活動報告

2015年5月22日
ユースメンタルヘルス講座 成果報告会
2014年10月~
全学自由研究ゼミナール
2014年5月~
東松島市職員等の心の健康維持事業
2014年5月23日
ユースメンタルヘルス講座 成果報告会
2014年4月~
東京大学医学部 臨床研究者育成プログラム
2014年1月~
東京大学文学部 「精神医学」
2014年1月24日
宮城県東松島市民生委員自殺対策研修
2014年1月23日
宮城県自殺対策緊急強化事業
思春期・青年期支援者向け自殺予防研修
~人と人とのつながりがこころの健康につながる~
2013年12月15日
全生活支援の中でのメンタルヘルス専門家の役割と国境・県境を越えた学際・職際連携を考える東日本大震災長期支援のための国際遠隔連携シンポジウム
2013年11月24日
第17回日本精神保健・予防学会 理念共有セミナー 報告
2013年11月20日
第43回日本臨床神経生理学会 教育講演 発表報告
2013年11月8日
第43回日本臨床神経生理学会 シンポジウム 発表報告
2013年10月4日
第21回日本精神科救急学会学術総会 シンポジウム 発表報告
2013年5月24日
第109回精神神経学会学術総会 シンポジウム 発表報告
2013年5月2日
ユースメンタルヘルス講座 成果報告会
2012年11月18日
第42回日本臨床神経生理学会 シンポジウム 発表報告
2012年10月15日
全学自由研究ゼミナール
2012年5月18日
ユースメンタルヘルス講座 成果報告会
2012年4月~
精神医療スタッフ研修プログラム 第1期
2012年4月23日~
平成24年度東松島市震災支援
2012年4月19日
東京大学文学部 「精神医学」
2012年4月7日
東京大学医学部 臨床研究者育成プログラム 春の研究報告会
2012年3月20日
新学術領域「精神機能の自己制御理解にもとづく思春期の人間形成支援学」総括班会議
2012年3月15日~17日
第7回日本統合失調症学会
2012年3月13日
杉並区家族会講演会「ここまでわかった・ここまで変わった精神疾患の研究と治療・支援」
2012年3月10日
世田谷区家族会講演会「ここまでわかった・ここまで変わった精神疾患の研究と治療・支援」
2012年2月23日~29日
英国コホート研究拠点視察(Cambridge,London,Bristol)
2012年2月15日
思春期コホート国際スーパービジョン会議
2012年2月13日
マーカス・リチャーズ先生講演会「人生早期の心身の発達と生涯のメンタルヘルス」
2012年2月4日
第4回不安障害学会 シンポジウム
2012年12月13日
職業能力開発総合大学校研修(神奈川)「精神障がい者とのコミュニケーションのポイント」
2011年12月3日・4日
第15回精神保健・予防学会
2011年12月2日
思春期コホート国際スーパービジョン会議
2011年12月1日
ルイーズ・アーセナルト先生講演会「小児期・思春期の発達とメンタルヘルス~2つのコホート研究の経験から~」
2011年11月30日
早期支援ケースマネジメント・認知行動療法スーパービジョン
2011年11月29日
ポール・フレンチ先生ワークショップ「早期精神病への認知行動療法 How To Do」
2011年10月~
東京大学医学部附属病院 臨床研究者育成プログラム
2011年10月~
東京大学全学自由ゼミナール 「ユースメンタルヘルスの学融合的理解」
2011年10月30日
新学術領域「精神機能の自己制御理解にもとづく思春期の人間形成支援学」総括班会議(外部リンク)
2011年9月23日
新学術領域「精神機能の自己制御理解にもとづく思春期の人間形成支援学」キックオフシンポジウム(外部リンク)
2011年9月20日-21日
思春期コホートセットアップ会議
2011年9月6日
障害者職業能力開発校研修(東京)「精神障がい者とのコミュニケーションのポイント」
2011年 8月27日-28日
平成23年度 第2回 早期支援ケースマネジメントRCT研修会
2011年8月4日
障害者職業能力開発校研修(京都)「精神障がいを支えるコミュニケーションのポイント」
2011年7月30日-31日
平成23年度 第1回 早期支援ケースマネジメントRCT研修会
2011年 7月13日
第1回ユース支援者研修会 メルボルン大学早期支援サービス ORYGEN 視察報告
2011年7月4日
練馬区障害者就労支援ネットワーク会研修会「知的・精神・発達障害者の理解と就労支援」
2011年6月24日
日本医学会総会「これからの日本を支えるこころの健康」
2011年6月15日-17日
メルボルン大学早期支援センターORYGEN視察
2011年5月30日
ユースメンタルヘルス講座 開講式
2011年4月~
世田谷区思春期相談「こころスペース」相談協力
2011年4月~
東京大学大学院医学系研究科 Mental Health Research Course
2011年3月~
宮城県東松島市精神保健医療支援活動

