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KODAMA'S (NEW) WORLD

「ただし、あらゆる行為、あらゆる情念が中庸をゆるすわけではない…。 たとえば悪意・破廉恥・嫉視、また行為でいえば、 姦淫・窃盗・殺人など。 すなわちすべてこれらやこれに類したことがらはそれ自身劣悪であるがゆえに 非難されるのであって、その過超とか不足とかが非難されるのではない…。 これらのことがらに関しては、然るべき女を相手に、 然るべき時に、然るべき仕方で姦淫するかどうかということの上に姦淫の よいとかよくないとかがかかっているのではない」

---アリストテレス『ニコマコス倫理学』

人々はしばしば犠牲や負担を進んで受け入れる。 それは、彼らが高く評価する多くの事柄が達成されるのは、 みながそうすることによってのみであると知っているからである。 たとえば、清潔な環境とか、整然として安全な通りとか、 礼儀があり誠実な会話とかがそうであり、 社会生活の礎を提供する基本的な信頼関係も言うまでもなくそうである。 そういう人は、 「もしみなが同じことをしたら」どうなるかを考えずに人々が単に自己利益を追求 しだしたら、世界は今以上にはるかに悪い場所になることを知っているのである。 そこで彼らはこの事実を、自分はそのようには行為しない理由--道徳的理由--と みなすのである。

---Stephen Darwall, Philosophical Ethics


昨日 / 明日 / 2016年12月 / 最新 / はてな

この日の出来事


12/Dec/2016 (Monday)

某信頼研究会など

夜中

少し早めに起床。少し某翻訳。朝食、休刊日。

朝、娘を保育園に送り、一旦帰宅してから久しぶりに歩いて大学へ。 午前中は観念して雑用。主にメールの返事など。

お昼は某カンフォーラで少し遅めに昼食。

お昼すぎから夕方まで、某研究会。信頼について勉強する。

夜、百万遍で懇親会。歓談。

夜中、帰宅。風呂に入ったら寝るべし。


12/Dec/2013 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

ホテルの一室で勉強など

遅めに起床。シャワー、娘とFaceTimeしながらシリアル。

今日はホテルの部屋で仕事することに。午前中、メールのやりとりその他。

お昼、近所を散歩してクリスマスカードの買い物など。地元の店でテイクアウェ イして帰宅して一人でお昼をもそもそ食べる。

昼下がり、明日の報告の準備を適当に。それから少し昼寝。

夕方、しばらく勉強したあと、浜辺を散歩しながら大学の国際化について考え たり。買い物をして帰宅。ベジのアジア料理を一人でもそもそ食べる。

夜中、勉強せずにいろいろ人生について考える。真夜中、少し勉強しはじめた が時間切れ。もう寝ないと。


12/Dec/2012 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

まだ風邪、サッチャーの映画など

少し遅めに起床。まだ風邪気味。朝食、朝刊、シャワー。

午前中は自宅で某翻訳作業を含めていくつか作業。

お昼ごろに家を出て、御所の中を通って烏丸今出川へ。某保育所に入所申し込 みをしてくる。それから大学へ。

大学では雑用と学生の指導など。夜、来年度の某非常勤のための書類作成作業など。

夜中、カンフォーラで夕食をとったあと、歩いて帰宅。丸太町で少し買い物。

帰宅してからメリルストリープ主演の『マーガレット・サッチャー:鉄の女の 涙』を見る。まあまあ。もう寝るべし。


12/Dec/2011 (Monday/lundi/Montag)

某座談会など

定時起床。ひげ剃り、朝食。スーツに着替えて娘を保育園に送る。それから本 三駅前の喫茶店でしばらく勉強。

駒場の某講義をオンラインで視聴するために研究室へ。不具合で最初の40分ほ どは見ることができず。

お昼はランチョンセミナー。植物状態の患者の意識を脳波で読みとるという研 究について。

お昼すぎ、某先生と某相談など。遅めに昼食をとってから、昼下がりに某院生 と某出版社に。夕方まで某座談会。あんまり適切な発言ができず、自己評価が 下がる。こういうのは苦手。場数を踏んで慣れるしかないか。

