目次: Allergology International、CAMPUS HEALTH、Endocrine Journal、Expert Nurse、Heart View、International Journal of Urology、JHAC、Japan Medical Association Journal、JIM: Journal of Integrated Medicin、Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists、Psychogeriatrics、Therapeutic Research、The Tohoku Journal of Experimental Medicine、Vascular Lab、安全と健康、医学検査、石川看護雑誌、医道の日本、医薬ジャーナル、茨城県母性衛生学会誌、茨城県立病院医学雑誌、医療、医療福祉建築、インターナショナルナーシングレビュー、岡山県母性衛生、介護支援専門員、鹿児島大学医学部保健学科紀要、家畜診療、神奈川医学会雑誌、看護、看護管理、看護教育、看護展望、看護部マネジメント、北関東医学、群馬県核医学研究会会誌、群馬県救急医療懇談会誌、群馬パース大学紀要、月刊福祉、口腔衛生学会雑誌、公衆衛生、呼吸器科、呼吸と循環、こころと社会、歯界展望、静岡県立総合病院医学雑誌、歯学、小児科、小児看護、食品衛生研究、市立札幌病院医誌、新医療、信州医学雑誌、心身医学、心身医学、腎不全を生きる、生活と環境、精神医学、精神科、精神科看護、精神認知とOT、全国自治体病院協議会雑誌、総合臨床、調剤と情報、電子情報通信学会技術研究報告、東京小児科医会報、東京都病院薬剤師会雑誌、陶生医報、透析ケア、糖尿病ケア、とちぎ精神衛生、トラウマティック・ストレス、ナーシング・トゥデイ、長岡看護福祉専門学校紀要、長岡赤十字病院医学雑誌、難病と在宅ケア、新潟医学会雑誌、新潟県医師会報、新潟県厚生連医誌、新潟大学医学部保健学科紀要、新潟薬科大学研究報告、西九州大学・佐賀短期大学紀要、日赤医学、日赤図書館雑誌、日本足の外科学会雑誌、日本看護学教育学会誌、日本災害看護学会雑誌、日本在宅ケア学会誌、日本歯科医療管理学会雑誌、日本歯科衛生学会雑誌、日本の眼科、日本社会精神医学会雑誌、日本獣医師会雑誌、日本手術医学会誌、日本集団災害医学会誌、日本小児科医会会報、日本病院薬剤師会雑誌、日本旅行医学会学会誌、脳と発達、病院、福島医学雑誌、プラクティス、プレホスピタル・ケア、分子精神医学、訪問看護と介護、北陸と公衆衛生、保団連、薬事、薬事新報、山形県立病院医学雑誌、理学療法ジャーナル、臨床看護、臨床精神医学、臨床透析、老年社会科学
■Allergology International
■CAMPUS HEALTH
特集・地震を巡って
■Endocrine Journal
■Expert Nurse
■Heart View
■International Journal of Urology
■JHAC
■Japan Medical Association Journal
■JIM: Journal of Integrated Medicin
■Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists
特集【新潟県中越地震における病院薬剤師の活動】
- 新潟県中越大震災が薬剤師に突きつけたものとは?
- 佐藤博(新潟大学医歯学総合病院 薬剤部):Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 41巻6号 Page675-676(2005.06)
- 新潟県中越地震発生後に国立病院機構新潟病院薬剤科が行った後方支援活動
- 海老原卓志(国立病院機構新潟病院 薬剤科), 平井殊美, 坪田隆幸:Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 41巻6号 Page677-679(2005.06)
- 緊急災害に派遣される医療チームにおける薬剤師の役割
- 阿部正樹(群馬大学医学部附属病院 薬剤部), 牧野浩憲, 青森達, 関塚雅之, 山本康次郎, 堀内龍也:Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 41巻6号 Page680-684(2005.06)
- 中越地震被災地への災害支援活動を経験して
- 大森栄(信州大学医学部附属病院 薬剤部):Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 41巻6号 Page685-686(2005.06)
- 川口町での取り組み
- 軍司剛宏(国立病院機構東京医療センター), 前田和俊, 青野美弘, 稲吉美由紀, 榛葉哲男:Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 41巻6号 Page687-689(2005.06)
- 日本赤十字社の活動報告
- 吉見猛(日本赤十字社医療センター 薬剤部), 山崎学, 石田耕太, 鈴木奈美, 松井映子, 田尻優吏亜, 市居陽子, 東麻美子:Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 41巻6号 Page690-693(2005.06)
- 被災地からの薬剤師活動
- 袖山正彦(新潟県病院薬剤師会 魚沼支部):Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 41巻6号 Page668-674(2005.06)
■Psychogeriatrics
- 2004年の新潟県中越地震を認識できた認知症患者における感情記憶、心理と、視床、基底核におけ
るラクナ梗塞との関係(Crucial role of thalami and basal ganglia in emotional memory and
cognition: association with the recognition of Niigata Ken Chuetsu earthquake 2004)(英語)
- Imai Kunihide(三島病院 言語治療室), Yamaguchi Kennichi, Watanabe Mayumi, Kainuma Eisuke, Hikake Naohumi, Saitoh Shizuka, Tanaka Masaharu, Morita Masahiro, SunayamaToru, Nomura Miyoshi, Kozakai Tetsuo, Wada Shigetsugu, Ueki Ken, Kimura Reiko:Psychogeriatrics 7巻2号 Page58-63(2007.06)
Abstract:2004年に発生した新潟県中越地震を認識する中程度の痴呆症患者120名(男80名、女40名、平均80.32歳)を地震を認識できる患者46名(A群)と認識できない患者74名(B群)の2群に分け検討
した。MRIを用いて大脳基底核、被殻及び尾状核頭部の小空洞数を測定した。A群の小空洞数はB群よりも統計学的に少なかった。地震を認識できる患者の簡易認知機能検査スコア、改訂長谷川式簡易知能評価スケール及び日常生活動作(ADL)は有意に高いスコアを示した。しかし、教育に関しては統計学的有意差を認めなかった。視床及び周囲の大脳基底核、被殻及び尾状核頭部は感情及び認識において重要な役割を果たすことが明らかになった。このため、空洞数は痴呆症患者の認識能力の評価において有用なマーカーとなりうると考えられた。
■Therapeutic Research
- 中越地震における車中泊者の肺・静脈血栓塞栓症の危険性について 車中泊者のエコー診療から
-
榛沢和彦(新潟大学 大学院呼吸循環外科):Therapeutic Research 26巻6号 Page1207-1212(2005.06)
- 新潟県中越地震における静脈血栓塞栓症と凝血分子マーカー
- 榛沢和彦(新潟大学 大学院呼吸循環外科), 林純一, 土田桂蔵, 北島勲:Therapeutic Research 27巻6号 Page971-975(2006.06)
Abstract:地震2日後の2004年10月25日から11月30日までに長岡市内の医療機関を受診し採血された被災者486名の凍結保存血漿を試料として凝血分子マーカーの測定を行い,避難形態の違い(車中泊・非難所・自宅)による差異と経時的変化について検討した.また,地震6ヵ月後の2005年4月20日から12月20日までに受診した被災者335名に下肢静脈エコー検査を行い,血栓の頻度を調査した.地震直後(7日目まで)のフィブリンモノマーコンプレックス(FMC)値は車中泊群で基準値より高値を示し,また同群は避難所群・自宅群に比べて有意に高値であった.車中泊群について泊数とFMC値の関連を調べたところ3泊以上になると有意に上昇していた.地震直後のD-dimer値は3群とも基準値より低かった.地震1ヵ月後のFMC値は地震直後に比べ車中泊群と避難所群で有意に低下していた.下肢静脈エコー検査の結果,血栓を認めたものは49名(14.6%)と高頻度であり,震災後6ヵ月経過しても影響が残っていることが示唆された.避難形態別で血栓陽性率を比較したところ有意差は認められなかった.
- 新潟県中越地震における静脈血栓塞栓症 慢性期の問題
- 榛沢和彦(新潟大学 大学院呼吸循環外科), 林純一, 土田桂蔵, 斉藤六温, 北島勲:Therapeutic Research 27巻6号 Page982-986(2006.06)
Abstract:地震後約1年経過した2005年9月30日~10月2日に被災経験者278名(長岡市157名,小千谷市121名)に下肢静脈エコー検査を行い,深部静脈血栓症(DVT)の頻度を調査した.長岡市の被災経験者(長岡市群)において被災時に車中泊避難した割合は80.3%,小千谷市群は100%であった.DVT陽性率は長岡市群5.7%,小千谷市群12.4%と後者が有意に高く,車中泊がDVTの発生に影響を及ぼした可能性が示唆された.下肢静脈エコーにおけるヒラメ静脈最大径(以下A)とDVTとの関連について検討したところ,DVT有り群は無し群に比べてAが有意に大きかった.被災経験者のA平均値を対照群(新潟大学病院の看護師59名)と比較したところ被災経験群が有意に大きかった.
- 新潟県中越大震災被災地住民に対する深部静脈血栓症(DVT)/肺塞栓症(PE)の診断、治療ガイドラインについて
- 榛沢和彦(新潟大学 大学院呼吸循環外科), 林純一, 布施一郎, 相澤義房, 田辺直仁, 中島孝, 伊藤正一, 鈴木幸雄:Therapeutic Research 28巻6号 Page1076-1078(2007.06)
- 新潟県中越地震被災地における深部静脈血栓症 対照地域検査との比較
- 榛沢和彦(新潟大学 大学院呼吸循環外科), 林純一, 田辺直仁, 相澤義房, 伊藤正一, 鈴木幸雄:Therapeutic Research 28巻6号 Page1126-1128(2007.06)
Abstract:長岡市、小千谷市、十日町市の新潟県中越地震被災者1365名(男性469名、女性896名、平均60歳)において施行した、地震発生1年後の下肢静脈エコー検査および血液検査の結果について、対照地域検査の結果と比較し、被災地で認められる下肢深部静脈血栓症(DVT)が地震による影響であるのか否かを検討した。対照地域は新潟県阿賀町とし、住民367名(男性114名、女性253名、平均63歳)において検査が施行された。被災者では1365名中105名(7.7%)に血栓を認めた。対照地域住民では367名中38名が新潟大停電で偶然に3ヵ月以内の車中泊を経験しており、このうち2名(5.3%)に血栓を認め、通常の生活をしていた327名(他2名は不明)では6名(1.8%)に血栓を認めた。過去にDVT既往やリスクのない例に限定した場合でも4名(1.2%)で血栓を認めた。1年後の被災者の血栓頻度と対照地域の頻度(1.8%)についてχ2検定を行った結果、被災者では対照地域住民よりも血栓頻度が4.3倍有意に高かった。
■The Tohoku Journal of Experimental Medicine
■Vascular Lab
■安全と健康
■医学検査
■石川看護雑誌
- 医療救護班派遣に関する看護管理者の支援活動 新潟県中越地震に医療救護班を派遣した看護管理者への調査から
- 林一美(石川県立看護大学), 水島ゆかり:石川看護雑誌 3巻1号 Page21-27(2005.08)
Abstract:新潟県中越地震に医療救護班を派遣した国公立病院の看護管理者が行った医療救護班への支援を明らかにすることを目的にアンケート調査を実施し,10名(83%)の看護管理者より回答を得た.その結果,看護管理者が医療救護班に対して行っていた支援は,派遣前には「活動に必要な物品の提供や勤務調整」「救護班参加の看護職員の激励」,派遣中は「活動中の看護職員と直接連絡を取り合う」支援,派遣後は「労をねぎらう」「活動内容をよく聞く」といった支援を行っていたことが分かった.
