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こだまの世界

98年3月後半号

3月後半の主な話題


ご意見のある方は、 kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jpまたはメイルを 送るまで。


03/16/98(Monday/lundi/Montag)

真夜中

某師匠とお好み焼を食べに行ったあと、いろいろ雑用。 これから再び勉強。


某師匠と人生相談をしつつ、Keyboard Macrosとoccurのコマンドを教えてもらう。 そのうち過去の日記を全部ひっくり返しておきます。


某師匠は追い込み。ぼくはスコフィールドの翻訳。がんばれがんばれ。


数時間寝た。モーニングを食べながら徹夜の某師匠とギロン。


昼下がり

工学部のとある講義室に情報通信倫理研究会の聴講に行ってきた。 某師匠の発表はアドリブが多く、見ている人を飽きさせない。 かなり突拍子もない質問も出ていたが、うまく切り抜けられていた。
おつかれさまです。

筑波大の某N氏にも初めてお会いした。

最後まで聴くのはしんどいので途中で抜けてきた。 もうしわけない。


夕方

ロンリ学勉強会。頭が割れそう。


某師匠や某N氏や某君らと某師匠なぐさめ会(うそ)。 「哲人サーバ管理者を養成することができるか」 という大問題について大いに論じる。


某N氏は当研究室で一休みされた後、再び関東地方に旅立って行った。

ぼくは再びスコフィールド翻訳。がんばれがんばれ。


真夜中

スコフィールド翻訳、あと一日分。 今夜はとりあえずここで打ち切り。 死ぬ。


03/17/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼過ぎ

昨夜は下宿に帰るついでに某君と一緒に某ラーメン屋に寄った。 ここは某君愛用の店だが、 そのうちぼくも足しげく通いつめるようになるのかもしれない。

下宿に帰って朝までたっぷり寝て、 起きてから久しぶりに洗濯したり風呂に入ったり。

北大路の某百貨店に行って服を買ったり。


昼下がり

ロック読書会終わり。


某嬢の英語の参考書と問題集選びに付き合って四条のジュンク堂まで行く。 ついでに新しいスニーカーも買う。ずいぶん歩いた。しかも寒かった。

古本屋で買った本。


03/18/98(Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夜更け

某師匠急襲!→某5級召集!→将棋!(某師匠vs某5級!)→三機飲み屋へ出撃! →開いている飲み屋が見つからずあえなく退却!


夜明けから少し眠る。スコフィールド翻訳の第一稿完成を目指す。


完成。翻訳は論文ほど思考を必要としないから(おそらく真実)、 かなり順調に進んでいる。これから人様が楽に読めるように 手を加えていかんとあかん。


夕方

ロンリ学勉強会終わり。

そいえば、昨夜(正確には今日の真夜中)に某教授室で借りた本。


某師匠に故あっていただいた図書券を握りしめてルネ(生協の購買部)に行ったが、 「これ欲しいけど、今買う必要もないしなあ。 あれ欲しいけど、そのうち古本屋で見つけそうだしなあ」という感じで、 結局なにも買えなかった。ううむ。 図書券が使える古本屋に行くべきなのか?

下宿に戻って洗濯物を取り込み、とんぼ返りで研究室へ。 ううむ。


某師匠と某嬢と夕ごはんを食べる。 「相手側の両親が結婚に反対していたらどうすべきか」など。


03/19/98(Thursday/jeudi/Donnerstag)

某資料集対策。


夕方

昼前に某教授室のコンピュータをいじろうとするも、 難しくてさっぱりわからないので、あえなく退却。涙。

某君と資料集の論文の検討。涙。

下宿に戻って風呂に入る。涙。

ルネでがんばって図書券を半分使う。 どうしても使い切れなかった。涙。


倫理学入門書読書会(「功利性と善」その4)終わり。 今回をもってぼくは引退。 4月からは某ロールジアンが新院試対策委員となってがんばってくれることと思う。 (ていっても、これからも読書会の一員として出席するつもりだけど)