夜、某氏と歩いて白山まで行き、そこからさらに歩いて千石の某喫茶店で一服。 ドラッグストアで買い物をしてから帰宅。しばらくしてから夕ご飯。

夜中、娘を風呂に入れ、食器を洗う。それから真夜中まで某院生の論文を見る 作業。終わらず。

もう寝よう。今週は結構忙しい。大丈夫かな。


12/Dec/2010 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

朝、遅めに起床。シリアル、朝刊。しばらく某院生の論文を読む作業。

お昼、シャワーを浴びてから散髪へ。さっぱりする。

昼食後、少しソファで寝る。それから掃除。

夕方、某妻と一緒に渋谷へ。原宿のアウトドア系の店でカバンを一つ調達。 以前、カナダに行ったときに買った手提げカバンがいいかげん色褪せていたので。

夜、渋谷のNHKホールで矢野顕子のコンサートを観る。満員。 ドラムやベースの音が大きいせいか歌が今ひとつ聞こえなかったが、楽しめた。 「ひとつだけ」や「恩赦」など、日本語の歌の方が英語の歌よりもよい。 ただ、Whole Lotta Loveをアレンジした曲はよかった。

渋谷でタイ料理を食べてから帰宅。肩が凝った。


12/Dec/2009 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

朝、ゴミを出してから二度寝。なかなか起きられず。シャワー、朝食。

お昼前に大学へ。午前中は少し功利主義アワー。 午後は雑用を数件と、某院生の論文を読んでコメントする作業。 あっという間に夕方になる。

夜、本を小さなダンボール二箱に詰めて宅急便で送る。 それから本三のドラッグストアで買い物をして帰宅。

夕食、夕刊。それから食器を洗って二階の勉強部屋で功利主義アワー。 疲れた。もう寝るべし。


12/Dec/2008 (Friday/vendredi/Freitag)

今日のこと。

朝、定時起床、ゴミ出し、シャワー、朝食。 家事や某妻の某作業の手伝いをしてから大学へ。少し遅刻。

某購買部に行き、ウェブカメラの交換をお願いする。 別に店の人に謝ってもらいたいとは思わないが、 「初期不良ですか、そうですか、わかりました。 それでは交換しますので、また月曜日に来てください」 とかなんとか言われると、 もうちょっと愛想があってもいいんじゃないかと思うよな。

お昼前に地下鉄で移動して、東京駅構内で某氏らと昼食。 それから本郷に戻って来て、夕方まで授業の準備。 途中、卒論生の指導一件。忙しくて頭から湯気が出る。

夜、某講義。ディスカッションのネタ(新型インフル)を作ったので、 それで少人数討論してもらう。なんとか無事に終了。 その後、某妻の弟さんが研究室に来訪。いろいろおみやげをいただく。 ついでに週刊アスキーを一月分もらっていただく。

それから帰宅して、夕食、新聞。某妻の某作業の手伝いをするはずが、 ソファで寝てしまい、そのあと布団に入って朝まで寝てしまう。 日記を更新する暇もなし(なので、以上は翌日に書いた)。


12/Dec/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼すぎ

朝、いつも通りゴミ出し、シャワー、朝食、朝刊のルーチンを済ませて、 地下鉄で大学へ。定時出勤(少し遅刻)。

午前中は某研究会。この研究会はこれで年内は終了。

眠い。

真夜中

今日のこと。


12/Dec/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

今日のこと。朝、某氏と相談して、朝日新聞を取ろうということになり、 販売店に電話して(おもしろい人だったので)一年契約をする。 しばらくはサービスで夕刊も付けてもらうことにした。 そのあと、某喫茶店でコーヒーを買ってから地下鉄で大学へ。

午前中は某文献講読。お昼は某ランチョン・セミナー。

昼下がり、総合図書館で勉強していた某氏に手伝ってもらって、 某翻訳に引用されている文献の翻訳書のチェックをする。 手際のよい某氏に感謝。

それから遅れて某ミーティングに参加。そのあと、 ようやく某翻訳をメールで某出版社に送る。これで一段落。

夜、某セミナーに出席したが、疲れていて途中で寝てしまい、 発言できず。いかん。これから研究会は「寝るなら出るな、出るなら寝るな」 をモットーに参加することにしよう。

