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こだまの世界

2003年11月下旬号


主な話題


21/Nov/2003 (Friday/vendredi/Freitag)

早朝

昨夜はテレビを見てからイソイソと床に就き、 なんとか早朝に目覚める。〆切は基本的に嫌いだが、 何かをしなければという使命感を持って早起きするのはいいものだ。 今日を乗り切れば連休なので、がんばろう。

やばい。もう行かねば。

朝、遅刻せずに南大沢に行き、午前中は博論の準備の準備の準備の発表。 準備が不十分で反省する。しかし、いろいろ参考になる意見をいただき、感謝。

昼食を食べたあと、もう一本学生の発表を聞いてから本郷へ。 今日は暑いのでかなり汗をかいた。

疲れたので某学会にも某ゼミにも出ず。

購買部のカメラ屋に写真を受け取りに行く。 ちゃんと説明したのに、フォルダに入っていた写真は現像されていなかった。 仕方がないのでカラープリンタで印刷しておく。

夜中

帰宅。夜は寿司。帰ってからちょっとワインを飲む。


22/Nov/2003 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昼下がり

早寝遅起き。昨晩は某友人に借りた 『少林サッカー』のDVDを観てから寝た。 ここまで荒唐無稽だとおもしろい。C+

お昼ごろに起きてから近くの中華料理屋で食事。

夕方から新宿へ。 少し服を買ったあと、 南口近辺を歩きまわる。

新宿で屋台風タイ料理を食べてから、 電車に乗って原宿に行き、 そこから表参道と青山通りを歩いて渋谷まで。 ずいぶん寒くなってきた。


23/Nov/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼すぎ

遅寝遅起き。怠惰だ。

昼下がり

ひさしぶりに近くのスーパーで買物。昼はラーメンを作る。

夕方から横浜へ。 港は風が強くて寒い。

夜は中華街で。 並ばないでふらりと入った店は、 やはり、あまりおいしくなかった。


24/Nov/2003 (Monday/lundi/Montag)

お昼前

早寝遅起き。 よく休んだので、そろそろ勉強せねば。

お昼すぎ

というわけで、大学へ。勉強しよう。

まだ大学。昼は某海鮮丼屋、夜は弁当屋。 翻訳の相互チェックをしているが、やはり疲れる。 翻訳をするのはしばらくやめよう。


25/Nov/2003 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昨日は夜遅くに帰宅したのだが、家ではネットにつなげなかったので、 風呂に入ってから早々に寝た。

朝、なんとか起き出して洗濯。

朝2

某勉強。

大雨。寒くて外に出る気にならず。しかし、もう行かねば。

お昼すぎ

というわけで、横浜の某大学へ。 置きっぱなしになっていた荷物を整理しに来る。 本は宅急便で送ってもらおう。

昼下がり

なんとか本郷に来る。

横浜ではバスに待たされ(朝、駅に行くときにもずいぶん待たされた。 寒い雨の日にバスを待つほどわびしいことも少ない)、 しかも渋滞でバスがいつまで経っても駅に着かず、 うんざりさせられる。

しかし、横浜駅からJRに乗ったあたりから順調に電車を乗り継いで、 無事に大学に来ることができた。 つかれたが無事に荷物をまとめることができてよかった。

何もしない間に夜になってしまう。眠い。

気分が悪いと思ったら、どうも風邪を引きかけているらしい。 あるいはバスにゆられすぎたか。 今日は適当に切り上げて早目に帰ることにしよう。

今日の産経新聞に載っていた、 コンピュータおばあちゃんの会 (www.jijibaba.com)。 メーリングリストやオフ会を通じた交流の他、 日本のわらべ歌の収集などやっている。

「しかし、老人のメーリングリストというのはなんだか恐いな」

「なんでですか」

「いや、ほら、どんどん鬼籍に入っていきそうで。メンバーリストを取り寄せて、 メールアドレスの横に(故)とか書いてあったらいやだろう。 『天国で見てるかもしれんから、アドレスは削除せんでおこう』 とか話してたりして」

「縁起でもない」

「メーリングリストで二、三日音沙汰がないと、 『ついにあの人も逝ったか』ということになったりして。 それでメーリングリストに追悼文を載せたら、 あとから本人が『ワシはまだ死んどらんぞ』 とかいうポストがあったりして」

