会長挨拶

日本超音波医学会 第48回関西地方会 挨拶

浮村 理
会長 浮村 理(京都府立医科大学大学院 医学研究科泌尿器外科学)

この度、日本超音波医学会第48回関西地方会学術集会会長を拝命し、2021年10月16日ホテルグランビア京都で学術集会を開催させていただくことになりました。小生にとって、超音波医学は、経直腸的超音波の世界の生みの親である恩師 渡邊泱の教室に小生が入局したことで、画像医学を「学び」、超音波医学で「極める」泌尿器科医を志し、これまで泌尿器科領域での超音波医学を日本から世界に発信してきたこともあり、本学術集会を開催させていただくことを大変光栄に存じますとともに、責任の重さを感じております。このような機会を与えて下さいました学会の役員、会員の皆様をはじめ関係各位の皆様に心から感謝申し上げます。

学術集会のテーマは「学び、極める、超音波」といたしました。超音波医学は、リアルタイム性、低侵襲性から、ベッドサイド使用に加え、画像誘導検査・手術でも汎用する画像技術であり、近年のデジタルテクノロジーの進歩もあり、画質向上、画像融合、遠隔医療、AI技術の導入などにも目を見張る進歩をとげ、その臨床的意義を確固たるものとしてきました。これからも、超音波医学は医工連携、産学連携を通じ、さらに、医療の進歩の中心的役割を担っていくものと信じております。 昨今、COVID19感染の波が次々と迫る中で、学会開催形式の是非の判断においても大きな試練があります。この状況では、ワクチン接種率の十分な確保に加え、汎用できる治療薬が行き渡ったとしても、Withコロナ時代の学会開催の形式を模索しなければならないと考えます。このような厳しい状況ですが、参加者のほぼ全員がワクチン接種を受け、学会場での感染対策を徹底し、医療関係者として自覚ある姿勢をもって、無事開催の運びとなりますよう誠心誠意尽力したい所存です。

開催にあたり、至らないところも多々あるかもしれません。しかし、超音波医学の未来を支える基本からの「学び」と、超音波のProfessionalの「極み」を存分に発信していただける有意義な情報交換と学びの機会になりますよう、微力ながら尽力したい所存です。皆さまのお力をおかりして無事よい会となりますようお願い申し上げます。何卒よろしくお願いいたします。