03/20/98(Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

cicero(倫理学研究室のサーバ)が落ちたのでびびる。 某師匠に電話して、fsckという呪文を使ったのち、shutdown -r now。

夜中に少しイスで寝た。某君はうんうん唸りながらロンブンを書き直している。

加藤先生の 「 飛び入学と平等論」。御一読下さい。


某師匠と某君と雨の降る中、ラーメン屋(あか○き)へ。 値段がほとんど変わらないのでつい大を注文してしまい、 2玉食べて気持ち悪くなる。


某師匠の手をわずらわせて某教授室のコンピュータを動くようにする。大変。


お昼前

どぅわ。寝すぎた。びっくり。


今日はふと思いたって、奈良のそごう美術館でやっている 「ビアズリーと世紀末展」を観に行ってきた。 本や雑誌の挿絵が中心なのでいささか迫力に欠けたが、 それでもワイルドの『サロメ』の挿絵などを観れたのはよかった。

今月22日までなので混んでいるかと思ったが、 雨で寒かったせいもあってか、かなり空いていた。 そごうの建物自体にも客はあまり入っていなかったが、 いったいあんな調子で経営は成り立っているのだろうか。 名札を付けた小学生たちが建物内のあっちこっちで走り回っていたのが 印象的だったが。社会見学なのだろうか。

行きは京阪→近鉄で行ったが、 帰りは近鉄の特急に乗って京都駅まで来て、 寒いからよせばいいのに、 伊勢丹の巨大な野外エレベータに乗ったりして遊んでから 市バスで学校まで帰ってきた。


03/21/98(Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

アメリカから一時帰国された某氏を歓迎するという名目で、 某5級のごちそうになる。某師匠も途中から参加される。 テーマはD論や情報倫理など。

昨日から全然勉強してない。不安。


お、すでに復活してる。停電があるとかないとかで、 昨夜からDNSが落ちてたらしい。

停電といえば、某ウェブ日記に「停年退官〜」と書かれていたが、 あれは「定年退官〜」なのではなかろうか。それとも「諦念退官」? 「諦念体感」というのもなんだか良い。


今日の真夜中に某君と帰路に就き、下宿で昼過ぎまで眠る。 起きてから風呂をしたり洗濯に入ったり。ん?逆か。

それから家でちょっと勉強をして、ひまなので研究室に来た。


真夜中

うう。眠い。下宿ではよく眠れん。 寝るのは研究室のソファに限る:-)。

というわけで、研究室で寝てる間に某君と某先輩がいらした。


03/22/98(Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

スコフィールドの翻訳をワードで整形しながら推敲。大変。


某君とお好み焼。二人ともモチ・チーズなる邪道なものを食べる。

そいえば、昨日、長くなった前髪を自分でチャキチャキチャキリチャキチャキ と切った。後も伸びてきたのでそのうち切ることにしよう。


研究室禁煙化?

そいえば、倫理学研究室禁煙化の動きが進んでいるらしい。 まあ、大の嫌煙家のぼくとしては喜ばしい限りなのだが、 しかし全面禁煙にするのは喫煙者たちにあまりに酷なので、 洋服を入れるロッカー内を喫煙所にすることを提案したい。

というのは冗談だが、まあ、喫煙するにしても、 最後に自分で吸殻を捨てるぐらいはしてほしいものである。 スパスパ吸ってそのまま去って行くのでは、 いつもいつも後片付けをしてる某氏が気の毒である。

しかし、「研究室内での睡眠禁止」とか 「毛布持ち込み禁止」とかが要求されそうなので、 ぼくはあまり強く「研究室内禁煙」と主張できない。

とはいえ、まあ、喫煙は非喫煙者にとってはほとんど公害のような気がするが。 非喫煙者からすればタバコは排気ガス同然である。 あ、あ、なんか憤りを感じてきたっ。

たっ、タバコも口臭も排気ガスもみんな一緒だっ。 喫煙者にはいい匂いと味かもしれんが、 非喫煙者にはど、毒ガスやおなら同然だっ。 サリン反対っ。 ひひひ人前でおならをしないならタバコも吸うなっ。

(〜サリン&〜おなら)⊃〜タバコ


あ、停年 であってるんですね。失礼しました。 確認のために辞書を見ると、 「定年、停年…官庁や会社などで、職員・従業員などが退官・退職するように 決められている年齢」となってました。

