日本人のしあわせと健康調査:追加調査

福島県および関東地方にお住まいの方への調査へのご協力のお願いこの調査は、福島県(避難指定区域以外)および関東地方の自治体にお住まいの方を対象として、しあわせや健康、放射線への考え方や健康不安の現状を明らかにすることを目的としています。

私たちは、日本人のしあわせと健康に関する調査を実施しています。しかし2011年3月の東日本大震災と、これにともなう福島第一原発事故は、たくさんの人たちに大きな影響を与えました。放射線による不安は決して原発周辺の市町村の方だけでの問題ではありません。事後から2年以上たった今でも、福島県さらには関東地方にお住まいの方も、健康への不安を抱えておいでの可能性もあります。私たちは、これが日本人のしあわせに影響している可能性があると考えています。

本研究は、東日本大震災後の日本人のしあわせと健康を守り、増進させるための対策を考えるために参考になる大事な調査です。もしかすると、強い不安を感じておいでの方がおいでになるかもしれません。そのような方にはぜひ調査にご回答いただきたいと思います。また特に不安を感じておいでにならない方もあるかもしれません。そういう方もご回答いただくことで、本当の実態を明らかにすることができます。

いただいた回答は、名前や住所などの個人がわかる情報と切り離された上で、「○○人中△△%」のような形で集計、分析されます。あなたの個人情報がもれることのないように、東京大学医学部倫理委員会の指導を受けて、細心の注意を払います。

あなたのご回答をお待ちしております。

<研究責任者・調査センター>
東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野
教授 川上憲人 担当 宮本かりん
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
電話: 03-5841-3521(秘書3364)
FAX: 03-5841-3392(連絡可能時間帯:祝日を除く月~金 10:00~17:00)

※この調査は、環境省の研究費で実施されています。

「日本人のしあわせと健康調査:追加調査」の詳しい説明

この説明書は、「日本人のしあわせと健康調査:追加調査」の内容について詳しく説明したものです。この研究について十分理解した上で、研究にご参加になるかどうかを決めてください。

この説明書は、わかりやすくするために、Q&A方式で調査の内容が説明されています。もし、お分かりになりにくいことがありましたら、ご遠慮なくお尋ねください。

Q. この調査の背景と目的は何ですか?
A. 2011年3月11日に発生した東日本大震災とこれに伴う津波、福島第一原子力発電所の事故によって、福島県では多くの方が避難し、影響を受け、また現在でも健康への不安を感じておいでになります。福島県にお住まいの方、関東地方にお住まいの方も少なからず生活に影響を受けたり、健康の不安をお感じになっているかもしれません。この調査では、福島県と関東地方の住民の方の健康状態や健康不安を把握し、必要な対策を立案するための基礎資料とすることを目的としています。この調査ではこれらの地域の自治体の住民基本台帳を許可をとって閲覧し、無作為(ランダム)に住民約2500名の方を代表として選ばせていただきました。ぜひ、この調査にご協力いただきたく、お願い申し上げます。

Q. 調査はどのように行われますか?
A. 質問票への回答をしていただきます。回答には30分程度かかります。回答後、返信用封筒とラベルで、調査センター(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野)あてにご返送いただきます。この研究で得られるデータはすべてこの研究以外の目的には使用しません。これらの資料は研究終了後廃棄します。

Q. プライバシーの保護はなされますか?
A. 調査センターでのデータの管理は個人名がわからないように、通し番号で行います。したがって、個人情報は調査センター内で保護されます。

Q. この研究に協力することで何か謝礼がありますか?
A. この調査に参加していただくことで、謝礼として1人500円のクオカードをお渡しいたします。

Q. 調査の一部を拒否することはできますか?
A. はい。この調査への参加はご自身の自由意志によるものです。したがって、調査の一部を拒否していただいてもかまいません。

Q:調査に参加する利益はありますか?
A:この研究に参加することで、あなたに直接のメリットはありません。しかし、あなたのご参加により、福島県の住民の皆様の健康状態や健康不安が明らかとなり、必要な対策を正しく立案するのに貢献することになります。

Q. この調査に参加しないことによる不利益はありますか?
A. 調査への参加は自由意思でお決めいただいて結構です。参加しないこと、あるいは途中で参加をとりやめることで、あなたに不利益は一切ありません。

Q. 調査に参加することによる危険や心配がありますか?
A. この調査に参加することで危険や心配なことはほとんどありません。質問票の質問のいくつかはあなたを不安にさせたり、どきどきさせたりするかもしれません。こうした場合、あなたは答えたくない質問には答えずに先に進んでいただいて結構です。質問の中には微妙な問題に関するものもあるかもしれません。こうした質問へのご自身の回答が人に見られるのではとご心配になるかもしれません。あなたの質問票への回答は、通し番号で管理・保管されますので、誰が答えたものかわからないようにされます。調査センター以外の第三者が回答をみることはありませんので、ご安心いただけます。

Q. この調査の結果を知ることはできるのですか?
A. 調査終了後、2013年5月までに東京大学医学部のホームページにて、結果を公開いたしますので、その頃に閲覧していただければ幸いです。

Q. 誰が、この調査のデータをみることになりますか?
A. 回答された質問票は、東京大学の鍵のかかるロッカーに保管されます。また鍵のかかる部屋でパスワード管理されたコンピューターの電子ファイルとして保管されます。

Q.協力する義務はあるのですか?
A. 義務はありません。任意の調査ですので、ご協力の可否はご自由にご判断いただく性質のものです。しかし集められたデータはこれからの健康づくりに役立てられますので、このためにご協力いただければ幸いです。

Q. この調査の趣旨に関して情報提供しているホームページはありますか?
A. 東京大学医学部のホームページ(http://plaza.umin.ac.jp/heart/)があります。

Q. 知的財産権はどのようになりますか?
A. この研究の実施により、特許権などの知的財産権が発生する可能性はありますが、それを受ける権利はあなたにはありません。

Q. 調査に協力することによる費用の負担はありますか?
A. この調査に協力することで、費用をあなたが負担することはありません。調査に必要な費用は、環境省平成25年度原子力災害影響調査等事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)「福島県における放射線健康不安の実態把握と効果的な対策手法の開発に関する研究」(主任研究者川上憲人)により支出されます。

Q. 調査に協力する場合はどのようにすればいいですか?
A. この調査について協力いただける場合は、調査票にご記入の上、返送してください。