ご挨拶

日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構
理事長 江口 陽一

 平素は本機構の活動に多大なご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
 さて、本機構は血管撮影およびインターベンションに携わる診療放射線技師の専門性と技術の向上を目的として平成20年2月に設立いたしました。本機構は現在7団体(公益社団法人日本放射線技術学会、社団法人日本医学放射線学会、社団法人日本循環器学会、特定非営利活動法人日本脳神経血管内治療学会、一般社団法人日本インターベンショナルラジオロジー学会、一般社団法人日本心血管インターベンション治療学会、公益社団法人日本診療放射線技師会)で構成され、この7団体の統一的基準に基づいて、血管撮影とインターベンションに携わる専門の診療放射線技師の認定を行っています。
 ご存知のようにわが国では、経皮的冠動脈形成術や肝細胞癌に対する経カテーテル動脈塞栓術などのインターベンションが疾病の治療手段として数多く施行されています。高度な技術を必要とするインターベンションは、医師、診療放射線技師、看護師、臨床工学技士など、それぞれの職種が高い専門的知識と技術を持って協力することが手技成功の鍵となっています。診療放射線技師には、画像診断とインターベンションを円滑に支援するための撮影技術、画像処理技術以外に、患者および医療スタッフの被曝線量低減と放射線機器の安全管理が求められています。
 本機構では専門技師を認定する認定試験を年1回と、専門的知識と技術の向上を目的としたセミナーを年2回開催しています。現在まで336名の専門技師が誕生していますが、全国には血管造影を行っている施設が2,000施設程度あることからまだまだ少ないのが現状です。つきましては、皆様の施設におかれましても、診療放射線技師の担う業務の医療安全と質を確保するための方策として、「血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師」の資格取得をお願いする次第です。
 本機構では、今後も専門技師の認定と育成および教育をさらに実施してまいりますので、本機構の活動に一層のご支援を賜りますようお願いいたします。

平成25年3月吉日