長挨拶
謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。北里大学看護学部基礎看護学領域の小山友里江と申します。第24回日本運動器看護学会学術集会の大会長を拝命し、大変光栄に存じます。会員の皆様に心より感謝申し上げます。
第24回学術集会は、2024年6月8日(土)9日(日)にハイブリットで開催されます。コロナウイルス感染症が第5類となり、5年ぶりに対面で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。また、今回はオンライン開催からの移行期であり、一部のプログラムについてはLiveとオンデマンドでも参加いただけるようにしました。会員の皆様のご事情にあわせて参加形態を選んでいただければと思います。
日本運動器看護学会は2000年に整形外科看護研究会から発足し、今年で24年目を迎えました。運動器看護は、整形外科学が我が国の大学教育に導入されてから始まりました。整形外科学は主に運動機能再建とリハビリテーションを含む領域として発展しました。運動器看護は整形外科疾患のみならず幅広い疾患の運動機能障害に対応するように発展し、看護の範囲は病院内から高齢者対象の施設や在宅患者も含む地域へと広がっています。そして、多様な場におられる患者さんの健康回復と日常生活への復帰を支えるために、多職種連携は必要不可欠です。今回の学術集会は、改めて運動器看護における多職種連携について見直す場としたいと考えました。
学術集会1日目の教育講演では、精神看護専門看護師の白井教子先生より、コンサルテーションの実際をご紹介いただき、事例を通してその人らしさを考えていきたいと思います。研究支援委員会からは「やってみたらできた!研究の進め方」として、運動器看護における研究の進め方を、委員の先生方をはじめ、実際にコンサルテーションを受けた会員にもご登壇いただきご紹介します。
学術集会2日目では、学会認定運動器看護師(JSMNC)の皆様から日々の実践をご報告いただきます。そして、特別講演として酒井郁子先生に「地域包括ケアにおける専門職連携実践の実際と効果」をご講演いただきます。シンポジウムでは、看護師、理学療法士、ソーシャルワーカーの立場から、運動器疾患のある片麻痺の60代女性の自宅退院を例に、多職種連携の実際をご紹介いただきます。また、会員の皆様の交流の場となっている「しゃべり場」は5年ぶりに対面で開催いたします。さらに、理事会企画としてティーセッション「声を聞かせて。運動器看護学会でしたいこと」も会場後方出口をでたフロアで行います。お声を寄せてくださった方々にはお飲み物と少しのお菓子を先着順にてご用意しております。
開催地は都内の北里大学白金キャンパスです。さまざまな駅からアクセスが可能です。参加者の皆様にとって有意義な2日間になるように企画委員一同万全の準備を整えてまいりたいと存じます。多くの皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
小山 友里江(北里大学看護学部 基礎看護学領域 教授)