- 医療救護班における看護師の活動の実態と課題 新潟県中越地震に医療救護班として派遣された看護師への調査から
- 水島ゆかり(石川県立看護大学), 林一美:石川看護雑誌 3巻1号 Page29-36(2005.08)
Abstract:新潟県中越地震に医療救護班として派遣された看護師の活動の実態を明らかにすることを目的に,I県から派遣された看護師を対象にアンケート調査を実施し,27名(うち,女性24名.25~57歳,平均年齢42.2±8.7歳)より回答を得た(回収率77.1%).その結果,医療救護班として平均3.0±0.6日間,長岡市などの避難所で巡回または外来にて活動を行っており,対応した患者の健康問題は慢性疾患が多く,援助の内容は診療の補助・精神面への援助・状況把握などであった.
■医道の日本
■医薬ジャーナル
-
薬剤師が貰った新潟県中越地震からのメッセージ
- 佐藤博(新潟大学医歯学総合病院 薬剤部):医薬ジャーナル 41巻6号 Page1563-1565(2005.06)
Abstract:昨年暮れに起き,約30万人という史上空前の死者を出したスマトラ沖地震津波の影に,やや隠れた感がある新潟県中越地震ではあるが,直下型の大被害を被災地に及ぼしたことはご記憶のことと思う.今でも住民が避難生活を余儀なくされるというあの地震直後の異常事態の中,地元の医療機関の一員として,病院薬剤師が災害派遣医療チームに関わる過程での数多くの問題に遭遇した.災害対策マニュアルの無力さ,組織より個人による行動の重要性,重厚な支援より迅速な支援の大切さ,地域医療との調和,医薬分業の綻びなど,通常の医療活動では得難い数多くのメッセージを今回の地震は我々に与えてくれた.この事例を十分に吟味することで,今後あるべき医療人としての薬剤師の姿を考える反面教師としたい。
- 新潟県中越沖地震の被災状況および対応等について
- 佐藤博(新潟大学医歯学総合病院 薬剤部), 坂爪重明:医薬ジャーナル 43巻9号 Page75-78(2007.09)
Abstract:2007年7月16日午前、新潟県中越沖地震が世界一の原子力発電所を抱える柏崎市を襲った。その安全性確認を待つ暇もなく新潟大学医歯学総合病院の災害医療チームを始め、多くのDMAT(災害医療派遣チーム)が、その数時間後には被災地で救護活動に入った。翌日に被災地入りした筆者らが見たものは、道へ溢れ出た崩壊した家屋の数々と医療難民とも言える多くの被災者であった。被災地の基幹病院への医師派遣と重症患者の遠隔地大病院へのヘリコプターによる搬送。昼夜2交代制の災害医療チームによる避難所での診療。さらには広域に点在する遠隔避難所の医療巡回を、その閉鎖まで継続した。医学的技術、倫理性双方の信頼性を確保すべき先端医療を預かる大学病院は、また、地域住民に対する迅速かつ継続的な災害医療救護活動を通して、その信頼性の醸成に努めるべきであることの重要性を改めて感じた。
■茨城県母性衛生学会誌
特集・地震災害時の医療を考える
■茨城県立病院医学雑誌
■医療
特集【広域災害医療 新潟県中越地震を経験して】
- 政府の役割
- 佐々木昌弘(厚生労働省医政局 国立病院課):医療 59巻4号 Page175-181(2005.04)
- 国立病院機構本部における取り組み
- 森光敬子(国立病院機構 本部医療課):医療 59巻4号 Page182-185(2005.04)
- 新潟県中越地震の早期対応
- 辺見弘(国立病院機構災害医療センター), 大友康裕, 本間正人, 楠孝司, 三浦京子, 村田希吉, 平野隆之, 佐々木勝, 鈴木孝司, 山田芽裕:医療 59巻4号 Page186-191(2005.04)
- 各時点での活動(初動の際)
- 菊野隆明(国立病院機構東京医療センター 救命救急センター), 森朋有, 木村琢磨, 森伸晃, 後藤庸子, 三原裕嗣:医療 59巻4号 Page192-194(2005.04)
- 災害支援活動における後方支援薬剤師の役割
- 稲吉美由紀(国立病院機構東京医療センター 薬剤科), 櫻井祐人, 中澤一治:医療 59巻4号 Page195-198(2005.04)
- こころのケア
- 塚田和美(国立精神・神経センター国府台病院):医療 59巻4号 Page199-204(2005.04)
- 広域災害における生活不活発病(廃用症候群)対策の重要性 介護予防の観点から
- 大川弥生(国立長寿医療研究センター研究所 生活機能賦活研究部):医療 59巻4号 Page205-212(2005.04)
- 現地での取り組み
- 中島孝(国立病院機構新潟病院):医療 59巻4号 Page213-216(2005.04)
■医療福祉建築
■インターナショナルナーシングレビュー
【特集:自然災害・事故・テロ時の看護 阪神・淡路大震災,地下鉄サリン事件から10年間の日本の蓄積】
■岡山県母性衛生
■神奈川医学会雑誌
■介護支援専門員
特集【緊急時におけるケアマネジャーのリスクマネジメント 中越地震に学ぶ】
■鹿児島大学医学部保健学科紀要
■家畜診療
■看護
■看護管理
■看護教育
■看護展望
■看護部マネジメント
特集【この事例に学べば災害対策は大丈夫 病院・施設の防災"実戦"ハンドブック】
■北関東医学
- 震災を契機に発症した重症全結腸型潰瘍性大腸炎の1例
-
岡部敏夫(小千谷総合病院 外科), 大矢敏裕, 坂本輝彦, 松本広志, 倉林誠, 高橋憲史, 家里裕, 横森忠紘, 竹吉泉, 大和田進, 森下靖雄:北関東医学 56巻2号 Page149-153(2006.05)
Abstract:新潟県中越地震を契機に発症した重症全結腸型潰瘍性大腸炎の1例を経験したので報告する.症例は42歳の女性で,2003年の検診で便潜血が陽性となったが,大腸内視鏡検査では異常なかった.2004年10月23日の新潟県中越地震後より下痢が続いていた.症状が改善しないため近医を受診し,諸治療を受けるも下痢が改善せず,発熱,血便が加わったため,当科紹介となった.大腸内視鏡検査で,直腸から連続する出血を伴った深掘れ潰瘍が判明し,全身症状,血液生化学検査所見から重症全結腸型潰瘍性大腸炎の活動期と診断した.prednisolone静注,5-aminosalicylic acidの内服とgranulocytapheresis(以下,GCAP)で治療を開始した.発熱や腹痛は徐々に改善したが,下血は続き,GCAP 1クール終了した時点の大腸内視鏡検査所見の改善は乏しかった.手術も考慮したが,GCAP2クール目にazathioprineを併用したところ寛解となった.2005年9月より職場に復帰し,現在は通院加療中である。
■群馬県核医学研究会会誌
- 新潟県中越地震から学んだ震災に対する危機管理
- 山賀敏彦(小千谷総合病院 放射線科), 大関魁造, 捧和雄, 石田均, 布施富雄, 廣田和也, 保坂華代, 坂上富司雄, 桑原工, 高頭浩正, 大竹英則:群馬県核医学研究会会誌 20巻1号 Page13-15(2005.12)
■群馬県救急医療懇談会誌
■群馬パース大学紀要
- 新潟県中越地震後の災害復興期の看護活動(第1報) 被災地A市における個人参加の災害看護ボランティア活動
- 板垣喜代子(群馬パース学園短期大学), 矢嶋和江:群馬パース大学紀要 1号 Page51-60(2005.09)
Abstract:新潟中越地震の被災地A市において,巡回訪問活動を行った全ての世帯を対象とし,災害復興期における中山間地域の看護活動と被災者のニーズを明らかにし,支援のあり方を検討した.災害復興期の被災者のニーズは,被災者の受傷や家屋の損壊状況の違いだけでなく,年齢,被災前の健康状態,障害の有無や生活状況によって個別性がより高まった.個人参加の災害看護ボランティアの活動は,移動手段の確保が重要な課題であった.成人の被災者は,地場産業をはじめ生業を尊重し,地域のコミュニティを生かした生活の再建が重要と考えた.被災前に介護保険を利用しなかった後期高齢者,障害をもつ高齢者は,さらに状況が悪化する可能性があった.被災した障害児の対応は,障害の状況に合わせた専門的なケアと,養育者の負担を軽減することが重要であった.
■月刊福祉
■口腔衛生学会雑誌
■公衆衛生
■呼吸器科
■呼吸と循環
■こころと社会
■歯界展望
特集・教訓は生かされたか? 新潟県中越地震における歯科診療の成果と課題
■歯学
■静岡県立総合病院医学雑誌
■循環器画像技術研究
■小児科
■小児看護
特集【小児における災害看護】
■食品衛生研究
- 新潟県中越大震災における食品衛生対策と今後の課題について
- 永原裕(新潟県長岡食肉衛生検査センター), 星野麻衣子, 辻尚子, 町永豊, 増谷郁昭:食品衛生研究 56巻6号 Page59-63(2006.06)
Abstract:新潟県中越地方を震源とする震災時に行った食品衛生対策および問題点等から今後の災害発生時の対策について検討した.避難所や災害対策本部の担当者は,食品衛生に関する知識に乏しく,様々な業務を兼務しなければならないことから,初期段階から積極的に衛生管理の知識と重要性および現場における遵守事項について啓発する必要がある.避難所や炊き出し施設の早急な把握と現地指導,衛生対策用品の早期手配と配布等の初期活動,その後の継続した監視指導を行うためには多くの人員が必要となった.食中毒発生のリスクが比較的低い時期であったが,夏期に発生した場合等を想定し,災害時の食品衛生対策を早急に確立しておく必要がある.
