第139回例会 開催記録
日本動物心理学会第139回例会
日本教育心理学会2003ポストカンファレンス
「経験と行動」
演題:”Giving Meaning to Behavioral History”
日時:2005年8月5日(金)午後3時より
場所:大阪府柏原市・大阪教育大学柏原キャンパス共通講義棟A-307
会場地図HP:http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/campus_map.html
(近鉄大阪線大阪教育大前駅が最寄駅です)
講演者:Prof. Kennon A. Lattal (West Virginia University)
講演者紹介:
ケノン・A・ラッタル教授は、長年ウエストヴァージニア大学心理学部行動分析専攻のコーディネーターとして、多くの行動分析家を育ててこられました。同時に”Journal of the Experimental Analysis of Behavior (JEAB)”のエディターや、国際行動分析学会(ABA)および米国心理学会(APA)第25部会(行動分析)の会長も務められました。反応と強化子の依存関係や近接性など基礎的な研究を中心に現在の実験的行動分析をリードするお一人です。今回は行動履歴についての講演です。
企画:大阪教育大学
石田雅人・大日方重利1・安福純子・山下光2・大河内浩人
(1:現神戸学院大学、2:現愛媛大学)
司会:大河内浩人
解説:漆原宏次
主催:大阪教育大学学校教育講座・日本教育心理学会第45回大会準備委員会
日本動物心理学会
共催:関西心理学会
連絡先:大阪教育大学学校教育講座 大河内浩人
582-8582大阪府柏原市旭ヶ丘4-698-1
TEL 0729-78-3472 FAX 0729-78-3472
E-mail:okouchi@cc.osaka-kyoiku.ac.jp
日本動物心理学会第139回例会報告
石田雅人教授(大阪教育大学)
West Virginia大学Kennon A. Lattal教授による講演会を第139回例会として行った。講演は、オペラント条件づけにおける行動履歴の効果についてであった。現象の理論的背景、研究意義、研究パラダイムについての簡単な説明に続いて、Lattal教授の研究室における大量の動物実験のデータが、未発表のものも含め、詳細に解説された。これらのデータに基づき、行動履歴効果の頑健性、この効果に影響を与えるであろう変数等についての考察が行われた。公演後の総合討論では、行動履歴効果という現象の、異なる被験体種を通じての普遍性、学習心理学分野、さらには心理学他分野における諸現象との関連などについて、活発な議論が行われた。講演会出席者は25名であった。講演会後、夫人であり、行動分析学を応用したビジネスコンサルタント会社を経営しているDarnell Lattal博士を交えて、大学内のカフェレストランで懇親会を行った。