そのあと、プールで1.5キロほど。夕食は某氏と巣鴨の韓国料理屋で。 少し高いがなかなかうまい。 地下鉄で春日に戻って某所で日用品を買ってから帰宅。

さて、次の仕事にとりかからねば。

今日のニュース


12/Dec/2005 (Monday/lundi/Montag)

お昼すぎ

早起きして喫茶店で勉強するはずが、お昼前までよく寝てしまう。 起きてから某スタバでしばらくホッブズ。 ダーウォル先生の 現代倫理学的視点からの分析はわかりやすい。 こういうのがやりたいんだけどなあ。

お昼すぎに研究室へ。PilotのMagic (A Golden Classics Edition) というアルバムがアマゾンから届いていた。

真夜中

昼下がり、某教授と某相談をするつもりが明日に延期されたので、 余った時間で明日の某相談の準備。

それから全速力で走って春日に行き、某氏と一緒に某シャツ屋へ。 シャツを作るのは初めてだったので、緊張して適当に返事をしてしまう。 ちゃんとしたシャツが出来てくるだろうか。

そのあと、某喫茶店で一服してから、某政治哲学研究会。 ポッゲの`Real World Justice'という論文を最後まで。 各国がGNPの1%を貧しい国家の援助のために拠出するのは 積極的義務(不完全義務、慈善)ではなく消極的義務(完全義務、正義)だ、 という話。結論には同意するが、論証がちょっとなあ、という話に。

そのあと、某居酒屋でしばらくワインを飲みながら雑談。 某氏と待合わせがあったので、 早目に切り上げてもらい、南北線で白金高輪へ。 が、待ち合わせの段取りが悪かったようで、 しばらく駅前のスタバで待ったが結局会えずじまいになる。残念。

そのあと、三田線で春日に戻ってきて、某所でラーメンを食べてから帰宅。 勉強しよう。

真夜中2

日記の整理。 「朝食にて」という2000年の記述は笑える。 それ以外にも、今日はおもしろいことがいろいろ書かれていて笑える。 中国の有袋類の話とか、 英国人の階級差の話とか。 Politically incorrectな発言がおもしろいのは、 タブーに触れているからだろうか。

真夜中3

ホッブズの勉強。インスタントコーヒーが濃すぎたのか、気分が悪くなる。 そろそろ寝よう。

今日のニュース


12/Dec/2004 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

勉強中。なかなか心が落ちつかず。

「文盲」って、今は「非識字」っていうのかな。

フランス語がすらすら読めるようになりたい。 (また一から)がんばろう。

真夜中2 (午前)

比較的まじめに勉強。 やっぱり夜型なんだよなあ。 夜型というか夜行性というか。

そういえば、Neil Youngのすごさがようやくわかってきた。

食卓には食べものがどっさり
わが家は愛に満ちている
子どもたちはみんな
精いっぱい遊んでる
幸せに思えることばかり

愛する女性がそばにいる
彼女は良き妻
夫の引き立て方をよく知ってる
彼女は強く、彼女は優しい
彼女は貞淑な妻
良き夫でいられるのは
ほんとに彼女のおかげさ

だけど完全なものは何一つない
それこそが神の完全な計画
影を覗きこんでみるといい
善いものに恵まれてるのは
それがなければどうなるか
身に染みてわかるようにってことさ

---`God's Perfect Plan' by Neil Young

今日やること


12/Dec/2003 (Friday/vendredi/Freitag)

夜中

今日はお昼まで寝ていたが、おかげで元気になった。 どうも最近の不調は、寝不足が大きな原因だったようだ。

昼下がりにファースト・キッチンで食事をしてから、 夕方から神田で勉強。ブラックバーンの続き。

それから電車に乗って戻ってきて、 駅前でゆっくり食事、先ほど帰宅。

夜中2

そういえば、今日ひさしぶりに東急渋谷駅を使ったが、 広告がすべて(また)井川遥になっていた。 あそこの広告は全部一緒なので圧倒される。 きっとお金がかかるんだろうなあ。