この一例でも、いかに人間が自分の狭い視野と矮小な知識でもって、 世の中を見ているかがわかるというものです--。


寝てた。起きると突然、「悩殺っていう言葉はなんだかすごいなあ」と思った。 しかし、残念ながら悩殺された夢を見たわけではない。


お昼すぎ

ねむいねむいねむいねむいねむいねむいねむい…ぐう。


昼さがり

古本屋めぐりをしてから喫茶店でカレー。

そいえば、ある古本屋で『ホームズは女だった』という 本を見かけたが、十人の話を一度に聴けたというマルチタスクな聖徳太子について、 『聖徳太子はUNIXだった』って本を書いて本屋のパソコン関係のコーナーにおいて おけば、結構売れるかもしれない。昭○堂かナカニ○ヤに頼むか。

というわけで今日買った古本。

まだそれほど集まってるとは言えないが、そろそろ「SF貸出図書館」でも開くか。


バンドの練習終わり。夕食を食べたあと、 みんなでうちの下宿に行って、「えすえふ」という関東地方でやっている 深夜番組の録画したものを観る。 久しぶりにテレビを長時間見てつかれた。


03/23/98(Monday/lundi/Montag)

真夜中

某君が勉強している間に、ずいぶん寝てたような気がする。 スコフィールドの翻訳の推敲をしないといけないが、 昨日買ってきたラファエルの『道徳哲学』がおもしろいので しばらく読んでいる。

分析哲学やってる人の倫理学に関する議論を読むと、 倫理学も少し(あるいはずいぶん)進歩してるんだなあと思わされる。 某師匠も以前そんなことを言ってたような気がする。 これまでのさまざまな倫理学説を一望できる場所に立つためには、 やはりメタ倫理が必須なのだろうか。


さらに読書。いいかげんスコフィールドの推敲を始めねばならない。


某君とラーメン屋へ。戻ってくると某先輩がいらしている。 今日発表があったらしく、お疲れの様子である。

最近ますます調子が悪くなってきたKANT(Windows機)をだましだまし使いながら、 スコフィールドの翻訳の推敲。急げ急げ。


奥歯が痛いなあと思っていたら、 どうも親不知が生え始めているというか、 歯茎から生まれ出て来そうなのである。 ううむ。困った。 ぼくはまだ成長期なのか?


ぼくがぐうすか寝てる間に某君はロンブンを仕上げてしまっていた。 おつかれさま。


お昼

銀行に行ったり、哲閲に行ったり、法学部閲覧室に行ったり、中央購買部に行ったり。

哲閲で借りた本。

法学部閲覧室で、
Gerald J. Postema, Bentham and the common law tradition, Clarendon Press, Oxford, 1986, Law/AIII/3-3/P39.
を借りようとしたら貸し出し中だったので、 とりあえず返却請求を出しておいた。

中央生協にあるCOOP旅行代理店で、熊本行きの往復JR切符を買ってしまう。 とりあえず相談だけするつもりだったのだが。 行きは寝台、帰りは新幹線で25810円。 思っていたよりも安かったが、 来月中旬まで無事に生活できるかどうか心配。 カンパ歓迎。

外は修士号を取ったばかりのスーツ姿の卒業生で満ちあふれている。 研究室に戻ってきたら、ここにも3人いた。 再び文学修士な某氏のロンブンのレイアウト。 (別の)文学修士な某氏は、 アメリカから今日帰って来られたばかりなのだが、 彼は実はまだロンブンを送ってなかったらしい。 他人事ながらちょっと心配。


昼下がりから某先輩や某君や某嬢や某師匠に 手伝ってもらって、翻訳の手直し。感謝感謝大感謝。

その後、某先輩と某師匠と夕ごはん。ひたすら眠い。


03/24/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

某5級と某師匠が将棋を指している間、爆睡して、 起きてからいったん下宿に戻って風呂。とんぼ帰りで戻ってくる。


研究室禁煙化、その後

そういえば、すでに「平成禁煙の令」が破られていたようだ。 やはり、阪急のホームでもそうなのだが、 ルールに違反した者になんらかの罰(サンクション)を与えない限り、 ルールなんてあってなきがごときである。
(阪急の場合は、 「ホームでタバコを吸っている人間は、駅員が線路に突き落とします」 とかいうポスターを貼れば良いのでは)

