学会概要
会の沿革
20世紀は、「生命科学の時代」と呼ばれ、1953年のWatson & CrickによるDNAの二重らせん構造の解明に始まり、DNA組換え技術の確立、コンピュータテクノロジーの進化、さらには1990年からスタートし、2003年に30億塩基対に上るヒトゲノムを全解明したHuman
Genome Project等々が勢力的に進められてきました。これらを推進するための基盤となったバイオテクノロジーやコンピュータテクノロジーは、やがて「ゲノムサイエンス」と呼ばれる大きな科学分野にパラダイムシフトし、今日、すなわち21世紀を迎えています。脳神経外科領域におきましても、分子生物学的知見や手法が、病態の解明や新しい治療法の開発には不可欠なものとなってきましたことから、分子生物学的知識を基盤に置いた、新しい情報交換の場の設立が望まれるようになってきました。このような経緯の中で、平成11年6月に「日本分子脳神経外科研究会」が発足いたしました。この発足を受けて、平成12年9月に、佐賀医科大学(現 佐賀大学医学部)の田渕和雄教授のもとで、第1回日本分子脳神経外科研究会(東京大学山上会館)が開催されました。また同年、これまでに13回の開催実績をもつ「脳と免疫」研究会の世話人会で、「脳と免疫」研究会を、日本分子脳神経外科研究会の活動に積極的に参画することで発展的解消とする旨が決められました。これを受けて、翌平成13年には、「日本分子脳神経外科研究会」から「日本分子脳神経外科学会」に移行し、同年9月、名古屋大学の吉田 純教授のもとで、第2回日本分子脳神経外科学会(愛知県がんセンター国際医学交流センター)が開催されました。その後、平成14年8月には、東北大学の吉本高志教授のもとで、第3回(仙台国際センター)が、また、平成15年9月には、慶応義塾大学の河瀬 斌教授のもとで、第4回(東京コンファレンスセンター)がそれぞれ開催されました。
また、本会の特徴のひとつは、原則として本学会を支える若手脳神経外科医(学術企画運営委員)が会の企画・立案から運営までのすべてを行うといった全く新しい学会運営法にあります。この運営法は、これからの学会あるいは研究会開催時のモデルとしても注目を集めています。
趣旨(目的)
本会は、脳神経外科疾患(脳腫瘍、脳血管障害、脳・脊髄外傷、中枢神経系の奇形、てんかん、パーキンソン氏病をはじめとする機能性脳神経疾患等)について、分子生物学・細胞生物学の観点から、診断・治療法の開発を促進することにより、脳神経外科診療の向上を資することを目的としています。
現在の役員(敬称略:2023年8月24日現在)
顧問: |
早川 徹 橋本 信夫 |
名誉会員: |
有田 憲生 生塩 之敬 大本 堯史 片山 容一 河瀬 斌 菊池 晴彦 桐野 高明 倉津 純一 栗栖 薫 清水 恵司 田宮 隆 田渕 和雄 寺本 明 永井 政勝 難波 宏樹 寶金 清博 堀 智勝 山下 純宏 山田 和雄 吉田 一成 吉峰 俊樹 吉本 高志 若林 俊彦
故)板倉 徹 故)景山 直樹 故)佐野 圭司 故)高倉 公朋 故)田中 隆一 故)西本 詮 故)最上 平太郎 故)吉田 純 |
運営委員長: | 冨永 悌二 |
運営委員: |
荒川 芳輝 阿部 竜也 石川 栄一 市村 幸一 嘉山 孝正 貴島 晴彦 木内 博之 黒岩 敏彦 黒住 和彦 齊藤 延人 齋藤 竜太 佐々木 光 篠山 隆司 清水 宏明 園田 順彦 高橋 淳 竹島 秀雄 伊達 勲 戸田 正博 中瀬 裕之 中田 光俊 橋本 直哉 廣瀬 雄一 藤井 幸彦 藤村 幹 堀江 信貴 松野 彰 三宅 啓介 武笠 晃丈 吉本 幸司 |
学術企画運営委員: |
赤川 浩之 市川 智継 大場 茂生 北村 洋平 斉藤 敦志 佐藤 秀光 篠島 直樹 立石 健祐 田中 將太 富山 新太 中原 由紀子 棗田 学 西村 真樹 野々口 直助 埴原 光人 本望 修 山下 真治 |
事務局 | 事務局長:齋藤 竜太 事務局幹事:横山 欣也 秘書:中島 美千 |