四国4県が順に開催県を務める四国公衆衛生学会総会・四国公衆衛生研究発表会を、今年度は令和8年2月12日(木)と13日(金)に、高知市文化プラザかるぽーとを会場にして開催させていただきます。
今年度は「科学的根拠に基づく保健政策立案」というテーマの下にシンポジウムを企画しました。保健政策領域における科学的根拠を構築する活動は主に学術機関によって、そして構築された科学的根拠を活用して行う活動は、国、県、市町村によって担われます。それぞれの機関の担当者が根拠を構築する時、そして根拠を活用する時に認識しておくべきポイントを、公衆衛生活動における意義と公衆衛生活動への貢献という観点を大切にして整理し、理解を深める機会になることをめざします。
開催県の一員としてこの会の企画運営に携わるたびに、自問自答することがあります。全国に活動や研究の成果を発信し交流する場がたくさんあるのに、なぜ、四国地域だけを対象とする学会・研究発表会を続けるのでしょうか。四国地域の公衆衛生の実践家と研究者の間で討論する必要性と意義がある課題を取り扱うことができるからだと思います。四国地域は人口減少が特に速く進んでおり、そう遠くない時期に、これまでの枠組みでは公衆衛生の課題に対処する活動を維持できなくなると懸念されています。これまでにも増して、有限の資源を効果的で効率的に地域の公衆衛生活動に割り当てる視点が大切になります。四国地域の特性を踏まえた上で、科学的根拠に基づいて政策を決定し展開することは、その視点からも意義を持つはずです。ご参加いただく方々が、日常の活動を科学的根拠に基づいて企画し評価する際のヒントや気づきを得る機会になるよう、行政側関係者と一緒に準備を進めて参ります。
第71回四国公衆衛生学会
会長 安田 誠史
(高知大学医学部医療学講座(公衆衛生学)教授)