■市立札幌病院医誌
■新医療
特集【新潟中越地震に学ぶ地震対策】
■信州医学雑誌
- 中越地震復興支援ボランティア経験から看護学生が学んだこと
-
林直哉(信州大学 医学部保健学科看護学専攻), 岩田英津子, 大塚大樹, 緒方志保, 高村静巴, 伝田有希, 深田綾, 船橋英里佳, 三宅留夏, 山越恵, 武藤香織:信州医学雑誌 53巻6号 Page421-424(2005.12)
■心身医学
- 心身医学と社会,環境との関わり 心身相関の医学より一歩先へ 災害における心身医学 阪神淡路大震災,新潟県中越地震の現場の経験から
- 村上典子(神戸赤十字病院 心療内科), 小笹裕美子, 村松知子:心身医学 46巻7号 Page655-660(2006.07)
Abstract:当院心療内科は,1995年1月の阪神淡路大震災・被災地での心身医学的ケアを目的に,1996年に開設された.また,震災から約10年後の2004年10月の新潟県中越地震では,心療内科スタッフは日本赤十字社の災害救護の一員として,全員被災地に赴いた.その際,感冒,高血圧,不眠・不安,便秘など,被災というストレスフルな背景に配慮した心身医学的ケアが必要とされた.震災10年後の心療内科受診患者を対象としたアンケート調査では,39%が「震災と今の自分の病気は関係がある」と考えており,特に,転居,失職(転職),家族構成の変化など震災後生活変化の大きかった者に限ると,その割合は68%にも達した.災害においては,急性期から復興期にわたり,身体的,精神的,社会的,スピリチュアルな全人的ケアが必要とされ,今後の心身症を防ぐためにも,長期的視野に立った心身医学的介入が災害直後の急性期から必要と考える.
■腎不全を生きる
■生活と環境
- 新潟県中越大震災被災地におけるネズミ・衛生害虫の生息状況調査と駆除作業について
- 川上直也(新潟県福祉保健部 生活衛生課):生活と環境 50巻12号 Page19-24(2005.12)
■精神医学
- 新潟県中越地震・東京都こころのケア医療救護チームの活動 震災被災地での初期精神保健活動の実際
- 菅原誠(東京都立中部総合精神保健福祉センター), 福田達矢, 坂井俊之, 熊谷直樹, 野津眞, 川関和俊:精神医学 47巻9号 Page1017-1024(2005.09)
Abstract:新潟県中越地震における東京都こころのケア医療チームの活動を,震災被災地での初期精神保健活動をめぐって,阪神・淡路大震災での支援活動と比較して報告した.阪神・淡路大震災では「都市型」の震災時の心のケア対策の手法について多くが論じられてきたが,今回のような「農村型」の震災に対しての具体的な支援のあり方に関する知見は乏しく,今回の震災から「農村型」の援助手法についての蓄積が今後望まれる.最終的には,本チームの援助に頼らない,通常の地域精神保健活動の枠組みの中で被災者のメンタルヘルスマネジメントがなされることを目標に活動し,地域の保険師に助言しスーパーバイズすることで一定の成果は挙げられたと考えている.
-
特集【災害精神医学の10年 経験から学ぶ】
- 自然災害 新潟県中越地震における災害時精神保健医療対策
- 後藤雅博(新潟大学 医学部保健学科), 福島昇:精神医学 48巻3号 Page255-261(2006.03)
- 新潟県中越地震が子どもの行動に与えた影響
- 遠藤太郎(新潟大学 大学院医歯学総合研究科精神医学分野), 塩入俊樹, 鳥谷部真一, 赤澤宏平, 桑原秀樹, 染矢俊幸:精神医学 49巻8号 Page837-843(2007.08)
Abstract:新潟県中越地震後の子どもの行動変化に影響する因子を明らかにするため、就学児・未就学児を含めた683名を対象としてアンケート調査を実施した。著者らが先に実施した研究では、震災後38%の子どもに行動変化が生じ、行動変化の発現には親の精神状態が影響を及ぼしていることを報告したが、今回の結果では、けが、病気、家屋の被害などの因子も子どもの行動に影響を与えること、さらに親の精神状態が悪いほど行動変化が長期間持続するなど新たな知見が得られた。以上から、震災時の子どもの外傷性精神症状の予防・治療には、物質的援助や子ども自身のケアとともに、親への精神的サポートが重要であることが示唆された。
■精神科
■精神科看護
■精神認知とOT
■全国自治体病院協議会雑誌
- 「新潟県中越地震」の状況と対応・課題(中越地域病院を中心)について
- 富永一郎(新潟県立中央病院):全国自治体病院協議会雑誌 44巻7号 Page1041-1042(2005.07)
- 災害時における携帯型超音波装置の有用性とその役割 新潟中越地震医療支援活動を中心に
- 田村周二(神戸市立西市民病院 臨床検査技術部), 渡辺弘之, 橋詰美由樹, 岡田由有子, 天王寺谷慶吾, 山口達男:全国自治体病院協議会雑誌 45巻5号 Page123-126(2006.05)
Abstract:新潟中越地震における医療支援活動に際し,当院のスタッフ4名がバッテリー方式の携帯型超音波装置を持参し,避難所を中心に実施した活動について報告した.胸痛を訴えた中年男性に携帯型超音波装置による心臓検査を実施し,救急隊により市内の病院へ搬送した事例を経験しており,このほか,震災時に多くみられる座滅症候群による循環不全の重症度評価や,高齢者の車中泊に多くみられる下肢腫脹に伴う肺塞栓の診断にも有用であると考えた.
- 新潟県中越沖地震における医療救護活動
- 鈴木貴博(川崎市立川崎病院), 須田佳子, 神山由美子, 五十嵐亞子, 望月明弘:全国自治体病院協議会雑誌 47巻1号 Page94-99(2008.01)
■総合臨床
- 【血栓塞栓症のすべて】 新潟県中越地震における深部静脈血栓症
- 田中純太(新潟大学医歯学総合病院 第二内科), 榛沢和彦, 鈴木栄一:綜合臨床 55巻7号 Page1813-1816(2006.07)
Abstract:平成16年10月23日17時56分,台風一過の土曜日,新潟県を大きな揺れが襲った.新潟県中越地方を震央とし深さ13kmを震源とする,マグニチュード6.8の平成16年新潟県中越地震(以下中越地震)である.最大震度7は平成7年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)に匹敵し,有感地震は累計961回を超えた.人的被害は死者59名,負傷者4,795名であったが,建造物被害は160,935棟で,避難被災者は最大で103,178名に及んだ.中越地震では,圧死は16名で焼死はなかったが,避難生活に伴う健康被害が目立った.とくに,肺血栓塞栓症(以下PTE),たこつぼ型心筋症は,震災時の健康被害としては,今回特記すべき病態であろう.中山間地を襲った直下型の強い本震と長期余震活動が,多くの被災者に車中泊を含めた長期避難生活を強いることになり,これら病態の背景をなしたとみなせる.本稿では,中越地震におけるPTEと深部静脈血栓症(以下DVT)の実態を報告し,今後preventable deathとして対応が必要なDVT/PTEの予防対策を講じる.
■地域医学
■調剤と情報
- 新潟県中越地震における新潟県薬剤師会の対応
- 佐久間明三(新潟県薬剤師会), 山岸美恵子:調剤と情報 11巻3号 Page330-334(2005.03)
■電子情報通信学会技術研究報告
■電子情報通信学会技術研究報告(MEとバイオサイバネティックス)
- 大災害時診療支援ME機器システムの構築に関する基礎研究 災害時バイタルサイン計測機器における必要条件の検討
- 川畑諒一(長岡技術科学大学 災害時ME研究会), 織田豊, 寺島正二郎, 鈴木仁, 佐橋昭, 内山尚志, 福本一朗:電子情報通信学会技術研究報告(MEとバイオサイバネティックス) 106巻81号 Page13-16(2006.05)
Abstract:2004年は中越地震やインド洋沖大津波など大規模自然災害に見舞われた年であった.中越地震では,1995年の5000人以上の犠牲者を出した阪神淡路大震災の教訓を活かせたために,地震による二次災害も少なく,犠牲者が51名程度となっている.このような大規模自然災害が起きた場合,ライフラインも途絶え,通常診療機器やカルテなども使用不可能な状況になると考えられ,現場の医師は緊急診療を実施しなければならない.本研究では,大規模自然災害等においても血圧・体温・脈拍などの最低限のバイタルサインを簡易に計測・記憶・伝送が行え,なおかつ堅牢性,操作性等を備えている機器の開発が必要であることから,まず災害時におけるバイタルサイン計測機器に着目し,数種類の血圧計を対象とした基本的性能試験を行った.その結果を踏まえた上で,災害時バイタルサイン計測機器における必要条件の検討を行うことを目的とし,本研究を基礎としてessential drugとその常備方法などのハード面および,緊急時医療通信システムなどのソフト面を網羅する総合的な災害時医療支援システム及び機器の開発をその最終目的とする.
- 大災害時高抗堪性診療ME機器システムの研究
- 佐橋昭(プロジェクトアイ), 内山尚志, 織田豊, 福本一朗:電子情報通信学会技術研究報告(MEとバイオサイバネティックス) 106巻81号 Page17-20(2006.05)
Abstract:2004.10.23の新潟中越大地震において,長岡技術科学大学福本一朗教授は医師として震災救急診療に携わったその貴重な経験から『被災地医療の孤立化を防ぐ救急診療支援システム』の確立が急務であることを強く認識して構想したものである.それは,救急医療活動では不眠不休で多数の被災者を治療しなければならず,その結果治療関連情報の蓄積も出来ず,支援・連携連絡も出来ない状態となった.この状況の中では,バイタルサイン機器,携帯電話等電源・通信網停止で使えず,これに対応する手段,すなわちシステムが不可欠であると思った.本研究は,災害時の救急診療に向く特別な医療機器,通信機器,記録機器,電力供給源を創り,これらと医薬物質等の一式を抗堪性,耐火性,耐水性のキャリーボックスに収納した,いわゆる災害時救急診療支援システムの開発実用化に向けた基礎研究である.災害時の人命救助には是非とも必要で,なんとしても開発・実用化すべきというものであるとの認識の下に,本課題への強い協力の意志を持ち,永年医療・福祉機器の開発に従事してきた経験を基にして企業として当"災害ME研究会"に参画し,基礎研究から着手している.
