日々のことなど

インデックス

2026年8月13日(木)

「こころの時代 川とひとをみつめて〜ある河川工学者の半生〜」を観る。素晴らしい番組だった。この研究者の方と一緒に『阿賀に生きる』を制作した旗野秀人さんの言葉がとても印象に残った。水俣病を前面に出すのではなく、人々の生活を丁寧に見る中で水俣病を浮かび上がらせようとした理由を語られていた。

具体的に言えば生活史ですね。どうやって魚を獲って、日常生活でどれほど川との関係、それは聞かないと分からない。ましてや水俣病かどうかっていう向こうの都合のデータには全部こぼれ落ちる話。だからそのこぼれ落ちた話がとっても具体的な、網の打ち方とかっていう、具体的な魚のやりとり、とかっていうのはほとんど無視される。これってもったいないよなぁ。貧しくてもつらくても豊かな暮らしみたいなところが、そういうシステムの闘争の中ではこぼれ落ちて無視されて、カード扱いになっちゃう。人間そのものが見えてこない。それぞれ一人、水俣病患者って括れないそれぞれの人生、患者以前のその人の人生があまりにも無視されている。だから患者以前の、それぞれの100人100様の物語がやっぱり必要なんじゃないか。

2026年8月7日(金)

駅ビルで少し時間があったため、本屋に立ち寄る。絵本コーナーでいくつかの本を手にすると、「こう読んだら喜ぶだろうな」という思いがふっと湧いてきて、あの何とも言えない笑い声が耳元にリアルに聞こえてくる。人生の中でもっとも美しい思い出の一つ。しかし思い出であるがゆえに、寂しさも覚える。

2026年8月5日(水)

「火事場泥棒」や「fish in troubled water」といった表現があるくらいなのだから、災害時に悪事を働くということは珍しいことではないのかもしれない。しかし、困難な状況にいる相手から奪い取ろうとする心性の底知れない邪悪さに、そして自分もいざとなればどうなるか分からないということに慄く。

2026年8月2日(日)

人間として大切なものを見失ってはいけない。それこそが、<人>生を送るということなのだから。そしてそのためには、自分がしていることの中に、実のところ大きな意味をもたないものが(数多く)存在している可能性を忘れてはいけない。