リレーメッセージRELAY MESSAGE
大久保智明氏(熊本県)のメッセージ
2023年10月10日
日本訪問リハビリテーション協会 大会企画部
大久保智明
(社会医療法人 寿量会 介護老人保健施設 清雅苑 理学療法士)
私が訪問リハビリテーションに関わったのは平成12年の介護保険がスタートした時です。熊本機能病院併設の訪問看護ステーション清雅苑から、1日5~6名のご利用者を訪問していました。病院、施設の看板を背負って地域に出ていくことに緊張感と誇りがありました。訪問リハビリテーションをはじめたときは病院で経験した知識と技術を持ち出して一生懸命利用者の支援を行っていました。しかしそれだけでは在宅で抱える問題に対処できず壁にぶつかりました。そんな時に上司から「訪問リハビリテーションでは生活をみなさい」とアドバイスを受けました。私は生活を評価するとはどのようなことか?と疑問が生じました。そこで利用者の生活構造を研究テーマにして日本訪問リハビリテーション協会の前身の全国訪問リハビリテーション研究会の学術大会に発表しました。発表すると全国各地の訪問リハビリテーションに関わるスタッフから質問や建設的な意見をもらいました。懇親会においても意見交換が盛んにできて日頃から悩んでいることを共感したり、新しい発見があったり刺激的な時間を過ごすことができました。それ以来、各地で開催される学術大会を楽しみにしています。今回は藤井 浩美大会長の下、山形県で開催さるので今からわくわくしています。当事業所からも演題発表できるように準備を進めています。全国の皆様と山形でお会いできることを楽しみにしています。また山形大会実行委員の皆様には深く感謝申し上げます。