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開催日時:1996年12月21日(土) 15:00〜17:00
会 場:東京医科歯科大学1号館9階特別講堂
テーマ :「学術情報をめぐる最新のトピックス」
1)科学情報の流れによどみはないか?;論文発表の倫理をめぐって
山崎茂明(東京慈恵会医科大学医学情報センター)
2)エルゼビア社による新しいオンラインサービスScienceDirectの概要
深田良治(エルゼビアサイエンスジャパン)
3)ユージン・ガーフィールドとISI
窪田輝蔵(クボタアソシエイツインターナショナル)
案内要旨:今回は、学術情報をめぐる最新の著作とオンラインデリバリーに関する
話題を3名の方々にお話ししていただくことになりました。はじめに、
「生命科学論文投稿ガイド」を執筆された山崎氏に、この著書のなか
から学術論文におけるオリジナリティーやオーサーシップなど論文発表
に関する倫理について述べていただきます。次に、深田氏にエルゼビア
社が開発をしているフルテキストをインターネット上で提供するサービ
ス「ScienceDirect」計画の現状を報告していただきます。最後に近著
「科学を計る:ガーフィールドとインパクト・ファクター」を執筆された
窪田氏に仕事上で交遊のあった情報科学界の巨星ガーフィールド氏の
プロフィールと彼との逸話を語っていただきます。
参加者 :56名
報 告:医学図書館 1998;45(2):246-8.(参考程度)
開催日時:1997年12月23日(土) 14:00〜16:30
会 場:順天堂大学9号館2階8番教室
テーマ :「電子メディアの現状と課題」
1)電子メディアの現状と今後
加藤信哉(東京大学附属図書館)
2)医学分野の電子メディアの作成・提供のプロセス
長塚 隆(KMKデジテックス)
3)東京工業大学附属図書館における電子ジャーナルの利用と問題点
尾城孝一(東京工業大学付属図書館)
4)電子メディアの可能性;情報発信機能
杉本満信(医療研修推進財団)
案内要旨:今回のテーマは、図書館資料として急速にその存在感を大きくしてい
る、電子メディアを取り上げることとしました。生物医学分野において
は、情報検索、CD-ROMとして既に定着した感がありますが、特に急速
に普及が見込まれる電子ジャーナルやネットワークを活用した情報検索
についてスポットを当て、議論してみたいと思います。多くの可能性を
秘めている電子ジャーナルを中心とする電子メディアですが、具体的な
収集・サービスの提供までには、解決しなければならない多くの問題が
あろうと思われます。我々図書館職員が業務として、近く直面せねばな
らないと推測される、電子メディアの持つ諸問題、収集・保存、予算・
契約、論文審査、情報インフラ等、課題が山積みです。そこで現在、そ
れぞれ第一線でご活躍の方々を招き、パネルディスカッション形式で検
討してみたいと思います。
参加者 :89名
報 告:医学図書館 1998;45(2):246-8.
