観念論

(かんねんろん idealism)


「精神と自然のどちらが本源的か」という問題に対して、 精神を優位に置く立場。

この問いは、宗教的文脈では、神(精神)が世界(自然)を創造したのか、 あるいは世界は昔から存在し、神とは単に人間の産物にすぎないのか、 という論争になる。ヘーゲルは前者の陣営に、 マルクスやフォイエルバッハは後者の陣営に入る。

なお、観念論という言葉は俗には「非現実的」「空想的」 「幻想的」「理想的」といった意味で用いられる。

唯物論の項を参照せよ。

23/Dec/2002


参考文献


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Wed Nov 27 03:34:45 JST 2002