今回のSIGs参加型フォーラム2024では、SIGsでのグループセッションシンポジウム同時開催いたします。

 各プログラムには、SIG参加者限定の講演シンポジウム参加者限定の講演(オンデマンド配信あり)、または、SIG・シンポジウム参加者共通の講演(オンデマンド配信あり)のいずれであるかを明記してあります。下記「タイムテーブル」も併せてご確認ください。

 現地参加者の方は,メニューボタンから選択できる当日会場にお越しの方へにて、詳細をご確認ください。

 ※参加セッションの事前希望調査はございません。

抄録集

プログラム概要

2024年3月2日(土)

13:00-13:25 集会長opening remarks

「進行性神経疾患への挑戦; 神経理学療法の前進と変革」

 講師:菊地 豊(集会長,脳血管研究所美原記念病院)

13:30-15:30 Special Interest Group セッション(SIG 1,SIG 2)

※当日,SIG 1とSIG 2のいずれかを参加者の任意で選択してください.

SIG 1「運動学習理論から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

 ファシリテーター:川崎翼(東京国際大学)
          秋月千典(目白大学)
          有明陽佑(国立精神・神経医療研究センター病院)
          佐藤和命(順天堂大学医学部附属浦安病院)

SIG 2「歩行分析から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

 ファシリテーター:関口雄介(東北大学病院)
          高橋容子(順天堂大学)
          大沼亮(目白大学)
          奥田悠太(脳血管研究所美原記念病院)

13:30-15:30 シンポジウム 1

「進行性神経疾患の病態理解に基づく理学療法実践」

 座長:松木明好(四條畷学園大学)

「神経理学療法評価の視点:パーキンソン病患者の臨床から考える」

 シンポジスト:三上恭平(登戸内科脳神経クリニック)

「姿勢制御評価と神経理学療法 ~前庭機能に着目して~」

 シンポジスト:塩崎智之(奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科教室)

「歩行バイオメカニクス評価と神経理学療法」

 シンポジスト:二階堂泰隆(大阪医科薬科大学病院)

「脳画像解析と神経理学療法」

 シンポジスト:板東杏太(国立精神・神経医療研究センター病院)

16:00-16:50 JSNPTタスクフォース報告会

 司会:菊地 豊(集会長,JSNPT戦略的課題解決委員会,脳血管研究所美原記念病院)

パーキンソン病班

 講師:岡田洋平(畿央大学)

脊髄小脳変性症班

 講師:松木明好(四條畷学園大学)

脳卒中歩行障害班

 講師:関口雄介(東北大学病院)

脳卒中健康増進班

 講師:野添匡史(関西医科大学)

中枢性疼痛班

 講師:佐藤剛介(奈良県総合医療センター)

姿勢障害バランス班

 講師:冨田洋介(高崎健康福祉大学)

高次脳機能障害班

 講師:信迫悟志(畿央大学)

2024年3月3日(日)

9:00-11:00 Special Interest Group セッション(SIG 1,SIG 2)

※当日,SIG 1とSIG 2のいずれかを参加者の任意で選択してください.1日目で選択したセッションに参加していただくことを推奨しておりますが,2日目からの参加やセッションの変更も可能です

SIG 1「運動学習理論から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

 ファシリテーター:川崎翼(東京国際大学)
          秋月千典(目白大学)
          有明陽佑(国立精神・神経医療研究センター病院)
          佐藤和命(順天堂大学医学部附属浦安病院)

SIG 2「歩行分析から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

 ファシリテーター:関口雄介(東北大学病院)
          高橋容子(順天堂大学)
          大沼亮(目白大学)
          奥田悠太(脳血管研究所美原記念病院)

9:00-11:00 シンポジウム 2

進行性神経疾患における神経理学療法の展開

 座長:岡田洋平(畿央大学)

「限られたエビデンスの中での EBP の実践」

 シンポジスト:近藤夕騎(国立精神神経医療研究センター病院)

「進行する症状の中の予後予測の戦略」

 シンポジスト:浅川孝司(国際医療福祉大学市川病院)

「進行性神経疾患と共に歩む目標設定の実際」

 シンポジスト:尾川達也(西大和リハビリテーション病院)

「進行性神経疾患における神経理学療法の効果判定」

 シンポジスト:宮田一弘(茨城県立医療大学)

11:15-12:45 Special Interest Group セッション(SIG 1,SIG 2)

※当日,SIG 1とSIG 2のいずれかを参加者の任意で選択してください.2日目の9:00-11:00に参加していただいたセッションと同様のセッションへの参加を推奨しておりますが,セッションの変更も可能です.