「そういう老人差別的発言はやめましょうよ」

「ブラックユーモアだろ」

「おもしろくもなんともないですよ。縁起でもない。第一、不謹慎ですよ」

「きっとこういうネタは老人のあいだでも出てるよ」

夜2

なんとか帰宅。途中、渋谷でうどんを食べる。食べすぎた。

真夜中

ちょっと勉強。帰宅してからも勉強する癖をつけないと。


26/Nov/2003 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

朝、産経新聞の集金が来て起こされる。 まだ寝たりないが、 今日は午前中にゼミがあるのでちょうどよかった。 取っててよかった、産経新聞。

お昼

朝、日比谷線が止まってしまったので、 恵比寿でJRに乗り換えて東京に行き、そこから本郷へ。 あとから考えたら、東京ではなく渋谷に行って地下鉄に乗るべきだった かもしれない。

ぎりぎりで朝のゼミに出る。糖尿病患者の食事療法についての研究。

お昼すぎ

購買部で弁当を購入し、コモンルームで食べる。

犯罪対策についてゼロ・トレランスを支持する根拠として使われる 「割れ窓理論(Broken Windows Theory)」がすべり坂論法の一種かどうかを 確認しようとしてネットで調べていると、 フレデリック・バスティアというフランス人経済学者(評論家?)が、 まったく別の意味で同じ「割れ窓論法」というのを論じているのを知った。 こちらは、窓を割ると窓を修理することになり、連鎖反応的に雇用が拡大する、 という論法を指すようだ。

Broken Windows Theoryはジュリアーニ前ニューヨーク市長で有名になったが、 もともとはJames Q. Wilsonという保守系の社会科学者の発案だそうだ。 `Broken Windows Policing'とも言うようだ。 次のサイトのリンク集が有用。

結論としては、やはり割れ窓理論はドミノ理論と同じように、 経験的(心理的)なすべり坂理論の一種と言えそうだ。

わ、もう行かねば。

昼下がりから駒場でメタ倫理学勉強会。マクダウェルの続きで、 今回も進まなかったが、先達に教えられていろいろ勉強になった。

それからまっすぐ帰宅。今夜も呆けず勉強すること。

「産経のジェンダーフリー批判は、赤狩りの様相を呈していますね。 今日の正論なんか、《ジェンダーフリーという言葉は産経の摘発運動のおかげで 公文書から姿を消しつつあるが、 そのシンパたちは別の言葉を用いてこの発想を広げようとしているから 気をつけなければいけない》 というような内容ですからね」

「いや、まさに赤狩りそのものなんじゃないの。 《ジェンダーフリー教育→フェミおよび日教組→共産主義の生き残り》 という連想が背後にあるんだろう、きっと。 要するに、ジェンダーフリー教育を許したら 日本が共産主義になってしまうというドミノ理論であり、 割れ窓理論なんだろう」

「いや、そこまで考えているかどうかは…」

夜2

晩ごはん。ホウレン草とはんぺんをにんにくとマーガリン(バターがなかった)で 炒めたもの、もずく、その他。


27/Nov/2003 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

本を読んだり、ぼーっとしたりしていると、 あっという間に次の日になってしまう。 もう寝よう。

なんとか起きる。朝食。もう行かねば。

お昼すぎ

大学。午前中は雑用でつぶれる。 コンピュータがうまく動かずイライラする。遅くてかなわん。 `A little patience and all will be over.'というのは、 メアリ・ウォルストンクラフトが母親から学んだ教訓だそうだ。 忍耐、忍耐。

そういえば、横浜からダンボールが届いた。

夜中

帰宅。

夕方から某ミーティング。 夜、某氏と台湾料理を食べながら終末期医療の話など。

なんとか帰ってきて『白い巨塔』を見る。

財前助教授「オレは自分のために生きる。だれだってそうじゃないのか」

真夜中

以前、某氏にPhilosophy Radioというのを教えてもらったが、 スタンフォードの Philosophy Talkという ラジオ番組も始まるようだ。情報感謝。 先日メタ倫理の文献目録のサイトを教えてくれた方にも感謝。


28/Nov/2003 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

仕事。ラーメンを作って食べてしまう。

もう寝よう。

そういえば、昨日の産経の社説の一つは、 日本のHIV感染者が増えていることを受けて、 「若者は無軌道な性行動を慎め」というものだった。 米国の保守派に同調して、セーフセックスではなく禁欲abstinenceを勧めている。 しかし、現実的に考えて、禁欲を勧めるよりもセーフセックスを勧めた方が 効果があると思うが。