今日、電車に乗っているときに聞いた会話。

「新聞読んだ? 中国の東北部で有袋類の化石が見つかったんだって」

「ふ〜ん、有袋類って、あのコアラとかカンガルーとかの」

「そうそう、今ではオーストラリアにしかいないんだよね、有袋類は。 なんで滅んだんだろうね、中国では」

「全部食べちゃったんじゃない、きっと」


12/Dec/2002 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

早朝

冬が来た
冬が来た
どこに来た

家に来た
部屋に来た
手足の先に来た

う、やばい、遅刻する。

お昼前

タクシーのお世話になり、 なんとか遅刻せずに授業へ。 しかし、LANケーブルなどを一式忘れてしまい、 事務に借りることになる。

あ、昨日某大で講演会があったことをすっかり忘れていた。しまった。

夕方

授業が終わったあと、「英語のスピーチを作ったので見てください」 と頼まれたので、添削する。

そのあと、近くお好み焼きを食べ、バスで帰宅。 と思ったが、寝過ごしてしまい、 気がつくと北大路の方まで行ってしまった。 ふたたび銀閣寺行きのバスに乗って戻り、 本屋に立ち寄ってから帰宅。

The ClashのLondon Calling、ひさしぶりに聞くとすごくいい。

真夜中

夜、買物に行こうとすると、某香港人から電話。これからJR京都駅に行くので、 迎えにきてくれとのこと。買物はあきらめて彼らを迎えに行き、 駅から10分ほど歩いたところにあるホテルまで送ってきた。

新聞がたまっているので読まねば。

机に向かっている時間…4.75hr
今日の勉強時間…4.75hr
マルクス係数…0


12/Dec/2001 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

「テレビ見ながらリンク集をすこし更新する」

「分類がまずいだろ」

「よくわからん」

「やばい」

「ダンコンダンコン。ラ〜ラ〜ラ〜」

「昨夜は某越智先生を囲んで某韓国料理屋で飲み会。 焼肉関係が多く食べれないものが多かったが、 なかなかうまい料理屋」

「何話したか忘れた。なんだったかな。 バンドの練習をするという話とか」

「金曜日くらいに下宿のシャワーが復活するらしい」

真夜中2 (午前)

「中年オヤジ層に人気沸騰中の某さんが借してくれた『新解さんの謎』 をパラパラと読む。 ちょっと冗談のセンスが今ひとつな気もするが(清水義範のノリに似ている)、 それでも数ヶ所で吹き出してしまう」

「ムリしちゃって。やせ我慢してないで大笑いしたら」

「それに中年オヤジ層というのはまずいだろう、中年オヤジ層は」

「いや、他に形容の仕方を思いつかなくて」

「ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド風の殺し屋に追いつめられて絶体絶命、 という夢を見ていると、電話で起こされる」

「〆切に対する恐怖じゃないの、やっぱり」

「それと、コタツで寝てるせいか腰が痛い」

お昼

「めずらしく遅刻せずに授業に出る。あまり授業に出てる場合ではないのだが」

「テオリア、プラクシス、テクネーについて。 近代ではテクネーやポイエシス(技術にかかわる知識)が軽視されていた、 というような話」

「大学内のネット環境がかなり悪化していない? お昼だからかもしれないけど、 ほとんどモデム並かそれ以下の転送スピードなんだけど…」

「いや、そんなに遅くはないと思うよ」

「生協早くADSL8Mbpsに対応してくれないかな、話は変わるけど」

「また話は変わるけど、環境倫理学についてのネタを探す必要あり。 あと、情報倫理学についても」

昼下がり

「ひきつづき集中講義。アリストテレスとカントの幸福観について。 アリストテレスは行為をしているさいに幸福になるが、 カントは行為が達成されると幸福になるとか、そんな話。 ちょっと意識が飛んでしまったので細かいところはわからない」

