ある特別支援学校の、ある日の給食メニューを使って、「1,600kcal/日 ケトン比2.5:1 夕食」を交換して、ケトン食の献立を作ってみてください。


 「ケトン食の学校給食への応用」については、ケトン食の本の48ページから書かれています。
 そして、具体的な献立の立て方については、49ページの「ステップ 3」に書かれています。
 抜粋すると、学校給食の献立は、通常「主食」、「主菜」、「副菜」、「汁物、スープ」の4つの料理から構成されています。それぞれの料理について普通食に使われている食材料の中からケトン職に使えそうな、つまり、炭水化物が少ない食材料を選んで、基本の食品を交換していくことになります。

 「1,600kcal/日 ケトン比2.5:1 夕食」の食品構成は以下のとおりです。

基本の食品 数量(g) エネルギー(kcal)
ケトンフォーミュラ
生クリーム
植物油
25
40
15
185
157
138
木綿豆腐
あじ
50
60
36
73
キャベツ
シュガーカット
25
2
6
3
合  計 598

 マーボー豆腐の献立は32ページに紹介されていますので、参考にしながら考えましょう。マーボー豆腐には、木綿豆腐、豚ミンチ、そして野菜はたけのこ(水煮)、たまねぎ、にんじんを使うことにします。
 春雨サラダは、マヨネーズを使ったサラダにしましょう。
 チンゲンサイの中華スープは、卵汁(たまごと生クリーム)を加えた、卵スープにします。
 そして、脂質の調理方法として、「ケトンクッキー」を作ってみましょう。

マーボー豆腐 材料 数量(g) 交換
豚ミンチ
木綿豆腐
30g
50g
←「あじ 25g」を交換、油の量−3g
たけのこ(水煮)
たまねぎ
にんじん
5g
3g
3g
←「キャベツ 5g」ずつを交換
ごま油
ケトンフォーミュラ
5g
5g
←「植物油 5g」を交換
中華だし
しょうゆ、ねぎ
少々
少々

ロースハムサラダ 材料 数量(g) 交換
ロースハム 10g ←「あじ 10g」を交換、油の量−1g
きゅうり
もやし
8g
7g
←「キャベツ 5g」ずつを交換
マヨネーズ
オリーブ油
14g
2g
←「植物油 10g」を交換
←「生クリーム 5g」を交換
塩コショウ 少々

ベーコンと卵のスープ 材料 数量(g) 交換
ベーコン
たまご
15g
15g
←「あじ 10g」を交換、油の量−5g
←「あじ 10g」を交換、油の量−1g
チンゲンサイ 15g ←「シュガーカット 1g」を交換
ごま油
生クリーム
2g
10g
←「生クリーム 5g」を交換
中華だし
しょうゆ、ねぎ
少々
少々

ケトンクッキー 材料 数量(g) 交換
たまご 8g ←「あじ 5g」を交換、油の量−0.5g
シュガーカット 1g
ケトンフォーミュラ
生クリーム(※)
20g
5g

バニラエッセンス 少々

 ※ 油の量のマイナスが、累計で「−10.5g」あることから、「植物油 −6g」を「生クリーム −15g」に交換する。
   ケトン食では脂質が多い方が良いので、残りの「植物油 −4.5g」は無視することとする。

 ここにご紹介したケトン食の献立は、あくまでも一例です。
 もし、ご自分で考えられたケトン食の献立について意見がほしいと思われる方は、こちらへ献立を送ってください。内容を見させていただき、コメントを付して返信いたします。