SIG 1「運動学習理論から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

 ファシリテーター:川崎翼(東京国際大学)
          秋月千典(目白大学)
          有明陽佑(国立精神・神経医療研究センター病院)
          佐藤和命(順天堂大学医学部附属浦安病院)

SIG 2「歩行分析から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

 ファシリテーター:関口雄介(東北大学病院)
          高橋容子(順天堂大学)
          大沼亮(目白大学)
          奥田悠太(脳血管研究所美原記念病院)

11:15-12:45 シンポジウム 3

「進行性神経疾患の生活支援とリハビリテーション」

 座長:上出直人(北里大学)

「進行性神経疾患の生活支援とリハビリテーション-作業療法士の立場から」

 シンポジスト:長城晃一(福岡大学医学部脳神経内科)

「多職種で支える進行性神経疾患の意思決定-看護師の立場から」

 シンポジスト:花井亜紀子(国立精神神経医療研究センター病院)

「進行性神経疾患の遠隔リハビリテーション-理学療法士の立場から」

 シンポジスト:鈴木一平(国立精神・神経医療研究センター病院)

13:45-14:25 SIGs報告会

SIG 1「運動学習理論から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

 講師:川崎翼(東京国際大学)

SIG 2「歩行分析から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

 講師:関口雄介(東北大学病院)

14:25-15:10 総括討論(closing remarksに代えて)

「進行性神経疾患の理学療法を通して考える神経理学療法の前進と変革」

 司会:菊地 豊(集会長,脳血管研究所美原記念病院)

 対談者:岡田洋平(畿央大学)
     松木明好(四條畷学園大学)
     上出直人(北里大学)

15:10-15:15 閉会式

 担当:林祐介(準備委員長,順天堂大学医学部附属浦安病院)

タイムテーブル

フロアマップ

 当日は,参加を希望するセッションの会場にお越しください.

Special Interest Groups 議題例

SIG 1「運動学習理論から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

PD症例 SIG1議題例

議題

PD患者において,転倒予防を目的とした姿勢制御に対する運動学習を促す際に,どのような評価をすべきか?

キーワード:動作分析,成功と失敗の定義,類似課題に対する応答

議題2

議題1で評価した結果を受けて,運動学習理論に基づいて具体的にどのような治療プログラムを立案するか?

キーワード:認知的負荷,フィードバック,注意力,モチベーション,報酬

議題3

議題2で実施した治療の効果判定は,どのような指標で判断すべきか?

キーワード:認知段階,連合段階,自動化

SCD症例 SIG1議題例

議題

SCD患者において,転倒予防を目的とした姿勢制御に対する運動学習を促す際に,どのような評価をすべきか?

キーワード:動作分析,成功と失敗の定義,類似課題に対する応答

議題2

議題1で評価した結果を受けて,運動学習理論に基づいて具体的にどのような治療プログラムを立案するか?

キーワード:フィードバック,注意力,身体固定,集中リハビリテーション,教師あり学習

議題3

議題2で実施した治療の効果判定は,どのような指標で判断すべきか?

キーワード:認知段階,連合段階,自動化

SIG 2「歩行分析から進行性神経疾患のアプローチを企画する」

PD症例 SIG2具体例

議題

PD患者において,疾患特異的な歩行異常の1つであるすくみ足とは,そもそもなにか?

キーワード:突発的現象,shuffling forward,trembling in place,complete akinesia,歩行率,歩幅,歩幅の変動性

議題2

疾患特異的な歩行異常の1つであるすくみ足を臨床でどう評価・分析するか?

キーワード:すくみ足のエピソードの数・頻度・持続時間,シチュエーション別評価,歩行課題別評価,キューに対する反応性(キュートライアル),ウェアラブルセンサー,歩幅,歩行率,歩行速度,歩行相別時間(両脚支持期の時間),関節運動学的歩行分析

議題3

議題2で分析した歩行評価を,具体的にどのように治療プログラム立案に活用するか?

キーワード:視覚的キュー,聴覚的キュー,キュー依存性,歩行練習の難易度(環境,キューの種類,キューの頻度,認知的課題,歩行速度,歩隔,歩幅,歩行率,徒手介助,歩行補助具,等)

SCD症例 SIG2具体例

議題

SCD患者において,疾患特異的な歩行異常の1つである失調性歩行とは,そもそもなにか?

キーワード:安定性の低下(ふらつき),側方へのふらつき(lateral veering),歩幅・歩隔・歩行周期時間の変動,両脚支持期の増加,歩隔の増大,歩幅の低下,歩行率の低下,歩行速度の低下,体幹の動揺,不規則な足の軌道

議題2

疾患特異的な歩行異常の1つである失調性歩行を臨床でどう評価・分析するか?

キーワード:International Cooperative Ataxia Rating Scale (ICARS),Brief Ataxia Rating Scale(BARS),Assessment and Rating of Ataxia(SARA),運動学的歩行分析(歩行周期時間・歩幅・歩隔の時空間的変動,歩行率,歩行速度,不規則な足の軌道,異常な関節運動),加速度計,筋電図計,Digital-motorbiomarkers

議題3

議題2で分析した歩行評価を,具体的にどのように治療プログラム立案に活用するか?

キーワード:歩行失調の重症度,歩行練習の難易度(歩行速度,歩隔,歩幅,歩行率,徒手介助,認知的課題,歩行補助具,等)