第5回日本アレルギー学会東海地方会 会長
川部 勤
国立大学法人 東海国立大学機構
名古屋大学大学院 医学系研究科 総合保健学専攻
オミックス医療科学 生体防御情報科学
第5回日本アレルギー学会東海地方会を開催させていただくにあたりご挨拶申し上げます。会長を拝命しました東海国立大学機構 名古屋大学の川部 勤です。2024年3月9日(土)に名城大学ナゴヤドーム前キャンパスを会場とし、学会開催に向けて鋭意努力を重ねてまいりました。本地方会は東海地域で活躍されているアレルギーに関わる内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科などの医師、医療従事者が一堂に会する唯一の学会です。この学会を是非とも有効に活用していただき、アレルギー疾患についての理解をさらに深め、情報交換を行う絶好の機会にしていただければと思います。
本学会のテーマを「common diseaseとしてのアレルギー疾患」としました。会員の先生方の専門分野についてはもちろんのこと、専門外の知見も広げていただけるようにとの思いを込めて、教育講演、共催セミナーは異なる分野のエキスパートにご講演をしていただきます。日常臨床で診察しているアレルギー疾患についての知見はもちろんのこと、遭遇する稀有な症例や治療に難渋する症例を含めて、診療科の枠を超えて貴重な症例を疑似体験できるのも学会ならではです。議論することで、症例の理解を深め、また解の見出せない疑問を共有することで、次への飛躍に結び付く議論の場を提供できればと思います。
2019年に第1回日本アレルギー学会東海地方会が初代東海支部長の堀口高彦先生のもとで開催されました。その後、愛知、三重、静岡、岐阜と東海支部の4県を巡り、この度愛知県で再度開催することになりました。この間に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが猖獗を極めました。そのCOVID-19も今年の5月8日には5類感染症に位置付けられ、担当する第5回は、完全な現地開催のみの形式で企画しております。学会、特に地方会は対面での質疑応答が大切だと考えております。若き医療従事者が学会発表の経験を積む機会としても活用していただければと思っております。
本学会は交通のアクセスが良く、ナゴヤドームより地下鉄の駅に近い名城大学ナゴヤドーム前キャンパスを会場として開催します。本地方会が実り多く、会員のみなさまにとりましても有意義なものとなりますよう、一般演題をはじめ、教育講演や共催セミナーなどを目下鋭意に準備を進めているところでございます。どうか多くの先生方にご参加いただき、学生時代に戻られた気分で、活発なご議論をお願いできればと思います。