■東京小児科医会報
■東京都病院薬剤師会雑誌
■陶生医報
- 透析医療における震災に対する危機管理
- 鈴木藍子(公立陶生病院 臨床工学部), 松本陽子, 市橋孝章, 村井俊文, 瀬嵜智晴, 中島修二, 酒井龍之, 西原裕幸, 春田良雄, 加藤博久, 工藤信隆, 児玉泰, 長江宏則, 伊藤一孝:陶生医報 21号 Page67-71(2005.08)
■透析ケア
■糖尿病ケア
特集・今こそ取り組む災害時 糖尿病対策
- 新潟県中越地震の教訓 そのとき、医療人としてどう行動すべきか
- 八幡和明(新潟県厚生農業協同組合連合会長岡中央綜合病院):糖尿病ケア 5巻3号 Page280-285(2008.03)
- 新潟県中越地震の教訓 阪神・淡路大震災後の提言は実行されたか
- 鴨井久司(長岡赤十字病院 糖尿病内分泌代謝センター):糖尿病ケア 5巻4号 Page385-389(2008.04)
■とちぎ精神衛生
■トラウマティック・ストレス
特集【新潟県中越地震】
- 新潟県中越地震における被災者支援について
- 福島昇(新潟県精神保健福祉センター):トラウマティック・ストレス 4巻2号 Page105-114(2006.09)
Abstract:新潟県中越地震後の最初の2ヵ月間においては、日本各地から派遣された、こころのケアチームが精神保健対策の中心として活発に活動した。阪神・淡路大震災から10年を経て、災害時の精神保健福祉対策が大きく前進したことは確かであるが、こころのケアチーム活動のコーディネートや支援者のメンタルヘルスの問題など、あらたな課題が浮かび上がった。被災から1年6ヵ月を過ぎ、被災者の生活には格差が生じつつあり、心の健康への影響が懸念されている。中長期ケアの主体となる市町村のケア体制には、徐々に違いが生じ始めており、広域的な視点における対策の見直しが求められている。今回、中越地震後の精神保健対策を、急性期と中長期ケアに分けて報告するとともに、被災者支援における課題について若干の考察を加えた。
- 新潟県中越地震における学校現場での臨床心理士によるこころのケア活動
- 神村栄一(新潟大学 教育人間科学部), 藤田悠紀子, 五十嵐透子, 宮下敏恵, 小林東:トラウマティック・ストレス 4巻2号 Page115-125(2006.09)
Abstract:新潟県中越地震(2004年10月23日発生)では、震災直後から新潟県から要請を受けた臨床心理士が、小中学生を対象とした"こころのケア"に関わった。それらは、(1)ショックを受けた子どもたちへの対応や、心理教育の進め方についての教職員を対象とした説明会の実施、(2)児童・生徒ととりまく大人たちの心理的状況の継続的な把握と分析、(3)震災後のこころのケアを目的としたカウンセリングの開始と継続(2006年も継続中)からなっていた。これらの活動の経過と成果について、この震災の特徴との関連から論じ、さらに、学校現場への緊急支援と、それに続く臨床心理学的支援としての学校カウンセリング活動のあり方について考察した。
- 地元児童精神科医療施設からみた新潟県中越地震
- 藤田基(国立病院機構新潟病院 小児科):トラウマティック・ストレス 4巻2号 Page127-134(2006.09)
Abstract:新潟県中越地震(2004年10月23日発生)では、震災直後から新潟県から要請を受けた臨床心理士が、小中学生を対象とした"こころのケア"に関わった。それらは、(1)ショックを受けた子どもたちへの対応や、心理教育の進め方についての教職員を対象とした説明会の実施、(2)児童・生徒ととりまく大人たちの心理的状況の継続的な把握と分析、(3)震災後のこころのケアを目的としたカウンセリングの開始と継続(2006年も継続中)からなっていた。これらの活動の経過と成果について、この震災の特徴との関連から論じ、さらに、学校現場への緊急支援と、それに続く臨床心理学的支援としての学校カウンセリング活動のあり方について考察した。
- 新潟県中越地震における精神保健医療チームの活動の実態 こころのケアチームのアンケート調査から
- 中島聡美(国立精神・神経センター精神保健研究所 成人精神保健部), 金吉晴, 福島昇, 島田恭子:トラウマティック・ストレス 4巻2号 Page135-144(2006.09)
Abstract:2004年10月23日に発生した新潟県中越地震では、全国から多くの精神保健医療チームが派遣され支援活動を行った。その活動の実態を把握するため、派遣されたチームを対象に2005年2月自記式のアンケート調査を行い、86チームから回答を得た。派遣チームの活動は、避難所や在宅被災者への巡回訪問が活動時間全体の約70%を占めていた。また震災後4週間未満に派遣されたチームでは、4週間以降のチームに比べ有意に派遣日数が長く(z=-2.3,p=0.02)、在宅精神疾患患者の診察・相談件数(z=-2.2,p=0.03)、処方箋数(z=-2.2,p=0.03)、他の医療からのコンサルテーション件数(z=-3.8,p<0.01)が多く、抗精神病薬(z=-2.1,p=0.03)および身体疾患治療薬(z=-2.4,p=0.02)の需要が高いなど時期によって活動内容に違いがあることが示された。被災地外部からの精神保健医療活動は、基本的にはアウトリーチ活動が中心であるが、被災後の時期に合わせた柔軟な対応を行うことが必要である。
■ナーシング・トゥデイ
■長岡看護福祉専門学校紀要
■長岡赤十字病院医学雑誌
■難病と在宅ケア
■新潟医学会雑誌
特集・災害医療の実情と展望 新潟県中越地震の経験から
- 中越地震における新潟大学整形外科の対応
- 荒井勝光(新潟大学 大学院整形外科学分野), 遠藤直人:新潟医学会雑誌 120巻1号 Page2-6(2006.01)
Abstract:2004年10月23日(土曜日)に発生した中越地震に対し,新潟大学整形外科は発生早期から対応に当たった.まず,医歯学総合病院の整形外科病棟入院患者の異常がないこと,医局員の安否に問題ないことを確認した.また当科の方針として,第一線で救急対応に当たる中越地区の整形外科医を応援することとした.一方で医歯学総合病院には活用できる対応マニュアルがないとのことから,当科単独で早急に情報を集めることとした.しかし,電話が通じない病院が多く,地震当日は,小千谷病院,長岡中央病院,立川病院と連絡が取れなかった.新潟県の福祉保健部とも相談したが,道路状況等不明な点が多く2次災害の危険性もあり,残念ながら当日は応援には行くことを断念した.翌日(10月24日,日曜日)は,中越地方の各病院だけでなく県庁の福祉保健部や病院局とも連絡を取り,被害状況だけでなく移動手段等の情報を集めた.公用車を提供していただき,計13名の整形外科医が,小千谷,十日町,長岡日赤,長岡中央,立川病院に応援に出かけ,第一線で救急対応に当たった.十日町病院には陸路では到達できず,最終的にはヘリコプターで移動した.中越地区の整形外科医は自らが被災者であるにもかかわらず,献身的な医療を行っており,そこに連絡を密にして人的な応援ができたことは,非常に有意義であったと感じている.発生後6日間にわたり,昼夜にわたり応援を行った.また当科の初期対応のノウハウ,各地域の情報を,院長ならびに医歯学総合病院へ提供することで,病院としての対応,各科の対応の一助となったものと確信している.
- 新潟県中越地震に対する医歯学総合病院の医療支援
- 下条文武(新潟大学医歯学総合病院):新潟医学会雑誌 120巻1号 Page6-10(2006.01)
Abstract:新潟県中越地震(H16.10.23)に見舞われた新潟県は,山間地域の大規模自然災害としての未曾有の被害を被った.容赦なく続く余震のなか,新潟大学医歯学総合病院のスタッフは被災した医療機関ならびに被災者への医療支援活動を開始した.被災地へのアクセスや医療班の二次災害など多くの問題を抱えながらの最大限の活動を行った.しかし,多くの課題も浮き彫りにされた.この度の支援活動を通して学んだ教訓は,今後の大規模災害医療に役立つものと考える.
- 新潟県中越地震の医療支援
- 丸山弘樹(新潟大学医歯学総合病院 第二内科), 下条文武:新潟医学会雑誌 120巻1号 Page11-13(2006.01)
Abstract:平成16年10月23日に発生した新潟県中越地震で新潟県立十日町病院,新潟県立松代病院,新潟県立小出病院,新潟県立六日町病院が被災しました.10月26日から11月4日まで,第一内科,第二内科,第三内科,神経内科の4内科のボランティア医師で構成された医療チームは,これらの県立病院の医療支援をさせていただきました.この経験で得られたこと,明らかにできた課題の解決を通して,院外への医療救護班の派遣活動の質を高めることができると考えられました.
- 新潟中越地震災害医療報告 下肢静脈エコー診療結果
- 榛沢和彦(新潟大学 大学院呼吸循環外科学分野), 林純一, 大橋さとみ, 本多忠幸, 遠藤祐, 坂井邦彦, 井口清太郎, 中山秀章, 田中純太, 成田一衛, 下条文武, 鈴木和夫, 斉藤六温, 土田桂蔵, 北島勲:新潟医学会雑誌 120巻1号 Page14-20(2006.01)
Abstract:新潟中越地震の車中泊では地震による心的ストレス,窮屈な下肢屈曲姿勢,そして脱水により下肢深部静脈に血栓が発生しエコノミークラス症候群(肺塞栓症)が多発した.10/31,11/3,11/7には厚生連佐久総合病院の診療チームと計69名(男性4名)にポータブルエコーで,11/15から12/20までは厚生連魚沼病院に通常のエコー装置を設置しマスコミを通じて呼びかけ82名(男性13名)に下肢静脈エコー検査施行した.2005/2/28から3/31まで再度魚沼病院で検査した方を対象に再度下肢静脈エコーを行った.10/31-11/7に検査した69名中車中泊経験者は60名で,8名にヒラメ静脈浮遊血栓(そのうち1名はCTで肺塞栓症を認めた),14名に壁在血栓を認め,血栓陽性例は全員車中3泊以上であった.11/15-12/20の検査では車中泊は66名(6名は30日以上連泊),そのうち60名が下肢の疼痛や腫脹を訴えヒラメ静脈の充満血栓1名,9名で壁在血栓を含めた血栓を認め,血栓陽性例は全員震災直後から車中4泊以上であった.血栓陽性率は震災後からの経過時間とともに低下し12/20では10%であったが2/28から3/31の診療結果では新たな血栓も認め血栓陽性率は21.9%と上昇を認めた.11/7までの下肢静脈エコーにおける車中泊者のヒラメ筋最大静脈径は8.8±2.5mm(車中泊経験の無いヒラメ筋最大静脈径7.1±2.0mm)より有意に大(n=55,p<0.05),また血栓を認めた被災者のヒラメ静脈最大径10.0±2.6mmで血栓の無い被災者(7.5±4.4mm)より有意に大であった(n=67,p<0.0001).本診療調査により大災害時における車中泊は急性期に肺・静脈血栓塞栓症を起こすだけでなく,静脈の損傷により慢性期に反復性の血栓を生じて血栓後症候群になる危険性も大であることが示唆された.
