indexにもどる / 音楽のお話 / 音楽のお話97年1〜4月
Small FacesのOgdens' Nut Gone Flake。スティーブ・マリオットが歌う"Afterglow"をウォークマンで聴くと失禁しそうになる。いや、ほんと。すごいの。Trafficのスティーブ・ウィンウッドもすごいけど、マリオットの方も相当。"Lazy Sunday"も、いわゆる一つの名曲ですな。このアルバムはちょっと変な曲も多い気もするけど。何となく70年代のイギリスのグラムロック(でいいのかな)のSweetを思い出してしまう。ああいうのも大好きです。
TrafficのMr. Fantasyをウォークマンで聴く。ぶっとぶ。久しぶりに聴いたが、こんなによかったのか。むーん。ボーカルやらギターやらが右へ左へと飛ぶ。こういう無茶なステレオの使い方をし出したのはジミヘンからなのだろうか?サイケな方にお勧め。
最近またストーンズやビートルズを聴くようになった。Sticky FingersとかA Hard Day's Nightとか。しばらくCDを買ってないせいもある。"Sway"って曲、昔はなんっとも思わなかったんだけど、最近聴くと超感動する。こういうのってなんなんでしょうか。ぼくの耳が進歩したのかしら、とか思ってみるが、そういう問題なのだろうか。
書こうか書くまいか迷ったが、嬉しがってつい書く。新しく出来たテープ(タイトル未定)の曲目とコメント。
Side A:
Side B:
聞いてみたいという奇特な方は、ぼくにお知らせください。次の土曜日以降、標準価格200円(安すぎるっ)にて販売いたします。ただではあげませんからね、江口さんっ。
マルクスブラザーズはしょーもないが、エヴァリーブラザーズは最高である。"Wake Up, Little Susie"なんか聞くと吹っ飛ぶ。ビートルズもストーンズもかなり影響を受けてるそうだ。(キース・リチャーズは特に彼らのアコギの使い方に影響を受けたらしい)。まだまだいろんなブラザーズがいるが、それはまたこんど。ところで、マリオ・ブラザーズはどこからヒントをえたんだろうか。近江兄弟社なんてのもあるか。
最近はStevie Wonderばっかり聴いている。"Talking Book", "Inner Visions", "First Finale"と立て続けに買ったので曲名を全然覚えていないが、みんないい曲ばかりである。歌もうまい。しかも今のぼくとほとんど同い年の頃の作品である。............。なんなんだいったいっ。くそくそ。このころのスティーヴィー君は一日に5、6曲の歌を作ってたんだそうである。脱帽。
(注.これは家で書かれたものです)
さて、今回紹介したいのは、あのシャングリラズである。まず簡単な紹介をすると、64年から66年にかけて活躍したアメリカの白人4人組ガールグループ、ということになろう。同時期のガールグループといえば、他にシレルズやロネッツなどがいるし、彼女らの音楽もぼくは大好きである(どうでもいいがロネッツのロネット・スペクターだったけ、あの人は堀ちえみにやたらと似ている)。けど、シャングリラズはちょっと好きのケタが違う。なぜか。
まず、歌詞がすごい。たとえば代表曲の一つである"Leader of the Pack"は、暴走族のリーダーである彼氏との出会いから死別までを描いたナンバーで、異常なまでの効果音が恐ろしい雰囲気を醸し出している曲。非常にドラマチックである。わけもなくパンク的なものまで感じさせる。全米ナンバーワン・ヒット。邦題は『黒いブーツでぶっとばせ』と、わけがわからん。これは必聴。
次に、プロデューサーがすごい。あのシャドウ・モートンである。彼は、このバンドの成功で有名になった人で、後にヴァニラ・ファッジやニューヨーク・ドールズといったロック史に名を残すバンドをプロデュースしている。この人があの異様で劇的な効果音を作り出している張本人である。また彼は、ライチャス・ブラザーズやビートルズの『レット・イット・ビー』などを手がけたフィル・スペクターと並ぶ奇才プロデューサーとして知られているそうである。