ユースメンタルヘルス講座 成果報告会

<日時>2015年5月22日
<場所>報告会 18時00分より 入院等15階大会議室
      懇親会 20時00分より   入院棟15階 精養軒
皆様のおかげで、開講後4年を無事に迎えることができました。第二期に入ってからも第一期に引き続き、活動を継続しております。これからも精進してまいりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。また、参加してくださった皆様ありがとうございました。

  1. 18:00-18:05  開会のご挨拶
    ユースメンタルヘルス講座 荒木 剛
  2. ユースメンタルヘルス講座及び共同研究者による研究報告 (座長:荒木 剛)
    18:05-18:15 
    「ユースメンタルヘルス講座について」
    ユースメンタルヘルス講座 荒木剛
    18:15-18:25
    「都立高校への学校医・専門医派遣事業
    〜思春期メンタルヘルス、教育現場へのアウトリーチ活動〜」
    東京大学精神神経科 金田渉
    18:25-18:35
    「こころスペース」
    ユースメンタルヘルス講座 菊次彩
    18:25-18:35
    「TOKYO TEEN COHORT研究について」
    東京都医学総合研究所 安藤俊太郎
    18:35-18:45
    「サブサンプルMRI」
    東京大学精神神経科 岡田直広
    18:45-18:55
    「こころの健康副読本、リカバリーの概念研究」
    ユースメンタルヘルス講座 金原明子
    18:55-19:05
    「リカバリーのための診察に利用する質問促進パンフレットの作成」
    東京大学精神神経科 熊倉陽介
    19:05-19:15
    「思春期のメンタルヘルスについて」(仮題)
    東京理科大学 市川絵梨子
    19:15-19:25
    「若者の就労支援」
    東京大学リハビリテーション部 清水希実子
    19:25-19:35
    「児童思春期のケースワーク」
    東京大学こころの発達医学分野 小川知子
    19:35-19:45
    「地域とのつながり」
    東京大学精神神経科 石浦朋子
    19:45-19:55
    「精神科研修を振り返って」
    国立国際医療研究センター国府台病院 笠原華葉
    まとめ
    東京大学精神医学教室 教授 笠井清登

全学自由研究ゼミナール

<日時>2014年10月6日(月曜日)16時20分から全13回
<場所>東京大学駒場キャンパス
2010年度より東京大学駒場キャンパスにおいて、大学1-2年生を対象に、「ユースメンタルヘルスの学融合的理解」というメンタルヘルスに関するゼミを開催しており、当講座教員も参加しております。2010年度は3名、2011年度は10名弱、2012年度は20名弱、2013年度は約40名が参加しております。理系・文系問わず、あらゆる科類から参加している点が特徴的なゼミであり、何らかの形でメンタルヘルスへの理解を深めてもらい、自分や周囲の人に役立ててもらい、メンタルヘルスへの敷居を低くしてもらえればと思って行っております。2014年度からは「ユースメンタルヘルスの学融合的理解〜精神医学の臨床知を通じて人間・脳・こころ・社会への理解を深める」と題名を改めました。
ゼミそのものの宣伝は行っていなかったため40名くらいの参加を見込んで、40名収容の教室で初回を行ったところ、20名近くが立ち見をするという事態になりました。結局、2度教室を変更し、100名収容の教室で行う毎回約70名が参加するという大規模な講義となってしまいました。学生さんからの感想をみてみると、講師全員が、臨床の第一線で働いているスタッフであり、机上の話ではなく、活き活きとした話を聞けることが魅力の一つのようです。今後も継続して行えればと思っております。
10/6 荒木 メンタルヘルス総論
10/20 荒木 うつ病
10/27 桑原先生 発達障害
11/10  荒木 統合失調症
11/17 荒木 統合失調症‐リカバリー
12/1 荒木 睡眠
12/8 森先生 学校精神保健
12/15 市川先生 臨床心理学
12/22 江口先生 認知行動療法
1/5 笠井先生 自分自身や身近な人に対する、価値に基づくメンタルヘルス伴走
1/19 新川先生 認知症
1/26 荒木 震災支援