- こころのケア対策
- 塩入俊樹(新潟大学 大学院医歯学総合研究科精神医学分野):新潟医学会雑誌 120巻1号 Page20-24(2006.01)
Abstract:本稿では,シンポジウム「災害医療の実情と展望:新潟中越地震の経験から」の中で,新潟大学精神科(以下,当科)が行った「こころのケア対策」について述べる.地震発生の翌24日,当科の染矢教授と新潟県福祉健康部健康対策課とで協議が行われ,被災地での精神科医療の一元化を図るために「こころのケアチーム」を編成し,それによる統制のとれた支援を行うことが決定された.更に同日には,精神保健福祉センターに「こころのケアホットライン」を開設.翌25日,当科と県立精神医療センターを中心に「こころのケアチーム」が編成され,我々のチームは情報収集を行いつつ,26日に現地入りした.当科の「こころのケアチーム」の活動エリアは長岡市の山古志村避難所で,当初は小千谷市も担当した.活動内容としては,各避難所を巡回・診療と,広報活動である.また,人口の多い小千谷市では,精神医療センターと協力し"こころのケア診療所"を開設した.山古志村の各避難所においては,延べ193件(93名)の巡回診察を行い,継続治療が必要な方は全て紹介状を作成して地域の医療機関での通院をして頂いている.主訴としては,不眠が一番多く,余震に対する過度の不安,食欲不振,抑うつなどもみられた.12月に入ると,被災者の方々が徐々に仮設住宅に移られ,新たな生活が始まった.この時点で災害時精神科初期医療はほぼその目的を終え,今後は中長期的な「こころのケア」を考えていく必要がある.そこで,我々新潟大学精神科では,以下の4つのケアプランを立て,村民の皆さんの負担にならないよう十分配慮し,かつ健康対策課とも密に連携しながら実践する予定である(著者抄録).
- 中越大震災とこころのケア対策
- 石上和男(新潟県福祉保健部健康対策課):新潟医学会雑誌 120巻1号 Page24-26(2006.01)
- 中越大震災が血糖コントロールに及ぼした影響 生活環境の変化からみた悪化因子
- 歌川孝子(新潟県新潟地域振興局新津支局健康福祉環境部), 池田京子, 村松芳幸, 佐藤幸示:新潟医学会雑誌 121巻2号 Page90-96(2007.02)
Abstract:新潟県中越大震災(以下、震災)で被災した2型糖尿病患者135人を対象に、震災が血糖コントロールに与えた影響及びその因子を明らかにするため、質問紙および診療録からデータを収集し関連検証型研究を行った。震災前と比較して震災後の糖尿病患者の血糖コントロールは有意に悪化していた。また、居住地では震源地以外群、自宅の被害状況では被害なし群、治療法では食事・運動群、経口薬群が有意に悪化していた。そこで、血糖コントロールの悪化因子を明らかにするために震災前・後のHbA1c値の差を目的変数とし、治療法(食事・運動群、経口薬群、インスリン注射群)、居住地、自宅の被害状況、避難所・車中泊の経験、食事を説明変数として重回帰分析を行ったところ、関与した因子は居住地と自宅の被害状況であった。今回の研究で明らかにできなかったが、震災と降雪時期が重なったため豪雪による生活環境の変化や、震災そのものに対する心理的ストレスも影響していたと推察された。
■新潟県医師会報
- 新潟県中越大震災 長岡市医師会医療救護活動報告
- 齋藤良司(長岡市医師会):新潟県医師会報 658号 Page19-23(2005.01)
- 新潟県中越地震での取り組み「病院再生への1ヵ月間」
- 高橋滋(中条病院(厚生連)):新潟県医師会報 660号 Page41-43(2005.03)
- 新潟県中越地震での取り組み
- 須賀良一(中条第二病院(厚生連)):新潟県医師会報 660号 Page43-44(2005.03)
- 新潟県の地震
- 八百枝浩(眼科八百枝医院):新潟県医師会報 660号 Page44-46(2005.03)
- 新潟県中越地震における医療活動 小千谷市 魚沼市 川口町医師会の医療活動報告
- 中村忠夫(中村内科消化器科医院):新潟県医師会報 661号 Page49-53(2005.04)
- 新潟県中越地震に被災した要援護高齢者等への対応にかかるアンケート調査について
- 渡部透(新潟県介護支援専門員連絡協議会), 吉沢浩志:新潟県医師会報 661号 Page73-79(2005.04)
Abstract:震災で介護保険の居宅サービスを受けている人が避難所や施設への入所を余儀なくされ,施設が被災したことで入所者を他の施設等から受入れることが必要になった例も少なくなかった.介護保険施設及び居宅介護支援事業者に対してアンケート調査を行った.被災直後はライフライン寸断に加え,余震への不安を抱えての避難所生活は情報収集困難やネットワークシステム未整備などから利用者の安否確認にも様々な支障があった.避難所では要援護高齢者の置かれた状況の問題点や緊急入所を必要とした人の施設探し・定員超過の問題・諸サービスの計画変更などで関係者の努力による解決法と問題点が報告された.
- 新潟県中越大震災を経験して 基幹災害医療センターとしての活動を振り返って
-
内藤万砂文(長岡赤十字病院 救命救急センター):新潟県医師会報 663号 Page2-6(2005.06)
- 日常に潜む震災のリスク 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災,被災死亡者の調査結果から
-
西村明儒(横浜市立大学 医学部法医学), 山内春夫, 出羽厚二:新潟県医師会報 666号 Page2-9(2005.09)
- 日常に潜む震災のリスク 阪神・淡路大震災と新潟県中越大震災,被災死亡者の調査結果から
-
西村明儒(横浜市立大学 医学部法医学), 山内春夫, 出羽厚二:新潟県医師会報 666号 Page2-9(2005.09)
- 災害時における医師会の役割
- 今井昭雄(新潟県医師会):新潟県医師会報 669号 Page11-13(2005.12)
- 新潟県中越大震災被災地住民に対する深部静脈血栓症(DVT)/肺血栓塞栓症(PE)の診断,治療ガイドライン
- 布施一郎(新潟大学医歯学総合病院 生命科学医療センター), 相澤義房, 林純一, 榛沢和彦, 深部静脈血栓症/肺血栓塞栓症の診断・治療ガイドライン作成ワーキンググループ:新潟県医師会報 675号 Page2-12(2006.06)
- 中越地震被災地での健康相談のあり方 とくにエコノミークラス症候群への対応について
- 伊藤正一, 中越大震災被災地における健康相談のあり方検討会:新潟県医師会報 675号 Page13-14(2006.06)
- 新潟県における透析施設災害ネットワーク
- 成田一衛(新潟大学 医歯学総合研究科腎・膠原病内科):新潟県医師会報 679号 Page8-10(2006.10)
- 新潟県中越地震、車中泊避難によると考えられる肺血栓塞栓症の3例と小千谷市における下腿静脈血栓患者の実態について
- 中村忠夫(小千谷市魚沼市川口町医師会), 榛沢和彦:新潟県医師会報 686号 Page9-12(2007.05)
Abstract:新潟県中越地震に見舞われてから2年半が経過し、避難生活に伴う健康被害が注目され、特に車中泊避難による深部静脈血栓症(DVT)/肺血栓塞栓症(PE)と、強度のストレスによるたこつぼ心筋症は大災害時の健康被害として浮彫りにされた。検診を受けていない通院患者の中から肺血栓塞栓症の3例を経験した。発災直後、避難所で行った結果では受診者78例中29例に血栓を認めた。1年後の調査では受診者964例中78例に血栓を認めた。2年後の調査では新たな受診者350例中21例に血栓を認めた。血栓保有者の中で経時的に経過を見ることができた68例では、1~2年後に32例は血栓が残っており、その中には消失と再発を繰り返す人がいた。また、浮遊血栓は壁在血栓化する傾向が見られた。
-
特連における災害対策について】
- 上越総合病院の災害対策について
- 籠島充(新潟県厚生農業協同組合連合会上越総合病院):新潟県厚生連医誌17巻1号 Page1-3(2008.03)
- 当院の災害対策について
- 川崎昭一(新潟県厚生農業協同組合連合会佐渡総合病院):新潟県厚生連医誌17巻1号 Page4-5(2008.03)
- 中越沖地震を体験して
- 小林勲(JA新潟厚生連刈羽郡総合病院 内科):新潟県厚生連医誌17巻1号 Page5-15(2008.03)
- 新潟県中越地震を経験して(第一報)
- 山岸朱理(魚沼病院(厚生連) 薬剤部), 入倉律子, 庭野旬子, 根津勝, 山田加代子, 古川洋:新潟県厚生連医誌17巻1号 Page78-81(2008.03)
Abstract:平成16年10月23日、当院の所在する新潟県小千谷市を震度6強の揺れが襲った。ライフラインはすべて途絶する中、幸にも建物の損害がわずかであった当院では、相次いで運ばれてくる負傷者の対応に追われた。今回医療従事者としてこの地震を振り返った。災害時の体制の確認、設備などの補強、備蓄医薬品の検討などが検討課題として挙げられたが、混乱きわまる災害時に必要なものは何よりも冷静な判断力であると感じた。
■新潟県厚生連医誌
- 新潟県中越地震被災後事業所従業員の精神的疲労のフリッカー測定による判定に関する検討(Measurement of psychic fatigue by a flicker in our employees suffering the Mid Niigata Prefecture Earthquake in 2004)(英語)
- 五十嵐俊彦(新潟県厚生連病理センター):新潟県厚生連医誌14巻1号 Page7-9(2005.03)
Abstract:地震被災事業所従業員における精神的疲労の程度をフリッカーを用いて測定した.対象は13名の男女で,ヒロボー社製メピカによる点滅光源の識別周波数により分析,その際,疲労度の判定は,業者作成の疲労判定表に基づいた.結果は,疲労の5段階評価上,3.3±0.2で,健康エリアと判定された.本分析は,被災地に居住する従業員の精神的疲労を客観的に判定でき,作業管理と健康管理上,有意義であったと考えられた.
■新潟大学医学部保健学科紀要
- 地震被災者の心情に関する分析 記録「震度7」を題材に
- 上野公子(新潟大学 医学部保健学科看護学専攻), 兵頭慶子:新潟大学医学部保健学科紀要 8巻2号 Page23-30(2006.03)
Abstract:新潟県中越地震の体験記録「震度7新潟県中越地震を忘れない」を題材にして,被災者の心情とその様相を分析した.総数71のデータから一人の被災者の心情として「混乱」「衝撃」「恐怖」などの13個の様相が明らかとなった.これらの心情が表現された時期をみると,「混乱」「衝撃」「恐怖」は被災直後から見られ,その後それらは一旦消失し,地震に伴い変化した状況を目の当たりにした時点で再び表現されていた.「あきらめ」「怒り」「解放」は被災初期にみられたのみであった.「心配」は被災3日目から見られ,その後も続いた.「諭旨」「期待」「受容」は被災1ヵ月後の被災者との会話や地震前と変わらない自然に触れた際に表現されていた.
