2002.7.22
Report No.4
臨床 2

冠動脈の血管内超音波法
                        秋田県成人病医療センター 加藤  守
                                (東北循環器撮影研究会)
1.はじめに
血管造影(Coronary Angiography)は1940年代に初めて実施されて以来、現在でも冠動脈疾患の診断において”ゴールドスタンダード”な方法である。しかし、1980年代初期に始まったカテーテルを用いたインターベンション治療が、時を経て普及するとともに、血管造影法のもつ限界が明らかになってきた。これは冠動脈造影が基本的に動脈内腔の平面的、二次元的な画像を得るものである事に起因している。病変部の形状・形態がつかみにくく、さらに、インターベンション施行中に起こったプラークの破砕(fracture)や分裂(disruption)は、血管造影のみで検出および解析する事は難しい。その様な血管造影の欠点を補うような冠動脈画像の必要性が強調される事になった。
 1956年にCieszynskiがカテーテルと超音波を組み合わせて犬の心室を計測したのに端を発し、血管内超音波Intravascular Ultrasound:IVUS)は、1980年代後半から欧米で、血管内腔から血管の横断像を得る事が出来る新しい診断法として臨床的研究が盛んに行なわれる様になった。特にvascular interventionの際の有効性に期待がもたれた。
 最初のIVUSカテーテルは8フレンチであった。1988年までにカテーテルは5〜6フレンチに細小し、冠動脈近位部を安全に評価する事が可能になった。画質は許容範囲に達していたが、カテーテルの細小化が進められ、1994年には、2.9フレンチにまで達した。このサイズであれば、現在標準的にインターベンション処置が行われている血管について、IVUSを基に分析する事が可能である。
 過去数年、日本では冠動脈のIVUS普及率はめざましく、これは主に、STENT・DCA・Rotablator等、いわゆるNew Deviceを使用した治療法が一般化したためであり、その術前術後評価において、IVUSの有用性が認められたためである。
2. 原理
 2.1 パルスエコー法
 2.2 IVUSカテーテル
 2.3 周波数と分解能
3. 臨床
 3.1正常血管像
 3.2 POBA ( plain old balloon angioplasty
 3.3 DCA ( directional coronary atherectomy )
 3.4 血管解離
 3.5 STENT
 3.6
4. 将来の方向性




『 冠動脈の血管内超音波法 』
(PDFファイル 2138KB)
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