東松島市職員等の心の健康維持事業

<日時>2014年5月~8月
<場所>宮城県東松島市
東日本大震災において東大精神科は宮城県東松島市にて震災支援を行っております。震災直後の急性期から現在の精神保健活動が中心となる時期にまで継続して同じスタッフが関わっているのが大きな特徴です。初回訪問時から気になっていた地元支援者の疲弊について、何とか職員ケアという形で行えないかと思っていたのですが、ようやく3年目となって手を付けることができました。「東松島市職員等の心の健康維持事業」(実施要領;平成26年東松島市訓令甲第45号)として、市長をはじめとする全職員の面談を行うこととしました。あらかじめ質問紙に記入していただき、そのうえで、1名20分の枠を設けて、お話ししていただくこととしました。職員全員に対して行うこと、守秘義務が生じ、安心した環境で話ができることが今回の面談の胆となっております。当講座教員と安藤俊太郎先生と笠原華葉心理士が主に担当しました。朝に東京を出て、昼に東松島市に到着し、昼過ぎから夕方もしくは19時まで面談を行い、夜に帰京するというハードなスケジュールでしたが、総務課の方々のご協力もいただき、無事に全員の面談を終えることができました。
総じて、皆さんはご自身のこころの健康にも耳を傾けながら働いていらっしゃる印象がありました。「こんな時がないと話せなかった」という方々の感想を聞いて、少しはお役に立てたかなあと思うとともに、もう一度、来年お話を聞いてみて、フォローしたいという気にもなりました。「こころ」の「ケア」の大切さを痛感しました。

ユースメンタルヘルス講座 成果報告会

<日時>2014年5月23日
<場所>報告会  18時15分より   医学部教育研究棟2階
    懇親会  20時00分より    医学部教育研究棟 13階
皆さまのおかげで、開講後3年を無事に迎えることができました。また2014年5月から3年にわたって第二期が開始することが無事に承認されました。メンタルヘルスの教育関連の活動、地域に根差した精神保健活動、東京都世田谷区におけるコホート研究など様々な活動が評価されました。このたびは、精神保健的な意味合いも強めた内容をご報告させていただきました。参加してくださった皆様ありがとうございました。
【 プログラム 】
 1. 18:15-18:20 ご挨拶
 東京大学ユースメンタルヘルス講座 荒木 剛
 2. ユースメンタルヘルス講座及び共同研究者による研究報告
 (座長:荒木 剛)
 18:20 - 18:30 「ユースメンタルヘルス講座について」
 ユースメンタルヘルス講座 荒木剛
 18:30-18:45 「TOKYO TEEN COHORT研究について」
 ユースメンタルヘルス講座 菊次彩
 18:45-19:00 「思春期のfMRI研究について」
 ユースメンタルヘルス講座 八幡憲明
 19:00-19:15 「J-CAP研究について」
 ユースメンタルヘルス講座 市川絵梨子
 19:15-19:25 「メタ認知トレーニングについて」
 ユースメンタルヘルス講座 吉原美沙紀
 19:25-19:35 「こころの健康副読本について」
 東京大学精神神経科 金原明子
 19:35-19:45 「都立高校への専門医派遣事業について」
 東京大学精神神経科 多田真理子
 19:45-19:55 「精神科研修を振り返って」
 東京大学精神神経科 第二期研修生 笠原華葉
 まとめ
 東京大学精神医学教室 教授 笠井清登

東京大学医学部 臨床研究者育成プログラム

<日時>2014年4月~2015年3月
<場所>入院棟A15階
東京大学医学部では、学生や初期研修医を対象に2010年から臨床研究者育成プログラムが開始されております。その中で少人数コースとして精神科を主体としてメンタルヘルスに関連する学内の基礎から臨床に至る様々な教室がジョイントしてMental Health Research Courseが新設され、当講座の教員が調整委員を務めております。
http://cr.umin.jp/smallclass/5Mental_Health.html
本年度も継続しており、精神科臨床研究ミーティングと合同開催として、学生や研修医や医療スタッフへの教育の貴重な機会としております。本年度は実際に精神神経科で臨床研究を行っているスタッフからの報告なども交えて開催しております。