某君の掲示板の記述がおもしろいので一部引用」

ウィルス / Luft++ 【URL】

01/12/12(Wed) 0:37

非常に恐ろしい。

ここ二週間ほどで20回以上OSをインストールしなおしているのだが、どれだけ インストールしなおしても、調子が悪い。XP入れるとプロファイルが壊れたり、 MEを入れてみてもレジストリが読み込めません。修復して再起動しますという ウィンドウが現れたまま、次回以降はデバイス等がすべてやられてしまう。

そこで、ウィルススキャンをかけてみたのだが、22種類でてくる。うちいくつ かは、遠隔操作したりする(いわゆるトロイの木馬)やらの私が所有するハッキ ングツールなのだが、ほかのものなんかもでてきたりして、実際なにが原因な のかわからないのでとりあえずすべて消したわけです。んで、今日にいたり、 またレジストリがいかれかけてたので、バックアップから復元して、ギリギリ セーフだったわけですが、そういうわけどもう一度ウィルススキャンをかけて みると、さらにまたトロイの木馬が検出され、即刻消されたわけであります。 んで、実際のところ、原因がなんなのかはわかりませんが、いろんな重要なファ イルやらがたくさん消えたり、連絡ができなくなったりと大変みなさんにご迷 惑おかけしております。この場をもってお詫びします。

「授業は早目に終わる。某君らがバンドの練習の曲を決めていた。 どうやらオレはベースをやることになるようだ。練習しよう」

「最低限の文化的生活を送るために、某所でフトンを買う。 掛・敷ふとんとカバーで3万円ちょっと。 これで暖かくなかったら火を着けて燃やしてしまおう」

UCLの成績

「ぎゃ。UCLの成績がついに来ました」

「ぎゃ」

「ぎゃ」

「それでどうだったの」

「す、すごいです、いろんな意味で」

「どうすごいねん」

「まず、ディサテーション。70点。優(distinction)」

「ほう」

「つぎに、『ジェレミーベンタムと功利主義の伝統』クラス。63点。合格(pass)」

「なんでやねん」

「いやあ」

「いやあとちゃうやろが」

「その次が、『法哲学と法理論』クラス。48点。allow pass」

「よ、48点。ぎゃー」

「ぎゃー」

「ぎゃー」

「これって何なんですかね、allow passって」

「そんなんはじめて聞いたよ。 お情けで通したったってことちゃうの? いったい何やったんや、きみ」

「いやあ〜。試験か論文か…。たぶんどっちもですかね。 先生厳しかったもんなあ」

「ふ、ふるえるな」

「ふ、ふるえます」

「『現代政治哲学1』クラス、70点。優」

「ふむ」

「『現代政治哲学2』クラス、72点。優」

「なるほど。それで総合的には?」

「『合格』でした」

「まあじゃあ一応おめでとうということで。もっと修業しいや」

「とくに法理論がんばります。功利主義も」

夜2

「炊きこみごはんを食べたあと、すこし寝る。 それからちょっとベースを弾いてみる。 人差指の先が痛くなる」

「Taxmanの途中のベースリフ、機知外だよなあ」


12/Dec/2000 (Tuesday/mardi/Dienstag)

朝食にて

登場人物--中国人の友人(C); おれ(S)

C:「何かおもしろいニュースを読んだアルネ?」

訂正。

C: 「何かおもしろいニュースを読みましたか」

S: 「えーと、 ボンベイ近郊に住むインド人が50年間生やしつづけていた爪を ついに切る決心した話とか。 親指の爪は1.5メートルにもなるそうです。 たしか二十万ドルで売りたいとか言ってるとか」