遅寝早起き。なんとか起きる。

ブッシュがバグダッドを電撃訪問。 つい「大統領選のためか…」と思ってしまうが、 まあ勇気のある行動だと思う。 兵士たちの士気も上がったことだろう。

ベッカムが英国勲章をもらう。 ビートルズを思い出した。

帰宅。

朝から南大沢へ。大幅に遅刻する。 午前中はベンジャミン・アンダーソン、 午後はトレンズ。 メモ: Hart, Schaffner & Marxというのは男性用のスーツやネクタイなどを 作っているアパレル会社のようだ。 この会社が昔に経済学分野の賞を提供していたみたいだ。

そのあと、神保町へ。若干遅刻。ウィギンズ。勉強になる。 終わったあとの飲み会にも付き合う。 帰りぎわに熱澗を一気に飲んで酔っぱらってしまった。

今日の産経新聞は南大沢に行くときに読んだが、 英インディペンデント紙に続き、タイムズもタブロイドサイズの新聞を 発行しだしたそうだ。産経も早くそうなってほしい。


29/Nov/2003 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早寝遅起き。お昼ごろに起きて、昼食は某香港料理屋で。

喫茶店でしばらく新聞を読んだあと、雨の中大学に来る。 勉強しなければ。

新聞でステラ賞というのを知る。 1992年にステラ・リーベックという婦人が、 熱すぎるコーヒーがヒザにこぼれて火傷をしたことに対してマクドナルドを訴えて 勝訴した判例を記念して、 毎年同じような米国らしい可笑しな訴訟に対して賞を与えているそうだ。

夜2

勉強中。

夜3

本郷通りにある韓国料理屋で晩ごはんを食べてから、 ふたたび大学で勉強中。雨は止んだようだ。


30/Nov/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昼下がり

昨晩から京大にアクセスできなくなっているようだ。

昨日は夜遅くに帰宅し、早々に寝た。

お昼前に起き、某安いイタリア料理屋で適当にお昼を食べ、 某ブックオフで本を数冊買ってから大学へ。今日こそは某原稿を書かねば。

某ブックオフで買った本。

地下鉄に乗って読みながら大学へ。

轡田氏の本(1巻目)は、飛ばし読んだが、 散歩がてら本屋に行って情報収集をする、 新聞の切り抜きをスクラップブックにする、 本に日付を書き込む(これはやってる)、 とりあえず何でも「三つ問題がある」と言う、 などが参考になった。

ただし、この人が直感と論理について述べていることは とんでもなく誤っている。とくにひどいと思ったのは、 「しかし考えてみれば、民主主義とは、みんなで筋道立てて考え、 話し合って結論を導き出す一方で、個性、つまり直感をも大事にしながら、 同時に直感による間違いを修正する手続きをもシステム化した制度ではなかったのか」 (201頁)という部分。この「個性、つまり直感」というのがナゾで、 民主主義の勝手な定義を持ち込んだ議論になっている。 たしかに多元的・自由主義的な民主主義は個性を大事にするかもしれないが、 直感を大事にしてその間違いを修正するなどという制度ではない (直感というのは、 どうも感情という意味と、推論を介さずにパッと思いついた印象という意味の 二つの意味で用いられているようだ)。 なにかの事件に出会ったときの直感あるいは感動を重視するというのはわかるが、 アリストテレスも言うように、驚きから「なぜ?」という考えが生じるわけで、 その直感が「論理的思考」によってダメになってしまうというのは誤解だ。

長年新聞記者をしていた経験豊富な人の書いた本なので、 説得力があっておもしろいが、 こういういささかずさんな部分もあるので気をつけないといけない。 ま、いずれにせよ、「賢くなるための方法」というのは、 いろいろな本を読んだり人から話を聞いたりして学ぶべきだと思う。

2巻目も飛ばし読む。こちらはより処世訓の色合いが強いようだ。 それはそれでおもしろいのだが。

夕方

まだ買ってきた本を読んでいる。

結局大学での勉強は本や論文を読んだりしただけで終わってしまった。

夜は某駅前でタイカレーを食べて汗をかいたあと、 某マルエツで買物をしてから帰宅。 アエラムックの『新版 哲学がわかる』が届いていた。 京大のサーバにもつながるようになっている。

日本のキリスト教信者は113万人で、人口比0.89%だそうだ(2003年9月現在の統計、 産経11月29日の記事による)。


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sun Nov 27 02:28:56 JST 2005