東京大学文学部 「精神医学」

<日時>2014年4月10日より全15回
<場所>文学部
東京大学精神医学教室では、東京大学文学部において隔年で「精神医学」の出張講義を行っております。当講座教員が本講義シリーズのマネジメントを行っており、また講師としても「総論 精神医療・精神保健」「認知症」「緩和ケア」「震災支援」と4回の講義を担当いたしました。2年前は参加者が毎回120名くらいでしたが、今年は毎回170名近くの熱心な学生が集まり、大講堂の席がすべて埋まり、立ち見が出る中で講義を行いました。年々、参加人数が増えており、レスポンスペーパーをみても「単位」目的ではなく、「メンタルヘルス」に興味をもって受講している人が多いことに驚きました。少しでも学生さんたちのメンタルヘルスリテラシーの向上につながればと期待しております。
また今年度は新たな試みとして、「就学・就労支援」という講義を設け、病気とうまく付き合いながら就職している当事者の方、受け入れてくださった企業の方、当事者の支援を行ったスタッフによる実体験を交えた講義を行うことができました。昔は当事者の方が壇上に立つ講義も医学部ではあったと聞きますが、我々の世代にとっては本当に「昔話」でした。このたびは画期的な講義を行えたのではないかと思います。聞いていた学生さんの感想もよかったのですが、何よりも、頑張って発表してくれた当事者の方がより前向きになれたような印象を受け、「リカバリー」の一面を目の当たりにでき感動しました。
講義にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

宮城県東松島市民生委員自殺対策研修

<日時>2014年1月24日
<場所>宮城県登東松島市
1月23日に引き続き震災支援となりますが、今回は新たに選ばれた民生委員さんを対象に、こころのケアについて「こころに寄り添う」というテーマを挙げて、お話しさせていただきました。民生委員とは、民生委員法(昭和23年法律第198号)で規定され、厚生労働大臣が委嘱する公的な民間のボランティアといわれています。我々は民生委員さんを、一般市民に最も近いゲートキーパーと考えており、適切なメンタルヘルスの知識を提供し、市民の健康増進や早期支援に役立てればと思っています。冒頭に、民生委員の代表の方の挨拶があり、さらに民生委員児童委員信条を皆で読み上げました。皆様の真摯な姿勢にこころを打たれました。そのあとに少しだけ時間をいただいて発表させていただきました。少しでも皆さんのお力になれたらと思いました。市民の皆様の底力を垣間見たひと時でした。

宮城県自殺対策緊急強化事業
思春期・青年期支援者向け自殺予防研修 ~人と人とのつながりがこころの健康につながる~

<日時>2014年1月23日
<場所>宮城県登米市
宮城県東松島市における震災支援を継続しておりますが、縁があって、宮城県仙台市で思春期支援を中心に活躍されている特定非営利活動法人Switchの方々と共に研修をさせていただくこととなりました。「思春期・青年期とメンタルヘルス」をテーマにして、精神療法的なアプローチを主として面接の「コツ」を中心に講義をさせていただきました。宮城県の登米市は私が最初に震災支援に伺った2011年3月に宿泊した場所でもあり不思議な縁を感じさせられました。全国どこにでも、思春期の子供たちを支援するために熱心に働いている人がいる現実を垣間見て、より精進しなければ、と改めて思いなおすきっかけとなりました。

全生活支援の中でのメンタルヘルス専門家の役割と国境・県境を越えた学際・職際連携を考える東日本大震災長期支援のための国際遠隔連携シンポジウム

<日時>2013年12月15日
<場所>宮城県仙台市
精神科救急学会でお世話になった鈴木満先生のお力添えで、宮城県東松島市における東京大学精神科の支援について、あらためて発表する機会をいただきました。
http://www.kokorogake.org/?page_id=770
海外との連携もスムースに行われており、新しい形のシンポジウムを体験しました。
新渡戸稲造が残した「Union is Power」という言葉の意味を感じさせられた1日でした。

第17回日本精神保健・予防学会 理念共有セミナー 報告

<日時>2013年11月24日(日曜日)
<場所>国立情報学研究所(学術総合センター)
11月23日24日と日本精神保健予防学会が開催され、事務局長として関わってまいりました。学会では、東松島市保健福祉部子育て支援課 門脇 裕美子氏による理念共有セミナー3「これからの地域精神保健 ~心を育てる関わりについて~」の座長を務めさせていただきました。震災支援でお世話になったのち、東松島市において精力的に活動されている様子を聞かせてもらっています。東松島市では保健師さんを含めた市役所職員が「市民のために」という理念のもとに熱心に働いており、その姿勢にいつも感銘を受けています。今回のセミナーでもその姿勢の一端を垣間見ることができました。