C: 「O my Mao! だれがそんな爪を買うのか」

S: 「あと、英国で来年からモーニングアフターピルが薬局で売りだされる話」

C: 「ん? モーニングアフターピルって何?」

S: 「セ、セセセ、セックスしたあとに飲む避妊薬」

C: 「O my Mao! セ、セセセ、セックスしたあとに飲む避妊薬! それは胎児を退治するということではないですか? 中絶と同じじゃないですか」

S: 「受精卵が着床するのを防ぐみたいだから、 たしかに中絶なのかもしれないけど、 避妊として考えるのがふつうだと思う」

C: 「いや、それは胎児を退治するんだから中絶であり、殺人です。 O my Mao!」

S: 「けど、胎児っていってもまだ肉眼では見えないくらいの小さな卵で、 しかも精子が卵子に入りこんだかどうかすらわからない状態のわけで」

C: 「いや、大きさは関係ないし、受精してない場合もあるけど、 受精している場合もあるでしょう。殺人です。Mao!」

S: 「しかし、そんなこと言うとコココンドームとか セセセセックスの前に飲むピルだって 問題じゃない? ベルリンの壁を壊す前に西ドイツ側と東ドイツ側にいる 恋人同士を殺すか、壁を壊したあとに殺すか、という違いであり…」

C: 「いや、精子と卵子は赤ちゃんじゃないが、受精卵は赤ちゃんだ」

S: 「精子と卵子が手をつないだばかりの受精卵は赤ちゃんからはほど遠くて、 受精卵の着床を防ぐことと赤ちゃんを殺すこととは一緒じゃないと思うけど」

C: 「Mao! それが倫理学者の言うことか」

S: 「それじゃ、レレレレイプされた女性がこの避妊薬を飲むのはダメ?」

C: 「それは許されると思う」

S: 「どうして?」

C: 「女性が無理矢理されたから」

S: 「どうして無理矢理されて妊娠した場合はこの避妊薬を飲んでいいの?」

C: 「Mao! セセセセックスする気がなかったということは産む意図がなかったという ことでしょう」

S: 「なるほど、産む意図がなければこの避妊薬を飲んで胎児を殺してもいいわけか。 とすると、セセセセックスをする気はあっても、 産む意図はない人も許されるんじゃない?」

C: 「いやいや、セセセックスをする気はあっても産む気のない人は、 コココンドームを使うなりなんなりするべきだ」

S: 「でもまあ、みんなそんなに賢明じゃなくて、避妊すべきだったとあとから 思う人もいるわけで。レレレレイプじゃなくても、 気がついたらセセセックスしていたという人もきっと多いだろうし…」

C: 「Mao! そういう愚かな人間はちゃんと責任を取って産むべきだ」

S: 「しかし、そういうときに責任を取ることになるのはだいたい女性であって…」

C: 「とにかくモーニングアフターピルは道徳的によくない。 英国のような中絶が許されている不謹慎な国ではどうか知らないが、 そうでない国では禁止すべきだ」

S: 「う〜ん、まあたしかに検討すべき問題ではあるなあ…。 あ、ところで、 聖母マリアが受胎告知の次の日にモーニングアフターピルを手にして悩んでいる様子を 風刺画として書くと受けると思うんだけど」

C: 「Jesus!

(フィクションです)

中央図書館で借りた本

ひさしぶりに中央図書館に行く。 ここで本を借りるのはなんと今回がはじめて。 もっと資源を利用しないといけない。

少しコピーもする。コピー代は場所にもよるが、 大学内で一番安いところは1枚4p。

News Memorandum


12/12/99 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昨日は某ビデオ屋で『モンティ・パイソン2』を借りて下宿に戻り、 それを観て、ラーメンを作って食べてから寝た。 半日以上寝た。夕方まで寝てた。なんて怠慢な生活だ。死ね。

いや、おかげで元気になったけど。 夕方にシャワーを浴びてから大学へ。 途中、某所でシーフードカレー。

UCLの願書を書かねば。 あ、推薦状も書いてもらわねばならないのだった。 間に合うのか?


