がんの在宅療養ガイド改訂版 ご意見募集
『ご家族のための がん患者さんとご家族をつなぐ在宅療養ガイド(改訂版)』作成に向けた原稿チェックと手記募集 ご協力のお願い
近年医療やケアの進歩に伴い、がん治療において、通院で治療を続ける方、あるいは入院や通院治療後に、サバイバー(経験者)として生活を続ける方が大変多くなってきました。こうした現況を反映し、自宅で暮らしながら治療や生活を長く続ける方にとって役立つ情報が、依然として不足していると感じます。患者さんやご家族が、住み慣れた地域で療養生活を送るためには、病気の知識などのほかに、その地域に根づいた環境や文化、ひとりひとりの人生観を尊重した、からだ・心・暮らし全体を支える情報づくりが求められています。
このような背景のもと、2012年度より、公益財団法人正力厚生会からの助成を受けて、「地域における緩和ケアと療養支援情報プロジェクト」が発足しました。このプロジェクトでは、医療・医学の専門家と人文社会科学(哲学・社会学・宗教学・文化人類学など)の専門家を中心に、患者さんやご家族の意見を伺いながら、療養支援に役立つ情報ツールの作成と普及をはじめ、さまざまな情報発信に取り組んできました。2015年度から、情報を「必要とする人の手に届け、活用される」ことを目指し「地域におけるがん患者の緩和ケアと療養支援情報 普及と活用プロジェクト」として活動しています。
[参考]
地域におけるがん患者の緩和ケアと療養支援情報 普及と活用プロジェクト
このプロジェクトでは、がんの在宅療養における、緩和ケアや療養支援のあり方を継時的かつ、さまざまな観点から示すことで、患者さんとご家族のQOL(生活の質・人生の質)の向上を目指して、治療や療養を在宅で行うことを選択したがん患者さんのご家族とご本人が読んで役立つものを冊子(書籍)の形式でまとめ、広く全国の患者さんを支えるご家族とご本人に向けて発信するとともに、医療機関や療養支援に関わる介護・福祉施設に活用いただけるための取り組みを進めています。
[がんの在宅療養ガイド 初版]
ご家族のための がん患者さんとご家族をつなぐ在宅療養ガイド
このたびプロジェクトでは、2016年に刊行したがん患者さんの療養を支えるご家族向けの情報冊子を改訂するとともに、在宅での療養生活や看取りを含めた情報について、具体的な体験談や想いを綴っていただいたコラムの募集を行うことといたしました。主な利用者としてがん患者さんを支えるご家族とご本人、ご友人の方を想定していることから、わかりやすさ、読みやすさ、温かみのある表現、内容の過不足についてご協力者の皆さまからご意見をいただき、よりわかりやすい内容としたいと考えています。ご協力よろしくお願い申し上げます。
1.お願いしたい活動○原稿の内容チェック
原稿の構成、内容について、読みやすさ、わかりやすさ、温かみなどの視点で、お気づきの点がありましたら、ご意見をお寄せください。以下の一部またはすべてについてご協力をお願いします。
構成は以下のとおりです。(今後変更の可能性があります)
- 在宅での療養を始める
- 通院で治療を始める・続ける
- 社会とのつながりを保つ
- 住み慣れた場所で健やかに、安心して暮らす
- 生きること、逝くことに向き合う
- 人生の最期をともに生きる
- お別れのとき
○体験記・コラムの募集
在宅での療養生活や看取りを含めた情報について、具体的な体験談や想いを綴っていただいたコラムを募集いたします。(400字程度、複数のテーマについてお書きいただいても構いません)
○活用、普及方法についてご提案
どのようにすれば活用されるか、地域の医療介護福祉の関係者、あるいは情報を必要とするご家族にどのように届ければよいかなど、ご意見をお聞かせください。
活動時期 2023年6月~8月31日(ご意見締切予定、その後掲載まで個別にやりとりが発生します)
お申し込みいただき、内容を事務局にて確認の上で、メールにて様式を送付いたしますので、ご意見(原稿チェック・体験記・コラム・提案)を記載いただき、メールにてご返信ください。郵送を希望される場合は別途ご連絡ください。検討会議は行いません。
なお、いただいたご意見について、プロジェクトチームで共有し、検討させていただきます。また、進捗に応じて追加のご意見やご確認をお願いする場合があります。原則として反映状況の報告やご質問についての個別の返信は行いませんのでご了承ください。
10~20名程度
4.ご協力いただいた方の謝礼について公的研究費の規定に準じて謝金をお支払いします。また、お名前を掲載してよいとご了承いただいた場合は、制作協力者として成果物にお名前を掲載させていただきます。
「●●県(都道府県名) ○○○○(氏名)」という記載を予定しています。
- お送りいただいたご意見やエピソードの内容をもとに編集します。そのためいただいた内容がそのまま掲載されるとは限りません。場合によっては追加的に取材をお願いする可能性があります。その際にはあらためて確認をさせていただきます。
- エピソードが採用された場合、協力者としてお名前や年代・性別・居住地などを掲載させていただきます。
- いただいた原稿をもとに作成したエピソードの著作権は「地域におけるがん患者の緩和ケアと療養支援情報 普及と活用プロジェクト」が所有いたします。
- ご応募いただいたエピソードはスペースや冊子としてのバランス等を考慮し、掲載されない場合があります。あらかじめご了承ください。
- エピソードの内容によっては、選択していただいたテーマとは別の項目のエピソードとして収載させていただくことがあります。
- 文中に個人や地域を特定できる情報が含まれている場合には、表現や内容を変更することがあります。また、内容により専門家のチェックや修正を受けることがあります。
- 個人情報につきましては、当プロジェクトからのご連絡などに使用いたします。外部に提供することは一切ありません。
- 応募原稿は返却いたしません。手書き原稿の場合は、コピーなど控えをお取りくださいますようお願いいたします。
募集は終了しました。
7.お問い合わせ※公益財団法人正力厚生会 医療機関向け助成事業
「地域におけるがん患者の緩和ケアと療養支援情報 普及と活用プロジェクト」
プロジェクトリーダー:帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科 渡邊 清高
こちらからお問い合わせください。