今思いだしたが、京大本部にある「京大に入ってシンナーを吸うことを禁じる」 という趣旨の警告にしても、 罰則が書かれていなければ、「禁止令」ではなく単なる「お願い」である。

その点、よく駐車場に書いてある「無断で駐車している車を発見した場合には、 金*0000円をもらい受けます」という感じの警告はしっかりしている。 といっても、 書いてある通りのことがほんとに実行されているのかどうかは知らないが。

世間には徳高いことで知られている倫理学研究室の人間といえども、 やはり一般庶民と同様、日夜自分の快を追求しているわけである。 だから、喫煙家が研究室でタバコを吸うと、 明らかに当人にとって損になるように、 必要最低限の罰則、サンクションを決める必要がある。そうしないと、 いつまでたっても「平成禁煙の令」は名ばかりのルールでしかなかろう。

といっても、ベンタム流に言うと、 少なくとも「道徳的サンクション」はすでにある。 この場合の道徳的サンクションとは、簡単に言うと、 「タバコを吸うと一部の人に嫌われて、 タバコを吸わなければ得られるはずの好意を得られなくなる」 という種類の罰である。

しかし、このサンクションは、「おれ、おまえなんかに嫌われたっていいもん」 という人々や、そもそも嫌われてることにさえ気付かない人々に対しては 有効な罰則ではない。 特にタバコを吸う人は、まわりの人が嫌がっていることに 気づかない人々ばかりなので、いや、むしろ、 まわりの人の気持ちに無頓着な人々だけが喫煙家になるので、 お人良しの嫌煙家がこのサンクションに頼ろうとすると馬鹿を見ることになる。 喫煙家に道徳を要求してはいけない

ついでに言うと、ベンタムが他に挙げているサンクションの種類は、この他に 「自然的サンクション」、「宗教的サンクション」、「政治的サンクション」 がある。

「自然的サンクション」は、この場合では、喫煙家がめでたく肺ガンになって お亡くなりになる、という物理的な罰である。しかし、最近の喫煙家は 肺ガンを恐れなくなったので、このサンクションも今一つ弱い。

「宗教的サンクション」は、いわゆる「バチが当たる」というやつ。 しかし、タバコを吸っている人に限って、 信仰心が無きに等しいけしからん人々が多いので、 われわれ信仰心の篤い良民が、 「ちょっとあなた、タバコを吸っていると今に無間地獄に落ちますよ」 と親切に忠告してあげても一向に気にすることがない。 け、けっ、けしからんっ。

最後に残った「政治的サンクション」あるいは「法的サンクション」というのが、 通常言われる刑罰を指している。 ベンタム先生も言うように、 (喫煙家のように)宗教心や道徳心のない人であっても、 このサンクションが有効でない人というのはめったにいないので、 ルールを作るときにはこのサンクションを活用するのが一番良いと言える。

では、その肝心の刑罰の内容だが、 ぼくの計画案はこうである。

平手で頬を殴る。 反抗的な態度を示す場合には、再度、殴る。 突き倒すとか、跳ね腰で倒すとかの行為もありうるが、 倒れたら起こす。絶対に蹴らな……あっ。 おれ何書いてんだっ。 ばかばかばかばかっ。 これは某教授の受け売りじゃないかっ。


注: サンクションには、刑罰の他に、報賞という形もあります。 だから、禁煙区域で喫煙をしなかった人にお金などをあげるというのも サンクションの一つです。
(だからサンクションは「制裁」と訳しません。 あえて訳すなら、「賞罰」って感じかな?)