UCLのLegal and Political Theory MAの年間授業料は9145ポンド。 180万円。ひい。ロンドンでの生活費の見積もりが約8280ポンド。 170万円。ひいい。留学生はさらに750ポンド見ておいた方がいいって。 15万円。全部で365万円。学振の年間給料は約300万円。ひいいいいい。

英国国民かEU加盟国の市民だと授業料は2675ポンドなんだそうだ。 3分の1以下だな。日本もEUに加入してくれないかなあ。


某所でお好み焼きを食べる。

帰りに某所で本を買う。 そのあと久しぶりにゲーセンにも行く。

研究室に戻ってきて、某さんに頼まれた某教授の講義のダビング。


真夜中

『はじめの一歩』第35〜36巻読む。

イギリス人男性の日本人観、日本人女性について。 「ロングヘアで前髪にパーマをかけて後ろにカールさせるという髪型が 一時流行したが、あれはインコを思い起こさせる」(リン・ロブソン、前掲書、12頁)

イギリスの上流階級に典型的な女性の名前--Lucinda, Candida, Sophia, Laura, Jessica, Vanessa, Diana, Sara, Carolina, Zoe, Felicity, Tania, Fenella, Harietta, etc.

中流階級--Bryan, Geoffrey, Herbert, Stanley, Ronald, Margery, Prudence, Clare, etc.

下流階級--Fred, Joe, Sid, Bill, Alf, Jim, Marge, Flo, Eth
(前掲書、23-4頁)

上流階級の名前は語尾がaなどの母音で終わるのが特徴らしい。 Felicity(幸福、至福)っていう名前がいいよなあ。 そういえば、オースティン・パワーズ・デラックスに出てきたヒロインが Felicityだったっけ。

イギリス人の顔の特徴。 「上流の人にはしばしば一般的でない身体の特徴が現れます。 例えば、鼻が大きかったり、まがっていたり、口が少々よじれていたりします。 これは"高貴さ"を表すものなのです。 さらに、彼等の赤い顔は田舎暮らしのためです」(同上、25-6頁)。 ……ほんとかよ。

イギリス人の結婚。 「中流は良い教育を受け、その後はキャリアを追求するので一般に晩婚ですが、 上・下階級は早く結婚します。 まったく自分と同じ階級に属する相手と結婚するのはごく稀なので、 後に色々と問題が持ち上がります。 離婚を数回すると、社会的ステータスが上がります」(同上、30頁)。 ……う〜ん、だんだんこの本に書いてあることが信じられなくなってきたなあ。

イギリス人の食。「おおまかに言うとこんな具合いです。 上流は素材をそのまま食べ、中流は焼き、下流は油で揚げます」(同上、32頁)。 う〜ん、ほんとなのかなあ。 しかし、この調子で何でも書けそうだなあ。 「上流は賞味期限までに食べ、 中流は賞味期限を二三日過ぎるまでに食べ、 下流は賞味期限を過ぎて腐ったものをおいしいおいしいと言って食べます」とか。


12/12/98 (Saturday/samedi/Sonnabend)

12日の深夜 (下宿にて)

昨夜、遠いところに行く準備をしている(ようなしていないような)某師匠に遭遇。 修論に関していろいろご批判をいただく。 書き方について有益な示唆をいただいた気がする。 これまで書きづらかったのは、 文体というか、表現の仕方に悩んでいたからだということに気付く。 (もちろん、それだけではなく、考えがまとまっていない、 ということもあるが)

某師匠には、 「もう無理なんじゃないの」 「もう一年がんばったら」 などといろいろ言われるが これは一応励ましとみなし、 これから当分下宿にこもって悪あがくことにする。 学振もあるし、簡単にはあきらめられないってば。


昼下がり (下宿にて)

修論を少し書いて、明け方に寝る。 さっき起きた。

ちょっとおでん食べる。


宵 (下宿にて)

夕方、家の改築業者が来て、 雨漏りの話をする。 近く大家さんに電話をして修理してもらうことになるかもしれない。 気前よくお金を出してくれると良いのだが。

修論、昨日から再び書き始めて、3200字くらい。

(ひー)

この調子で一日4000字書ければ、 とりあえず10日で規定の枚数に到達するわけだが、 そううまくもいかないか。 しかし推敲や書き直しのことを考えれば、 そのぐらいの調子で行かないと間に合わない。

わたしは歓迎する、応援、批判のメイルなどを。

(この日記を読み続けていると、 これからの一ヶ月で徐々に人格が崩壊していく様子が見れるかもしれません)


大学に来る。 某氏に某コンピュータ借り受ける。 これがあれば下宿でメイルなどが見れるので非常に助かる。 関係者各位に感謝。


(下宿にて)

おでん食う。しかし、いったい何日おでん食ってんだ?

