2003.1.27
Report No.7
臨床 5

小児心疾患に対するIVR
                        埼玉県立小児医療センター 増田 和浩
                                (循環器撮影技術研究会)
はじめに
 バルーン心房中隔欠損作成術(Balloon Atrial Septostmy ; BAS)、バルーンカテーテルによる弁や、血管などの拡張術に始まった小児循環器領域に対するCatheter Interventionは、現在のところ動脈管開存(Patent Ductus Arteriosus ; PDA)の閉鎖術を確実に達成し、最近のNew dwviceの進歩とともに心房中隔欠損(Atrial Septal Defect ; ASD)から、心室中隔欠損(Ventricular Septal Defect ; VSD)へと適応の拡大が試みられている。
 小児専門病院や大学病院の小児循環器領域において、現在施行されている主なインターベンションは、バルーン心房中隔欠損作成術(BAS)、バルーンによる経皮的弁成形術(Balloon Dilatation Valvuloplasty ; BDV)、バルーンによる経皮的血管成形術(Balloon Dilatation Angioplasty ; BDA)、ステント(Stent)の挿入、コイルによる塞栓術(Coil embolization)などが挙げられる。当センターにおいても、BAS、BDV、BDA、Coil embolization、 stent留置は日常的に行われるようになった。
 近年、小児循環器領域のインターベンションの症例数は増加しており、当センターでもここ数年、心臓カテーテルに占めるインターベンションの割合は、年間20%前後で推移している。これは、deviceの進歩とともに、より複雑な心内修復術の手術成績が向上し、術後の血管狭窄などの症例が増加していることに由来するものと考えられる。そこで小児循環器領域のインターベンションについて、技術的な視点を中心に紹介した。
1.バルーン心房中隔欠損作成術(BAS)
2.バルーンによる経皮的弁成形術(BDV)と経皮的血管成形術(BDA)
 2.1バルーンによる経皮的弁成形術(BDV)
 2.2バルーンによる経皮的血管成形術(BDA)
3.ステント
4.塞栓術
5.アブレーション
6.おわりに
 6.1小児領域のインターベンション撮影技術の要点
 6.2小児領域におけるIVRの今後





小児心疾患に対するIVR
       
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