しかし、ベンタム先生なんかは、 報賞よりも刑罰の方がより多くの人々に対して有効だと言ってます。 たしかに、「死刑で殺されるくらいならタバコをやめます」というのは 十分ありえますが、「図書券をもらえるならタバコをやめます」というのは、 あまりありそうにない話です。


爆睡。なぜだ。

関東地方の某氏によると、 「無断駐車は*万円」という警告は実際に法的効力を持つ という判例が出ているそうだ。やはりあれははったりではなかったのか。


お昼に某先輩とJR京都駅でスコフィールド氏を迎える。 その後、学部卒業式でごった返している大学のそばのホテルに氏の荷物を 置きに行き、金閣寺、龍安寺を観に行く。

金閣寺や龍安寺に行くのは高校のとき以来だったので、結構感動した。 仁和寺は残念ながら時刻が遲かったので閉館していた。

その後、研究室に戻ってきて、いくつか翻訳上の質問をする。


スコフィールド氏と某先輩と夕食を食べて再び戻ってくる。 眠いが翻訳を完成させねば。


03/25/98(Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

つい今しがたまで、某先輩がぼくの拙い翻訳の校訂を 終わりまでしてくれていた。 大感謝。いくら感謝してもしたりません。決してしたりません。


起きると某師匠が働かれている。


真夜中

ああ、疲れた。朝に一度下宿に戻ってひげを剃ってから、 某喫茶店で某師匠と朝食を取り、それから昼過ぎまで必死に翻訳の手直し。 結局見切り発車になり、急いでプリントアウトしてコピー。 んで講演会に参加した。

今回は無事MDで録音できた。眠いし、英語はうまく喋れないわ、 頭の中でいろんな考えがごっちゃになって混乱してるわで、 なんだかあっという間に終わってしまった。

居酒屋での懇親会でも、いろんな人に質問をして、 余計にわからなくなる。 いつのまにやらずいぶん勝手な考えをでっち上げていたらしい。 修論を書くまでにしっかりさまざまな考えを整理し、 明確にしなきゃいけないと反省。

二次会も参加したが、横浜の某先生を迎えて楽しく話す。

しかし、ひたすら疲れた。眠さ天を突く。


03/26/98(Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

昨晩は朝まで爆睡。 朝、伝言を渡しにスコフィールド氏の泊まっているホテルに立ち寄る。

さて、今日からビジネス・エシックスの翻訳をやらねば。 いや、やろう。やりたい。やりたくて仕方がない。 義務(やらんとあかん)と思ってやるのはつまらない。

ところで、結局、某師匠は熊本には行かれないそうだ。 (「行かれない」の「れ」は尊敬と可能を表わしている点に注意) 誘い方が悪かったのか、それとも押しが弱かったのか:-)。


お昼過ぎ

昨日、某ロールジアンが 「某古本屋に田中成明の『法理学講義』が400円で出てましたよ」 と教えてくれたので、買いに行く。 ついでに↓こんな本も見つけてしまう。


午後から横浜の某先生と一緒に古本屋めぐりをする。 「教養がない」と何度もしかられる。 話題は、ブラウン神父シリーズを読め、速読をしろ、国際的研究をしろ、など。

金もないのに買った本。


真夜中

某5級と某先輩と御一緒して、おいしい食事をごちそうになる。感謝。

帰りにまた古本屋に立ち寄ってしまった。病気。

外は雨である。


03/27/98(Friday/vendredi/Freitag)

う。結局ビジネス・エシックスの翻訳、まだ手がついてない。 まずい。まずい。


03/28/98(Saturday/samedi/Sonnabend)

ここは南国の地、熊本(にある某大学の某研究室)。

昨夜京都を出て、大阪でブルートレイン「なは」に乗った。 「なは」という名の寝台列車だが、別に沖縄まで行くわけではない。

B寝室の10号車6番上がぼくの指定席(指定寝台?)だったのだが、 なんと運の悪いことに周りはガキを3人も連れてきた若い夫婦。 人が小難しい哲学書を読んでいる横で2才前後の女の子が泣きだしたときは、 さすがのぼくも、首を捻ってやろうかと…いや、うそです。 結構混むんですね。寝台って。シーズンなのかな?