修論。快楽計算のとこを、どうごまかそうか悩む。 「この問題については某先輩に訊け」と注を付けておこうか。


12/12/97(Friday/vendredi/Freitag)

・真夜中・

・うう。研究室で寝てた。寒い。寒い。寒い。

・ところで研究室は現在荒廃している。近々新型の机が導入されるため、 旧式の机を捨てる準備をしているのだ。今日のお昼に業者が持って行ってくれ るらしい。さらば旧式の机たちよ。達者で暮らせ。


・夜明け前・

・某E氏が来訪。暴れられる(うそ)。ハイホー。


英語だけしか理解できない気の毒な人々

・英語圏の国の人々が--あるいは英語帝国主義に抵抗する人々のように、 「英語だけしか理解できない気の毒な人々」とか「言語的に挑戦されている人々 linguistically-challenged people」などと表現すべきか--、時折ぼくのベン タム関係のページなどを見に来てくれているようだが、彼らが日本語を解さな いとすれば、わざわざ来てページ全面に渡る文字化け(してないのかな?)を見 て去って行くのであろうから、なんとも気の毒な話である。

・だからといって全てのページを英語にしたり、あるいは日本語のページ と同内容の英語版を用意するつもりはない(できない)が、なんらかの対応策は 考えた方がよいと思う。(「一週間でできる日本語教室!!」とかいうページを 作るとか、ラテン語で書くとか)

・もちろん本来ならば、 日本語も英語も知らない、いやそれどころか日本 やイギリスやアメリカの存在すら知らないというインターネット使用者のため にも何らかの対策を立てておくべきであるが、残念ながらわたしは日本語と英 語以外の言語はてんで使えないのでどうしようもない。

・だから、「英語で書くんだったら火星語でも書けっ」などというメイル を送って来てわたしを困らせるのは勘弁してもらいたい。ただし、わたしの日 記の火星語版を作って毎日送って来てくれるというのなら大歓迎だが。

・ま、WWW上における言語の問題はそのうち詳しく勉強しよう。


早朝

・そろそろ院試対策委員の名にふさわしい行ないをするべき時が来た。の で、とりあえず大学院修士課程入試未確認情報 を更新しておいた。


・昼下がり・

・最近規則的になっているが、モーニングを食べてから下宿に戻って少し 寝た。夢を見ていたので少しは寝たと思う。しかし、目が覚めて時計を見ると 全然時間が経っていなかったのでもしかしたら丸一日寝倒したのでは、という 疑問が浮上したがあえなく撃沈される。いくらなんでもそんなわけはない。

・しかしなぜか全然眠たくなくなったので、カント先生のグルントレーグ ングの第一章を再び読み返して、善意志についてつれづれと考えると、ふと、 「温暖化を防止するためにはみんなで地球を押して太陽から少し遠ざければよ いのではないか」という妙案を思いついた。効用あらたかなカントなるかな。

・さて、昼ごはんを食べて研究室にやってくると、すでに旧式の机が運び 出されている。今ごろ遠い外国にでも売り飛ばされてドナドナドナドと涙して いるかも知れない。ああ。事務机は悲しい。


12/12/96(木)

昼。寝坊したが2コマ目にはきちんと出れた。が、頭痛がひどく、授業はあま り聞いてなかった。今はもうほとんど平気である。寝すぎが原因か。

寝坊に関しても小林発作君の『おらが冬』に感動的な俳句がある。

目覚ましや 起きれなかったぞ コンチクショー

(季語・目覚まし)

目覚ましにあたるでもあたらないでもない、最後の「コンチクショー」という 言葉に、現代の若者のやり場のない怒りを読み取っていただきたいものである。

今日は塾なので(集中講義に出ずに)もう帰る。明日は夕方に学校に来る気がする。


Satoshi KODAMA
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Last modified: Sun Mar 26 18:15:53 JST 2017