第43回日本臨床神経生理学会 教育講演 発表報告

<日時>2013年11月20日
<場所>福岡国際会議場
東大病院精神科ではこころのリスク外来を開設しており、精神疾患に対する早期支援を行っております(http://plaza.umin.ac.jp/arms-ut/)。またその中で同意をいただけた方に、IN-STEP研究(Integrative neuroimaging studies for schizophrenia targeting early intervention and prevention)という様々なモダリティーを用いた縦断的研究に参加していただいております。
統合失調症研究においてよく用いられる事象関連電位成分のmismatch negativityを初発の統合失調症患者に対して測定し、その結果を論文として報告しております。
Tada M, Nagai T, Kirihara K, Koike S, Suga M, Araki T, Kobayashi T and Kasai K: Differential Alterations of Auditory Gamma Oscillatory Responses Between Pre-onset High-risk Individuals and First-episode Schizophrenia. Cereb Cortex [Epub ahead of print], 2014
DOI 10.1093/cercor/bhu278
Nagai T, Tada M, Kirihara K, Yahata N, Hashimoto R, Araki T and Kasai K: Auditory mismatch negativity and P3a in response to duration and frequency changes in the early stages of psychosis. Schizophr Res 150:547-554, 2013
DOI 10.1016/j.schres.2013.08.005
それらを基にして、mismatch negativityに関する教育講演を行ってまいりました。精神医学分野における脳波研究は価値ある研究であり、引き続き研究を継続していければと思っております。

第43回日本臨床神経生理学会 シンポジウム 発表報告

<日時>2013年11月8日
<場所>高知県立県民文化 ホール
東大病院精神科ではこころのリスク外来を開設しており、精神疾患に対する早期支援を行っております(http://plaza.umin.ac.jp/arms-ut/)。またその中で同意をいただけた方に、IN-STEP研究(Integrative neuroimaging studies for schizophrenia targeting early intervention and prevention)という様々なモダリティーを用いた縦断的研究に参加していただいております。今回は、統合失調症研究においてよく用いられる事象関連電位成分のmismatch negativityを初発の統合失調症患者に対して測定して、その結果を報告して参りました。日本の精神医学分野で脳波の研究を続けているところは少なくなっていますが、世界的にみてもまだ脳波研究は価値ある研究として位置づけされており、引き続き研究を継続していければと思っております。

第21回日本精神科救急学会学術総会 シンポジウム 発表報告

<日時>2013年10月4日(金曜日)
<場所>学術総合センター(東京・神保町)
http://jseip2013.saitec.biz/
前回の発表報告に引き続き、震災支援に関して「災害精神科救急マネジメント」というシンポジウムの座長兼演者を担当し、「宮城県東松島市における精神医療・精神保健」と題して、何らか精神科医の先生方や医療スタッフに伝えられないかと思い、発表をしてまいりました。各地で継続的に支援を続けている支援者がいることに気付かされ、気持ち新たに支援を継続していくモチベーションを得ることができました。

第109回精神神経学会学術総会 シンポジウム 発表報告

<日時>2013年5月24日
<場所>福岡国際会議場
東大精神科が宮城県東松島市において震災支援を継続していることを以前に紹介いたしました。継続的な活動をじっくりと行うためにも、メディア取材・学会発表などを避けておりました。震災後2年となり、急性期から落ち着きつつある現在まで、同じ被災地で同じスタッフが行き続けている支援は多くはなく、それらから得られる学びもようやくみえてきましたので、学会発表をさせていただくこととしました。今回は「災害関連精神医学・医療の展望と課題」というシンポジウムにおいて、「災害直後のこころのケアのあり方 東京大学病院災害医療マネジメント部の取り組み」について発表して参りました。