開催日時:1998年7月11日(土) 14:00〜17:30
会 場:順天堂大学9号館2階8番教室
テーマ :「患者・住民への医学情報サービス」
1)我が国での患者・住民への医学情報サービスの現状
奈良岡 功(自治医科大学図書館)
2)アメリカにおける患者・住民への医学情報サービス
スナイダー足立純子(Englewood Hospital and Medical Center
Library)
3)京都南病院における患者への医学情報サービス
山室真知子(京都南病院図書室)
案内要旨:今回のテーマは、「患者・住民への医学情報サービス」を取り上げる
ことにいたしました。1997年に我が国でも、3病院が患者さんとその
家族、または一般住民のための医学情報サービスの提供を開始しまし
た。これは、まさしく医療は「患者が中心」という、至極当然のことが
実践される基盤が出来つつあることの証し、と評価できるものでありま
す。それまでは、病名告知、インフォームド・コンセント、カルテ開示
等、一部で議論されてはきましたが、ともすれば言葉がひとり歩きして
いる感が強く、実は医師のためのインフォームド・コンセントという穿
った見方をする人すらいて、我が国ではいまだに一部の医療機関を除い
ては「医師が中心」の医療が行われている感があります。患者さんが自
分の病態を正しく理解し、診断法や知療法をそのメリットとデメリット
を理解したうえで患者さん自身が決定するための知識や情報を得る環境
や、患者さんがセカンド・オピニオンを得るための環境の整備も遅れて
おり、当然であるべきことが定着するにはまだ時間を要すると思われま
す。医学情報を得る環境に至っては、やっと緒についたところだという
状態です。それが最初に紹介した3病院なのです。そこで今回は、我が国
の3病院のうちの一つである京都南病院の山室真知子氏、米国で患者さん
への医学情報サービスをEnglewood Hospital and Medical Centerで
実践しているスナイダー純子氏をお招きして、実践方法を中心にその背
景などもお話しいただきます。
参加者 :78名
開催日時:1999年 4月17日(土) 14:00〜17:00
会 場:順天堂大学9号館2階8番教室
発表者 :1)Collection Development management of non-English
materials in USA
ドハティー後藤喜子 (National Library of Medicine)
2)インターネット上での図書館活動
林賢紀(農林水産研究情報センター)
案内要旨:今回は、NLMでお仕事をなさっているドハティー後藤喜子さんと、農林
水産研究情報センターで皆さんおなじみの「国内図書館OPACリスト」を
作成されている林賢紀さんをお招きします。お話の後、会場との意見交
換にも充分時間をとる予定です。今回お招きしました両氏からは、以下
のような要旨を頂いておりますので、ご紹介します。
ドハティー後藤喜子さん:「NLMでの非英語関係(特に日本語)の書籍
および雑誌類の購入・収集には、色々な困難を経験してきましたので、
その難しさの一部を話したいと思います。日本語の難しさ、医学分野の
多様性(分野が広いこと)、医学関係の学会の多様性およびその学会雑
誌の多様性、書籍業者との取り引きの難しさ、等について懇談したいと
思います。」
※後藤さんは、医学図書館誌1998;45(4):476-8.にも執筆なさっており
ますので、ご覧下さい。
林賢紀さん:「日々成長し続けるインターネット上の情報に対して、
図書館はどのように対応してゆくのか。また、インターネット上でどの
ようなサービスを展開できるのか。農林水産研究情報センターでのいま
までの活動について触れるほか、「国内図書館OPACリスト」など情報の
収集と蓄積、その結果の提供などの諸活動にまつわるエピソードなどを
紹介します。「今、インターネットの上で図書館員は何ができるのか」
を議論できれば幸いです。」
※林さんのこの日の講演で使ったスライドはホームページ上で公開され
ています。URLは、
http://infofarm.affrc.go.jp/~tzhaya/meeting/19990417/
です。
参加者 :55名
報 告:医学図書館 1999;46(2):209-11.
開催日時:2001年 9月22日(土) 14:00〜17:00
会 場:順天堂大学9号館2階8番教室
発表者 :1)21世紀を迎えてのMEDLINEデータベースの行方
松下茂 (サンメディア・営業推進部)
2)JMEDICINEファイルの新たな試み
梶正憲 (科学技術振興事業団・情報事業本部)
3)医学中央雑誌Webサービスの現状と課題
松田真美 (医学中央雑誌刊行会)
案内要旨:今回は、21世紀を迎え我々が身近で利用している医学データベースの行方を、
皆さんと考えたいと思います。MEDLINEは、CD-ROMでの利用は減少し、
PubMedの普及により、よりよい検索法の実験が試みられ日々進化しています。
一方、国内医学データベースはEBMに注目した検索コマンドの必要性が
求められるなど、今日多くの改善点とその取り組みへの期待が寄せられています。
そこで、今回は国内外の医学データベースの最新情報を紹介していただき、
会場との意見交換をはかりたいと思います。ディスカッションの時間を充分にとり、
建設的なひとときを皆さんと持ちたいと考えております。
皆さんのご参加をお待ちしています。
参加者 :
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