(へあ Hare, Richard Mervyn)
たしかに父は、怒りっぽいところもありましたし、 突発的に激怒することさえありました。 しかし、父は優しく辛抱強いときもありました。 とくに、相手が真剣に自分の意見を明確にしようとし、 わかっていないのにわかったふりをしているのではないと思ったときには、 そうでした。わたしはこれからもずっと、 父の声を耳にすることでしょう--- 「おまえは自分の言っていることを本当に理解しているのか」と尋ねる父の声を。
---John Hare
[T]he relation between a philosopher and somebody who is troubled about a question in medical ethics can never be like that between an old-fashioned general practitioner and his patient... Philosophers cannot give their patients pills which the patients can just swallow. Philosophy itself is the medicine, and it has to be understood, to some degree at any rate, by the patient himself, in a way that medical science does not.
---R.M. Hare
哲学者が哲学者として実践的問題に口出しして何か役立つことがあるとすれば、 それは当の哲学がよくできている場合だけである。
---R.M. Hare
道徳哲学の目的は、道徳的問題についてよりよく--すなわち、 より合理的に--考える方法を見つけることである。
---R.M. Hare
英国の道徳哲学者(1919-2002.02.17)。 オックスフォード大学とフロリダ大学で教授職を勤めた。 道徳判断の本性については、 普遍的指令主義を唱えた。 また、道徳的思考を直観レベルと批判レベルに分け(二層理論)、 批判レベルの道徳的思考として 功利主義を支持した。
主著、The Language of Morals (1952; リチャード・マーヴィン・ヘーア、『道徳の言語』、勁草書房、1982年), Freedom and Reason (1963; R・M・ヘア、『自由と理性』、 理想社、1980年), Moral Thinking (1981; リチャード・マーヴィン・ヘア、 『道徳的に考えること』、勁草書房、1994年)。
ちなみに、ペンギンのDictionary of Philosophyには ヘア自身の手になるHareの項目がある。
(21/June/2000)
上の引用は以下の著作から。