ユースメンタルヘルス講座 成果報告会

<日時>2013年5月2日
<場所>報告会  17時30分より  入院棟15階 大会議室
懇親会  20時00分より   入院棟15階 精養軒
皆さまのおかげで、開講後2年を無事に迎えることができました。メンタルヘルスの教育関連の活動、地域に根差した精神保健活動、東京都世田谷区におけるコホート研究の立ち上げなどについて御報告させていただきました。このたび報告会とともにProf. Guido先生に特別講演をお願いすることができました。ベルギーにおける早期支援の概要について具体的に紹介していただきました。
【 プログラム 】
1. 17:30-17:35 ご挨拶
東京大学医学部精神神経科教授 笠井清登先生
2. ユースメンタルヘルス講座及び共同研究者による研究報告
(座長:荒木 剛)
17:35 - 17:50 「ユースメンタルヘルス講座について」
ユースメンタルヘルス講座 荒木剛
17:50-18:05 「気分障害における光トポグラフィー」
ユースメンタルヘルス講座 西村幸香
18:05-18:20 「光トポグラフィーにおける服薬の影響ーIN-STEP研究」
東京大学保健センター 小池進介先生
18:20-18:35 「TOKYO TEEN COHORT研究について」
ユースメンタルヘルス講座 菊次彩
18:35-18:55 「精神科研修生としての学び」
東京大学精神神経科 研修生 萩原瑞希
3 特別講演
19:00-20:00
「VRINT - VDIP Leuven
Need adapted treatment and open dialogue in an early psychosis project in Belgium」
ギド・ピーターズ教授(Prof. Dr. Guido Pieters)
Professor in Psychiatry at the University of Leuven in Belgium
Head of the Behaviour Therapy Department at the University Psychiatric
Department of the University of Leuven.
The coordinator of the Mental Health Reform (article 107) in the Leuven region.
20:00-21:00 懇親会

第42回日本臨床神経生理学会 シンポジウム 発表報告

<日時>2012年11月18日
<場所>東京 京王プラザホテル
「ミスマッチ陰性電位研究の展望」というシンポジウムにおいて、東大病院精神医学教室が主となって行っている「統合失調症のARMS研究におけるMMNの役割と展望」について発表して参りました。精神疾患におけるバイオマーカー研究は欧米において盛んに行われており、我々も特に脳波を用いた研究を行っております。脳波の中でも事象関連電位という成分を用いて、統合失調症における脳病態変化をとらえられないかどうか?と研究を続けております。日本国内で事象関連電位研究を行っている研究者との交流の機会も得ることができる貴重な学会でした。

全学自由研究ゼミナール

<日時>2012年10月15日(月曜日)16時20分から全13回
<場所>東京大学駒場キャンパス
2010年度より東京大学駒場キャンパスにおいて、大学1-2年生を対象に、「ユースメンタルヘルスの学融合的理解」というメンタルヘルスに関するゼミを開催しており、当講座教員も参加しております。2010年度は数名、2011年度は10名弱、2012年度は20名弱が参加しております。理系・文系問わず、あらゆる科類から参加している点が特徴的なゼミであり、何らかの形でメンタルヘルスへの理解を深めてもらい、自分や周囲の人に役立ててもらい、メンタルヘルスへの敷居を低くしてもらえればと思って行っております。
2012年度は、メンタルヘルス総論、うつ病、統合失調症、ARMSなど疾患に応じた講義を行い、さらに岡村心理士による臨床心理学、桑原斉助教による発達障害、金原明子PSWによる総合病院におけるPSWの役割、江口心理士による認知行動療法、について紹介してもらいました。さらに睡眠障害、岡村毅医師による認知症、大島医師による大学生のメンタルヘルス、震災支援についても理解を深めてもらいました。最後に、笠井教授による「統合失調症を持つ人の家族について」の講義でリカバリーなどの概念を身につけてもらいました。

ユースメンタルヘルス講座 成果報告会

<日時>2012年5月18日(金曜日)17時30分
<場所>報告会  17時30分より  医学部教育研究棟2階 第1セミナー室
懇親会  20時00分より   山上会館
ユースメンタルヘルス講座は、お陰さまで開設以来一年が経過致しました。
これまでの活動報告の場を設けさせていただきたく、報告会と懇親会を開催いたしました。
ご足労いただいた福田正人先生、岡崎祐士先生まことにありがとうございます。
また、宮城県東松島市で共に働いてきた門脇裕美子保健師にもわざわざおいでいただき、貴重な話をしていただきました。ユースメンタルヘルスの重要性、アウトリーチ・多職種協働の意義を実体験から報告してもらいました。
【 プログラム 】
1. 17:30-17:35 ご挨拶
東京大学医学部精神神経科教授 笠井清登先生
2. 17:35-17:45 今後の講座への期待
群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学准教授 福田正人先生
3. ユースメンタルヘルス講座及び共同研究者による研究報告(座長:荒木 剛)
17:45 - 18:05 「ユースメンタルへする講座についてーIN-STEP研究」
ユースメンタルヘルス講座 荒木剛
18:05-18:25 「ユースへの就学・就労支援とアウトリーチについて」
東京都精神医学総合研究所 山崎修道
18:25-18:40 「コホート調査とリンクした脳画像研究の実施」
ユースメンタルヘルス講座 西村幸香
18:40-18:50 「統合失調症におけるメタボローム解析」
東京大学医学部精神神経科 小池進介先生
18:50-19:10 「思春期コホートについて」
東京都精神医学総合研究所 西田淳志先生
19:10-19:35 「地域精神保健・多職種協働のあり方」
東松島市役所保健福祉部福祉課 門脇裕美子先生
19:35-19:40 「御講評」
都立松沢病院 岡崎祐士先生
20:00-21:00 懇親会

