【生命科学懇話会発足のお知らせ】 静岡大学東部キャンパスには生命科学の研究・教育に携わる多くの方々がおります。 研究は基礎から応用まで、その研究分野は生物学から化学まで、また、研究対象は微 生物から哺乳類までと多種多岐に渡っています。 そのため、なかなか一つの話題を 話し合うことが出来ないのが現状です。 しかしながら、生命科学を研究する上で、 共通の話題・問題があると思います。 そこで、生命科学研究を指向する方々のネッ トワーク作りを目的として、生命科学懇話会を発足させることにしました(96/05/24)。 世話人 河田雅圭@教育・生物(内4561) 近江谷克裕@教育・化学(内4554) 98/08/30現在の世話人 近江谷克裕@教育・化学(内4554) 山内清志@理・生物(内5708) 竹内浩昭@理・生物(内5704) 天野豊己@理・生物(内5718)
第7回 生命科学懇話会セミナー | |
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日 時 | 1997年9月24日(水)午後5時〜6時 |
会 場 | 静岡大学理学部生物学科演習室(理学部A棟6階A608室) |
演 者 |
農林水産省 農業研究センター 病害虫防除部 鳥害研究室 藤岡 正博 先生 |
演 題 |
『アラームシグナルの進化:オナガのアラームコールを例にして』 さえずりや飾り羽といった自分(発信者)についての情報を伝える信号の進化は、性選択理論の応用によって理解されるようになってきた。しかし、捕食者の接近といった外部の情報を伝える信号がなぜ、いかに進化したかについては理論的にも実証的にもまだ未解決である。アラームシグナル(警戒信号)は、外部情報を伝える信号としてはもっとも広く見られるもので、魚類や昆虫類でのアラームケミカル(警告物質)や、鳥類や哺乳類でのアラームコールが知られている。周年群れで生活するカラス科のオナガは、たぶん日本の鳥類の中ではもっともよくアラームコールを出す鳥である。捕食者に遭遇したときにオナガはどんな声を出すのか、それぞれの機能は何か、そして同種だけでなく他種もオナガのアラームコールを利用することを紹介した上で、なぜオナガがよくアラームコールを出すのか、アラームシグナルの進化条件とは何かについて議論したい。 |
連絡先 |
招聘者:竹内浩昭@理・生物(内5704) 「生命科学懇話会」世話人 近江谷克裕@教育・化学(内4554), 竹内浩昭@理・生物(内5704), |