- 2つの自然災害と応急仮設住宅住民への支援活動
- 青木萩子(新潟大学 医学部保健学科看護学専攻), 齋藤君枝, 兵頭慶子, 永田明, 清水詩子, 後藤雅博, 渡辺洋子, 藤原直士, 佐山光子, 関島香代子, 若杉麻里, 小池武嗣:新潟大学医学部保健学科紀要(1345-2576)8巻3号 Page97-102, 2007
■新潟薬科大学研究報告
■西九州大学・佐賀短期大学紀要
■日赤医学
■日赤図書館雑誌
■日本足の外科学会雑誌
- 新潟県中越地震における足部外傷
- 家田友樹(魚沼病院(厚生連) 整形外科), 村山信行, 星野達, 井口傑, 須田康文:日本足の外科学会雑誌 27巻2号 Page89-92(2006.05)
Abstract:新潟県中越地震発生から12日間に著者らの施設へ来院した外傷患者453名の受傷内容を分析し,足部外傷を中心に報告した.その結果,1)受傷部位は下肢206例,上肢111例,体幹104例,頭部顔面外傷46例であった.2)下腿より遠位の外傷は139例で,内訳は挫創63例,熱傷21例,打撲21例,骨折18例,捻挫16例,腓骨神経麻痺3例であった.3)骨折の部位は踵骨6例,前足部6例,下腿骨,足関節6例であった.4)施設において震災後4日目までは単純X線撮影ができず,その中で手術の必要性があると思われた症例は,被災をまぬがれた近隣の病院へ転送となった.尚,今回の震災で来院した患者は軽症者が大半であり,病院においてトリアージタッグを使いトリアージを行う必要はなかった。
■日本看護学教育学会誌
■日本呼吸管理学会誌
- 中越地震での十日町病院の状況報告
- 山口征吾(新潟県立十日町病院 内科):日本呼吸管理学会誌 15巻3号 Page328-333(2006.04)
Abstract:直後の状況:病院機能は大きく低下したが,外傷を中心とする患者が多数来院.酸素濃縮機の使えなくなった患者も多かった.入院患者の大部分を屋外へ避難させた.数日後:大部分の患者を転院させた.安全な部屋を簡易病室にした.救護活動:避難所の巡回や予防接種を行い,救護所を設置した.問題点:情報処理,患者の搬送,連携など今後の課題が残った.
- 中越地震被災病院の患者に対応した病院からの報告
- 岩島明(長岡中央綜合病院(厚生連) 呼吸器病センター内科):日本呼吸管理学会誌 15巻3号 Page334-338(2006.04)
Abstract:新潟県中越震災で「被災しつつも診療が継続でき」「被災病院からの患者に対応した病院」としての立場で果たした診療の役割を述べ,さらに災害時のネットワークおよび医療資源の再分配について振り返る.さらに,縦割りの組織の弊害を受けないような災害時在宅酸素療法のネットワーク構築の提案について述べる.
- 災害時の緊急対応 HOTプロバイダーの役割(新潟県中越地震)
- 大山幸雄(帝人在宅医療東日本), 伊藤史, 今井弘子, 酒井章, 大橋悦夫, 大谷昌伸, 菅原重光:日本呼吸管理学会誌 15巻3号 Page339-344(2006.04)
Abstract:平成16年10月23日夕刻発生した新潟県中越地震は震度7の強震に加え,その後断続的に大きな余震が多数続き被害が甚大となった.在宅酸素療法患者(以下HOT患者)をフォローする酸素供給会社はただちに緊急体制を布き,患者の安否確認を行うとともに,その状況に応じた酸素ボンベのすみやかな供給および関係先への連絡を実施した.大規模な災害の場合,現地は通常の機能を果たすのが困難な状態に陥るため,近隣からの速やかかつ組織的な応援協力体制が必要になる.われわれは,阪神・淡路大震災を契機に災害発生時の初動,指揮命令系統,酸素供給機器の備蓄方法等について組織を挙げて取り組んできた.本稿では新潟県中越地震における緊急対応,特にHOT患者への対応と今後の課題について,酸素供給業者の立場から報告する.
- 大規模自然災害が在宅酸素使用患者に及ぼした影響 平成16年新潟豪雨・中越地震の経験から
-
谷内田容子(長岡中央綜合病院(厚生連) 看護部外来), 佐藤英夫, 岩島明, 河辺昌哲, 本間ひろ子, 神保恵子, 中山秀章, 下条文武, 長谷川隆志, 鈴木栄一:日本呼吸管理学会誌 15巻4号 Page641-645(2006.06)
Abstract:新潟県中越地域では平成16年度に,河川氾濫を伴う水害と最大震度7の大地震を経験した.災害時の在宅酸素療法(HOT)患者の安否確認,避難状況・HOT機器の対処や酸素プロバイダーとの連携について当時のカルテ・連絡資料と患者からの聞き取り調査を行い検討した.患者の安否確認は主にプロバイダーによる電話または直接訪問で行われた.多数のHOT患者が近隣の学校やコミュニティーセンターへ避難しており,避難先へのボンベ追加・濃縮器仮設で避難時を乗り切っていた.大規模災害時には避難先で酸素供給が継続できるようにプロバイダー・訪問看護等との連絡体制を確保し意思疎通を図ることが重要であった.安否確認連絡は,被災・避難患者の孤立感の軽減に有効であった。
■日本災害看護学会誌
- 新潟県中越地震で被災した子どもの健康と看護ニーズ 被災地に派遣された看護師の声から
- 加固正子(新潟県立看護大学), 井上みゆき, 片田範子, 勝田仁美, 小迫幸恵, 三宅一代, 岡田和美:日本災害看護学会誌 7巻3号 Page44-54(2006.05)
Abstract:新潟県中越地震で被災した子どもたちの状況の把握などを目的に,被災地に派遣された看護師13名を対象に,研究者らが阪神淡路大震災後に作成した小冊子「被災地で生活するこども達-看護職ができること-」(以下,小冊子)の枠組みを用いて,フォーカスグループインタビューを実施した.その結果,子どもたちの状況は<普段の生活を行おうとする子ども><積極的に自分を生かそうとする子ども><気になる症状がある子ども>の3つに分類でき,小冊子ではこれらの子どもたちへの理解と対処法についても解説していることから,被災地での支援活動に有用であると考えた.
- 新潟県中越地震で被災した子どもの健康と看護ニーズ 被災地に派遣された看護師の声から
- 加固正子(新潟県立看護大学), 井上みゆき, 片田範子, 勝田仁美, 小迫幸恵, 三宅一代, 岡田和美:日本災害看護学会誌 7巻3号 Page44-54(2006.05)
Abstract:新潟県中越地震で被災した子どもたちの状況の把握などを目的に,被災地に派遣された看護師13名を対象に,研究者らが阪神淡路大震災後に作成した小冊子「被災地で生活するこども達-看護職ができること-」(以下,小冊子)の枠組みを用いて,フォーカスグループインタビューを実施した.その結果,子どもたちの状況は<普段の生活を行おうとする子ども><積極的に自分を生かそうとする子ども><気になる症状がある子ども>の3つに分類でき,小冊子ではこれらの子どもたちへの理解と対処法についても解説していることから,被災地での支援活動に有用であると考えた.
- 緊急連絡における情報伝達手段と伝達内容の有効性の検討 新潟県中越地震における学校危機管理の課題
- 平野美樹子(長岡赤十字看護専門学校):日本災害看護学会誌 7巻3号 Page55-64(2006.05)
Abstract:新潟県中越地震で被災した看護専門学校に在籍する学生を対象に,地震発生後の緊急連絡状況についてアンケート調査を実施し,100名より回答を得た(回収率78.7%).学校では,地震発生の翌日と3日目の2回,休校等の緊急連絡を行っており,アンケート調査の結果,発災翌日の緊急連絡では8時間の時点で9割の学生が連絡を受けていたのに対し,発災3日目では同時点で連絡を受けていた学生は約5割のみであることが分かった.これは,発災翌日は休校等の情報とともに学生の安否を確認するため,情報発信元である教職員から直接安否の確認があったのに対し,発災3日目では,連絡網に沿って順次情報伝達が行われたため,発災直後よりも時間を要したと考えた.
- 子どもが入院している病棟の災害時看護 新潟県中越地震の看護師の体験から
-
井上みゆき(新潟県立看護大学), 加固正子, 片田範子, 勝田仁美, 小迫幸恵, 三宅一代, 岡田和美:日本災害看護学会誌 8巻2号 Page8-19(2006.12)
■日本在宅ケア学会誌
- 被災者と被災地に試される感受性
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中島紀恵子(新潟県立看護大学):日本在宅ケア学会誌(1346-9649)10巻1号 Page5-8(2006.09)
- 「人間」と「地域」と「くらし」を支えるということ 被災者と共に歩んできた経験を通して
- 黒田裕子(阪神高齢者・障害者支援ネットワーク):日本在宅ケア学会誌(1346-9649)10巻1号 Page9-12(2006.09)
■日本歯科医療管理学会雑誌
■日本歯科衛生学会雑誌
■日本社会精神医学会雑誌
- 新潟県中越大震災・東京都こころのケア医療救護チームの活動と学び 災害時初期精神保健医療活動のあり方
- 菅原誠(東京都立中部総合精神保健福祉センター), 福田達矢, 坂井俊之, 平井茂夫, 熊谷直樹, 野津眞, 川関和俊:日本社会精神医学会雑誌 14巻3号 Page295-305(2006.02)
Abstract:2004年10月23日17時56分に発生した新潟県中越大震災被災地に対する災害時地域精神保健医療活動の目的で,同年10月28日~11月11日まで新潟県堀之内町地域(現魚沼市)にて活動した.避難所での巡回診療に加えて,ニーズの変化に応えて居宅訪問診療,避難所での夜間および休日診療所開設,リエゾン診療などを行った.期間中に対象地域の被災者101人に対して,延べ182件の診察を行った.このうち震災を心因とした急性ストレス反応と診断された事例は26例あった.また,地域精神保健活動への支援として延べ136件の事例検討,助言を行った.ほかに学校に対する支援として,医師による教職員対象にストレス関連障害の研修,被災教職員への個別診察,被災生徒のこころのケアに関する助言を行った.今回の活動の中から, 1)現地の状態に合わせた柔軟な支援を常に考慮した活動をすること, 2)被災地での精神保健活動の要として連携システムを築き,撤退後を見据えた行動をすること, 3)チームの日常的な活動水準以上の働きは災害時にできない, 4)現地被災職員へのメンタルヘルス対策, 5)平時にしておくべきこと,等の学びと課題が得られた.