平成24年度東松島市震災支援

<日時>2012年4月23日~月1回
<場所>宮城県東松島市矢本市役所
東京大学精神医学教室は東日本大震災において、2011年3月の急性期から震災支援を行ってまいりました。震災後数年は被災者や地元の支援者のメンタル面でのケアが非常に重要であると考えており、平成24年度も引き続き支援を行うこととなりました。当講座教員とこころの発達診療部桑原斉助教、精神医学教室大学院生安藤俊太郎が中心となって、今後もスーパーバイザーとしての活動、自殺対策連絡委員会における講話、支援者への研修、小中学校へのアンケートとフィードバックなどを継続していく予定としております。

東京大学文学部 「精神医学」

<日時>2012年4月19日より全13回
<場所>文学部
東京大学精神医学教室では、東京大学文学部において隔年で「精神医学」の出張講義を行っております。当講座教員も参加しており、「うつ病について」「睡眠障害について」「震災のさいのメンタルケア」と3回の講義を担当いたしました。100名以上の熱心な学生に対して講義を行い、メンタルヘルスリテラシーの向上につながればと期待しております。

東京大学医学部 臨床研究者育成プログラム 春の研究報告会

<日時>2012年4月7日
<場所>入院棟A15階
東京大学医学部では、学生や初期研修医を対象に2010年から臨床研究者育成プログラムが開始されております。その中で少人数コースとして精神科を主体としてメンタルヘルスに関連する学内の基礎から臨床に至る様々な教室がジョイントしてMental Health Research Courseが新設され、当講座の教員が調整委員を務めております。
http://cr.umin.jp/smallclass/5Mental_Health.html
2012年4月7日、このプログラムの春の研究報告会が行われました。本コースからは大塩博子さん(M2)に発表を行ってもらいました。
http://cr.umin.jp/event/2012.html
2012年度以降も本コースは継続されることが決まっており、学生や研修医や医療スタッフへの教育の貴重な機会として当講座教員も引き続き担当させていただきます。

第4回不安障害学会 シンポジウム

<日時>2012年2月4日
<場所>早稲田大学国際会議場
「災害メンタルヘルスと不安抑うつ(マネジメント・多職種協働の視点から)」を財団法人東京都医学総合研究所の飛鳥井望先生と共に企画し、座長を務めさせていただきました。
以下の4名による興味深い発表を聞かせていただきました。ようやく1年が経とうとしておりますが、これからも震災支援を継続していければと思っております。
「震災支援における抑うつ・不安への対応」
飛鳥井 望(財団法人東京都医学総合研究所)
「震災支援における精神科の関わり方 ~ マネジメントとこどものケア」
桑原 斉 (東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野)
「福島県における震災支援について」
丹羽 真一(福島県立医科大学医学部神経精神医学講座)
「東松島市における「こころのケア」について ~ 多職種協働」
門脇 裕美子(東松島市役所保健福祉部福祉課)

平成23年度 第2回 早期支援ケースマネジメントRCT研修会

<日時>2011年8月27日-28日
<場所>クロスウェーブ東中野
2011年8月27日・28日,東京にて本年度第2回目の早期支援ケースマネジメントRCTスタッフ研修を実施しました.2回目の研修会では,より実践的な内容として,ロールプレイやワークを取り入れた研修を行いました.ケースマネジメント・認知行動療法における面接スキル,家族支援におけるスキルに加えて,医師による薬物療法レビューや,ケースマネジャーによる現場での課題の洗い出しなども行いました.前回の研修会に引き続き,充実した内容の研修となりました.また,研修後,各施設担当者による課題別ワーキンググループを立ち上げ,現場への技術の普及を進めるネットワークづくりを行いました.ワーキンググループの活動は,12月3日・4日の第15回精神保健・予防学会にて発表させていただく予定です.