最後に、このバンドの持つ影響力がすごい。前出の"Leader of the Pack"はベット・ミドラーなどがカヴァーしているし、 このグループの初ヒットである"Remember"は、ご存知エアロスミスがカヴァーしている。ニューヨーク・ドールズのジョニー・サンダーズもシャングリラズファンで"Give Him A Great Big Kiss"をカヴァーしているし、ポール・マッカートニーはシャングリラズの"I Can't Never Go Home Anymore"が、"She's Leaving Home"の元ネタになったといっている。さらに、シャングリラズ再結成のために尽力したのはブロンディーのデボラ・ハリーであったりする。いろんなところに影響しているのである。
と、つい書きすぎたが、とにかく一度聞いてみてほしい。ベストアルバムが日本盤でも手に入る("The Shangri-las: Greatest Hits & More", センチュリーレコード)。ついでに言うとこのアルバムの解説(片岡治)は詳しくて非常に参考になる。そしていかにシャングリラズがカルト的人気を持っているかがわかる。おニャン子クラブとの類似性の指摘も納得できるところである。いや、ぼくはほとんどおニャン子クラブの音楽は聴いてなかったが。聴いてないってば。ついでに言うと、シャングリラズのメンバーの内の一人は、めちゃかわいいそうである。ジャケットからはあんまりわからないので、ビデオを入手したい今日このごろである。
一昨日の朝はThe Beach Boysの"Believe In Me"が頭の中でなっていた。昨日の朝はもう一年か二年聞いていないレイナード・スキナード(つづりわすれた)の"Sweethome Alabama"である。いまはDr. Johnのベストを聴いている。彼はいわゆるNew Orleansというカテゴリーに入れられる。もともとはサイケの時代にヴードゥーのかっこしてトリップした音楽をやっていた。よくわからん日本語だ。洗練された印象を受けるので、アダルト向けの音楽である。と思う。
ところでキース・リチャーズもいつかは死ぬんであろうか。ローリング・ストーンズがなくなるというのは、想像しがたいことである。が、いつかそんな日が来るんだろうなぁ。
(これは家で書いたものです)
月並みなお勧めで申し訳ないのだが、もしかしてまだこの幸福を味わっていない人がいるかもしれないので、Carol Kingの"Tapestry"について書く。
ぼくはこの至福を今年の春まで知らなかったのだが、あー、もう、なんでもいいからまだ聴いたことのない奴は今すぐ買いに行きなさいっ。今すぐですっ。さあさあさあ靴を履いて行ってきなさいっ。
Carol KingといえばShirellesの"Will You Love Me Tomorrow"を書いて(共作)一躍有名になった、元々はティン・パン・アリーのソングライターである。
"Locomotion"とか"Chains"とか"Up On The Roof"とかも書いている。が、歌を自分たちで作って歌うビートルズにショックを受けてシンガーソングライターになったそうである。
1972年に出たこのアルバム、とにかくすごいのである。いつ聴いても幸せになれるのである。なんか、何枚売れたのか忘れたけど、一千万枚以上売れてるらしい。そんなことはどうでもいいが、このアルバムの良さの傍証ぐらいにはなるかもしれない。どんな音楽かというと、ビートルズとも違うが、イーグルスとかああいう、ポップなロックである。これ以上は表現できん。聴いてくれ。
この中にある曲は全部いいんだけど、とくに良いのは"So Far Away", "It's Too Late", "You've Got A Friend", "Will You Love Me Tomorrow", "Tapestry", "A Natural Woman"などである。ほとんど半分書き出してしまった。最後の歌はAretha Franklinのカヴァーで有名であるが、"A Natural Man"という名でRod Stewart"もカヴァーしているのが笑える。