んで、耳栓して寝て、起きて、 D・D・ラファエルの『道徳哲学』をようやく読了し、 早朝に熊本に到着。

列車を降りたら女の人たちがフラダンスをおどりながら近寄って来て、 「アロハっ」と言いながらほっぺにキスを…してくれるわけでもなく、 とりあえず普通の改札を出て普通のセブン・イレブンに入って 普通の温泉ガイドを購入し、 普通のモスバーガーで普通のモーニングを食べた。

普通すぎるっ。こ、これでは、ききき京都と同じじゃないかっ。 ほんとにここは熊本なのかっっっ。 (しかし、モスバーガーの店員の女性のアクセントは ちょっと違ってたような気がする)


ま、そんなこんなで、バスに乗って某K大学へ。 書き忘れていたが、今日と明日、この大学で某I哲学会が開かれるのだ。 バスから降りて見当を付けて歩きだすと、10分後に見事某大学に到着。 某大学のキャンパスは、さすがにこの時期だけに人が少なくて寂しい感じだが、 脅大ほどごみごみしておらず、散歩道はたくさんあるし、 桜は満開だし、犬は濶歩してるし、 夏目漱石は左手を伸ばして何か言いたげだし、 すごく感じの良い所である。 (注: 誉めてるつもりです)

しかし、まだ時間が早くて開会まで時間があったので、 漱石像のそばに座ってアンソニー・クィントンのUtilitarian Ethicsを 読み始めた。ふむふむふむ。

しばらく経ってから、 文学部と法学部が一緒になった建物に入り、一階の受付に行く。


そいえば、話は途切れるが、あとで某嬢と交わした会話。
こだま「某K大って、文学部と法学部が一緒の建物に入ってるんですね。 『文法館』とか呼ぶんでしょうか」
某嬢「狭大の『法経館』よりもましなんじゃないの」


受付に行ったら、皮ジャン着てたせいか、長髪のせいか、 「聴講の方ですか……いえ、その学会誌は会員の方しかお持ちになれません ……はあ、まあ、見るだけなら結構ですが」 と若い学生にバイ菌扱いされてしまう。 てっ、てててめえっ、人を外見で判断しちゃあいけないんだぞうっ。 ががが学級委員に言いつけて、ほ、ほほ、ホームルームで問題にしちゃうぞうっ。

まあ、それはそれとして、とにかく午前中はうつらうつらしながら総会やら 記念講演やらを傍聴する。次第に人が集まってきて、 見慣れた顔も散見されるようになる。

記念講演が終わって昼食を取って戻ってくると、某嬢が来ていた。 熊本駅から間違ったバスに乗って遅れたとのこと。 シンポジウムを聴く。

ティーブレイクになったので、ちょっと散歩と称して古本屋を二軒ほどまわる:-)。 つい買い物。

戻ってくると、活発な討論がなされている。 ちょっと時間が延長したが、無事に終わり、懇親会になった。


某先輩に「懇親会は絶対に出なきゃ損よ」と言われたので、 泣く泣く大枚を払って出席する。 何人かの偉い方々が一言二言喋ったあと、 「乾杯!」。 某先輩と某嬢と一緒になって、 へこへこへこりへこへことビールをつがさせていただく。

それからは、某先輩がいろいろな人に紹介してくれて大変だった。 名刺はないし、人の名前を聞いても3秒後にはすっかり忘れるし、 相手のことをよく知らないもんだから話題に困るし。

と、紹介をしてもらいながらふと時計を見ると6時5分。ぎゃっ! しし、しまった。6時に某今日行く学部の人と待ち合わせしてたんだった。

実は、某兄弟倫理学研究室からこちらの大学に就職された方がいたので、 その人に(厚かましくも)お頼みしたところ、 某研究室に泊めていただけることになったのだ。
(研究室から研究室へと渡り歩く男)

その研究室の院生の方とお会いする約束の時間が6時だったのだ。 うげっ、ちょっとごめんなさい失礼しますと言って、 懇親会の会場を出て重い荷物を担いで走る。 といっても、某今日行く学部は会場から目と鼻の先にあるんだけど。

探してもらったみたいで悪いことをしたが、とにかく研究室の方々とお会いでき、 荷物を置かせてもらう。 感謝感謝大感謝。京都に来たときはいつでも声をかけて下さい。 研究室でよければいつでも泊めてさしあげます。 …え、研究室はぼくの部屋じゃないって?


