【講演プログラム】
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16:15〜16:35
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「染色体末端テロメアと老化、がんとの関係について」
静岡大学理学部・上野 勝
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DNAと呼ばれる繰返しDNA配列が存在する。テロメアDNAの構造は、細胞の老化やがんと密接に関係している。本発表では酵母を用いたテロメア研究とその老化、がん抑制への応用について紹介する。
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16:35〜16:55
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「ゾウリムシの老化と若返り」
静岡大学遺伝子実験施設・道羅英夫
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単細胞生物であるゾウリムシは分裂によって無限に増殖すると考えられていたが、今世紀半ば頃、ゾウリムシにも寿命があることが明らかになった。その後、ゾウリムシの若返り物質も発見され、老化と若返りの研究が大きく展開されていった。今回は自分の研究テーマであるゾウリムシの共生と老化を関連づけて考えてみたい。
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16:55〜17:15
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「植物の老化と死」
静岡大学理学部・天野豊己
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植物の老化と死は動物と比べて目的がはっきりしている。例えば老化は、栄養分の回収が目的で、必要がなければ老化しない。植物の老化の特徴は、タンパク質と色素の分解である。本発表ではプロテアーゼを中心に老化の分子機構を概説する。
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17:15〜17:45
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「ヒトの老化をマウスで探る」
静岡県立大学薬学部・海野けい子
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老化促進モデルマウス(SAM)は寿命が短く、老化に関連した様々な病態を示す。SAMP10と呼ばれる系統は加齢に伴い脳が萎縮することから、ヒトの脳の老化モデルになると考えられている。脳の老化を抑制し健康に加齢するために必要なことは?
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