"strong"(太字)だらけでくどくなったが、とにかくジャズが好きな人も演歌が好きな人も一家に一枚そろえておいて損はない、そんなアルバムなんである。ぼくはそんなアルバムをたくさん知っているが...。ぜんぜん違うが、Sam Cookeもお勧めである。これについてはまた今度書く。
最近、「しわだらけになる前に死にたい」という不謹慎な歌を作っている。この歌のスケッチを思い付いた日にちょうど祖父が死んだので、やっぱり完成させねばならん、と思う。
昨日はPaul, Peter and Mary(古い)を聴く。コーラスのきれいなバンドは大抵好きである。うちのバンドのコーラスは、まだまだきたない。フォークと言えば、Joan Baez(スペルが心配)はこわい+かっこいい。Led Zeppelinもやっている"Baby, I'm gonna leave you"は、彼女の方がRobert Plantよりうまいと思うが。彼女がZeppelinと共演しているテープなんてものはないのかな。あるわけないか。
今日の毎日新聞朝刊にBob Dylanがノーベル賞文学部候補になった、とあった。Chuck Berryにもあげて欲しいものである。また、いつになったら英国王室はRolling Stonesに勲章を与えるのか。与えないか。
通学の途中、ひさしぶりにMichael Monroeの"Not Fakin' It"を聴く。こんなにたてのりだったのか、と驚く。
うちのバンドがこの間初めてテープ(ミニ・アルバム)をつくって売った、と言うかほとんどただで配った。このことについて知る人は世界にほとんどいないと思うが、バンドのメンバーは味をしめたらしく、京大文化祭(11月祭)までにまた作る気でいる。ぼくも楽しいが、一曲目に入るような乗りの良い曲を早急に作らねばならないので、焦っている。
この間買った、Stevie WonderのTalking Bookで、おっ、Stevie Wonder、なかなかおもしろいギターを弾いてるな、と思ったら、Jeff Beckが弾いてたので、驚く、というかうなずく。Jeff Beckは高校のころから一番すきなギタリストである。理由は、かゆくないところにまで手が届くような、異常なソロを弾く人だから。ヤードバーズのころから、基地外みたいなギターを弾いている。バディ・ガイのまねだ、ともいわれるが、バディ以上に基地害じみている。Jeff Beckに比べたらEricなんとかとか、なんとかページとかは、少なくともギター・ソロに関しては、平凡に見える。ただし、クリームの時代のClaptonは絶品である。薬のせいなのだろうか。
白水さんからお借りした"Smashing Pumpkins' Siamese Dream"を初めて聴く。そういえば、うちのバンドのドラマーが前に医学部軽音で"Mayonaise"というバンドをやっていた。グランジコピーバンド。ぼくはグランジの、底辺でばりばりといっているギターがあまり好きではない。息をつい止めてしまい、窒息しそうになるからだ。空間を感じさせる音楽が良い。気がする。Smashing Pumpkinsもこういうきらいがあるが、ボーカルと、ドラムの変なパターンと、こもった音のギターのメロディーが、独特な感じを出している。気がする。ライブで見たら感動すると思うが、すぐ耳が痛くなるであろう。オルタナティヴって、こういうやつのことなのかな?
喫茶店で、細かいのがなかったので、ついでにCDを買う。"The James Cotton Band's Live & On The Move"。ジェームズ・コットンさんは、マディー・ウォーターズのバンドでハモニカを吹いていた人。自分のバンドではファンキーなブルーズをやってはる。似たような人でジュニア・ウェルズっていうハモニカ吹きもいる。彼もマディー・ウォーターズのバンドにいて、ソロではバディ・ガイと一緒にファンク・ブルーズをやってはった。かっこいいのである。"Hoodoo Man Blues"というアルバムが有名。
最近よく聞くCDは、the Beach Boysの Pet Sounds です。ポップかつ異様な展開で、非常にキモチヨクなれます。the Beatlesの revolver あたりのアルバムが好きな方に特におすすめです。