てんかん患者
以外からの質問
への回答
Q23 子供はGLUT1欠損症という病気で、主治医からケトン食を勧められました。ケトン食の効果としてどのようなことを期待できますか。
A23 脳の血管内から脳実質へグルコースを運ぶために重要な役割を担う酵素であるGLUT1に異常がある場合、発達の遅れ、痙攣、歩行のふらつき等の症状が現れますが、ケトン食を実施することで脳にケトン体がエネルギー源として供給されるので、活力が出て長く歩けるようになる、痙攣が抑制されるなどという効果が期待できます。また、痙攣が抑制されたり、集中力が増すことにより、知的な発達を期待できる場合もあります。

GLUT1異常症】
脳の活動エネルギー源として最も重要な物質はグルコースであり、GLUT1という酵素がグルコースを血管内から脳に取り込む役割を担っていますが、この酵素が欠損すると脳に供給されるグルコースが不足し、発達の遅れ、歩行困難などがおこります