「生物医学図書館員研究会」(代表:山崎茂明),「病院図書室研究会」(代表:後藤久夫),「ライフサイエンス図書館員研究会」(代表:井出唯敬),「日本端末研究会」(代表:殿崎正明)による合同の研究会が検討され,1984年6月2日〜3日に東京都養育院で「第1回図書館情報サービス研究大会」が開催された。その後,1985年には大阪,1986年には札幌と,年に1回の頻度で各地で研究会を開催した。
回を重ねるにあたって,研究大会で扱われる主題も拡大されるようになった。研究大会としては,その方向性を広い主題を扱う拡大路線よりも,小規模であっても専門性を優先することを選択し,1993年の第10回大会からその名称を「医学情報サービス研究大会」に変更した。
本研究大会は設立当初から「所属機関を越えて自覚的に個人として集う」という設立趣旨をもっている。後援を受けることによって運営の安定が見込まれるが,一方で,制約がかかるなど活動の不自由さも危惧される。本研究大会では,参加者が所属にかかわらず個人の専門家として自由に集まれることを優先し,特定の団体や機関からの後援は一切受けていない。大会実行委員と参加者によるインフォーマルで手作りの研究大会である。