 

障害者職業能力開発校研修「精神障がいを支えるコミュニケーションのポイント」

<日時>2011年8月4日
<場所>京都府立京都障害者高等技術専門校
2011年8月4日,京都府立京都障害者高等技術専門校にて,高等技術専門校指導員の方々を対象に,「精神障害を支えるコミュニケーションのポイント」について研修会を行いました.研修会では,精神障がい(主に統合失調症)に関する知識や,就労支援に関するノウハウをお伝えさせていただき,グループワークによる演習を行わせていただきました.地域で支援をされている方々の熱意が伝わる研修会でした.

  

平成23年度 第1回 早期支援ケースマネジメントRCT研修会

<日時>2011年7月30日・31日
<場所>ささがわ通り心・身クリニック(三重県四日市市)3階 デイケア早期リハビリコース
2011年7月30日・31日,三重県四日市市のささがわ通り心・身クリニックにて,早期支援ケースマネジメントRCT効果研究に参加する医師・コメディカルスタッフを対象に,1泊2日の合宿研修会を行いました.合宿研修会では,メルボルン大学早期支援サービスORYGENで実際に使われているテキストを使用し,グループディスカッション・グループワークを通じて,早期支援における心理教育・再発予防の技術を学びました.また,早期支援サービスに必要不可欠な多職種協働チームアプローチについて,日本福祉大学野中猛先生よりご講演いただきました.加えて実際のケースに関するカンファレンスを行い,ケースマネジメントのスキルを学びました.当日は50名を超える参加者が集まり,活気のある雰囲気の中での研修となりました.

      

第1回 ユース支援者研修会 メルボルン大学早期支援サービス ORYGEN 視察報告

<日時>2011年7月13日 18:30~
<場所>東京大学 医学部附属病院 南研究棟1階 精神神経科医局
2011年7月13日,東京大学にて医師・コメディカルスタッフを対象に,メルボルン大学早期支援サービスORYGEN視察の報告をさせていただきました.当日は都立松沢病院伊勢田尭先生,岡崎祐士先生,日本福祉大学野中猛先生にもご参加いただき,日本における早期支援システムの導入に向けて,貴重なご意見をいただくことが出来ました.

ユース支援研修会2  ユース支援研修会1

練馬区障害者就労支援ネットワーク会研修会「知的・精神・発達障害者の理解と就労支援」

練馬研修会 <日時>2011年7月4日
<場所>練馬区役所
2011年7月4日,練馬区役所にて練馬区の障害者就労支援を実践されているスタッフの方々を対象に,研修会を行いました.猛暑の中の研修となりましたが,大勢の方々にお集まりいただき,地域の支援者の方々の障害者就労へ向けた熱意の高さを感じることが出来ました.

 

日本医学会総会「これからの日本を支えるこころの健康」講演

<日時>2011年6月24日
<場所>日本科学館
2011年6月24日,日本科学館にて日本医学会総会が開催されました.震災の影響で3月に開催される予定だった会が中止となりましたが,展示プログラムをコンパクトにまとめた形で開催することが出来ました.展示プログラムの一環として,一般の方々を対象に講演をさせていただきました.平日の日中にもかかわらず,多くの方々にご参加いただき,改めてメンタルヘルスへの関心の高さが伺えました.

医学会総会2  医学会総会1

メルボルン大学早期支援センター ORYGEN視察

<日時>2011年6月15日-17日
<場所>Melbourne, Australia
2011年6月15日より3日間の日程で,東京都立松沢病院,三重県立こころの医療センター,東京都医学総合研究所のスタッフと合同でメルボルン大学早期支援センターORYGENの視察を行いました.視察では,ORYGENの外来サービス,入院サービスに加え,オーストラリア国家プロジェクトによって設置された若者向けの相談支援センターHeadspaceにも伺うことが出来ました.現地スタッフの丁寧なコーディネートもあり,非常に充実した視察を行うことが出来ました.

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ユースメンタルヘルス講座 開講式

<日時>2011年5月30日 18:00~
<場所>東京大学医学部附属病院 入院棟A棟15階 大会議室
2011年5月30日,東京大学医学部附属病院(本郷キャンパス)にて,ユースメンタルヘルス講座の開講式が行われました.開講式では,都立松沢病院岡崎祐士院長をはじめとする方々にご講演をいただきました.また,精神疾患を持つ当事者の方からも,講座への期待を寄せていただきました.