ご挨拶

大会長挨拶

平成26年8月29日(金)〜30日(日)の2日間、東京国際交流館・プラザ平成(お台場地区)において日本脂質栄養学会第23回大会を開催致します。

第22回学術大会は高知市におきまして高知県立大学健康栄養学部の渡邊浩幸教授のもとで開催されました。脂質栄養の再認識と題して「脂質の役割」「脂質の機能性」に関する、時期を得た大変有意義な学会でありました。また市民公開講座では土佐の伝統食に関する大変興味深いお話も伺うことが出来ました。

本年度第23回大会におきましては、超高齢社会を受けて、脂質栄養学を予防医学ととらえつつ、メインテーマを「ヒトの健康と魚食」といたしました。23年前の学会創設の原点に振り返りつつ、脂質栄養学をサブテーマ「脂質の安全性と機能性」という現在最も注目されている「食品の機能性表示」に関わる問題を、最新の基礎的研究手法を学びながら応用として脂質の有効性をエビデンスベースにて討論する場としたいと思っております。

本学術集会におきましては、2題の特別講演を予定しております。「胎児期の脂質代謝とエピジェネティックス」につきましては早稲田大学の福岡秀興教授に、また「食品の機能表示と安全性」に関する最新知見を日本健康食品規格協会理事長の池田秀子先生に、講演して頂く事になっております。またシンポジウムが2題「脂質機能研究の新局面」、そして「脂質の生体内ADME(吸収から排泄まで)」を予定しております。さらにミニシンポジウムには「脂質研究の新展開」として近年注目されつつある新顔脂質に関する情報共有の時間を設けております。

市民公開講座では、渡邊昌先生(生命科学振興会理事長)と堀知佐子女子先生(管理栄養士)のお二人に「世界遺産『和食』と体・脳・心の健康」と題し、一般市民に解りやすい栄養学のお話をお願い致しました。本シンポジウムにおきましては、NPO法人国連支援交流協会「日本の食文化」と健康 支部、「日本を健康にする!」研究会のご協賛を戴いております。

多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

日本脂質栄養学会
第23回大会長 矢澤 一良
(早稲田大学 ナノ理工学研究機構 規範科学総合研究所 ヘルスフード科学部門)