平成13、14年度 課題研究
 
『 循環器撮影(IVR)における被曝線量の全国調査 』
           
             弘前大学医学部附属病院    木村 均

             秋田成人病センター      土佐 鉄雄
             岩手医科大学附属病院     村上 龍也
             東北大学医学部附属病院    立花 茂
             NTT東北病院        大久 敏広
             山形大学医学部附属病院    佐藤 俊光
             福島県立医科大学附属病院   久保田 浩
             弘前大学医学部附属病院    神 寿宏
             新潟大学医学部附属病院    吉村 秀太郎
1.はじめに
 近年、循環器領域においては使用するデバイスの発展進歩と共に、新しい手技も考案され
IVRの適用となる症例が増えてきている。IVRでは、診断カテーテル検査に比較し長時間の透視、多数回の撮影となることが多く、被曝線量の増大を招きこれに起因する障害も報告されている。これをうけIVR時の被曝管理や線量測定については、多くの施設で精力的に行われ被曝防護技術の開発に貢献している。しかし、検査中に使用できる適切な線量計も限られている事や、また撮影法の相違等により容易に施設間での比較ができないのが現状と思われる。
 我々は被曝線量低減対策を目的とし平成
910年度の課題研究にて『被検者被曝線量の実用的な測定方法』について検討を行い、結果を『被曝低減へのアプローチ』として東北循環器撮影研究会より発刊した。また東北循環器撮影研究会のホームページ中にも冊子として掲載中である。更に測定機器を使用する事なく被曝線量を求める方法として、X線条件等より計算による算出法である『全国循環器撮影研究会皮膚線量推定プログラム』を提唱し配布を行った。これにより測定器を持たない施設においても、被曝線量の算出と施設間での被曝線量の比較検討が可能となった全国的な調査では、測定器を多くの施設に配布または巡回し測定するのは不可能である。そこで今回IVR時の撮影条件等について全国にアンケート調査を行い、このプログラムより被曝線量を求め循環器撮影におけるIVR時での被曝線量として報告することとした。
 

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 平成13年度 『 循環器撮影(IVR)における被曝線量の全国調査 』
 平成14年度 『 循環器撮影(IVR)における被曝線量の全国調査』       
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