■日本獣医師会雑誌
- 新潟県中越地震による畜産被害への対応
- 篠川温(新潟県上越家畜保健衛生所):日本獣医師会雑誌 59巻9号 Page583-585(2006.09)
■日本手術医学会誌
- 手術部の安全管理 新潟県中越地震の災害医療を経験して
- 藤岡斉(長岡赤十字病院 麻酔科)日本手術医学会誌 27巻4号 Page281-284(2006.11)
■日本集団災害医学会誌
- 新潟県中越大震災被災地「長岡市」からの報告
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内藤万砂文(長岡赤十字病院 救命救急センター), 三上理, 三浦智史, 馬場順子:日本集団災害医学会誌 10巻3号 Page275-279(2006.03)
Abstract:長岡赤十字病院は基幹災害医療センターで,中越地域で救命救急センターをもつ唯一の医療機関でもある.新潟県中越大震災での長岡市の被害は限局的で,当院の損傷も軽微で救急対応可能であった.発災1時間で100名,2時間で300名の職員が自主登院した.ちょうど1週間前に平成16年度の受け入れ訓練を終えていた.訓練通りのエリア設定とトリアージタッグ運用で傷病者受け入れを行った.発災後24時間で296名が受診し,うち84名が救急車搬送,42名が入院した.予定の手術や入院の延期,入院中の慢性患者転院などの結果,受け入れは滞りなく行えた.救護班活動では翌朝に先遣隊として市内の避難所を回った.2日目からは全村避難となった山古志村民の8ヶ所の避難所の巡回診療を行った.様々な要因が幸いし救護活動は比較的スムーズに行うことができた.
- 新潟県中越地震における(社)日本透析医会災害情報ネットワークの検証
- 武田稔男(みはま病院):日本集団災害医学会誌 10巻3号 Page280-284(2006.03)
Abstract:(社)日本透析医会では災害情報ネットワーク(以下情報ネット)を組織して,ホームページ「災害時情報伝達・集計専用ページ」(以下情報伝達サイト)とメーリングリストを運用している.2004年10月23日17時56分,最大震度7の新潟県中越地震が発生し,3つの透析施設が3日から1週間にわたり透析治療不能となったため,被災施設や周辺支援施設の情報伝達と後方支援,CAPD情報伝達などを行った.情報伝達サイトには10,000を超えるアクセスと90を超える施設情報登録があり,メーリングリストには100通を超えるメールが投稿された.しかし,地震発生後2日間における各施設からの自主的な情報登録は新潟県透析施設全体の約20%であった.幸い被災地とその周辺地域の施設間には日ごろから深い交流があり,このことが災害に対しても迅速な連携と対応を可能にした.今回の地震を教訓として,さらなる周知拡大と機能充実を進めた.
- 災害亜急性期における保健活動と医療コーディネーターの必要性
- 山本光映(聖路加国際病院), 伊藤愛, 竹森志穂, 兼頭みさ子, 玉木真一, 石松伸一:日本集団災害医学会誌 11巻1号 Page7-15(2006.10)
Abstract:当院は、新潟県中越大震災における避難所のひとつ小千谷小学校にて、災害亜急性期~慢性期の12日間にわたり保健活動を行った。避難所の規模は活動初期で約二千人と大きく、本部を中心に日赤救護班など複数の組織が拠点を構えていた。当チームの役割は、避難所の衛生管理、避難者の把握・健康問題への対応であった。現地の状況に応じて活動内容も時期を追って変化した。活動の大要は、避難所の環境把握・避難者への予防策の方法獲得の推進・要介護者のフォローであった。特に災害亜急性期には保健衛生のニーズが高いことを認識したが、その対応は困難を極めた。その原因は、1)集団への効果的なアプローチ・啓発方法に関する知識不足、2)医療組織間での情報交換の不十分さであった。1)に対しては、市の健康センターと密接な情報交換により対応できたが、2)は課題も多く、各組織間の情報共有・包括的なネットワーク化を構築するコーディネーターの必要性を感じた。
- 「災害救援薬剤師」災害医療が求める薬剤師の役割 ―日本赤十字社医療救護班の新潟県中越地震での経験から―
- 松井映子(日本赤十字社医療センター 薬剤部), 丸山嘉一, 槙島敏治, 東麻美子, 佐伯康弘, 小高雅信:日本集団災害医学会誌 11巻1号 Page29-37(2006.10)
Abstract:国内外における大規模災害への即時対応のため、日本赤十字社医療センターでは、薬剤師が医療救護班の一員となり、備蓄する国内外の災害用医薬品セットを管理してきた。2004年の新潟県中越地震発災後2週間、計8人の薬剤師による救護班での活動経験を基に、災害医療における薬剤師の活動と役割に関する分析・評価を行った。薬剤師の専門性を発揮した情報提供、代替薬及び追加医薬品の選定と管理、そして地域医療機関等との協調を意識した対応は診療の円滑化に貢献し、他の救護班員から高い評価を得た。また現地での服薬指導は被災者のこころのケアともなった。今後、災害用医薬品の選定「薬のトリアージ」のための情報収集や知識の蓄積、服薬指導技術の向上、そして薬剤師相互間や他職種との連携強化が必要と考える。普段から災害医療を意識し、災害対策から積極的に携わり、災害時には的確に対応できる薬剤師「災害救援薬剤師」が求められている。
- 新潟中越地震時における重症心身障害児者サポートの実際と今後の課題
- 小西徹(長岡療育園):日本集団災害医学会誌 12巻2号 Page207-213(2007.10)
Abstract:新潟県中越地震時の重症心身障害児者サポートを急性期と亜急性~慢性期に分けてまとめた。急性期:1)入所者;当初は比較的安定していた。数日後より身体症状が増加したが短期間で通常活動に復帰できた。2)在宅障害者;連絡網や搬送手段の混乱があり、早期保護という点で問題が残った。23名が短期入所を利用され、重症児者の災害時保護として有用であった。亜急性~慢性期:激震・強震地域の障害者256名に対して地震の影響(身体の変化10、心の変化15項目)についてアンケート調査した。69.9%(身体42.1%、心58.3%)で何らかの変化を認め、障害の種類・程度や避難状況によって異なった。特に、重症心身障害や自閉症では避難所生活は増悪因子になる可能性が示唆された。障害者、特に重症心身障害児者は災害弱者の最たるものであり、地域-市町村-施設-病院といった組織化されたサポート体制を構築する必要があると思われる。
■日本小児科医会会報
■日本の眼科
■日本病院薬剤師会雑誌
大規模災害における疾患と医薬品の調査-
宮坂善之(湘南鎌倉総合病院 薬剤部), 安武夫, 清水悦子, 小瀬英司, 平川雅章:日本病院薬剤師会雑誌 42巻8号 Page1059-1062(2006.08)
Abstract:大規模災害発生時,薬剤師は医薬品を迅速,かつ的確に確保・補給する任務を担っている.そのためには必要医薬品とその数量を検討しておかなければならない.そこで,2004年に発生した新潟県中越地震とインドネシア・スマトラ沖地震において用いた診療記録より疾患と処方された医薬品を調査した.今回経験した災害は地震と津波の二次災害であり,被災地が国内と国外で異なっていたが内科的疾患は共通しており,感冒症状,不安・不眠,消化器症状が活動したどの地域においても多かった.また,必要とされた医薬品も大きな違いは認められなかった.この結果を踏まえ,初期先遣隊が被災地へ赴く際に持参すべき医薬品と具体的な数量を検討し,災害初期治療における基本医薬品リストを作成した.
■日本旅行医学会学会誌
特集【自然災害とアクシデントの旅行医学】
- 新潟中越地震を経験して
- 福成博幸(新潟県立十日町病院):日本旅行医学会学会誌5巻1号 Page80-85(2007.08)
■脳と発達
■病院
- 広域災害に備えて 災害用伝言板による連絡網構築と訓練の経験から
- 平間好弘(総合病院取手協同病院), 新谷周三:病院 66巻9号 Page765-767(2007.09)
Abstract:新潟県中越地震では、全国の救急病院に配置されている「広域災害救急医療情報システム」が利用できず、問題の一つに医療機関の情報収集が挙げられた。地域住民と職員にアンケートを行い、その結果から問題点や改善すべき点を検討した。そこで、携帯電話の災害伝書板を利用した大災害時連絡網の新システムを構築し、定期的に訓練を実施した。災害時には、全国の救急病院に配置されている厚労省の「広域災害救急医療情報システム」と一緒に設置してある通話のみの携帯電話にiモードのような機能を取り付けることを提案した。メール登録を、厚生労働省、都道府県、市町村、病院長、自院の災害対策委員長など、5ヶ所に設定することで、厚労省や自治体では、地域あるいは全国の病院の状況を把握することができ、重傷な患者さんの円滑な移送を可能になると考えた。
■福島医学雑誌
- 新潟県中越地震医療救護に参加して
- 田勢長一郎(福島県立医科大学附属病院 救急科):福島医学雑誌 54巻4号 Page357-359(2004.12)
- 新潟県中越地震被災地でのボランティアを経験して
- 加藤菜穂(福島県立医科大学 医学部法医学講座):福島医学雑誌 54巻4号 Page360-362(2004.12)
■プラクティス
- 【大震災を経験して】 糖尿病医療における危機管理 中越大震災時の糖尿病医療体制
- 鴨井久司(長岡赤十字病院 糖尿病内分泌代謝センター):プラクティス 22巻3号 Page313-315(2005.05)
- 【大震災を経験して】 阪神・淡路大震災と糖尿病管理
- 坪井修平(吉備国際大学 保健科学部):プラクティス 22巻3号 Page318-321(2005.05)
- 新潟県中越大地震時のインスリン自己注射履行に関する調査 当院通院中の患者について
- 丸山陵子(長岡赤十字病院 薬剤部), 田下国夫, 中澤保子, 佐藤正志, 鴨井久司:プラクティス 23巻3号 Page327-333(2006.05)
Abstract:地震以前からインスリン自己注射療法を施行しており,外来受診時のインスリンを受け渡す際に,アンケートを依頼し協力を得ることができた239例を対象とし,震災生活のなかでのインスリン自己注射履行に関するアンケート調査を行った.糖尿病患者教育に災害時の対応を入れる必要があり,インスリン製剤は超速効型や持効型が望ましい.災害時には使い捨てペン型が安全で,災害時に持ち出すための「これだけあれば安心セットケース」が必要であった.避難所でのインスリン供給が必要で,インスリン製剤のわかりやすい名称・識別を希望した.暗くても安全に打てる単位数の表示が可能な蛍光デジタルや,ライトがつく工夫が必要であった.糖尿病患者用の非常食の提供,適切な情報伝達システムの制度化が必要であった.