んで、また懇親会の会場に戻って、いろいろな人に紹介してもらったり、 自己紹介したりする。

なんか、結局あまり食べないままに懇親会は終わってしまう。 先生方はこれから夜の街へと繰り出される様子だったが、 ぼくはおとなしく研究室へ戻ってくる。日記が更新できそうだったし:-)。

さて、日記も更新したし、勉強勉強。


03/29/98(Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

学外へ出て、焼ちゃんぽんなるものを食べる。サンデーの『ゲイン』 (楳図かずおの『アゲイン』ではない)の第一巻を読んで思わず吹き出してしまう。


夜中に目が覚める。


03/30/98(Monday/lundi/Montag)

真夜中

帰京。疲れてるので一度寝てから更新する。


03/31/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

寝ようと思って一度下宿に戻ったのだが、 まだ前の下宿人や旅行者などがいるらしく、 寝る場所がないので結局研究室に戻ってきた。

前の下宿人は4月の5日ごろまでいるらしい。 もう一ヶ月以上経っているが、 依然としてぼくの部屋はない。 いいかげん嫌になってきた。 「権利」という言葉が脳裏をかすめるが、 やはりこういうわけのわからない言葉を使うのはよくなかろう。 明日あたりに「そろそろ2階の部屋を空けてくれませんか」と頼んでみよう。

ああ、つらいつらい。


真夜中に某師匠が来られた気がするが、横になってからわずか数分で 睡深(睡深ってあると思うなあ)500メートルぐらいまで潜ってしまったので、 いつお帰りになったのかも知らない。朝までぐっすり寝ていた。


お昼前

前の下宿に行っておみやげを渡してくる。ついでにモーニングを食べる。

さて、翻訳翻訳。


お昼過ぎ

熊本二日目は、午前中にベンタム関係の発表が二つあったから、 午前中だけ出て、午後は参加しなかった。 昨日現われなかった某先輩は午前・午後とも出たようだ。

某横浜な某氏と、某嬢と一緒に、 熊本城そばの「こむらさき本店」でラーメンを昼食として食べ、 そこでみなと別れてから、 一人で某温泉に行った。

次の日に再び熊本市に出てちょっと散策。 古本屋を見つけたので性懲りもなく本を買う。 (そういえば、帰りはカバンがめちゃくちゃ重かった)

それから、夕方に特急有明に乗り博多に行き、 新幹線ひかりに乗り換えて夜中に京都に戻って来た。

なかなか楽しい旅行でした。


夕方

下宿に戻って洗濯をしようと思ってお昼過ぎにふらふらと外に出た。 桜があちこちで咲いている。もう春である。

MDで音楽を聴きながら自転車でふらふらと古本屋へ。

それから、下鴨通りなどを自転車でふらふら通って帰る。 あっちにも桜。こっちにも桜。道端にも桜。川端にも桜。桜。桜。 ほんとに春である。

下宿に戻って洗濯と入浴。 前の下宿の人はまだしばらくいる様子だが、 狭量になり不機嫌になって彼に文句を言うよりも、 助け合いと寛容の気持ちで彼に親切にした方が良いという結論に、 シャワーを浴びているときに、達した。 けちなことを言わずに、 もうしばらく研究室で寝泊まりすれば良いではないか(良いのか?)。

洗濯物を干してから再び研究室へ。途中、またしても古本屋に立ち寄り、 さらに異国的なカレー屋さんに入ってヴェジタリアン・ラザニヤなるものを 食べる。


寝てた。その間に某嬢が来て去り、某君が来た。 寝ててすみません。

夜中に大きな音でギターを弾かないこと。


ビジネス・エシックスの翻訳。大変。

「プロクター・アンド・ギャンブルのリライ印のタンポンが、 中毒性ショック症候群を引き起こした」 という文を理解するために、gooで検索して情報を探す。

「なるほど、プロクター・アンド・ギャンブル社ってのはP&Gのことなんだな」

「Relyは『レライ』と読むのか、『リライ』と読むのかどっちだ?」 (これは結局わからず。ご存知の方はご一報を)

「なるほど、タンポンというのはそういうものなのか」(うそ)

「toxic shock syndromeっていうのはこういう訳でいいのか?」 (これもわからず)

「うう。CDC(Centers for Disease Control and Prevention)の訳がわからん」 (どうやら「米国疾病管理センター」と訳すらしい)

こんなことをやってたら日が暮れる。(もう暮れているが)


Satoshi Kodama
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Last modified: Fri Jan 22 08:14:20 JST 1999