■プレホスピタル・ケア
特集【新潟県中越地震を振り返って】
- 霞が関通信 新潟県中越地震に対する対応等
- 厚生労働省医政局指導課:プレホスピタル・ケア18巻1号 Page83-88(2005.02)
■分子精神医学
- 中越地震による血圧変動
-
江部佑輔(新潟大学 大学院医歯学総合研究科内部環境医学講座(旧第2内科)), 村松芳幸, 江部達夫, 下条文武:分子精神医学 5巻4号 Page490-493(2005.10)
Abstract:中越地震被災者125名(男性45名,女性80名,平均73.9歳)において,地震の前後で実際に血圧の変動が見られるか,血圧変動の経過と心身症状の関連性について評価を試みた.その結果,長期間血圧上昇が持続した症例があり,特に男性では遅発性の血圧症状傾向が認められた.震災前年度の同時期血圧と比べても有意に震災直後の血圧は高い値を示し,1ヵ月後に改善していた.さらに男性では3ヵ月の血圧においても,前年度2月の血圧に比べて高い値を示した.このことは地震自体が血圧上昇のストレッサーであることを示している.血圧にかかわる他の要因として,中越地震は余震が長期間にわたり持続したことや,震災後から冬場に入ったことで季節変動や大雪などのストレスが影響した可能性も否定できない.
■訪問看護と介護
特集【災害時,在宅療養者をどう守るのか】
- 昨年の災害を経験して新潟県中越地震 ある看護師の小千谷での3日間 災害直後の救護活動で感じた課題と学び
- 大和田恭子(日本赤十字社医療センター 看護部):訪問看護と介護 10巻2号 Page90-94(2005.02)
- 昨年の災害を経験して 見附市における豪雨災害と新潟県中越地震に関する報告 2度の災害を経験して
- 小坂井保子(新潟県看護協会 訪問看護ステーションみつけ):訪問看護と介護 10巻2号 Page95-101(2005.02)
- 新潟県中越地震 訪問看護ステーションの状況と小千谷市総合体育館での健康相談活動
- 今出晶代(新潟県看護協会 訪問看護ステーションつくし):訪問看護と介護 10巻3号 Page224-229(2005.03)
- 新潟県中越地震 長岡市の状況と自立支援に向けた取り組み
- 小山剛(高齢者総合ケアセンターこぶし園):訪問看護と介護 10巻3号 Page230-234(2005.03)
- 新潟県中越地震 被災地への後方支援に関わって
- 長谷川まり子(南魚沼市中央在宅介護支援センター):訪問看護と介護 10巻3号 Page235-240(2005.03)
- 新潟県中越地震 うかじ園復旧に向けて 避難生活下の入所者とスタッフの状況
- 遠藤愛子(特別養護老人ホームうかじ園), 星野恭子:訪問看護と介護 10巻3号 Page241-244(2005.03)
■北陸と公衆衛生
特集【災害と公衆衛生】
■保団連
特集【災害医療】
■薬事
特集【災害発生!そのとき薬剤師にできること】
■薬事新報
- 新潟中越地震災害救護の薬剤師活動報告
- 大竹弘之(福岡県), 稲瀬實, 西園憲郎, 我妻仁, 石津重行, 小林一信, 中山恭一, 福田裕子, 藤掛佳男, 佐々木吉幸, 小高雅信, 日赤薬剤師会薬剤業務委員会:薬事新報 2409号 Page25-28(2006.02)
■山形県立病院医学雑誌
■理学療法ジャーナル
■臨床看護
特集・災害看護
■臨床精神医学
- 新潟中越地震発生後1ヵ月半経過時におけるこころのケア活動
- 熊谷亜紀子(富士病院), 國井泰人, 阿部清孝, 久能紀子, 岩崎稠:臨床精神医学 35巻4号 Page433-441(2006.04)
Abstract:日本精神科病院協会が開始した支援「こころのケア」チームの,新潟中越地震発生後1ヵ月半経過時における活動を報告した.被災急性期経過後のこころのケアの受容や特徴が明確になった.すなわち,被災者は被災の大変さ,恐怖感,不安感,愚痴を吐露する機会がほとんどなく,より深刻な被害を被った人々に較べれば自分は大したことないと気持ちを抑圧せざるを得なかった.当チームが開催した健康相談会は,カジュアルでオープンな,それでいて専門的アドバイスが受けられる場所となった.当チームは,精神科医師,看護師,臨床心理士,精神保健福祉士各1名づつの計4名で構成されたが,日常の病院診療から離れたフィールドワークを通して,それぞれの役割と協力体制が明確となった。
■臨床透析
特集【透析医療における災害対策】
- 透析医療と災害対策
- 杉崎弘章(府中腎クリニック):臨床透析 22巻11号 Page1467-1475(2006.10)
Abstract:1923年関東大震災後に始まった「防災対策」も,1995年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災),2004年新潟県中越地震,2005年福岡県西方沖地震を経験して,「防災対策」から「減災対策」へ移行しつつある.透析医療を継続するにはさまざまな条件があるにもかかわらず,災害時でも「患者のPreventable Deathをなくす」ために明日の透析治療を継続しなければならない.そうした条件下で,各透析施設の「災害対策マニュアル」は整備され,災害対策の要である「情報システム」も各施設・地域で整備されつつある.そして全国の透析施設を結ぶ災害時ネットワークも日本透析医会が中心となって整備されつつある.新潟県中越地震でその存在が認識され,福岡県西方沖地震で支部・全国のネットワークが見事に役立った.しかし「災害対策は日々進化」している.この稿では,いくつかの問題点と対策について提示する.
- 災害に学ぶ 過去から 2004年新潟県中越地震 教訓と対策、およびエコノミークラス症候群への配慮
- 鈴木正司(信楽園病院腎センター):臨床透析 22巻11号 Page1491-1497(2006.10)
Abstract:大地震では透析治療の継続も困難となり,患者の生命の危機に直結する.新潟県中越地震でも3施設で透析治療が不能となったが,断水,停電,ガス供給停止のほかにも,水処理や透析液作製などの大型装置の移動・転倒も原因であった.しかし近隣および遠隔地の透析施設との連携により,患者の治療は継続できた.そこでは情報収集と発信,広域での情報共有の重要性が明らかとなった.緊急離脱,患者監視装置の固定などに関して従来の発想が否定された.また,新たにエコノミークラス症候群の発症が注目された.
- 災害に学ぶ 過去から 2004年新潟県中越地震 透析医療の支援について
- 青柳竜治(立川メディカルセンター中越診療所):臨床透析 22巻11号 Page1499-1504(2006.10)
Abstract:新潟県中越地震では,停電,断水,水処理装置の破損などにより,3施設の血液透析患者約340人の透析治療が不能となった.長岡地区では,透析医が中心となり自主的に患者の受け入れ先を確保し支援体制を整えた.早期に受け入れ先が明確となり,被災地の患者に大きな混乱はなかった.地方自治体,行政,マスコミは情報収集と提供,患者搬送の支援をした.また,日本透析医会災害情報ネットワークは,刻々と変化する情報を被災地内外に提供し支援した.さらに,新潟地区や県外の透析施設では,入院透析患者の受け入れと透析スタッフ派遣を行い,遠方から被災地を支援した.
- 災害時の対応 現在 全国的災害情報ネットワーク
- 武田稔男(みはま病院), 吉田豊彦:臨床透析 22巻11号 Page1511-1516(2006.10)
Abstract:災害対策は,施設ごとの危機管理,地域透析施設間や関連組織との連携,行政の支援,情報の共有手段が重要である.(社)日本透析医会では,関連する各組織との情報ネットワークおよびホームページと電子メールを利用した災害情報共有システムを構築し,運営してきた.本ネットワークは,新潟県中越地震においても情報の共有に利用され有用であったと評価している.今後はさらなる周知拡大に加え,コンピュータがなくても情報登録や確認ができるシステム,発災時に施設情報発信を促すシステムなどが必要である.また地域施設間の人的交流は,災害時における円滑な協力体制構築にとって重要である.
- 【透析医療における災害対策】 災害時の対応 現在 検証された対策と今後の問題点
- 赤塚東司雄(府中腎クリニック), 山川智之:臨床透析 22巻11号 Page1517-1524(2006.10)
Abstract:透析医療における災害対策は,1978年宮城県沖地震に始まり,1995年阪神・淡路大震災を経て広域化がはかられた.その後,提唱されてきた対策が検証される機会をもたなかったが,2003年十勝沖地震,2004年新潟県中越地震,2005年福岡県西方沖地震を経験することで多くの検証がなされた.これらの地震の経験から,地域密着型災害は現在の対策で対応可能であることが示された.しかし,今後,首都圏直下型地震などの都市型災害に対する対策は万全ではない.これまでに地域密着型災害対応で有用だった対策(患者監視装置やベッドのキャスター,ROや透析液供給装置の固定,患者のグループ化による情報伝達など)を十分に浸透させることで,減災は可能であると考えている.個々の被害が小さくなることで,総体としての被害量を小さくすることが重要である.それが,都市型災害の特徴である「対応しきれないほど多数の被災者」を,なんとか対応しきれる数に減じることにつながる.
- 災害を迎え撃つ 未来へ 大都市型巨大災害 東京都23区の透析施設における災害への取組み
- 秋葉隆(東京女子医科大学附属腎臓病総合医療センター), 石森勇, 村上淳, 金子岩和:臨床透析 22巻11号 Page1551-1557(2006.10)
Abstract:阪神・淡路大震災は初めて人口密集地域を襲った大規模な透析施設の被災として,透析医療に携わるものにとって貴重な教訓となった.2004年10月23日,震度7の地震が新潟県中越地方を襲ったときこの教訓は活かされたであろうか.透析室の被害状況は3病院336名が治療の場を失い,バスなどで他施設へ搬送治療を行い,透析施設の機能は約1週間で復旧した.この直下型地震で被害が最小限に抑えられたのは,地域の透析医の連携で患者移動がスムースにいったことがあげられる.この教訓から都区部での直下型地震に対する災害対策を考えるとき,災害により透析不能となった患者をどこで透析をするのかという,代替施設確保がもっとも中心に据えられる.これに対応するために,2005年,東京都区部災害時透析医療ネットワークが立ち上げられた.この動きを紹介し,人口密集地における直下型地震対策について述べる.
- 新潟県中越沖地震 新潟県中越地震後の新潟県災害時透析医療体制の検証
- 成田一衛(新潟大学 医歯学総合研究科腎・膠原病内科学), 大森健太郎, 下条文武:臨床透析 23巻12号 Page1853-1854(2007.11)
■老年社会科学
■救急・災害医療ホ-ムペ-ジ/
救急・災害医療 文献集/ 論文表題集(目次)
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